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令和6年(2024年)9月20日更新
知事記者会見
2024年9月20日(金曜)
14時00分~14時26分
【字幕版】は「東京動画」をご覧ください。
【知事】本日はですね、一、二、三、四つ、まずお伝え、項目としてお伝えいたしますけれども、今日は何と言っても、大谷選手には感動ですよね。「50-50」がいつ達成かと言ったら、もう早速51まで行っちゃうのだから、この辺のところがもう図抜けているなというふうに思います。もう本当に嬉しいお知らせです。メジャーリーグの歴史の中で、これ史上初となる50本塁打・50盗塁ということで、「50-50」を軽々と達成をして、前人未到の大記録というのが、さあ今度はどこまで行くのだろうという、そういう楽しみに変わってきたかなと思いますけれども、本当に大谷選手、素晴らしい。敬意を表したいと思いますし、皆が元気になる、そのことをですね、大谷選手とデコピンと一緒になって、奥様も、素晴らしいと思います。あと、ドラマで「SHOGUN」で真田広之さん、エミー賞をですね、受賞されたというのも本当に喜ばしいニュースだと思います。こうやって文化、そしてまたスポーツの分野で日本の皆さんが活躍されるのを大変嬉しく思っております。冒頭一言を申し上げたいと思いまして、お伝えをいたしました。
【知事】それからもう一つ、こちらからお話しておくべきことなのですが、都は誰もがですね、自己実現できる社会を目指すということで、出会いから結婚、妊娠・出産、子供の健やかな成長に至るまで、シームレスな支援を率先して実施をしてきたのはご存知のとおりでございます。そして大学、企業が集積する東京でございますので、そもそも出会いが多い。それによって婚姻率ですが、千人当たりの年間の婚姻件数を示しますけれども、この婚姻率は全国1位であります。都内の若年層を対象とした調査ではですね、約7割が「結婚の意思がある」というふうに回答されておりまして、結婚に前向きな層はそもそも多いのですね。一方で結婚がリスクだと捉えたり、またその結婚に対しての一歩を踏み出せないという方がおられるのも、これも事実でございます。その後押しを進めていくということで、この出会いの、何ですかね、きっかけ。これも今や4人に1人がマッチングアプリによって結婚をするという時代でございます。こうした人々の意識や、また社会の変化を踏まえまして、都でAIマッチングの提供を始めております。利用者から独身証明書などの提出、面倒かといえば面倒かもしれませんけれども、それによって信頼感も高まる。本当に結婚したいという人たちがそこで出会いを行うということで、真剣に結婚を考えている人たちと出会えるという、その声もいただいてまいりました。いよいよ今日からですけれども、このAIマッチングシステムが本格稼働いたしますので、お伝えをするものでございます。システムの愛称ですが、「TOKYO縁結び」といたしております。都内にお住まいの方又はお勤めの方、そして在学をしておられる方、18歳以上の独身の方、まず本人確認の書類など提出いただいて、それから2年間で登録料は11,000円になりまして、これはどなたでも今申し上げたような形で、どなたでも登録ができることになっております。ぜひ多くの方にご利用いただいて、素敵な出会いを見つけていただきたいと思いますし、またイベントも行います。10月20日(日曜日)、浅草の花やしきがありますけれども、そこ、ドーンと貸し切ります。そして400名が参加して、大規模な婚活イベントを行うというものでございます。10月8日(火曜日)までにお申込みいただければと思います。ホームページ用意しておりますので、詳細はそちらの方でご覧いただければと存じます。生活文化スポーツ局の方で担当をいたしております。以上、まずマッチングアプリについてお伝えいたしました。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:739KB)
(「AIマッチングシステム「TOKYO縁結び」開始」は、こちらをご覧ください。)
(「結婚支援 交流イベント in 浅草花やしき」は、こちらをご覧ください。)
【知事】次ですけれども、育業についてお知らせでございます。都では、育児(休業)という言葉を使わないで、育業、つまり休みじゃないのだよということで、大切な、それってお仕事でしょうということで、このいわばマインドチェンジをしていただくということから、育休ではなくて育業という言葉でこれまでも進めてまいりました。育業を社会全体で応援する取組、都として行っております。その一つが職場の雰囲気づくりだということで、それにつなげるために同僚の方や上司が育業を後押しをしてくれたというエピソードをお持ちの方々にですね、それを提供していただくということで募集をさせていただきました。ご応募をいただいたのが372件でございました。そのうち同僚に育業助けられた人、また上司から育業を勧められた、サポートしてくれたという、二つ部門がありまして、その二つの部門から、それぞれ10作品を選んでおります。これからなのですけれども、この10作品、それぞれ選んだところをどれが良かったかというのを、都民の皆さんにインターネットで投票していただこうというものであります。9月24日(火曜日)から10月24日(木曜日)までの1か月間実施いたしますので、ぜひ投票で選ばれたエピソード、これを基にしまして、皆さん色々マインドチェンジを行っていただくということと、それを今度動画にして、より広くお伝えをして、そして育業の輪を広げていきたいと考えております。どうぞまずはですね、「このアドバイス良かったよね」「この人の具体例は非常に感動だよね」というような、まずはお読みいただいて、そこに一票を投じていただければというふうに思います。育業に関する取組でございました。
(詳細は、子供政策連携室へお聞きください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:189KB)
(「育業ベストエピソード投票スタート 」は、こちらをご覧ください。)
【知事】続いてGXについてであります。東京はゼロエミッション東京の実現に向けてですね、化石燃料からクリーンエネルギー中心の社会へと転換するグリーントランスフォーメーション、GXを進めてまいりました。その取組を広げるためのキャンペーンを展開をいたします。「TOKYO GX ACTION」という命名でございます。その第一回、第一弾のイベントは10月13日(日曜日)と14日(月曜日・祝日)の2日間、ここも連休になるのか。日本は本当に連休多いですね、今度も連休ですね。皆、何か、決まっていないと休めないという、この日本の何と言うのですかね、意識というか、制度というか、これって色々問題じゃないですかね。もっと皆で自分で休み取る時に休んだらいいんじゃないんですかね、皆さん。そう思いますけどね。と、話が逸れてしまいました。GXのイベントですけれども、10月13日(日曜日)と14日(月曜日・祝日)の2日間です。場所は東京国際フォーラム。ステージでイベントを行います。最新技術の展示など、多彩なコンテンツを用意をいたします。また都におきましては、今年度から国内で初めての取組なのですが、グリーン水素を率先して利用する企業を認証いたしまして、そのセレモニーも併せて行います。当日ですけれども、タレントの山之内すずさんにご登場いただきます。それからフォーミュラEですね、街中走り抜けるという電気自動車ですけれども、その解説者をされておられますサッシャさん。山之内すずさん、そしてサッシャさんのトークセッションを行ってまいります。またGXをですね、親子で学べるワークショップなども開きますので、ぜひ会場に足を運んでいただきたいと存じます。産業労働局の担当でございます。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:207KB)
(「GX普及キャンペーン TOKYO GX ACTION 」は、こちらをご覧ください。)
【知事】次に、スタートアップの支援拠点、TIBに関してでございます。TIB、Tokyo Innovation Baseですけれども、もう本当連日のようにですね、色々なイベントが開かれています。あっという間にですね、去年の11月の開場から今日に至るまでで約5万人の来場者がございました。中には、スタートアップがもちろん中心ですけれども、スタートアップ、そしてその支援者の方々が集まるということで、TIBの存在というのは、そのプラットフォーム、拠点になっている。結節点とも呼んでいます。ここを起点にしまして、成長の可能性が高い技術、そして産業の分野を集中的に支援してまいりますので、今年度はこれを新たに「TIB CATAPULT」という名称で開始をいたします。この事業におきましては、大企業、そして投資家など複数の事業者による共同体としてのイノベーションクラスターが、それぞれの強みを生かして、グローバルなスタートアップを育てていくというものでございます。そしてこのたびですね、六つのイノベーションのクラスターを選定をいたしましたのでお知らせをしてまいります。まずは宇宙関連の領域ですけれども、人工衛星などを利用して製品の開発、また実証に取り組むほか、食の領域については、生産から消費まで様々な事業者の方々が連携してフードテック・アグリテックの創出を目指していくとか、それからライフサイエンスの領域については、世界的に著名なアメリカの支援機関、誘致をいたします。そこで製薬会社などと連携して、グローバルなハブ作りを進めるというものでございます。こうやって特色あるそれぞれのクラスターが活動する。それについてはですね、TIBのホームページにイベントというところもありますので、そこにこれからのスケジュールなども出ています。ぜひご覧いただいて、活用していただければと存じます。それが新しい産業を作り、新しい雇用を作り、新しい希望を作りということで、いつも街はそうやって、色々な、ある意味の新陳代謝であり、また新しいものを創造する、その拠点としてのTIB、これからも人を惹きつける、そしてインベスターを惹きつける、若い人たちに「スタートアップやってみようじゃないか」という思いを作っていく。そういった役回りをして、努めてもらいたいとTIBには期待をしております。以上です。
(詳細は、スタートアップ・国際金融都市戦略室へお聞きください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:153KB)
(「TIB CATAPULTを本格始動 」は、こちらをご覧ください。)
【記者】ありがとうございました。9月幹事社、朝日新聞の伊藤です。幹事社から2点先に質問させていただきます。まず1点目が食材費の高騰などを受けて、都が行っている給食費の負担軽減策についてです。今月、全ての市町村で無償化ができるようにと支援の拡充を知事、打ち出しました。それを受けて早速、東村山、稲城など給食費の無償化の動きが自治体で更にまた広がっています。知事はこれについて従来より、本来国が行うべきことであると言って、国、政府に要望などもしています。国が実施するまでの間、都の負担が続くことになるんですけれども、要請活動とか、そういう活動の中で国による無償化の実施について、具体的にいつ頃を期待されているかとか、何か日頃の要請活動の中で見通しなどあれば教えてください。
【知事】はい。今回、昨日(正しくは、一昨日)の所信表明もそうでありますけれども、給食費についての進展、これについてお話、お伝えをさせていただきました。ご質問ありましたように、多摩の関連で5市(正しくは、6市)ですね、新しい、給食費(無償化)を進めていくということで決定をし、また残り5市もこれも進めていくという動きになっております。ただこれは基本的には今ご質問にありましたように、本来国がなすべきことということで考えております。だからこそ国に対しての要望ですね。緊急要望をはじめとして、これまで国に対しても強くこの点も働きかけを行ってまいりました。学校給食費の無償化の実現に向けて、今後国も問題、課題の整理などを行われるというふうに承知をいたしております。この動きをですね、注視していくと同時に、都としてこの無償化の早期の実現に向けまして、引き続きこの要望を行っていきたいと考えております。
【記者】ありがとうございます。2点目です。公明党の代表に石井前幹事長が就任することとなりました。知事、かねてから公明党とは親密な連携を選挙や都政運営でしていると思うんですけども、新しい体制の中で期待することと受け止め、お願いします。
【知事】15年間、代表を務められた山口代表にはですね、本当に、都の選出でもあるということもあり、色々ご相談させていただいたり、こちらからお願いをしたりということで、これまでずっとお付き合いさせていただいてまいりました。本当にありがとうございました。石井さんもですね、もともと都の方の選出議員でもあり、また長年、新進党時代からも大変お付き合いの長い方でございます。たしかゴルフにも一緒に行って、結構、森や林が好きな環境派でいらっしゃって、打ち込んじゃうのですけれども、よくボール探し、一緒に行ったことがあります。非常に実直で、またそうやってスポーツなども、今どうなのかな、お忙しいのでしょうけれども、非常に気さくな方でいらっしゃいます。これからその、中堅や若手、また女性の積極的な登用をされるということで、党の方の体制もですね、石井体制として、様々な色も出していかれるのではないかと思って、期待をいたしているところでございます。
【記者】ありがとうございます。朝日新聞から以上です。ほか質問がある社は、知事の指名を受けてから質問してください。
【知事】東京新聞さん。
【記者】東京新聞の奥野といいます。本日から本格稼働された東京都の結婚支援事業のAIマッチングシステムについて2点お伺いします。これまで知事のご説明では、今日もありましたけれども、出会いの機会を増やすとか、結婚への後押しをするという意義をお話になっています。一方ですね、民間のこのマッチングアプリ等も多数ある中で、率直に東京都が2年間で5億円という予算をかけてこれをやる必要があるのでしょうか、というのが1点目。で、2点目はですね、民業圧迫の懸念というのも指摘されていますけれども、この点をどうお考えになりますでしょうか。
【知事】先ほども申し上げましたように、東京における婚姻率というのは全国で既に一番であるということ。しかしながら婚姻率もですね、全体として下がって、またコロナなど厳しい時期もございました。ここはですね、民間と共にですね、出会いの場をより広げていくということが必要な、大切な時期だというふうに考えております。そして色々な出会いの方法があるかと思いますし、色々その特色もあろうかと思います。都においては先ほども申し上げましたように、独身証明から、それから収入に関しての証明などもお付けいただくこととなっておりまして、非常にその点では、何と言うのでしょうか、エントリーについても、より高い部分になってくるかと思います。ですから、それぞれ選択の幅を広げるということにもつながっていくかと思いますし、よりこの出会いがですね、色々なチャネルを通じて行われることを期待をいたしております。
【記者】民業圧迫という懸念ではなくて、共にということなんでしょうか。
【知事】そうですね。数か月前、何月でしたかね、それぞれ民間で行っておられるマッチングサービスの方々やウェディングの関係の方々とも機会をつくって、情報交換などもさせていただいております。全体として、ムーブメントというのを創造していくということで、流れ、また目標、これを共有しながら進めていこうということでございます。
【記者】ありがとうございます。
【知事】MXさん。
【記者】TOKYO MXの椿原です。2点お伺いします。まず1点目です。子供の医療費助成についてお伺いします。先日の所信表明で、来年10月から所得制限の撤廃を目指す考えを示されたかと思います。子育てしやすい環境の充実というふうに所信表明内ではおっしゃっていましたが、このタイミングで実施する狙いというのを改めて教えてください。
【知事】そうですね。子供の医療費助成、所得制限撤廃ということで、来年の10月にも実現を目指してまいります。言うまでもございませんけれども、これまでもチルドレンファーストの社会の実現、これを最重点の課題として位置付けておりまして、取り組んできたところでございます。医療費の助成については、昨年度から、高校生までの対象を拡大をしたところでございますけれども、より子育てしやすい環境を充実させるという観点から、来年の10月からの所得制限撤廃を目指すものでございます。この実施主体の区市町村との協議が必要でございますので、これを加速していきたいと考えております。そして、適切な医療体制の確保ということでございますけれども、最近、小児科が更に減っている、小児科のお医者様が減っているということも耳に聞いているところです。チルドレンファーストって、色々な分野にサポートをしているところですけれども、この医療の分野でも、小児科の先生の確保というのは喫緊の課題だなというふうに思って、また色々な関係するところと連携していきたいと思っております。
【記者】ありがとうございます。もう1点お伺いします。今週水曜日に都心で最も遅い猛暑日を82年ぶりに更新しました。知事も日頃から沸騰化していると注意喚起されているところかと思います。自治体によっては幼稚園などの園庭であったり校庭に簡易的な屋根をつけて子供たちの熱中症対策を進めているような自治体も今年度出てきているんですが、今年の記録的な猛暑を受けて、都としてそういった施策を来年度の予算などで進めるお考えがあれば教えてください。
【知事】都の施策もですね、今、様々見直しが必要だということから、シン東京2050(仮称)にも結び付けていこうと考えているわけです。これは何よりも現実が先に来ている。昔、アル・ゴアさんの「不都合な真実」という、何と言うのですかね、フィクションというか、ノンフィクション映画というのが報道されて、上映されて話題を呼んだところですけれども、また昔は「The Day After Tomorrow」という映画があって、これについてもですね、気候変動について非常にリアルに描いた映画として有名でした。だけれども、もう「The Day After Tomorrow」ではなくて、todayが問題であります。今ご質問のですね、ように、お話ありましたように、最近プールが使えなくなっているとかですね、これまで考えることがなかった、いつかは来るかもしれないという気候変動の影響がもう目の前に来ていると。これらよく整理しまして、また効果と、いつまでにとか、それらも改めまして整理をして、そして進めていきたいというふうに考えております。先日来の豪雨につきましても同じでございます。雨量がこれまでの想定を超える、また、それも集中的に降るという状況に対して、何が技術的にできるのか、また、それに対して都民の皆さんにどういう形でお伝えをするのかなど、これらについても改めて見て、そして改善すべきところ、技術的な可能性などをよく見ていきたいというふうに考えております。
【記者】ありがとうございます。
【知事】よろしいですか。ありがとうございました。
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(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)
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