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令和6年(2024年)4月19日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和6年4月19日)

知事記者会見
2024年4月19日(金曜)
14時00分~14時50分

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

知事冒頭発言

1 東京都債の格付け

【知事】それでは冒頭に5点ですかね、はい。私の方からお伝えをさせていただきます。まず、東京の都債、ボンドですね。債券。この格付けについてのお知らせでございます。都はこれまで、国内外で都債を購入する投資家の皆さんの判断指標となる格付け、これの(取得を)行ってまいりました、それは海外の格付け機関でS&Pグローバル・レーティング。そこから取得をしまして、都債を買い上げる際の参考にしていただいていると。昨日ですね、この会社、S&P(グローバル・レーティング)のレポートが更新されました。都の格付けでございますけれども、「A+(シングルエープラス)」ということで、同じレベルを維持をいたしております。これまでと同じレベルです。自治体のこの債券の格付けでありますけれども、その性質上、国の格付けがそれが天井になるわけです。上限となります。国の影響を除いた形での判断の仕方というのがありまして、これはいわゆるスタンドアローン評価と言いますけれども、こちらの方になりますと「aa+(ダブルエープラス)」ということで、国を上回る評価を得ているということでございます。こうした格付けの根拠でございますが、S&P(グローバル・レーティング)がレポートで発表しているのですけれども、まず歳入と歳出のバランスが取れたという点、それから持続可能性を意識した財政運営を継続しているという点などが挙げられております。また具体的にはですね、都が脱炭素化など中長期的な課題に積極的に取り組んでいるという点、また事業評価による財源の確保が行われている、その取組につきましても評価をいただいているところでございます。令和6年度ですが、現行のグリーンボンド、「東京グリーン・ブルーボンド」、ブルーボンドという項目が加わりました。藻場などについての有効活用ということをする、それらがプログラムに入ったということでございます。バージョンアップをしたということです。加えまして、海外市場におきまして、自治体初になりますけれども、外債によりますサステナビリティボンド、これを発行をいたします。サステナブルファイナンスの取組全体でございますけれども、前年度から200億円増してございまして、1,300億円程度の発行となります。金融分野からのSDGsの実現、後押しをしてまいるということでございます。まず東京都債の格付けについてのお知らせでございました。
(詳細は、財務局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:179KB)

2 SusHi Tech Tokyo 2024

【知事】次に、SusHi Tech Tokyo 2024、いよいよスタートでございます。来週27日(土曜日)から1か月にわたりますSusHi Tech Tokyo 2024のスタートということで、今年はですね、まずグローバルスタートアッププログラム、そしてシティ・リーダーズプログラム、これは来月半ばから行いまして、合計3本のプログラムになっています。それに先立ちまして、広く市民の皆さんが未来の技術に親しむことができる、そのようなプログラムを用意しました。ショーケースプログラムということであります。まず皮切りに開催をいたしますのが、日本科学未来館で「あそび」、「どうぐ」、「しょく」、食事ですね、これをテーマにしまして、主に子供たちを対象とした様々なコンテンツを用意をいたします。例えば、「あそび」ですけれども、将来、実現が望まれますドローンを使った物流の場面を想定して、遊びながら実際にドローンを飛ばす体験ができるということであります。子供向けに楽しくて分かりやすく、また体感できるというもの、揃っているところであります。このイベントですけれど、公式のアプリがありまして、先ほどから申し上げている三つのプログラムですね、この内容としてタイムテーブル、それからライブ、体験コンテンツ、それらが予約できたり、無料の周遊パス(正しくは、周遊バス)などの情報が入っていますので、あらかじめこのアプリ、インストールしておいてください。そして会場で、それを有効に活用していただくことによって、色々な、より楽しみ方が満喫できるということであります。政策企画局、スタートアップ・国際金融都市戦略室が担当いたしております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:997KB)
(「SusHi Tech Tokyo 2024」は、こちらをご覧ください。)

3 九都県市「エコなライフスタイルの実践・行動」

【知事】次にですね、もうだんだん暑くなってまいりました。夏のライフスタイルの実践についてのお知らせです。先週も熱中症について注意喚起をしたところでありますけれども、今週に入りまして最高気温がですね、既に25度を突破する、その前後となるような暑い日が続いているところでございます。この夏も暑くなるということ、先週も特に注意喚起させていただきました。また日によってはですね、命に関わる場合もありますよということで、特に熱中症、お気を付けをいただきたい。水を飲む、そしてまたエアコンを「もったいないから」といってかけないということで、熱中症は屋外で起こるとは限りません。むしろ屋内で発生することが多いという点などお気を付けいただきたいと思います。来週はですね、九都県市で会議が開かれますけれども、九都県市で連携しまして、クールビズの取組を5月1日(水曜日)から開始をいたします。10月31日(木曜日)まで、取組の推奨期間といたしまして、「エコなライフスタイルの実践・行動」、そのキャンペーンを一斉に行うというものであります。服装、ちょっと楽な軽装にしていただいたり、賢い省エネや節電など、以前からこのHTTということを申し上げています。電力をへらす、そして電力をつくる、そして電力をためる。その取組を進めるということで、人も地球も健康になると。ご協力のほど、また何よりもご自分の健康を守っていただければと、このように思います。
(詳細は、環境局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:215KB)
(「「エコなライフスタイルの実践・行動」キャンペーン」は、こちらをご覧ください。)

4 プロジェクションマッピングの新たなコンテンツ

【知事】それから、次がですね、都庁舎でプロジェクションマッピングを展開をしているところですけれども、新しいコンテンツを公開をするという、こちらのお知らせになります。国内外からの来訪者、東京に呼び込んで観光・経済を活性化をさせていく、そのためには夜の時間を有効活用しましょうということで、ナイトタイム観光という、このジャンルですね、この振興は欠かせないものでございます。ロンドンやパリ、ニューヨークなどの海外の諸都市、また新興の都市もそうであります。夜の時間にですね、華やかな催しを展開しておりまして、観光客を惹きつける取組に大変力を入れております。都では、2月末から都庁舎においてプロジェクションマッピング「TOKYO Night & Light」、これを毎日上映しているのはご存知のとおりかと思いますが、これまでですね、海外の方含めまして約9万人の方々に現場で楽しんでいただいているということで、新たな観光スポットになっているということであります。で、ゴールデンウィークが近づいてまいりました。このゴールデンウィークに合わせて超大物が登場するというお知らせでございます。都庁舎が大好物というのは、実はゴジラです。アメリカのアカデミー賞でね、今年ですか、視覚効果賞を受賞されましたよね。この大きな話題にもなりましたゴジラ、これを活用したプロジェクションマッピングの上映を開始をするというお知らせでございます。都庁舎をですね、突如として襲撃をするゴジラに人類立ち向かうという様子を描いた作品なわけですけれども、これを行いますのは週末また祝日、1日3回、ゴジラが登場をいたします。平日は都庁舎の中で皆働いていますので、そうなりますと色などの問題などもあります。全部、窓を閉じるというのもなかなか難しいということもあります。ということで、週末に特に映像がくっきりと見えるということから、この週末、また祝日の時間、日を使って行うというものであります。今も申し上げましたように、ゴジラと新宿というのは深いつながりがあります。ゴジラシリーズの映画の舞台となってきた新宿でありますけれども、また新宿区では、ゴジラを新宿観光特使に任命しているなど、シンボル的な存在となっているわけでございます。ゴジラとゆかりのあるこの新宿でギネスの世界記録に認められましたのが、この巨大なキャンバスになっている東京都庁舎であります。そこに投影する大迫力のゴジラ映像をぜひ楽しんでいただきたいということであります。屋内や、また離れた場所でも鑑賞できますように、音源を配信をいたしておりまして、海外の方も楽しめるようウェブサイトでは、英語による解説も行うなどなど色々工夫を凝らしております。ナイトタイムの観光スポットといたしまして、新たに加わっているというのがこの都庁舎におけますプロジェクションマッピングであります。そういうことでゴールデンウィーク、楽しみにしていただきたいと思います。
(詳細は、産業労働局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:631KB)
(「都庁舎プロジェクションマッピング(ゴジラ登場)」は、こちらをご覧ください。)

5 こどもの日スペシャル特設ページの公開

【知事】そして同じくゴールデンウィーク中の話なのですけれども、子供向けのイベントもですね、発信をする特設ページを設けました。都におきましてはですね、子供を大切にする社会を目指しまして、チルドレンファーストですね。区市町村、そしてまた企業、団体など幅広い主体と連携をいたしておりまして、こどもスマイルムーブメントを展開いたしております。ゴールデンウィークを前にしまして、子供向けイベント情報を発信をいたします特設ページ「東京都こどもの日スペシャル」、本日公開をいたしました。このページでは、先ほどお伝えしましたSusHi Tech Tokyoですね、SusHi Tech Tokyo 2024、こちらでのロボット、またドローンを使いました最先端技術の体験、そしてまた都立公園での「こいのぼりづくり」など、子供が楽しめるような様々な取組を紹介をしております。ぜひご家庭でもご覧いただきまして、子供がですね、笑顔あふれる、そういうゴールデンウィークを楽しんでいただいてということからお知らせをいたしたところでございます。以上、私の方からお伝えする項目でございました。それではお戻しいたします。
(詳細は、子供政策連携室へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:141KB)
(「特設ページ「東京都こどもの日スペシャル」の期間限定公開」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】ありがとうございます。幹事社、東京新聞の中山と申します。冒頭、幹事社の方から2問質問させていただきます。よろしくお願いいたします。1点目ですが、先週もお伺いいたしましたが、小島敏郎さんの告発についてお尋ねします。小島さんは、先日会見しまして、当時、知事との間で交わしたっていうメールの写しを公表されております。このメールについて小島さんは、当時、カイロ大学から卒業したという声明文をもらえばいいのでは、と知事に提案し、それを受けたものであると説明されています。先週の会見で知事は、小島さんとのやりとりについて、あまり鮮明に覚えていないというお話でしたが、改めてお伺いいたします。小島さんから声明文を巡る発案はあったのかどうか、それと知事が声明文の発出をカイロ大側に依頼をしたのかどうか、この2点についてお伺いします。

【知事】まず先日の小島さんが外国人記者クラブなどで会見をされたわけでございますが、そもそも認識、また、大前提が違っております。それは、私はカイロ大学を正式に卒業しているというその一点でございます。その証明はどうするのかというと、真実を証明できる唯一の主体は、カイロ大学が発行している卒業証書、また卒業証明書でありまして、これについては何度も公にしてまいったわけでありますし、この都議会においても、また、記者クラブ、記者会見などにおいても同様に公表して、説明をしてまいりました。また、卒業生として、衆議院時代も、また2022年頃でしたか、カイロ大学の卒業生として記念講演を依頼され、そこでナセル講堂という大変大きな講堂があるのですけれども、そちらの方で、在校生に講演も行わせていただいているということもあります。このカイロ大学の卒業の証明書そのものがですね、信頼できないというような話になりますとですね、そもそも論になってしまうわけで、カイロ大学が証明をしてもそこに何か問題があるのかということについては非常に不可思議でございますし、これ、欧米の大学でも色々なケースがありますよね。でもそれと、信頼できる、できないというのは違いが出てくるのですか、という話になってしまうのではないか。エジプトやカイロ大学に対しての信頼ということについての違いが出てくるのではないか、この辺を大変私は危惧をするところでございます。卒業証書、壁に飾るような文、また、そのたびに証明するような証明書など出しましても、その内容を巡って、ここが違う、あそこがおかしいなどという話がずっと繰り返し出てくるというので、その対応がなされるというのは当然のことだというふうに思います。また、大使館の声明文に係る経緯でありますが、これについてはやりとりありましたが、声明文はあくまで大学当局の意思で公表されたものでございまして、私自身が関知しているものではありません。また、前回もお聞きしましたけれど、皆さんも色々大学など、学んでこられて、その証明をですね、必要な時に出されていると思います。また額装されて飾っておられるかもしれません。それは誰が出すのかというと、結局大学そのものでございます。だからこそ、私は何度も皆様方に大学を卒業している点、そしてまた、証明書をですね、取り寄せて、それをまた皆様方にお見せもし、今ネット上であふれていますよね。はい。ということで、ここにおられるマスコミ、メディアの方々、それぞれ支局などをお持ちの会社も多いと思います。多くの皆様方は、既にそれを問合せをされたからこそ、それをベースにして、今やりとりをしているわけでございます。ですから、何よりも、主体は、カイロ大学が私の卒業を証明をしているということでありまして、その証明の証明という話は、ずっとこればっかりが続いてしまうというのは、あまりにも理不尽ではないのかなと。また、これがいつも選挙の前なのですね。ということも私は非常に困惑をしますし、逆にカイロ大学もなんでこんなに聞いてくるのですかねということは、あちらも思っておられるのではないか、とこのように思います。

【記者】すいません。先ほどお伺いしたのは、知事が声明文の発出自体をカイロ大に依頼したかどうかってことでして、先ほどのお話ですと、大学当局の意思で出されているってお話がありましたけれども、知事ご自身から、そういったものを証明、ごめんなさい、声明文の発出を依頼した事実はないという理解でよろしいでしょうか。

【知事】基本的にずっとこれは何度も起こっていることでございます。大使館もその点については、こういうことが何度も起こるということもよく存じ上げておられるということで、この対応するということ、対応がなされるというのは当然のことでございまして、それを行っているというだけです。

【記者】あとあの、さいとう、ごめんなさい、失礼しました、小島さんの方から発案があったかどうかについては。

【知事】それについては小島さんだけではありません。いつもこのような話になってくることについて、いやそれは大学が証明をしているのだと、それ以上のことはないですよねということについて、色々な発案が、多くの方々からいただいております。

【記者】分かりました。ありがとうございます。2点目お願いします。

【知事】はい。

【記者】東京15区の補選について伺います。16日に告示されて、知事は乙武さんの応援の方に入られていると思います。序盤戦の手応えと、前回もお伺いしましたが、自民、公明との連携についてはその後どうなっていますでしょうか。

【知事】はい。様々な応援につきましては、広くお呼びかけをしているところでございます。そしてまた、今回の選挙、私これまで経験したことのないような状況になっております。それは演説会場の周辺にですね、他の候補者が入ってこられまして、普通こういった時は、何時から何時まではどこの党が、また、候補者が街頭演説をするなど、紳士協定などに基づいて行うのですけれども、いきなり街頭演説、街宣車が、乙武候補の街宣車のところにグーッと入り込まれまして、周りにいた選挙スタッフなどもですね、何と言うのですかね、命の危険を感じるような、そういう場面もありました。これまでに経験したことがない選挙妨害が発生していると感じております。選挙というのは候補者同士、お互いの主張を戦わせるということが重要ですし、また、この主張をこの有権者の方々に対してお伝えをする。そして、その選択できる環境を作っていくというのがこの選挙中の様々な決め事でもありますし、民主主義の根幹だというふうに思います。これについては、例えば公選法上の選挙の自由の妨害罪等がございます。そしてまた、これについてそれぞれの言い分はあろうかと思いますけれども、しかしながら、これほどの大音響の中で、そして公衆電話のボックスに上がってですね。その乙武陣営のど真ん中に陣取るような形でですね、そして大音響を出していく、もうそれだったらお集まりになっている方々、道で足を止める方々も、その大音響の方に嫌気がさしてしまうという状況であります。何らかの、今、お金の問題でですね、見直しなどをやっていこうという流れになっているかと思いますけれども、このような選挙のあり方についてもですね、ちょっと法律上、もう一度見直していただけないものだろうかと、このことを強く感じております。本当に、昨日、私の自宅まで来たのです。それは15区内ではありません。住宅街です。そこでですね、大音響で、そして罵倒するようなことをずっと言って、そして、周りのご近所の方々にも大変ご迷惑をかけるようなことになってきております。選挙活動の一環だとすれば、その範囲を逸脱していると。そして、住宅環境も壊しているという、そのような状況については、私は非常に憤りも感じるところでございます。そういった中で、乙武候補は、広く応援を、皆様方にお呼びかけをしているということでございます。

【記者】ありがとうございました。幹事社からは以上になります。各社さんよろしくお願いいたします。

【知事】では。

【記者】時事通信の美郷と申します。会見の発表の中のプロジェクションマッピングについていくつか伺います。今回ゴジラとのコラボレーションということなんですけれども、今後も季節ごとに映像の内容も変わっていくかと思うんですが、例えば、都内や国内で実施する大規模イベントであるとか、あとほかのアニメーションとか映画などと積極的にコラボしていくお考えがあるかどうかが1点。またその場合に、かなり都庁の壁面を使ってSNSなどを通じた宣伝効果があると思うんですけれども、コラボする相手側から何かしら広告料などをいただくことで収益化、事業化する考えがあるかどうかということを、まずお聞かせください。

【知事】はい、ありがとうございます。今日はゴジラということで前もって皆さんにお伝えをしました。これからもですね、世界に誇るコンテンツ、たくさんございます。そして、高い技術で鮮明にそれをアピールすることができるということで、ここの都庁舎は非常に壁面が大きいものですから、それを有効に活用していく。あと、(東京)ビッグサイトですね。ベイエリアにあります、(東京)ビッグサイトの逆三角形になっているところを使って、プロジェクションマッピングの色々なコンペティションを行ったり、また、外苑の絵画館のところ、聖徳記念館のところも、あそこも毎年国際的なコンペティション、コンペを行っております。海外からも色々なアーティストの方が参加しているということで、この技術と、そしてまた、日本のコンテンツを生かさない手はないというふうに思っておりますので、今ご示唆のありました色々な生かし方、タイアップするのがどこまで可能なのかもあります。これも有効に生かしていきたいというふうに考えております。そして、できるだけ前もってお伝えをすることによって、次の秋口はどういうアニメを使うとかですね、コンテンツの中身を前もってお伝えすることで、観光の予約なども入ってくるのではないか。色々な工夫もプロジェクションマッピングを有効に生かしての、よりインバウンド、今日も、あれですよね、円安ですよね。154円から、5円に近づいているのが続いているのかな。ということで、逆にこの円安を生かすというのはインバウンドだと思います。そういう意味で、色々なコンテンツ、プロジェクションマッピングだけではありませんが、これをいかにしてうまく活用していくかに尽きるのではないかと思っております。ありがとうございます。

【記者】ありがとうございます。すいません、もう1点だけ。先月の会見で、海外のプロジェクションマッピングの観光地では、プロジェクションマッピングの前で飲食や、ビールを飲みながら楽しんでいるという実例もありましたが、今後、都民広場でそういった飲食などを解禁するというお考えはありますでしょうか。

【知事】まさにそのとおりで、先日もまいりましたドバイなどもですね、前が、あそこはプロジェクションマッピングじゃなくてLEDですね、それを使った映像のコンテンツを流しているのです。皆知っているのですね、上映するのが何時からかというので。そこの時間になりますと、レストランやカフェなどが満員になるというようなことで、まさに飲食とセットというのはポイントだと思います。これから、飲食も楽しめる場を設けまして、この西新宿エリアの賑わいづくりにも役立てていきたいと、様々、今準備をしているところでございます。

【記者】ありがとうございます。

【知事】はい、朝日さん。

【記者】朝日新聞の松田と申します。よろしくお願いいたします。2点ご質問がございます。1点、災害対策について伺います。17日の夜に、愛媛県と高知県で震度6弱の地震が発生するなど、今年に入ってから、最近、大きな地震が相次いでおります。少し前にはですね、TOKYO強靭化プロジェクトについてアップグレードするというようなお話もありましたけれども、改めて昨今の地震を受けて、対策の強化や見直しなどを検討されていれば教えてください。

【知事】はい、あれ夜ですね、11時過ぎだったかと思いますけれども。今度は愛媛、高知での地震ということで、まず被災された方々にお見舞いを申し上げます。そして何よりも元旦の能登半島地震は、未だに水道、道路など、復旧・復興に向けた段階でございます。改めて、あれは震度6弱ですけれども、今回の愛媛と高知でありますけれども、首都直下地震ということに備えて、改めてTOKYO強靭化プロジェクトを、もっとスピーディーに進めていく方法はないだろうか。そしてまた、耐震化を進めることについても、よりスピード化を図っていくということで、いつ起こるか分かりませんので、また都民の皆様方にも日頃からの備えを徹底していただくということに尽きるかと思います。しっかりと努めてまいりたいと思います。

【記者】ありがとうございます。もう1点伺います。東京15区の衆院補選についてなんですけれども、先ほど知事、乙武候補について広く応援を呼びかけているとおっしゃっていました。16日に告示を迎えましたが、今のところ、ちょっと私どもの取材では、まだ自民支持層への広がりは、ちょっとまだはっきりと見えてこないところです。乙武氏の擁立については知事もご尽力したところかと存じておりますけれども、先週の会見で知事がおっしゃっていたような、個人とか関連団体レベルでの連携ですとか、あと支持層、自民支持層への広がりについては、手応えといったところではどのように感じていらっしゃるのか教えてください。

【知事】はい、この場でございますので、一候補のことだけ述べるわけにもどうかと思うのですけれども、しかしお尋ねでございますので、これからもそういう自民党層の皆さん、今回、3代続けて自民党の不祥事ということになって、自民党を支持されている方々もですね、なかなか思いも複雑なところはあろうかと思います。一方で、保守層の皆さん、そしてまた、例えば地震の防災一つとりましても具体的に進めていく、その際は、区と都と国、連携していくということの効果などもありますので、そういったことを乙武さんは、例えば、障害を持った人たちがどうやって避難をすればいいのか、避難所はどうなのかといったような具体的なお話もされておられるようでございますので、そういったことなども訴えていく。また、それはすなわち、事業を行っておられる方々にとりましても、安全・安心は大前提でございますので、将来について訴えていくということを、地道に、そしてしっかりと伝えていかれるというのがポイントではないかと思います。

【記者】ありがとうございます。

【記者】(フジテレビ・小川記者)すいません、フジテレビです。昨日、知事、東京都女性活躍推進大賞を受賞なさった方々と意見交換の場を設けられましたが、その中で、ちょっと女性には難しいんじゃないかなと思われるような建設業の会社も含まれていました。そういう女性が入るのに難しいと思われるような職場に対して、男性が多くてね、ほとんどが今までが男性だったみたいなところに入っていく際に、どういうところが重要な点だというふうにお考えでしょうか。また、そういう男性がメインと思われる職場に、女性が入っていくことで、女性の賃金格差ですとか、色々な今の現状をどのように解決していけるというふうにお考えでしょうか。

【知事】いわゆる「ドボジョ」という方々も増えてきています。昨日の会合にはですね、会社の戦略、経営戦略として、女性の力をもっと生かしていくということで、事業者部門、女性活躍推進大賞、事業者部門で大賞や優秀賞を受賞された企業の、実際にその現場におられる女性の声を聞くという機会でありました。昨日は、塗装業を営んでおられて4代目とおっしゃっていたと思いますけれども、その企業さんがですね、女性の力を生かしておられる。実際にその女性たちは、いきいきとして働いておられるということでした。最近は重機もですね、リモートで操作できたり、それからまた、様々なイノベーションによってですね、土木の現場でも、女性が活躍する例は多々出てきております。そういう意味で、どうすればいいかというと、そういう方々が、これまで女性とは距離があると皆が勝手に思ってきた、そういう分野でも活躍の場があり、それによって、企業ですから、より効果、つまり事業の実績を上げるというのが最大のポイントだと思います。これまでもこの分野、色々な方々と私も話をしてまいりましたけれども、やはり経営戦略としてね、女性の活躍を確保し、そしてその女性の力をですね、有効に生かしていくことによって、事業業績を上げていると。株価も上がったと。そういう例が枚挙にいとまがなくなるぐらいになってくれればいいのではないかというふうに思います。それからの人手不足という中でですね、人口減は顕著に最近も出てきている。昨年だけで83万人が、ネットで日本地図の中からですね、減ってきているわけですね。そういう問題点、それから女性の働き方も、例えばパートさんについては、賃上げが進んでいると、逆に103万円、106万円、130万円の壁、天井にすぐ着いちゃうわけですね。そうなると人手不足なのに、働き止めを自らしてしまうというのは何かストーリーが合わないというふうに思います。こういうの、まさに国家的にですね、その構造そのものから本来見直すべきだというふうに思っておりますし、都としてできることはやる。しかし一方で、それらについて女性の力をもっと生かせるような、そういう実例ができるような後押しを都としてやっていきたいと思っております。MXさん。

【記者】TOKYO MXの椿原です。目黒区長選について伺います。今回の区長選で、公明党はどこも支援を表明していない中で、先週の街頭演説では知事が公明党について触れていたかと思います。どういった思いでお話しされていたのか教えていただけますでしょうか。

【知事】はい。これも選挙のことで、ここでお答えするのはどうかという課題はありますが、ご質問でございます。やはり今回の区長選挙もですね、例えば、子育ての面でもっと環境を整えるという意味で、公明党さんがですね、第2子の保育料無償化ということを、これまで都政で進められてきたということなど、それぞれの取組について実例を挙げさせていただいての応援演説だったと思います。やはり目黒区は、確か23区内で出生率が0.96と低いのですね、20位だった(令和3年)と思います。そういう意味で、どうやって子育てを支援をしていくのか、具体的な例として、公明党さんの例を挙げさせていただいたということでございます。NHKさん。

【記者】NHKの中村です。先ほども東京15区の関連でですね、知事、命の危険を感じるほどの行為をされたということだったんですけども、例えば、法的手段に訴えるとか、警備を強化するとか、何か対策はお考えでしょうか。

【知事】はい。それにつきましては、法律上のですね、限度、できることとできないこと、これ、想定を超えたことが今行われていて、法律の枠内で何ができるかというのを今精査もしてもらっていますし、また、できることということで、陣営としても考えているところでございます。こうやって選挙に多くの方々が関わるということは良いことだとは思いますけれども、その方法論については、何と言うのですかね、何のための立候補なのかも含めて、また考えていく必要があるし、それの法的な枠組み、法的な課題、そして法律が越えてはいけないところがどこまでなのかなども、今の状況においてですね、見直していただきたいと。むしろ、そこでその様子をYouTubeで流すことによってアクセス数を稼ぐとかですね、投票行動なのか、アクセス数を稼ぐのか、ちょっと不明と思われる点もあるかと思います。やはり、選挙期間中というのは、しっかりと主張を伝えていくということで競い合うわけですから、その状況、その環境が確保できないというのは大きな問題点だと思います。ましてや、例えば私の自宅にまで来る、そして、大音響でがなりたてていく。昨日また、神奈川の方にも同じ方がいらして、同じようにされている。1時間以上にわたって行っておられるということであります。これまで見たことのないような状況。何とかこれは正していかなければ、逆に政治への不信が募るというふうに思います。

【記者】ありがとうございます。

【知事】日経さんどうぞ。

【記者】日経新聞の池田です。15区について関連で1点。明日からですね、告示後初めての週末になりますけれども、知事、告示日、乙武さんの応援に入りましたが、週末含めてですね、今後応援に入るご予定があれば教えてください。

【知事】はい、お尋ねですのでお答えさせていただきます。目黒と、そしてまた15区、江東区と両方ございます。それぞれ適切な時間と場所で応援をしていきたいと、このように思っております。本当はもっと事前告知もしたいけれども、しかしながら、そうやって、別の方がですね、別の目的で来られてしまうという現状。本当に私は、ひどいというふうに感じております。が、この週末については様々、今、計画を練っているところでございます。

【記者】ありがとうございます。

【記者】読売新聞、大野です。5月は子供の転落事故が1年で最も多いという話がありまして、暑くなってくるので窓を開ける機会が増えるということが理由のようなんですが、東京都はこれまでも子供の転落事故を防ぐ取組というのを進めてきたと思ってますが、改めてどのような対応をお考えかお聞かせください。

【知事】はい。先日も転落事故があったと伝えられていたというふうに思います。昨年度、小さなお子さん、ベランダや窓から転落するなどの事故を防ぐということで、転落をテーマに提言をまとめたもの、またポケットブック(子供の事故予防ハンドブック)をですね、用意してなかった、ポケットブック、作成をいたしております。これはウェブ上でも見られますのでご参考にしていただきたいと思います。例えば、分かりやすい例で言うと、エアコンの室外機を柵のそばに設けますと、そこに子供が乗っかって、そこから更に柵を越えてしまうような例がある。よって、どこに室外機や色々な家具などをどこに設置をするかなど、基本的な話でございますけれども、そういった実例をまとめたポケットブックを有効に活用していただければと、このように思います。もう一度改めて、地震の起きる時の家具の置き場所、そして家具の転倒防止、それと子供さんが上ることによって命の危険につながらないか、怪我をしないかなど、改めて見直していただきたいというふうに思います。ご参考にポケットブックを知っていただければというふうに思います。

【記者】ありがとうございました。

【知事】よろしいですか。テレ朝、島田さんどうぞ。

【記者】はい。テレビ朝日の島田です。聞こえますでしょうか。先ほどプロジェクションマッピングの質問でもありました、多くの方が来ていらっしゃいますが、土曜日、日曜日に関しては、近くの都議会の庁舎にあるセブンイレブンも、夕方、プロジェクションマッピング前に閉まってしまいます。そういった方々へ、東京の土産物を見てもらったり、名産を見てもらうという機会がなかなか土日は厳しいのかなと思います。今回のゴジラは土日ですけれども、そういったところ、東京の名産を都が売り出していく、そういった意気込みありますでしょうか。

【知事】はい。ありがとうございます。ビジネスチャンスだと思いますので、そのあたりは会社の方で判断されると思いますけれども、ご協力いただければというふうに思います。そしてまた、そうですね、ナイトライフというのが日本、東京も少ないということ。コロナもあった影響もありました。そしてまた、夜のお店のですね、開けておく時間の人の確保というような現実的な問題もあるということですが、やはりこれは大きな産業、そもそも産業なのですけれども、それをより地域の皆様方に徹底をしていく。近くのホテルでは、プロジェクションマッピングスペシャルディナーというコースも作っておられると聞いております。色々な工夫をしていただいて、この地域一帯として取り組むことができればというふうに思っております。はい、ありがとうございます。

【記者】2点目よろしいでしょうか。

【知事】どうぞ。

【記者】来月、知事、アメリカへ出張行かれますけれども、招待があるということです。シリコンバレーにも行かれるということですが、その狙いについて伺わせてください。

【知事】はい。来月でございますが、西海岸の方のサンフランシスコとシリコンバレーですね、予定をしております。ごめんなさい。(シリコンバレーに加えて)ロサンゼルスの方です。ロサンゼルスの方はミルケン・インスティテュート、金融に特に強いインスティテュートがあるのですが、ここからのご招待で、これをベースにしてアメリカの方に行くことにいたしております。こちらは「グローバル・カンファレンス」というもので、こちらに登壇をする。地球規模の課題についての議論をする、また持続可能な都市に向けた都の取組の発信ということに努めます。それからお尋ねのシリコンバレーですけれど、もう言うまでもありません。世界的なスタートアップが数多くここから生まれて、そしてユニコーンに育ってきているなどなど、こういった例については枚挙にいとまがないかと思います。どのようにスタートアップフレンドリーな都市になっていくのかなど、そういう観点で今回はシリコンバレーの方にも、久しぶりになりますけれども足を伸ばしてみたいというふうに考えております。

【記者】ありがとうございました。

【知事】ありがとうございました。はい、それでは夕刊フジの海野さん。

【記者】聞こえますでしょうか。

【知事】はい、聞こえます。

【記者】夕刊フジの海野です。よろしくお願いいたします。小島敏郎さんの告発について伺えればと思うのですけれども、17日の特派員協会での会見ではですね、次の選挙に知事が出馬を表明されて、そこでもカイロ大卒業ということを名乗られた場合ですね、公選法違反の虚偽事項公表罪で刑事告発する要件が揃うということをおっしゃっているんですが、見ようによっては知事の方にボールが回ってきているというか、何かアクションを起こす段階なのかなという気もするんですけれども、まず小島氏ですね、小池氏、失礼しました、知事の側から民事訴訟をされるというケースはありうると、そういうシナリオもありうるというふうにおっしゃっているんですけども、知事は卒業証明書で、真実を証明する唯一の主体はカイロ大であって、今回の実態が分からないというのを証明の証明になってしまうというようなことをおっしゃっているかと思うんですけれども、やっぱりこのまま放っておくと、この疑惑がですね、くすぶり続けるという状態が続くと思いますので、やっぱり知事の方から改めて民事訴訟まで真実を解明するというようなアクションをとられるということはお考えでしょうか。改めてお聞かせください。

【知事】対処方法については考えていきたいと思っております。ただ、問題の本質はですね、極めてシンプルです。カイロ大が卒業を決めた。権限があるのはカイロ大しかない。大学への入学・卒業がおかしいという論評、評論があったとしても、それは入学・卒業を認める権限もない人の評論になって本質ではないという、ここに尽きるのではないかとこのように思います。また、これにつきましては、既にカイロ大学そのものに問い合わせ、確認をしておられる方々が、この場もたくさんおられます。ここに尽きてしまうわけでございます。適切な対応を考えていきたいと思っております。以上です。ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

                      (テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)
 

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