小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和7年9月19日)
- 更新日
知事記者会見
2025年9月19日(金曜)
14時00分~14時33分
知事冒頭発言
【知事】はい、本日私の方から6件、お伝えをいたします。まずですね、世界陸上、大変な盛り上がりになっているかと思います。何しろ国立競技場が満員なのですから、そのエールはですね、アスリートの皆さんにしっかりと届いているものだと思います。世界のトップアスリートの熱戦、大変、何と言うのでしょうかね。こちらも熱くなるような戦いになっているかと思います。日本人選手も競歩で、私もメダルをお渡しいたしました勝木隼人選手、銅メダルを獲得されました。競歩ですね。それから選手の皆さんもですね、それぞれの競技で入賞者が出たり、大変良い戦いをしておられる。日本の選手ですね、ということ。また満員のスタジアムはやっぱり、どの選手、どの国の選手を問うことはなく、皆さん大変大きなエールをいただいてるという声を聞いております。3千mの障害についての三浦選手の戦いもですね、非常に結果として残念でしたけれども、「心の中から震えるような歓声をもらった」というようなコメントを残しておられたと思います。そうですね、あと棒高跳びのデュプランティス選手の戦いもですね、非常にハラハラするような、また一方で、まだ余裕を残してクリアされてすごいなと。本当に人間の力というのは、どんどんまた伸びていくものだなと改めて思ったところでございます。そして、「今まで経験した中で最高のスタジアムだ」と、今申し上げた棒高跳びのデュプランティス選手がおっしゃっていただいて、これもありがたいと思っています。観客の皆さんが声援を送って、選手の皆さんが最高のパフォーマンスというのは、大変良い相乗効果になっているのかなと思います。国際スポーツ大会の本来の姿を体現できているというのは、本当に喜ばしいと思っております。大会ですけれども、今日を含めまして、あと3日となります。最後まで選手の皆さんの挑戦に声援を送っていきたいと、このように思っております。
1 無痛分娩の費用助成
【知事】2件目(正しくは、冒頭項目としては1件目)であります。無痛分娩の費用助成について、お産の進み方というのは人それぞれでありますけれども、痛みが強いとですね、不安に感じるという方も多いわけです。出産の痛みから2人目を躊躇する、あんな痛い思いは嫌だという、そんな声も聞いております。都が昨年度実施しました調査によりますと、出産した方の6割以上が、「次回の出産時には、無痛分娩でいきたい」というふうにおっしゃる方が多い。一方で、希望した方のうち約3割は費用が高いということで断念しておられるということも分かっております。こうしたことから、都においては、希望する方が安心して無痛分娩を選択できるよう、その後押しをいたします。具体的には、現時点で都内で117か所の医療機関で、10月以降に無痛分娩で出産した都民の方を対象に、最大で10万円を助成をいたします。10月1日(水曜日)からですが、申請の受付を開始をいたします。ホームページで対象となる医療機関のリスト、また分娩の流れ、無痛分娩の特徴などを説明した動画も公開をいたしておりますので、よくご覧いただきたいと思います。また、コールセンターも設置をいたしておりまして、費用助成について気になることがあれば、こちら(スライド)、出ております番号の方までお問い合わせをいただきたいと思います。このような取組を進めて、望む方が安心して子供を産み育てられる社会を実現していきたいと、このように思っております。福祉局と保健医療局の担当となっております。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「無痛分娩費用助成の申請受付を開始」は、こちらをご覧ください。)
2 TOKYO白馬の騎士ファンド
【知事】次にですね、後継者問題に悩む中小の企業の皆さん、中小零細の企業の皆さんに対してでありますけれども、以前、TOKYO白馬の騎士ファンドという、このサポート体制についてお伝えいたしましたけれども、このTOKYO白馬の騎士ファンドの第1号となる投資が決定をいたしましたのでお知らせをいたします。経営者の皆さんの高齢化が進んでいく。またその中で、多くの中小企業が後継者の不在に悩んでいると。そうした企業の事業を円滑に承継するためには、経営者の方々が安心して会社を引き継げる、そのような後継者を確保するということが重要になってまいります。そこで都といたしまして、後継者となりうる候補者の皆さんと、そして企業とのマッチングを行う。後継者を受け入れた会社に出資をする。そして、経営のサポートも行うというTOKYO白馬の騎士ファンドを3月に設立を既にいたしております。そこから色々なマッチングをこれまでも進めてきた中で決まった第1号についてでございますけれども、今ご覧いただいていますように(スライド)、投資先は、この会社は秋葉原で電子部品の卸売業を営む老舗の企業でございます。ファンドのサポートで能力、そして経歴が優れているだけでなく、企業の理念に共感をしている、そして従業員の皆さんとの信頼関係を構築できる、そういう友好的な後継者を探していたところ、今回、第1号として後継者の迎え入れが決まったというところです。今後ですね、経営のサポートも継続して行っていくということでございます。このファンドを通じて、中小企業の事業承継を加速させていく。そしてそれはすなわち、東京の持続可能な成長につながっていくということで、まず第1号がこれからも事業が継続、持続可能な発展を遂げられますように。担当は産業労働局となっております。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「「TOKYO白馬の騎士ファンド」の第一号投資」は、こちらをご覧ください。)
3 日傘関連イベント
【知事】さて、今年の夏は本当に暑かったということで、日傘についてのイベントについてお知らせをいたします。記録的な猛暑となったわけでありますけれども、でも急に冷え込むと、それはそれでまた慌てるなと思いますが、今年の夏はですね、風景が少し変わったかなと思うのが、街中で日傘男子を見る機会が増えたということも手伝っているかと思います。実際に日傘をお使いになると、日なたに比べると1℃から3℃涼しく感じるとも言われておりまして、これからは夏の必需品ともなってきているかと思います。そこで、来週の25日(木曜日)なのですが、都庁の南展望室を使いまして、日傘の最新トレンドとか、様々なデザイン、機能性を持った日傘を紹介するイベントを開催をいたします。これはですね、この夏、色々な日傘が発売されたわけですけれども、むしろその次、来年のですね、夏もこういう暑さが続くことを想定に入れておくとですね、ここでもきっかけづくりをしておこうということもあります。イベントの方では、男性の利用率、日傘デビューした方も多いと聞いております。使い始めたきっかけなど、日傘の利用に関する都民アンケートを行っておりますので、その結果、発表いたします。それから日傘の専門家で(と)、お笑い芸人のキンタロー。さん。ダンスもしますよね、この人ね、確か。俳優の戸塚純貴さん、このお二方をお呼びしまして、「私の推し傘」ということで発表もいただこうと思っております。まだ暑さが残るこの時期でございますけれども、改めて今年の夏を振り返って、皆さんに日傘の良さとか必要性を知っていただいて、来年の夏に向けての参考にしていただきたいと、こういう考えでございます。環境局が担当いたしております。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「「私の推し傘セレクション」開催 日傘利用アンケート結果発表」は、こちらをご覧ください。)
4 東京グリーンビズDAY
【知事】次にですね、東京グリーンビズについての取組に関してお伝えをいたします。都は、自然と調和した持続可能な都市を目指しまして、100年先を見据えた緑のプロジェクト、「東京グリーンビズ」を推進をいたしております。今回、より多くの都民の皆さんが緑に親しんで、そして育むきっかけとなりますように、「東京グリーンビズDAY with 麻布台ヒルズ」、このタイトルで10月4日(土曜日)と5日(日曜日)の2日間にわたりまして開催をいたします。都と一緒に東京の緑を「まもる」「育てる」「活かす」、こ取組を進めている民間企業などのコラボレーションパートナーと協力しての実施となります。開催場所はタイトルのとおり麻布台ヒルズでありますが、約2万4千㎡の緑地がこの麻布台ヒルズで整備をされており、また国の緑地認定制度で最高ランクを獲得した緑あふれる施設になっております。このイベントにおいては、東京グリーンビズのPR動画に出演していただいている井上咲楽さん、そして景井ひなさんによるトークセッションを行います。ガーデンデザイナーの吉谷桂子さんから自宅で緑を育てるコツを教えていただく。そんな講座を実施をいたします。そして、多摩産材を使ったワークショップ、麻布台ヒルズの緑を巡るスタンプラリーなどなど、子供さんも楽しめるような催しも多数用意をいたしております。入場無料でございますので、ぜひ多くの方にお越しいただいて、都心の緑豊かなスポットでゆったりとしたひとときを過ごしていただきたい。そういう思いでございます。政策企画局が担当いたしております。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「「東京グリーンビズDAY with 麻布台ヒルズ」を開催」は、こちらをご覧ください。)
5 アニメ東京ステーション
【知事】それから、あと2件ですね。アニメ東京ステーションについて。日本のアニメの魅力を発信する拠点となってスタートしましたアニメ(東京)ステーション、23年の10月にオープンしております。それ以来ですね、国内外から既に21万人を超える多くの方々がご来場いただいて、アニメに親しんでいただいているところでございます。このたび、今年で25周年を迎える人気アニメの「デジモンアドベンチャー02」、それと「おジャ魔女どれみ#」。この企画展を11月15日(土曜日)から開催をいたします。放送開始当初の原画、また絵コンテなど、貴重な資料を展示をいたします。それからキャラクターと遊べる体験型のデジタルコンテンツなども用意いたしますので、ぜひ多くの方にお越しいただければと思います。またこの企画展に先立ちまして、秋祭りイベントを11月4日(火曜日)に開催をいたします。そこではですね、カツオくん、サザエさんのカツオくんとか、それからアンパンマンのドキンちゃんの声優ですね、冨永みーなさんなどにお越しいただきまして、日本のアニメの魅力に迫るトークショー、そして朗読劇などを行うことといたします。今日から観覧者の募集をいたしますので、ぜひお申込みをいただきたいと思います。担当は産業労働局となっております。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「アニメ東京ステーション2周年記念合同展と秋まつりを開催」は、こちらをご覧ください。)
6 令和7年国勢調査
【知事】最後に国勢調査についてであります。令和7年の国勢調査の実施でございますが、これは5年に一度行われるもので、明日20日(土曜日)から始まります。国勢調査は、言うまでもありませんが、日本に住む全ての人と世帯を対象として、最も重要な統計調査となっております。統計は生活、そして社会の姿を映す鏡でございますし、また進むべき方向を示すための羅針盤にもなります。実際に地域防災計画の策定をはじめといたしまして、防災、また社会福祉など様々な分野で広く活用されるものであります。明日から順次、調査員が各世帯を訪問して調査書類をお配りをいたします。こちらですね、回答の方ですけれども、郵送、そしてインターネットですね、からも行うことができます。書類に記されました、掲載されております、こちらQRコードから簡単にログインができますので、ご回答の際はですね、ぜひインターネットを活用していただきたいということであります。インターネットによる回答を支援する、どうしたらいいかよく分からないというブースも都内の各所に設置をいたしますので、ご覧いただいて、そして回答にご協力をお願いを、国勢調査の方をご回答をお願いいたします。回答期限は10月8日(水曜日)までとなっております。実態を正確に把握するために、ぜひとも皆さんのご協力をお願いを申し上げます。担当は総務局となっております。私の方から以上お伝えいたしました。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「令和7年国勢調査 都の普及啓発活動」は、こちらをご覧ください。)
質疑応答
【記者】(NHK・佐久間記者)ありがとうございます。幹事社から2問伺わせていただきます。「みんなで大家さん」について伺わせていただきます。不動産商品の「みんなで大家さん」の配当が遅れているという問題についてです。23年に国が東京都に対して投資家に損害を与える恐れがあるとする趣旨の情報提供をしていると思いますけれども、24年の6月に業務の一部停止措置というのを行っています。監督権限がある東京都として、当時の対応が適切だったか、また今後遅配などありました時に何か対応策をとるお考えがあるんであれば教えてください。
【知事】この案件は確か合計すると2千億という大規模なこの投資商品となっておりまして、その配当が遅れているということが問題になっていることでございます。法を所管しているのは国、それからファンドの事業者を監督するのは大阪府でございます。都としてこの国・大阪府と連携しながら速やかに必要な調査を実施して処分を行ってきております。ぜひ大阪府の方とスピードが合うようにお願いをしたいと思っております。処分以降も投資家がですね、適切に判断できますように十分な説明を求めるということでも、これまでもですね、繰り返しこの点については必要な指導を行ってきております。情報交換も国・大阪府といたしておりまして、引き続き、法律に基づいて適切に対応していくということでございます。不動産特定共同事業に当たるものでございまして、この対象の不動産は非常に広域に及ぶということから、国の責任においての適切な判断、そして必要な対応を行う仕組みにするということなどを国に要望をしているところでございます。かなり遅配が起こってるという問題でございます。
【記者】次は火葬場の問題についてですが、先週質問にも出ましたけれども。今週水曜日に立憲民主党の国会議員らが墓埋法(墓地、埋葬等に関する法律)の法改正などについて、厚労省にヒアリングを行ったところです。厚労省としてはこの場であくまで東京都固有の問題だという認識だというふうに回答があったということなんですけれども、改めて東京都の今後の方針についてお聞かせいただければと思います。
【知事】はい、逆にですね、墓埋法に基づいての対応でございますので、墓埋法、こちらに対しての対応を国にも求める必要があるのではないかと思っております。都民の火葬というね、人生の一番最後の大事なところでございます。不安を払拭して、地域のまた、地域の実情にも応じて将来にわたって、安定した火葬体制を確保するというのは重要なことであります。火葬場の指導監督権限は区市町村になっておりまして、都として今ご質問ありましたように墓埋法に基づく公衆衛生の確保、広域性などの観点から、火葬場の適正な経営管理が確保できるように今後とも、区市町村と連携しながら適切に対応してまいります。
【記者】ありがとうございました。各社さん、よろしくお願いします。
【知事】ではMXさん。
【記者】ありがとうございます。TOKYO MXの山田清太朗です。まずは先週もご発言があった。SNS上での誤情報の拡散についてです。JICAのホームタウン事業を巡って、岩屋外務大臣が今週ですね、事業の見直しを検討する意向とともに、国民には正しい情報を見極めてほしいとご発言がありました。都でも、誤情報の拡散が起きているということですが、この誤情報によって、今後、都の事業の見直しなどが考えられるのかどうか、そういう可能性があるのかどうか、また都民に対して改めて正しい情報を見極めるための呼びかけがあればお願いしたいなと思います。
【知事】国がどういう対応をされるのかよく存じ上げておりませんけれども、見直しについては考えておりません。というか、そもそも誤情報に対しての色々な反応でございますので、正しい情報を伝えるということに徹底をいたしております。
【記者】ありがとうございます。もう1点、都の婚活事業についてです。今年の6月20日時点でおよそ2万3千人が申し込んでいて、成婚の自己申告は40人となっているとのことです。この成果に対する受け止めと、今後改めてどのように続けていくか、お考えがあれば伺いたいです。
【知事】はい、たくさん多くの、大変多くの皆さんに、こちらマッチングアプリも活用していただいているところでございます。このマッチングアプリの、その後どうなっているかというのはフォローできる部分とそうでない部分がございます。色々な段階で真剣交際とかですね、もうこれ以上ご紹介はいいですというようなご連絡をいただいたりして、カウントの仕方にもよりますけれども、きっかけを与えて提供できているということではないかと思っております。
【記者】ありがとうございます。
【知事】日刊工業新聞さん。
【記者】日刊工業新聞社の楠です。白馬の騎士ファンドに関して質問です今回第1号の投資先が決まりましたが、後継者の不在に悩む経営者は数多くいらっしゃるかと思います。安心して引き継げることを重視した白馬の騎士ファンドへの今後の期待について、都知事のお考えを改めてお聞かせいただけますと幸いです。お願いいたします。
【知事】これもある意味マッチングであります。そしてまた、都としてどこまでこのサポートができるのかという、それを考えた上で、この(TOKYO)白馬の騎士ファンドを組成をしているところでございます。やはり今、第1号の方につきましても、やはり色々な経験とか能力も重要でございますし、やはりそこに社員の方がいらっしゃると、その社員の方との相性とかですね、信頼感とか、そういった数字に表れにくいものなども重要な要件になってくるかなと。それを今回の第1号の方につきましては、企業については、そういった良い形での後継者の確保につながったのだというふうに理解をいたしております。ぜひこういった良い例を、良いモデルケースができていくと、事業承継に迷っている間に、もう産業が変わり、そして経済状況も変わり、そしてなかなかふんぎりがつかないというような方々にとりましても、選択肢としてそれが出てくる。それを提供できればと、このように思っております。共同通信さん。
【記者】共同通信の若松といいます。知事よろしくお願いします。国連のグテーレス事務総長が国連社会開発研究所を国連大学に吸収するっていう案を発表したんですけども、知事は7月の米国訪問で一部機能の誘致を直接提案されるなどですね、積極的に働きかけをされてきたと思うんですが、その一つの結果かもしれないと思うんですが、その受け止めとさらに他の機能、国連本部色々な機能があると思いますので、その機能の移転を含めて今後の見通しを、知事のお考えを教えてください。
【知事】今、国連の組織改革を一連の流れとしてやっておられるわけで、その一つの流れの中で出てきている。また私自身が国連の事務総長とも直接お話もし、基本的にはですね、外交は国の管轄であり、専管事項であり、専管事項というかな、中心であり、そこの国の対応というのがまず一番ベースになければ進まない話でございます。それを東京都として後押しをすることは、国にとっても、そしてまた東京都にとりましても、この外交の舞台であったり、それからそれによる活発な人の往来、そしてまたそれを醸し出す空気などなど、そういったことをお手伝いできればというふうにも思っております。こういう流れがより大きくなっていくことによって、東京、日本への様々な外交の舞台が設けられるということにつながればと思っております。引き続き国や国連の動きを注視しながら必要なサポートをしていきたいと思っております。
【記者】ありがとうございます。
【知事】テレビ朝日さん。
【記者】(テレビ朝日・森嶋記者)よろしくお願いします。先ほどのNHKさんの質問に追加で質問させていただきたいんですけれども「みんなで大家さん」の件について、あの東京都は、こちらの「みんなで大家さん」側から訴えられていると思いますけれども、そちらについてのご見解をお聞かせください。
【知事】色々な言い分がおありなんだろうと思いますけれども、要は投資をした人にいかにこのお約束をした配当を行うか、これに尽きるというふうに思っております。東京新聞さん。
【記者】東京新聞の奥野です。2点お願いします。今週、都が公表した基準地価では価格上昇がさらに加速している状況が鮮明になりました。堅調な伸びが続いていますがマンション価格が高騰し、東京に住みたくても住めないという声も多く聞かれています。希望する人が暮らしていけるような住宅政策として今後どんなことが必要になるか、お考えをお願いします。
【知事】はい、まずですね、住宅価格、そして家賃ですね。これについてはやはり需給の関係、また、建設費が高騰しているということも手伝って、様々な要素が影響しての現状だと、このように思います。また平均価格を出す際に、一部の地域のマンションはですね、非常に高額で、そしてそれが結果として平均価格を押し上げているというようなことから、地域によってはいわゆるみんな億ションみたいなイメージを持たれるかもしれないけれども、そうじゃなくて、購買をされる、そういった価格の物件も多々あるかと思います。東京ではその既存のストックを活用するなど誰もが安心して生活できる住まいの供給に取り組んでまいりますし、またかねてより申し上げているアフォーダブル住宅についての検討も引き続き進めているところでございます。
【記者】ありがとうございます。2点目なんですけれども、東京都とエジプトの経済団体などが結んだ合意書の件です。先ほど誤情報についての対応の質問もありましたけれども、東京都も正しい情報発信に努めていることと思います。一方で納得できないということなんだと思うんですが、先週・今週と都庁前でデモが呼びかけられていて、都政への不満とか知事ご自身の学歴への疑念といったことも言及されています。SNSだけでなく、都庁への問い合わせの電話、メールも増えているようですけれども、こうした状況を知事はどのようにお感じになっているか、また今後新たに対応などをされるご予定があるか、お考えをお願いします。
【知事】何か、都が移民を促進するという誤情報につながっている、またそういった形で、どんどんそれを拡散をしていくというのが続いているのかと、このように思います。そういったことでですね、これに対しても正しい情報をお伝えするということを引き続き伝えていきたいと思っております。ホームページ、またSNSでこの関係については情報を掲載しておりまして、こういった情報をぜひ参照していただきたいと、このように思っております。
【記者】都庁前での実際のデモとかにもつながっているようなんですけれども、そのあたりはどうでしょうか。
【知事】そうやって拡散をして行っておられるんだろうなと、これまでもJICAの前だったり財務省の前だったり、どういう方たちなのか存じませんけれども、そういったところで、今、一つのこのSNSをそれこそ使った動きなのではないかと、こう思っております。だからこそ正しい情報を伝えていきたいと思ってます。
【記者】ありがとうございます。
【知事】日テレさん
【記者】日本テレビの内藤です。大阪万博の閉幕が近づいてきたんですけれども、知事ご自身、今後、視察に行かれたりとかもしお考えあれば教えていただきたいです。
【知事】大阪万博にもですね、多くの各国の方々がナショナルデーなどで来られて、そして東京都の方に表敬に来られる方もたくさんお迎えもいたしております。万博については大変な賑わいだということでございます。スケジュールなどなど見ながら考えております。産経さん。
【記者】産経の原川です。よろしくお願いします。来週、自民党総裁選が告示されます。1年ぶりの総裁選ですが、この間も内外で国際情勢、経済、外交、安全保障環境等、色々な変化があったと思いますが、そういったものを踏まえて、今回の総裁選ではどのような議論を期待されますでしょうか。
【知事】そうですね、やはり今世界がこれだけ大きく揺れている中で、先ほどの国連の話もしましたけれども。そういう中でこの日本がどういうこの役割を担っていくのか。といったような観点からも、議論が進めばと思っております。はい、ありがとうございました。
※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。
(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)