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平成29年(2017年)4月7日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(平成29年4月7日)

知事記者会見
2017年4月7日(金曜)
16時00分~16時44分

知事冒頭発言

1 NYタイムズに掲載した広告について

【知事】今日は、首都大学東京の入学式がございましたので、この時間からの記者会見となります。いつものように、冒頭、何本かご紹介して、ご報告しておきたいことがございます。まず1番目でございますけれども、ニューヨーク・タイムズの先月末、3月29日の紙面でございますが、広告を掲載いたしました。これは、海外の企業経営者、起業家に向けて、国際ビジネス都市東京の魅力をPRして、そして、外国企業の誘致を加速化させるということを目的にしたものでございます。
そして、この広告のデザインについては、渋谷のスクランブル交差点、そこに「WHY NOT TOKYO?」と人文字の形で掲載をしたものでございます。このキーメッセージでありますけれども、「東京、どう?」 という意味で、「東京はいかが?」という感じですけれども、今、東京でビジネスをすることがベストな選択ですよという意味を込めまして、デザインと一体で、東京への投資への機運、それから、日本、東京で働いてみようというような、そういう流れというものを高めようとするものでございます。
デザインの下の方の文字情報の中には、「東京開業ワンストップセンター」をはじめとする特区を活用した外国企業の誘致施策集を掲載をいたしております。今回の広告で、東京でビジネスをすることのメリットを具体的にイメージできる、それから、東京へ進出する企業が増加するきっかけとなればと、このように思っております。
ちょうどこの日に、3月29日のその日に、イギリスでブレグジットが正式に決まり、そしてまた、アメリカの方は、ニューヨークは今、トランプ景気みたいなところがありますけれども、しかしながら、いろいろと、次にどこで働こうかという方々もおられることから、こういったタイミングを考えまして、「東京はいかが?」という、そのような広告を載せたところでございます。
ちなみに、この渋谷のスクランブル交差点というのは、私たち日本人にとってはごく当たり前の交差点かもしれませんが、あそこにいらしたら、いかに外国の方がカメラ片手に、「ああ、ここがスクランブル交差点か」と言って、必ず訪れるぐらい大変、東京を象徴するような場所になっておりますので、このようなデザインとなったわけでございます。
詳細は、政策企画局にお聞きください。

2 熊本出張について

【知事】次に、熊本県、4月ですが、被災地、熊本県を訪問いたします。4月26日(水)を予定いたしております。今月の14日で、熊本地震の発生からちょうど1年となるわけであります。改めて被災地の皆様方に、本当に心からの声をおかけしたいと思っておりますけれども、実際に被災地の実情を確認してまいりたいということと、復興に取り組む地元の皆さんにですね、エールを送っていきたいと思っております。県内を視察しまして、蒲島知事とも会談をする予定でございます。
視察先ですけれども、地震の被害が大きかった、例えば、西原村、それから益城町、そして熊本市を訪問をする予定といたしております。それから、あわせて県庁内でフラッグツアーを行います。このフラッグツアーのイベントにおきましては、ご承知のように、オリンピック旗、パラリンピック旗を翻す、旗振りをするわけでありますけれども、それによって熊本の皆さんに元気をお届けしたいと思っております。
私も発災後、熊本県には液体ミルクを届けまして、子供たちに、ちょうど水が出ない地域にそれをお持ちしたんですけれども、大変喜んでいただきまして、また、そのお子さんと、また再会をするというようなことも考えているところでございます。時間が許す限り、しっかりと現場を見て、お話も伺ってまいりたいし、オリンピック・パラリンピック旗で皆さんに元気を届けたいと思います。
詳細は、総務局及びオリンピック・パラリンピック準備局にお聞きください。
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

3 新たなアイコン、キャッチフレーズの候補案について

【知事】それから、3番目のテーマでございますが、観光関係になります。これは、東京の魅力を海外に向けてアピールするための新たなアイコン、そして、キャッチフレーズの候補案を作成するところまで至りましたので、そのお知らせでございます。
昨年来、「東京ブランドのあり方検討会」ということで、その議論を踏まえてまいりました。そして、この1月からは、新しいアイコンなどをつくるための取組を進めてまいりまして、今回、3つ候補案を公表できる段階となりました。いろいろと、どこかのロゴに似てるじゃないかとか、そういったことはもう既にクリアしたものでございます。皆さんのほうがよくご存じね。はい。
候補案ですけれども、まず、この3案がございます。「Tokyo Tokyo」ということで「Old Meets New」。温故知新みたいな話です。それから、日本語そのもので「SUTEKI!TOKYO」、それから、3つ目が「TOKYO YOURS」という、この3案が出されておりまして、これについて、それぞれ皆さんからご意見を頂戴するということでございます。
1つ目のこの「Tokyo Tokyo」でございますけれども、筆で書いた「Tokyo」とゴシック体の「Tokyo」を組み合わせまして、それで江戸から続く伝統と最先端の文化が共存するという意味で、上に「Old Meets New」と振ってあります。
この筆文字の、「Tokyo」の右下に赤いぽっちりがあるんですけれども、これが、いわゆる書道の際に押される落款でございまして、この赤い印鑑をデザインとしてつけたものであります。で、先ほどの渋谷のスクランブル交差点ですね、これを象徴的に落款のような形にして、これでワンセットということであります。使い方とすれば、あのような表示、それから、新しきと古きと両方出会うところという意味で、「Tokyo Tokyo Old Meets New」という形になります。
2つ目、「SUTEKI! TOKYO」でありますけれども、これも古い江戸柄の小紋からできております。「すてき」という言葉自体も江戸からの言葉だということでありまして、「かわいい」とか、「もったいない」とか、日本語でそのまま通用するところもありますけれども、これを多様化、多用することによって、世界でも「すてき」という言葉を広めていくというのも、1つ考え方かと思います。この模様ですけれども、伝統的な模様でありまして、「七宝つなぎ」をモチーフにしているということであります。
3つ目が、「TOKYO YOURS」と、「あなたの東京」という感じでしょうか、あなたの興味や関心にふさわしいものを見つけられますよ、東京では、という意味でございます。で、このように、にっこり笑った感じで、笑顔になる様子を表現して、東京として、旅行者を心から歓迎をするという気持ちも表現しております。
ということで、3種類ございまして、これらの3つの中から、皆さん、ご意見をいただければということでございます。基本的に、これは海外に向けたものでありまして、ご存じの「&TOKYO」は国内で現在使っているということで、こちらのほうも国内的には使うということでございます。
「&TOKYO」という言葉はですね、外国人に知らせるには、よく内容がわからないということなども言われておりましたので、よって、海外への発信をするときには、やはり海外の目を重視したものがいいだろうということで、今回、この、これまでいろいろな角度から検討していただいたものが、この3案に集約されたということでございます。
詳細は、産業労働局にお聞きください。

(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:515KB)

4 「観光情報センター多摩」の立川への開設について

【知事】それから、次でございますけれども、こちらも観光絡みであります。多摩地域に、初めて立川ですけれども、観光情報センターをつくります。場所が具体的に決まりましたので、お知らせをいたします。
多摩地域の観光情報をきめ細かく提供するのが「東京観光情報センター多摩」でございまして、これを、JR立川駅の商業施設がございます「エキュート立川」の3階に整備することといたしました。この場所は2階のJR乗り換え用の通路からの吹き抜けに面しておりまして、乗降客からも目立つ、すぐれた立地を備えているということでございます。エキュート立川の、それぞれ、いろいろなショップなどとコラボレーションをして、新しいスタイルでの効果的な観光PRを行うということでございます。こちらは今年6月下旬のオープンを予定しております。是非、この多摩地域にも、観光スポットとして、これから日本人はもとより、インバウンドのお客様にも足を運んでもらいたいと考えております。
詳細は、産業労働局にお聞きください。

(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:398KB)

5 ドローン特区における実証実験の実施について

【知事】それから、次にドローンの特区でございますけれども、ドローンは物流、それからインフラの維持管理ということで、これからますます利用可能な範囲が広がる、期待される革新的な技術であるわけでありますが、今回催しますのは、これは災害対策という切り口で、多摩地域の山間部で災害が発生したということを想定いたしまして、なかなか人が近づけないような山深いところに、このドローンを飛ばして、被害状況を確認をするということでございます。そのための実証実験を行うということでございます。
このような先進的な技術を用いた実証実験をスピーディーに行うということで、昨年の12月にドローン特区を提案いたしまして、その認定を受けたところでございます。4月17日(月)に奥多摩、それから翌18日(火)には檜原村の方で、それから、またさらに5月に入りまして、あきる野市などで、それぞれ実験を行います。警察、消防、それから東京都はもちろんでありますけれども、それぞれの市町村の防災担当が視察をいたしまして、より有効な災害対策を、その際に、ドローンをどう使っていくのかということで、この実験を行うということをお知らせをしておきます。
詳細は、政策企画局にお聞きください。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:241KB)

6 「東京都公文書管理条例」の制定等について

【知事】それから、次でございますけれども、情報公開条例の改正に向けた準備をしているところでございますが、「東京都公文書の管理に関する条例」の制定、そして「東京都情報公開条例」などの改正ということで、パブコメのお知らせでございます。
東京大改革の一丁目一番地は、情報公開だということは何度も申し上げてまいりました。都政の透明化のために、事案の決定に至る過程を記録をして、それから廃棄の手続きをより厳しくするということで、「東京都公文書の管理に関する条例」を第2回定例会のほうに提出する準備を進めております。ということで、その行政の手続きも踏まえて、このパブコメを皆さんに呼びかけるというものでございます。
公文書の閲覧の手数料でございますが、こちらについては無料化いたします。それから写しの交付については、1枚これまで20円だったのを、半分の10円ということにいたしまして、「東京都情報公開条例」など改正についても、この同時期に提案をする予定としております。これらの条例の案につきまして、皆様方からパブリックコメントを実施するということでございます。詳しくは総務局と生活文化局にお問い合わせいただき、また、都のホームページなどをご覧いただきたいと思います。
(東京都公文書管理条例についての報道発表資料は、こちらをご覧ください。)
(東京都情報公開条例についての報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

7 いじめ等を考えるアプリ、ウェブサイトについて

【知事】すみません。まだあります。あと2本ありまして、今日も首都大学、入学式、参りました。あちこちで入学式、ちょうど桜が満開で、新しい学校に入る方々って、本当に心も新たにして、希望に膨らんでいると思います。で、そういう中で、新学期のスタートで胸をわくわくさせながら登校した子供たちもいる一方で、いじめ、そしてSNSのトラブルについても、ちゃんと子供たちに伝えるべきものは伝えておかなければということで、スマートフォン用の3つのアプリとウェブサイトを作っておりますので、これについてお知らせをしておくということでございます。
新しいお友達がいっぱいできるというのは喜ばしいことでありますけれども、一方で、いじめやネットを介したトラブルが発生しやすい時期でもあるということでございます。いじめ、それからネットトラブルに遭っても、誰にも相談しない子供、どうしたらいいのかわからないと。この時期に、ご家庭でも、またいじめのことやSNSの利用ルールについて話し合う機会がある家庭とそうでない家庭、いろいろあると思います。ということで、そのきっかけづくりとして、都の教育委員会が、いじめ、そしてSNSのトラブルについて、漫画を通じて考えることができるアプリ「こころストーリー」、それから家庭で決めたルールを登録して、時々通知が来るようになる、「SNSルールリマインダー」。それから、悩んだときに、すぐ相談機関に、ここですよと電話ができるアプリ、「こころ空模様チェック」、いろいろな名前がついておりますけれども、このようなアプリを開発をいたしまして、そして悩めるお子さんが、どうしようか、どうしようかと悩まずに相談できるところ、いや、こういったときには、このようにすればいいんだという、いろいろなアイデア、ヒントがもらえるようにする。もちろん、このことは保護者の皆さんと一緒に、活用していただきたいと思っております。ということで、こちらの方は教育庁が担当をいたしておりますので、皆さんも1度アプリをご活用いただきたいと思います。
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:201KB)

8 外国人向け多言語ガイドブックの作成について

【知事】それから、次にも、これもですね、アプリではないんですが、むしろ、もっとアナログではありますけれども、東京を訪れる外国人の方がどんどん増えておりますが、その中で安心して速やかに、病気にかかったときなどに医療機関に言語の問題を超えて受診できるように、多言語ガイドブック、こちらですけれども、作成いたしましたので、お知らせをしておきます。
例えば、発熱とか、それからせきなどの感染症を疑うような症状が出たときは、すぐに医療機関を受診するということが、早期の回復、それから感染症の拡大防止に重要なわけであります。しかし、外国人の方々は言葉、それから受診の仕方の違いなどから速やかな受診は難しいという場合が多くございます。そこですぐに使える、すぐにわかる、そしてすぐに役立つをコンセプトといたしまして、この3つの特徴を盛り込んだガイドブックを作成したところでございます。
例えば、熱があるとか、おなかが痛いとか、これを外国の方が自分の言語のところで、同じように、中国語、韓国語、ハングルから、それからタイ語など書いてありますので、自分のページのところで、ここが痛いということをチェックしますと、その日本の先生は、日本のお医者さんは、日本語のところを見れば、ああ、ここなんだねということで、痛いところとか、何がどうなって、しくしくするとか、そういったことがわかるというような仕掛けとなっています。英語、中国語など、5つの外国語に対応したものでございます。
2点目は、医療機関の探し方や、受診の仕方をわかりやすく案内もしております。それから、3点目に、症状などを指で示して伝えることができるポイントシート、先ほどご紹介した部分であります。このガイドブックは都庁、羽田空港、都内の東京観光情報センター、都内の全てのホテル、全旅館などにも配布をすることといたしております。
また、都のホームページでも今日からダウンロードすることができるようになりますので、一度、記者の皆さんもどんなものか、試していただいて、ここをこうすればいいというようなご意見などがございましたら、どうぞまたお寄せいただければと思います。
ちょうど、年度が変わりましたので、色々とこちらから報告することが多くて恐縮ですが、とりあえず、私の方から幾つかご報告させていただきました。
詳細は、福祉保健局にお聞きください。

(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:450KB)

質疑応答

【記者】それでは、最初に幹事社の東京新聞の榊原から質問させていただきます。
豊洲市場をめぐる百条委員会ですが、4日の委員会で予定していた証人尋問が全て終わりました。延べ24人の証人尋問で、明らかになったこと、明らかにならなかったことがあるかと思いますが、これまでの百条委員会の審議について、知事の率直なご所見をお聞かせいただけますでしょうか。

【知事】申すまでもなく、百条委員会は議会の方でお決めになり、議会の方でお進めになってきたものでございます。私も豊洲にいかにして決まったのか、誰が決めたのかというようなことを、やりとりの中から、わかる部分と、まだまだわからない部分と両方あったかと思います。ただ、議会の方で大変ご苦労されたということについては敬意を表したく存じます。そしてまた、真摯にそれに応じられた方々、招致を受けた方々についても、ご苦労なことだったと思っております。
ただ、多くは、記憶がないとか、肝心なところがわからなかった部分も多かったと、率直に思います。
それから、あまり出てこなかったのが、なぜ6000億円にまで膨らんだのかとか、土壌の対策費が800億円を超えたのかとかそのあたりのところが、そのまま雪だるま式に転がっていったような印象がございます。いずれにしましても、議会でのご苦労を重ねてこられたことについては、敬意を表したいと思っております。

【記者】もう1問、それに関連してお伺いします。
市場問題の過去の検証について、知事は都政のガバナンスの象徴としても捉えられる、移転判断にも影響を及ぼすと、これまで発言されてきました。これまでの審議は、移転をめぐる知事の総合的判断にどのような影響を与えましたでしょうか。ちょっと、少し抽象的な質問になって恐縮ですが、よろしくお願いします。

【知事】豊洲市場、築地市場問題というのは、まさしく、前から申し上げておりますように、誰が、いつ、どこで、何を決めたのかということ、ここに関わってくるわけで、だからこそガバナンスという言葉を使わせていただいております。ガバナンスのところで決定をする際に、空気のように決まっていったような印象が、それぞれの答弁から、誰もが自分ではないとおっしゃっているわけですから、そのあたりで、結局、ガバナンスとは一体何だったんだろうかということを感じるところでございます。その意味で、これからの戦略本部で、これまで総点検を積み重ねてきた様々なデータなどの総点検も行うと同時に、これまでの豊洲市場が形成されるに至った過程が百条委員会等で明るみに出ている部分、そうでない部分、それらを参考にしながら、今後のガバナンスのあり方についてしっかりと学んでいきたいというふうに思っております。

【記者】ありがとうございました。
それでは、各社お願いします。当てられた方は、所属とお名前を述べた上で質問していただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。

【記者】MXテレビの奥野と申します。都議選まで3カ月を切って、近く公約の柱を発表するような党もあるようですが、知事はこれまで、「都政を続けるか、新しく改革するか、都民ファーストは何かを決めるのが都議選だと思う」というようなご発言もありましたけれども、都民ファーストの確立に向けて、公約の柱には都民ファーストの会としてはどのようなものを打ち出すのか、現時点でのお考えをお聞かせください。

【知事】都民ファーストという、新しいこの組織の中で、これまで私は希望の塾の塾長を務めてきたわけでありますけれども、全くある意味で政治とはご縁のなかった方々、つまり、新しい血、新しい流れとかが、この都議会に参加をする、もしくは挑むということ自体が、私は東京の新しい改革の担い手が、どんどん手を挙げられるということは望ましいのではないかと思います。
特に都政について、これまで多くの方はご興味がなかったわけで、そこに自ら出馬の意欲を示されるというのは、清水の舞台から飛び降りるよりとても大きな意味がある。それぐらい多くの方々がその決意をされているということ自体が、東京は変わりつつあるんだと思います。
公約については、今、それぞれが研ぎ澄ましているところと聞いております。私は基本的に情報公開の部分、そういった点など、やはり都政のあり方そのものについて申し上げておきたいと思っておりますし、それから、都民ファーストという観点からは、どのようにして都のお金を、都税を賢く使って、そして都民ファーストのきめの細かい行政が可能になるのか、そういったことを総合的に進めていけばと思っております。
今、いろいろな方々が公約取りまとめということで、ご努力されている最中なので、私が全部それを今存じ上げているわけではございませんが、方向性とすればそういうことが必要なのかなと思っております。


【記者】毎日新聞の円谷です。よろしくお願いします。
同じく都議選の関係で、小池知事が日経新聞のインタビューで、「支持勢力で過半数を目指す」と発言をされていたと思いますが、これまで単独、都民ファーストの会単独で過半数を目指されると思っていたのですが、そちらの部分の現時点でのお考えを改めて伺いたいのと、もし、単独ではなく支持勢力含めての過半数を目指すということの場合、今なぜそういうお考えになったのか、その理由というか、公明党との連携など関係があるのか、お聞かせいただければと思います。

【知事】まず、私は一度も数字を挙げたことはありません。それから、都政を安定的に、そしてスピーディーに進めるためには、過半数の方々がご理解いただける勢力であるというのは、これは当然の話であって、このことについて疑問を抱かれるということに疑問を抱きます。
ということで、皆さんがそれぞれ報道されていることではありますけれども、私は今申し上げたように、数字についても申し上げておりませんが、全体の環境として、都のこれからの様々な政策を進めるに当たって、スピーディーにそしてより都民ファーストの観点から進めていくために必要な環境づくりをしていきたいと申し上げたのであって、何も以前から全く違うことを言っているというつもりはございません。
メディアの方々は色々とストーリーを作られているようですが、私は何も変わっておらず、そのまま進めているということであります。

【記者】ということは、今現在では支持勢力でそういう過半数以上を取るという環境を整えたいということですか。

【知事】基本的には当然の話だと思っておりますので、特にそこに太文字、ゴシックで言うつもりはございません。

【記者】NHKの小嶋です。今日、連合東京が都民ファーストの会の一部の候補を支援すると、岡田会長が政策合意を結んだ上でするという発表をしましたけれども、この点について、政党ではないけれども、有力な団体が都民ファーストの会を支援したいと申し出ていることについて、どのようにお感じになっているのか、お願いします。

【知事】連合の皆さんは、やはり働く方々の集まりでございますので、例えば私がこの都庁でもって働き方改革を具体的に進めているといった点や、女性などの活用っていいましょうか、登用について積極的に進めているとか、そういった点について、共通の認識があるということではないかなと思います。
そして、そのために連合の支援を受けておられるような候補者について、応援をされるというのは、政策の実現を目指すという、その1点ではないかと思っております。大変心強く思っております。
それは都民ファーストと連合との間の合意ということであります。


【記者】朝日新聞の岡です。今月の1日、2日に朝日新聞社が都内の有権者を対象に世論調査を行いまして、先ほども質問出たのですが、都議選で都民ファーストの会が単独で過半数を取った方がいいかどうかという質問に対して、賛成と反対が41%で全く同じだったのですけれども、この賛否、二分されたという結果について、いかがお考えでしょうか。

【知事】どちらも大変高い数字だったのを参考にしていきたいと思います。
ちなみにその同じ世論調査で支持率で74%という高い数字をいただいたことも驚きでございましたし、特に自民支持層で見ると78%の支持率だというので、これも大変驚いたところでございます。
基本的には、やはり議論をする場であるという都議会の役割ということについての感覚ではないかと思っております。それについては、この数字の、微妙な数字ということについてはしっかり受けとめていきたいと思っております。

【記者】今驚きとおっしゃられた、その自民の78%からの数字を驚きとおっしゃられたのは、高いと思われた、低いと思われた、どちらでしょう。

【知事】高いと思いました。

【記者】それはなぜでしょうか。

【知事】非常に流れが知事選の時と変わっていないというのが驚きです。

【記者】知事選の時から、自民の支持層の方に。

【知事】大変高くいただいております。

【記者】日本テレビの久野村です。すみません、話が変わって恐縮なんですけれども、今日、WHOの事務次長たちが来日していて、改めてオリンピックの、たばこのないオリンピックについて強調されているのですけれども、知事としては、改めて、開催都市として、国の受動喫煙対策についてのお考えというのと、東京都としてどうやって取り組んでいきたいかという2点をお願いいたします。

【知事】はい。私、これについては何度もお答えさせていただいているかと思います。ちょうどWHOの幹部の方がご来日されているということだと、その機の質問だと思いますが、受動喫煙防止対策というのは健康増進の観点からは重要ですし、スモークフリーへの取組というのは、これは世界的な潮流であると。それに加えて、東京都はオリンピック・パラリンピックのホストシティーでございます。
そういったことから、今、国の方でも健康増進法という名前の法律の中での改正ということで、非常に議論もヒートアップしてると伺っております。できるだけ早く、実効性のあるしっかりとした法律を制定していただきたいと思っております。
都の方で、条例を云々という話もあるかもしれませんが、まずは今の段階は国がどういう法律をつくられるのかということについて見ていきたいと思っております。しかし、東京都とすれば、やはりホストシティということもございますので、その責任もしっかりとかみしめながら、これからの流れを見ていきたいと思っております。

【記者】共同通信の恩田です。来週の自民党の都議選の決起集会に招待されている件ですけれども、その後、対応に進展ありましたらお聞かせください。

【知事】はい。ご招待いただいたことは大変ありがたく思っております。一方で、都連の会ということについては、大変ハードルは高いのかなと思っております。
ということで、まだ結論は出しておりませんが、しかしながら、早く、その段取りもございましょうし、それについてはお伝えしようと思っております。

【記者】産経新聞 大泉です。話題を変えまして、豊洲問題についてお聞きします。いわゆる小島私案と言われる築地改修案についてですけれども、明日、小島先生たちは、市場業者に説明を行うということですが、都議の反応もいろいろ出ておりまして、一部から、500から800という数字がひとり歩きしていて、裏づけのない数字というのが問題じゃないかという指摘や、また、20年前の築地改修と違って、現在の築地案との検討について、豊洲の後利用、売却なども含めたこともセットで考えなければ、築地存続案、改修案として成り立たないのではという指摘があったりもします。
今のような豊洲の後利用、売却案もセットで考えなければいけないというのは、知事を支持している政党の都民ファーストの会からも聞こえてきた話でございます。そういった指摘に対して、知事はどのようにお考えでしょうか。

【知事】明日、意見交換が築地市場の事業者らと行うということですけれども、小島さん、専門委員として、調査研究の一環として行うと聞いております。市場のあり方戦略本部そのものではないということでございます。
市場のあり方戦略本部で、専門家会議、それから市場問題PTなど、それぞれ議論していただいた、これまでの検証の成果を集約してまいります。残された諸課題を総点検するものでございますので、明日のその件については、それぞれ、小島さんほかが調査研究の一環として行われるというふうに承知をいたしております。数字についても、それぞれの責任でもって検証されている数字を出されていると思います。
それから、いろいろな意見が出てきていいと思ってるんです。戦略本部を考えるに当たって、古い数字とですね、古い数字というのは、かつて市場、豊洲の市場がいっぱい、この仲卸も含めてですね、参加者が多かった時代に、種地がないと言っていた時代と、今、その環境が変わってきてるということなども勘案した形でのこの研究というふうにも聞いています。ですから、これまで既に投じてしまった、あの莫大な豪華な豊洲市場というものの数字、これはもう既に投じられたお金でありますけれども、本当にあれが正しかったのかどうかというのも、先ほども申し上げたように、百条などでもっと追及すべきところだったのじゃないかなとも思います。いずれにしましても、市場のあり方戦略本部でしっかりと、この総点検、様々なデータも含めて総点検をしていきたいし、また、専門家会議も方向性は示されましたけれども、ではどのようにというのが、まだ出ておりませんので、それを待っていきたいと思っております。

【記者】すみません。ちょっと後半の部分、お答えいただけてなかったと思うので、改めてお聞きするんですけれども、築地改修案に対しては、豊洲の後利用であるとか、例えば、売却するなら、その売却案みたいなものも含めた形で築地存続案というのが出ないと、その案としては成り立たないのではないかという指摘が複数あるんですが、そういう考え方に対しては、どんな感じ……。

【知事】現実にそうだと思います。やはり、今、市場のことだけじゃなくて、戦略でございますので、その跡地をどうするのかも含めないと、東京都として、その費用をどうするんだというのを考えないと、市場のことだけではなくて、東京都としての行政としてのあり方を考えてるわけでございますので、ご指摘のとおりだと思います。
最後の方にさせていただきたいと思います。

【記者】すみません、THE PAGEの具志堅です。私も市場のあり方戦略本部についてお聞きしたいんですけれども、今週月曜日の会議は、知事の冒頭発言以外非公開ということになっていたとお聞きしました。情報公開についての知事のお考えでは、やはり情報公開が改革の一丁目一番地だということだったんですけれども、まず、これをなぜ非公開にされたのかというところの狙い、理由をお聞きしたいのと、あと、今後、戦略本部がどのように議論を進めていくのかというところ、集中的にやっていかれるというお話だったんですけれども、会議が具体的にどういう形で行われて、それはまた、公開されるのか非公開なのか、一部公開なのかというところも含めて、今後の戦略本部の展開の方法についてもお教えいただけますでしょうか。

【知事】はい。基本的に市場のあり方戦略本部も公開をベースにしていきたいと思います。特に、一方で、特にヒアリングの際ですけれども、それぞれ皆さんには本音などもお聞きをしたいということで、相手の、そのヒアリングをする方に了解を取るということを前提にして公開ということに進めていきたいと思っております。
それから、政策形成過程の部分で、どのような形でこのやりとりが行われたかなどについては、しっかりとその記録を残す形で進めるのかどうか、これについても、中西副知事が進めることとなっておりますので、しっかりと打ち合わせしていきたいと思っております。

【記者】その都度公開するというわけではない?まとめて公開するような感じですか。

【知事】ヒアリングの方によるということになるかと思います。

【記者】なるほど。ヒアリング以外にも会議とかいろいろやると思うのですけれども、検討の過程というのは、その都度公開はされる?

【知事】それをずっとオープンにするかどうかについても検討させていただきます。

【記者】わかりました、ありがとうございます。

【知事】はい、ありがとうございました。

(テキスト版文責 政策企画局調整部政策課)

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