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令和3年(2021年)8月6日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和3年8月6日)

知事記者会見
2021年8月6日(金曜)
14時00分~15時00分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

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知事冒頭発言

1 新型コロナウイルス感染症への対応について

【知事】今日も何本かお伝えいたします。コロナ、冒頭、コロナに関してでありますが、言うまでもありません。今、特措法、法律に基づいて、最も強い措置、緊急事態宣言下にあるわけでありますが、昨日の新規陽性者数は5,042人、7日間平均が約3,600人、増加比164%、極めて事態は切迫していて、これ他人事ではないということです。昨日のモニタリング会議に、感染状況と医療提供体制が引き続き最高レベルの赤で、専門家からは、爆発的な感染拡大が進行していることと、医療提供体制が逼迫しているとの認識が示されたところであります。宣言が出た後、減少していたレジャー目的の繁華街滞留人口、残念ながら先週後半からちょっと増加に転じているんです。それからデルタ株への急速な置き換わりも進んでいるところです。この急激な感染拡大、専門家の先生方も、デルタ株の影響が大きいと仰っておられますし、またこのデルタ株、従来株よりも2倍感染力が強いということで、様々、準備もしてきていた訳でございますけれども、この現実の感染力に応じた対策が必要であります。そうしますと、基本に立ち返って、人と人との接触を徹底的に減らすということが、重要になってまいります。このデルタ株の感染リスクですけれど、昨日、賀来先生、東京iCDCの座長を務めていただいております、専門家の賀来先生の方から、理化学研究所の研究内容を改めてご紹介いただいておりまして、皆さんご承知の富岳、スーパーコンピューターの富岳を使った、コロナ対策プロジェクト飛沫感染チーム、その研究内容であります。そして、この研究のポイントは三つあるんです。距離と時間とマスク。この三つ。まず、距離なんですけれども、このデルタ株というのは、従来株と比べて感染リスクが高いと。逆に、従来株と同じ感染リスクに抑えるためには、やはり感染症ですから、人と人との距離をとることが必要ということであります。そして、2番目の柱が時間ですけれども、デルタ株は従来と比べますと、半分以下の会話時間で同じ感染リスクという、そのような研究の内容になっております。その際は、マスクを正しく着用する、そして感染リスクを軽減させると、これもまた基本に戻るということになります。三つ目が、まさにマスクでありますけれども、マスクの着用効果の比較を、改めて皆さんに、この富岳を通じての研究内容をお伝えしておきたいと思いますが、不織布、それを顔にフィットさせる。フィットか、ルーズかによって効果が違うというのは、ここの数字でも出ているわけです。同じ不織布でも、ルーズの着け方と、それからちゃんとフィットさせた形なのかっていうことだけで、これだけ出す方と吸い込む方と、それぞれパーセント、数字で示されているように、効果が違うということであります。暑い最中にマスクするのは大変です。だけど、するからには、しっかりとお着けいただくことが、自らを守ることになるし、人に対してもきちんと守られるということになります。人様に対しても影響を与えないということ。そして、これらの研究の成果を踏まえて、今、目下のデルタ株という大変な強敵、ここから身を守るという、その必要性があります。そこで、改めての都民の皆様へのお願いになるわけであります。法律上、お願いという形になります。来週から、いよいよお盆休みであって、夏休みも本格化ということになります。改めて不要不急の外出の自粛、そして旅行、帰省、中止、そして延期。これは前からお願いをしているところです。いつもと違う人には会わないようにしていただきたい。でも、やむを得ず人と会って会話をしたり、買い物にお出かけになる際、人との距離をしっかりと取って、できる限り短時間で、マスクも正しく着用すると、この3点セット、よろしくお願いいたします。その際は、何度も言いますけれども、不織布のマスクが望ましいと。それから、家族以外の方とやむを得ず会食なさる場合は、ご自宅も含めまして、少人数で、小声で、短時間で。また、できるだけ真正面に、これ富岳の色々な研究のときも、飛沫がどういうふうに飛ぶかっていうので、その際は、正面でなくて少し斜めにして座るという、こうテレコみたいな感じで座るなど、今、この飛沫を避ける工夫も徹底をしていただきたい。それから公共交通機関のご利用ですけれども、乗っている際は会話をお控えいただく。発熱それから咳、下痢など、この症状があるなと思ったら、ぜひ公共交通機関も利用しないと、利用を避けていただくということが必要になってまいります。それから、事業者の皆様方にお願いをしたいんですけれども、このお盆休みなどの機会を捉えて、これも前からお願いしておりますが、改めてこの機会に、計画的な長期休暇、テレワークの強化、時差出勤などとの組み合わせで、出勤者数7割削減をお願いをいたします。これも、ずっとお願いしております。またかではなくて、経営方針として、ぜひ社員を守っていただきたい。よろしくお願いします。
そして、多くの方々が利用される商業施設、集客施設ですけれども、これは特に不特定多数の方が利用される施設になりますと、一度に入る人数を一定数に制限をしていただきたい。去年の頃は、例えばスーパーや、それから商業施設、デパートなど、入る際に人数を絞って、みんなが一度にどっと入らないように順番を守っていただいたりしていた。そしてまた、それに入る際にはソーシャルディスタンスを取っていただいて、ペケ印とか、シールを貼ったりして間隔をとっていらしたのが、今や、あまりそれが守られていない。ですが、デルタ株は先ほど申し上げましたように、距離の問題になってきます。これまで段々短く、距離が短くなって、ましてや、もうその印がついているのを無視して、レジ辺りは混雑をするような状況が散見されますが、ぜひともこの徹底した入場整理を、商業施設、大規模なこの集客施設の所、是非ともそういった整理、入場整理、これを行っていただきたい。また施設の中で、今申し上げましたように、少なくとも、人と人との距離を1.8メートル確保できるようにしていただきたい。それからこれも前は、店員さんなど担当を決めて、消毒とか検温の徹底です。またかと言われるかもしれませんが、デルタはまたかじゃなくて、もっと強いのが来ているということで、巻き直しをお願いするということです。それから、お客様への短時間利用の呼び掛けも、ぜひともお願いを申し上げます。先ほどちょっと、社員も守ってくださいということをお伝えしましたけれど、従業員に感染が広がっている事例が出てきています。従業員を守るためにも、これらの対策、万全を期していただきたい。そして、従業員にマスク着用を改めて徹底をさせる。それから少しでも熱があるなど、体調が悪いという従業員には、休暇を取らせ、また外出は絶対に控えるようにと、そのように伝えていただきたいと思います。そして、おかしいなと思ったら、かかりつけ医などに相談をする等々、これらのことをしっかり、結局お店が休業せざるを得なくなったりするのは経営にも響いてくるかと思いますので、その点、徹底をお願いをいたします。こうした取組について関係する事業者の皆様方に、先ほど、各種業界団体にその旨をお願いをしたところであります。ぜひこのデルタ株と闘う。そして今、この夏休みのこの時期に、改めてしっかりと対応することが重要でありますので、ぜひとも事業者の皆さんも、そして個人の皆さんも、今、申し上げましたようなことについては、強敵デルタ株との対峙ということで、ぜひ徹底してお守りいただきたいと思います。
それから、着実に進んでおりますワクチン接種なんですけれども、昨日の賀来先生からのご報告でもワクチン接種が進んだ高齢者は、患者の発生として抑えられているという報告をいただきました。ご覧のように、これまでのような高齢者の重症や陽性率などを勘案しますと、ワクチンが進んでいる、いないによって、かなり数値に違いがあるということで、このワクチン、ゲームチェンジャーでありますけれども、関係団体などと連携をして、ワクチンの確保、それから接種、その促進に取り組んでいるところであります。これは、高齢者の方々から始めましたけれども、全世代の皆様が積極的な接種をお願いできるように、今日も都庁で多くの接種が行なわれていますし、また各区市町村も体制を整えながら進めておられますし、また様々な職域等も、取り組んでおられるところであります。ワクチン接種に関して、特に若い方々などに対して、改めて普及啓発をしたい。そこで、動画を作成をいたしましたのでご覧ください。

(動画放映)

【知事】はい。各区市町村からの接種券が、もうあらゆる世代に行き渡っているかと思いますが、その扱いについて、特に若い方々、接種券、大切でありますし、よく確保しておいていただきたいと思います。今、各国で接種の証明がないと入れないとか、入国できないとか、結構それ広がっていますし、この点、接種券を持って、そして、大学における接種会場も、都としても設けております。それぞれ、その大学そのものが職域になって進めているケースもあります。それから、アルバイトや様々な所で、この活動しておられる若い方々にもワクチンが行き届くように、様々工夫しているところです。ただ、SNS上に様々な情報が流れていて、ワクチンの副反応が不安だとか、ワクチン打つかどうか迷っているという、そのようなこともつぶやかれたり、発信をされたりしているかと思います。改めて、区市町村からのワクチン接種券、届いているかと思いますので、ぜひまずその重要な情報、同封されていますから、まず封筒を開いて、説明をしっかり読んでいただいて、ワクチンの効果、そして副反応、十分に理解をしてください。その上で、ぜひ積極的に接種をしていただきたい。この、接種券を大切にしていただくという動画ですけれども、東京動画に掲載するほか、テレビ、ウェブで発信をしてまいります。また、都のワクチンポータルサイトでも、ワクチンに関しての正しい知識の普及啓発に向けました情報、これらも掲載しておりますので、参考にしていただきたいと思います。
それから、医療提供体制であります。先生方から入院医療、そして宿泊と自宅、それぞれ療養、この三つの体制を緊急時の体制へと移行する必要があるというご指摘を、昨日のモニタリング会議でもいただいた。都として緊急対応という形で、入院の重点医療機関について整理をしております。それは重症・中等症と、軽症・中等症、その役割を明確化をし、また宿泊療養施設の重点化、自宅療養者のフォローアップ体制、この拡充、それを、医療機関、そして保健所とともに進めてまいるということです。ご自宅で療養される方々には、ぜひしっかり回復されて日常の生活に戻れますよう、都が様々、支援策を用意しております。また、体調の異変に気付いたときの対応などにつきましては、後ほどSNSなどでまたメッセージを発信をしてまいります。
今回のお盆休みでありますが、本当に大事な期間になるわけです。このお盆休みの機会を捉えまして、ぜひとも人と人との接触、劇的に減らす。そして、先ほどから申し上げております、強敵である、手強い相手であるデルタ株による感染の拡大を防いでいきたい。そして、都内のワクチン接種についても着実に進捗しております。このままいきますと8月末には、約6割の方が1回目を完了するという見通しになっております。このワクチンという武器が皆さんに行き渡るまでの間は、この感染防止に向けた意識と取組の徹底、ご自身、大切な人の命を守ることに繋がる。前から申し上げているように、手指消毒であるとか、それからマスク、アクリル板を置いて、また会食などでの注意、短くと、色々なこと。これはウイルスから身を守る、専守防衛だということを申し上げてきました。守りに徹するしか、治療薬もワクチンもこれまであまりなかったわけですから。そのワクチンが進んでいることは、まさに武器を手に入れたわけで、この武器を身に付けることによって、これまでの専守防衛に加えて、しっかりとした武器対応と、攻守ともに備えていくという方法。世界が一様に、この新しいデルタ株などの変異株対策に頭を悩ませている。そしてまた、日々、このワクチンなどの開発がそれに伴ってまた出てきたり、イギリスなどは、ほぼ9割方の接種、ワクチンの接種が終わっていて、それで2回目の方々も70数パーセント。そこで色々な活動を、もう規制をとっぱらって、じゃあどうなっているかっていうと、結局また3万人ぐらい出て、感染してはいるけれども、重症者とか死者についてはかなりの抑えがあるということ。イギリス並みにいくには、まだまだワクチンの接種を広げなければなりませんけれども、そういった様々な国々の方策なども参考にし、また日本も参考にされながら、このパンデミック、コロナ禍に、まさに世界中で対応していくということが必要だというふうに思うところでございます。いずれにしましても感染症です。人と人との接触、ここからどういうふうに身を守るか、そしてワクチンでという武器を手に入れるか、ということに尽きるかというふうに思います。この点、皆様方、改めてお盆を前にし、事業者の皆様方にも、また利用者の皆様方にも、間隔を取るなどのことについて、改めて思い起こしてほしいんです。ぜひともよろしくお願いいたします。
(詳細は、政策企画局、総務局、福祉保健局にお聞きください。)

東京動画ロゴ(会見で使用した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:1,357KB)
(「多摩地域 経済団体連携ワクチン接種を拡大(2315報)」は、こちらをご覧ください。)

2 ゼロエミッション東京の実現に向けた取組について

【知事】次、環境です。ゼロエミッション東京の実現に向けた取組で2点申し上げたいことがあります。まず、水素エネルギーで走る燃料電池車。今、都バスもそうです。MIRAIやホンダの車もそうでありますけれども、水素で走る燃料電池車は、こういう乗用車やバスだけではありません。ゴミ収集車、これを、水素で走らせるという試験運用を行います。これは、都は利用の段階でCO2を排出しない水素エネルギーの普及、拡大、そして実装化を進めているところですが、特に走行距離が長い業務用車両、ここでの活用というのは、運輸部門の脱炭素化、それから水素利用の拡大のために極めて重要な要素なんです。都としまして、これは大学研究者による事業提案制度というのを、予算の編成するときに、皆さんから、都民のアイディアとか、それから大学の提案とか受けておりますけど、その中の一つが実を結んでいるもので、港区と早稲田大学と連携して、燃料電池ゴミ収集車の開発に取り組んでいるという、その実を結ぶ例であります。今回の試験運用ですが、8月16日(月曜日)から来年2月末まで、港区の六本木などのゴミ収集ルートで、これを実際に走行させて、ゴミを収集する。そして、エネルギーがどれぐらい使われたかとか、作業性にどうだったか、というような評価を行うというものです。燃料電池ゴミ収集車ですけれども、CO2の削減だけではありません。走行時や作業時の音が静かだった。静音性、これが向上しまして、ゴミ収集時の環境改善にも貢献すると期待されています。試験車両には、水素をイメージしたラッピング、これ(スライド)、燃料電池のゴミ収集車ということがわかるようにして、走行時にはこれはまたPRにもなるわけです。この事業を通じまして、導入効果の検証などを行いまして、今後の普及を目指すというものであります。これが1点目。
2点目は、都庁電力プランについてです。これは、卒FIT。太陽光発電などで電力会社に売って、売電していた、それがFITという制度。これが終了することによって、卒FITということで、電力買取を、卒FIT電力の買取についてのお知らせになります。都としまして、都有施設での再エネ100%電力、この利用を目指しております、都庁電力プランなんですけれども、昨年度からこれは開始をしています。このプランにおいては、太陽光発電の固定価格での買取期間10年間が終了した。今、申し上げたように、いわゆる卒FIT家庭で発電されました余剰電力も活用するというものです。卒FIT家庭からの電気ですけれど、都のキロワット(アワー)当たりの買取として、1.5円を上乗せした11円で行いまして、都有施設への供給事業者であります出光グリーンパワー株式会社が買取を実際行います。今年の10月から3か年の買取を、新たに募集をするというものです。事業者のホームページで、今月の16日(月曜日)から先着順で募集を開始しますので、ぜひ申し込んでいただきたいと思います。今、卒FITを迎える方っていうのは、非常に太陽光発電など環境に熱心な方々も多いかと思いますので、ぜひ有効に活用していただいて、都の脱炭素化、再生エネルギー利用ということに、また改めてコミットしていただきたいと思います。
(詳細は、環境局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:393KB)
(「燃料電池ごみ収集車 試験運用開始」は、こちらをご覧ください。)
(「「とちょう電力プラン」 卒FIT家庭募集」は、こちらをご覧ください。)

3 東京ベイeSGプロジェクト 絵画コンクールについて

【知事】それから、次が東京ベイeSGプロジェクト、これはもう前からお伝えしておるかと思いますけれども。子供たちとともにベイエリアの将来のまちづくりを考える取組ということであります。これは、目の前だけではなくて50年、100年先を見据えて、ベイエリアを舞台として、自然と、そして便利さ、これがマッチした、融合した未来のモデル都市を創造していくというのが、東京ベイeSGプロジェクトなんですけれども、これはまさに未来を担う子供たちの視点が、不可欠になるわけです。つまり50年、100年を見ているわけですから。そこで、都内在住もしくは在学しておられる小学生の皆さんを対象にしまして、ベイエリアの将来像を描いてもらう絵画コンクールを開くというもので、締切は9月3日(金曜日)であります。ぜひ、この夏休みの絵日記のときに、東京ベイeSGでこんな世界が、また街ができたらいいなっていうようなの、ぜひご参加いただきたい。この絵画コンクールで優秀賞を受賞された皆さんを、11月頃に、お台場にあります「レゴランド・ディスカバリー・センター東京」というところがあるんですが、もうまず見て、読んで、お分かりのように、レゴです。そこで開催するイベントにご招待をするというものであります。今度は、絵を描くだけじゃなくて、次はこのブロック、レゴを使って、未来の街を制作、考えてもらう、創作してもらいたい、というものであります。子供たちに制作していただいた、まず絵画、そしてその後ブロック作品ですけれども、未来の都市モデルの一つとして発信をするなど、ベイエリアのまちづくりの検討に生かしていくというものです。皆さんには、この夏ステイホームをお願いしておりますし、ぜひとも、おうち時間を活用して、この絵画コンクールにぜひ応募していただきたいと思います。政策企画局の担当となっております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:407KB)
(「東京ベイeSGプロジェクト絵画コンクール 作品募集」は、こちらをご覧ください。)

4 上野動物園のジャイアントパンダの名前募集について

【知事】それから、これも子供たちの参加も期待したいところですが、シャンシャンの、 ごめんなさい、シンシンの双子の子供が、だいぶ大きくなりました。6月23日(水曜日)に生まれた双子のパンダですけれども、いよいよ名前を募集いたします。2頭とも、状態は良好です。体重の方はオスが1,818グラム、メスの方がちょっと大きくて2,088グラム。もう、かわいいとしか言いようがないこの動画、ご覧いただきたいと思います。

(動画放映)

【知事】ということで、本当にかわいいですよね。2頭とも、あっという間に白黒がはっきり模様ができるなと。すっかりもうパンダ、パンダらしいなということで、2頭とも、あっという間に、こんなに大きく育つようになりました。
名前の募集でありますけれども、募集期間は、8月7日(土曜日)から20日(金曜日)までです。専用のウェブサイトから名前をご応募いただければと思います。また、上野動物園内などにも応募箱は設置をいたします。公式サイトがあります、「東京ズーネット」で、詳細はお知らせをいたします。忙しいですよね、夏休み絵を描いたり、レゴで遊ぶ準備をしたり、あとパンダの名前、あれがいいこれがいいと、ご家族でぜひとも考えていただきたい。皆さんと一緒に親しみやすい名前をお決めいただきたいと思います。
(詳細は、建設局にお聞きください。)

東京動画ロゴ(会見で使用した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:568KB)
(「ジャイアントパンダの双子の名前を募集」は、こちらをご覧ください。)

5 東京オリンピック・パラリンピック競技大会について

【知事】それから、まず今まさに行われている東京2020大会ですけれども、今日がオリンピック開催の15日目であります。そして、あっという間になります。明後日のオリンピック閉会式まで2日となりました。これまで大会の運営は概ね順調であります。ご協力いただいている都民の皆様方には、心から感謝を申し上げます。そして多くの方々、テレビやネットを通じて、選手の皆さんには応援、声援を送っていただいていると思います。日本勢のアスリート大活躍です。閉幕まで、より多くのアスリートの皆さんが、最高のパフォーマンスを発揮されるということを期待をいたしております。そしてその後が、24日(火曜日)からパラリンピックの開催となるわけであります。この夏のオリンピック・パラリンピック、以前から申し上げているように、人々の希望の灯りとなりますよう、引き続き関係者と連携をして万全を期してまいります。
(詳細は、オリンピック・パラリンピック準備局にお聞きください。)

6 台風10号について

【知事】それから最後になりますが、一方で、大変気になるのが台風です。台風10号ですけれども、明後日の8日(日曜日)には、東京地方と伊豆諸島に最接近する見込みとされております。気象情報、そして区市町村、発表する避難情報に十分ご留意をいただきたい。それからそれぞれご家庭で、この台風が、勢力にもよりますけれども、どうぞ危機管理として、避難の方法などについても話し合って、早め早めの適切な行動をお心がけいただきたいと思います。私の方からは以上です。
(詳細は、総務局にお聞きください。)

質疑応答

【記者】ありがとうございました。8月幹事社の毎日新聞社の古関と申します。知事に2点質問があります。新型コロナウイルス関連で1点です。先ほど、事業者の皆様へということで、徹底した入場整理に関して要請をしたというようなご説明がありました。今回、この要請の対象なんですけれども、どんな業界団体に要請を出したのか、要請の対象はどんな施設になるのか、またどのぐらい人を入れて大丈夫なのか、そのあたりはもう少し教えていただければと思います。

【知事】対象はスーパーであるとか百貨店、それから集客施設などであります。いつもお知らせをするところでありまして、ただお店一つ一つも同じことなので、その規模の大きさと関係無く、やっぱりデルタ株にどう対峙していくかということでありますので、かつてご協力いただいてきた、検温したり、消毒を徹底してもらったりっていうのが、いつの間にか消毒液が片隅に追いやられたりしていませんか、ということなども改めて点検していただきたいということであります。そしてまた、人と人との距離についても、あまり店内がガーッと混み合いますと、それだけ密の状態になって、これまで三密についてもご注意いただいていたのが、だんだん、もういいや、みたいな話になってきている。ただそういうのは、デルタ株からすれば好ましい環境作りになってしまうわけで、そういう意味で今日は要請文とともに、この富岳における様々な研究を改めてご確認いただいて、それぞれの業態によって違うかと思いますけれども、ポイントは同じように感染防止対策でありますので、それを各事業所また団体の方にお願いをしたということです。

【記者】2点目、先ほどお話もありました東京パラリンピックについてお伺いします。先ほど、開催に関して万全を期していくっていうお話がありました。これからの話し合いになると思いますけれども、観客の定員をどうするのかについて、小池知事、今どのようにお考えでしょうか。それともう一つ、聖火リレーの公道での実施なんですけれども、感染拡大している状況で、可能なんでしょうか。その辺お考えをお聞かせください。

【知事】はい。オリンピックがあと二日ということから、その次パラリンピックが控えているということ、先ほど改めてお伝えしたところです。もう既にアスリートや関係者の皆さんの入国が始まって、キャンプ地などに向かわれているわけであります。水際対策、健康管理、行動管理など感染防止対策の徹底を図って、安全・安心な大会にしていくということについてはオリンピック(正しくは、パラリンピック)でも同じことであります。また観客については、これも引き続き、五者協議でオリンピックが閉会した後に取扱いを決めることにいたしております。そしてまた、今、観客についてはそういったことですし、また聖火リレーについても同じように、どうやって安心・安全な大会とするための、そのためのこの聖火リレーでありますので、同様に対応していくということであります。「月刊パラリンピック」も出して、非常に熱心に取り組んでいただいております。このパラリンピックの成功のためにも、安全・安心を守るという、それらを、よりしっかりとした対応策が必要だと考えています。

【記者】ありがとうございました。各社の質問に移ります。質問がある社の方は知事から指名を受けて、社名、氏名を名乗った上で質問してください。

【記者】時事通信の斉藤です。昨日、都内の新規陽性者の数が5,000人、過去最多となりました。これについて、まずどう受け止められるのかということと、それからこの5,000人に達して、医療がひっ迫しているというこの状況に至ったことについて、都のこれまでの対応や措置が十分だったのか、その点についてお願いします。

【知事】はい、昨日は5,000人を超えるということで、多くの方々も、昨日、大曲先生が1,000人に一人の割合になっているとおっしゃっていました。身近な方で感染をしたという例も皆さんも聞き及ぶ比率が高まってきているのではないかというふうに思います。そのためにも、以前からデルタ株は手強いということでお伝えをしておりましたけれども、まさにそれが現実に、感染力の強さをまざまざと見せつけられる思いであります。それに対して、これまでもお願いをしてまいりましたけれども、デルタ株への置き換わりが進む中で、新規感染者数を減少させていくことが、ここがそもそもの医療のひっ迫や社会の不安に繋がっているわけでありますから、これも人と人との、何ていうんですかね、繋がりの中で感染が伝わっていくわけでありますので、人流の抑制に向けた皆様一人一人の意識、取組が重要になってきます。都として強い危機感をもって人流抑制、基本的な感染防止対策の徹底、ワクチン接種の推進を進めてまいりました。何としても、この抑制、感染の終息ということに対して、都としても改めて全力を尽くしてまいります。昨日、モニタリング会議の方でも、このような緊急医療体制についてお話がありました。改めて医師会、保健所、そして医療機関と情報共有をしっかり行う、意見交換も行う、そして医療機関の役割を明確化するという対応方針をまとめたところであります。先ほどもポンチ絵でまとめたところがありました。軽症・中等症、それから重症・中等症、それぞれの病院も約170を超える病院の皆様方にご対応いただいているわけで、そういった機能を改めて確認をするとともに、役割、それはすなわち役割分担になりますし、また宿泊療養施設の重点化、自宅療養者のフォローアップ体制の拡充など、医療資源っていうのはそもそも限られている中において、ご協力いただいている。それをより効率的に生かすことによって、この感染者が増大する中において、それらをしっかりと守っていくということです。ただ、感染をしない、させないのが一番ベースになりますので、その点で、先ほども申し上げましたように、デルタ株の改めての対応を、事業者、そして個々人の皆様にお願いをしたところでございます。

【記者】第四波の後に、都の対応、それから、措置で足りなかった部分とか、反省点というのはありますでしょうか。

【知事】そうですね。いかに効率良く感染をされた方々の声を受け止めたり、それをどうやって必要な所に、医療が必要な所に回していくかなどだと思います。基本的に人が足りないとか、またワクチンと同時に行っているという現状、これも以前からワクチンの接種と、それから感染症対策と、両方に医療者が必要になってくるわけで、その辺りのご協力度合いなども、良く考えながら進めていく必要があると思っております。どちらも必要なので、本当に医療従事者の皆様方には、昨年来、現場でお盆休みも無く奮闘していただいております。それがためにも、感染をいかにして抑えるかっていう、そもそも論に戻ってくるかと思います。それらのことをまた徹底をしていくということかと思います。医療者の皆さんは、早々にワクチン打っていただいているわけです。医療者の皆さんの現場で、やはりこの感染や、またそこで何らかの医療者の方々の重症とか、何かが起こっているかということについては、あまり聞いていないということですから、やはりワクチンの接種ということも重要なポイントになってくるし、今、40代、50代の重症の方々の比率が高いというのも、高齢者の分の比率が、そちらの方に行っていると、そしてだいたい既往症の方々、または若い方々も、何も既往症がないのに重症化されると。そもそも若い方々が、これまで自分は健康だと思っていて、あまりチェックも受けてない方もおられるのかなというふうにも考えます。ご自身の健康ですから、自分はかからないと思わないで、若い方でも、おかしいなと思ったらご相談いただきたいし、それから、ワクチンの接種もしっかりやっていただきたいと、このように思っております。これまでもずっと確保病床という形でやってまいりました。改めてそこの、その点を、それぞれの医療機関の皆様方に改めてお願いをし、また機能別に分けることによって、より実効性ある医療ケアに繋がっていくというふうに考えております。

【記者】朝日新聞の釆澤です。コロナ対策と五輪のことについて伺いたいと思います。まずコロナ対策のことなんですが、今週から東京都の職員が、警察、消防と一緒に、要請に応じてない飲食店に対して、直接働きかけを行う事業始まりました。警察が一緒に行くっていうことは、受け取る側からすると、やはり威圧的だというふうに感じる方もいらっしゃると思います。去年、風営法を根拠に警察が夜の街に呼びかけに入った時も、締め付けであるとか、越権行為という批判もありました。やはりここは東京都の職員だけが、まず説得にきちっといくっていう形を取られてはいかがかと思いますが、この辺りは知事、お考えはいかがでしょうか。

【知事】ご意見として伺っておきます。

【記者】もう1点ごめんなさい。五輪についてなんですけれども、無観客になったことでチケット収入というものが無くなりました。この問題に関してなんですが、組織委員会の赤字補填については、東京都の方で一義的に補填するということになっています。以前にも、この話については東京都の幹部も説明されていましたが、東京都が一義的に負担する、この考え方についての、知事の今の率直なご意見を聞かせいただけますでしょうか。

【知事】まあ、取り決めは取り決めでありますが、今まさに大会が行われ、そしてこの後はパラリンピックが行なわれるということで、それは決算の時点の話になってくるかと思います。その部分のチケット収入だけではありませんので、色々な決算をした上でということになると思いますので、その際は関係者が揃って協議をしていくという、このような仕組みになっております。

【記者】決算が決まった上で、東京都が一義的に負担するという考えは無いですか。

【知事】いや、それはですから取り決めの中で決めて、もう既に決まっていることでありますが、そもそもまだ決算も行われていないどころか、現在ing形で進んでいるわけです。使ったもの、使わないものは、それぞれのことを決算でまとめていくということになろうかと思います。

【記者】ありがとうございました。

【記者】東京新聞の小倉です。よろしくお願いいたします。先ほどもご説明ありましたけれども、都の緊急時の新たな医療体制のことで伺います。症状が改善したら早期に退院することですとか、自宅療養や宿泊療養の医療的なサポートを充実させるという内容ですけれども、今、自宅療養者だけでも17,000人ぐらい、まだ増え続けると思いますし、宿泊療養とか入院待機中の方も合わせると、相当の規模の患者さんになると思います。そうした方をケアするために、医療スタッフはどれくらいの人数が必要だと見込んでいらっしゃいますでしょうか。あと、そもそもコロナ患者を受け入れている病院でも、医師や看護師の確保が厳しいと思うんですけれども、どのようなスケジュール感で、その医療スタッフを確保して、またいつからこの新たな医療体制を始めるお考えでしょうか。

【知事】医療従事者の方々には、本当に昨年2月のダイヤモンド・プリンセス以来、色々な形で張り付いていただいてるような状況であります。心から敬意と感謝の念を示したいと思います。また一方で、こうやって感染者が増えてくる、それによって、医療施設は急に増えるわけではありませんが、これまでも確保病床という形で、国などからそのための費用も払いもしてきたところでございます。そういう中で効率良く、そしてまた必要な、医療ケアが必要な方々に、その医療が届くようにしていかなければなりません。これまでも色々と工夫などもしながら、またフォローアップセンターの充実ということで、また人も増やしております。また、それらについての受け答えなども工夫をしてやってきていると、現場からそのように聞いております。宿泊療養施設についても、やはりそこでのケアの仕方の工夫、それから元に戻りますけれども、自宅における方々の往診についての、それによって投薬などができる等、様々工夫を重ねてやっていくことに尽きるかと思います。自宅で、そしてまた、特に家庭内が増えていることによって、ぜひとも宿泊療養をもう少し活用できないかということは、現場の方にも何度も、この指示をしているところでありますし、また、より宿泊療養についても、安心していただけるような体制作りということを、工夫を重ねていきたいというふうに考えております。デルタ株っていっておりますけれども、ついこの間までインドでは毎日、40万人の感染が確認をされてきたわけであります。また今も、英国もワクチンを打った上で規制緩和をし、一方で3万人の感染者が出ているという中で、それらについても、様々、それぞれの地域の保健医療の制度が違ったりしますけれども、それらの方々に対して、必要な医療ケアなども進めてやってきて、そういったことも、各国の例なども参考にしながら、緊急時の体制の移行も含め相互に連携しながら、体制の確保を図っていきたいと考えています。

【記者】その開始時期なんですけど、どれぐらいを見込んでいらっしゃいますか。

【知事】いや、既に始めていますし、病院、172(正しくは、171)の病院の皆様方にご協力いただいている中において、機能別で、重症・中等症、それから中等症・軽症。軽症っていうのは、ここはお年を召して一人で毎日の生活ができないような方で、軽症の方に病院に入っていただくということは可能かと思います。ですから色々な事例が、その人によって体調、そして環境が違いますので、それらを受け入れるということで、それぞれの機能別での病院に一つずつ意向や体制などを伺って、今進めていると。まさにing、現在進行形で行っているということです。

【記者】共同通信の小島です。昨日のモニタリング会議で、夜間の滞留人口が先週の後半から増加に転じているという指摘がありました。知事として、この増加に転じた要因をどう分析されているのか教えてください。また、先週の記者会見で知事は、五輪は、オリンピックは人流の抑制に一役買っているという認識を示されましたが、その認識は変わっていないかどうか教えてください。

【知事】後の方のご質問は、私はそうだというふうに思っております。様々な方が、このオリンピックを応援をしておられることが、ステイホームにも繋がっているとは思います。それから、これもそうなんですけれども、むしろテレビ局の皆さんここにおられますので、ステイホーム比率と視聴率の関係とか、むしろ研究していただければ教えていただきたいなというふうに思います。それから、人流が少し増えているということについては、これはまさに、それこそ、どういう形で、どういう世代の人がっていうのを確認していきたいというふうに思っております。人流、人の流れの調査も世代別というのが出るということも、調べ方によって出るというふうに聞いておりますが、地域によって、また早い話、銀座に出るのと、六本木に出るのと、歌舞伎町に出るのと、世代が違ってきておりますので、それによってまた人流も、今のこの動きに様々変動がありますので、全体として、また増加に転じているか、またその日によって、また日々動きが違いますので、それらをそれぞれ参考にしながら、人流そのものの動きも含めて、ミクロとマクロで見ていく必要があるというふうに思っています。

【記者】(日本テレビ・中丸記者)日本テレビです。東京都のワクチン接種会場のことについてお伺いいたします。今、都庁の方では45階の展望室北と南の両方2か所設されていますが、特に北の方なんですけれど、6月、7月のときは本当に多くの方々行列されていたんですが、今月に入ってから、私も定期的にあそこを見させていただいてるんですが、だいぶ人が減ってですね、今日なんかも、ほとんど受けに来られている方っていうのを確認するのが本当まばらな感じでした。やはり北の方なんですけど、東京2020大会の関係者であったり、都内の医療従事者というふうに対象がある程度絞られている関係で、きっとそこが進んだ故だとは思うんですけれど、せっかく東京都として接種会場を設置している中で、今後、例えば対象を広げていく、変えていく、やはり都内でワクチンを受けたくても受けられないって言っている世代に拡充していく、そういった見直しの予定はありますでしょうか。

【知事】東京都が主体的に行っている接種会場は、もちろんここ、この都庁だけではありません。むしろ、8月2日(月曜日)から大学の関連で増やしたりと、むしろその東京駅の地下の、行幸通りの地下なども含めてむしろ増やしているところで、今ご指摘のあった2020大会関係の方々や、それから医療従事者がほぼ終了しているかというふうに思います。直接の医療ではなく、またそれに関連した方々には引き続き打っていただいているかと思いますが、ですから、この新宿だけの話ではありませんので、今、むしろ拡大をして、そして、より業種によっては行きやすい場所がそれぞれ違うかと思いますので、それらについては、よりこれから世代を分けて、若い世代にということですので、それらと、それから職域の方も、またこのワクチンの課題などもありましたけれども、また進めていくというふうには聞いておりますので、それらとうまく連携しながら進めていくことになろうかと思います。やっぱりゲームチェンジャーのワクチンというのは、さっき申し上げたイギリスの例も一つでありますけれども、いかにして増やしていくか。それからワクチン2回打ったのにまた感染したっていう例がありますけれども、重症化は妨げられていると、抑えられていると聞いております。やはり受けていただくのが、何よりも社会全体の安定と、それから経済活動に繋げることができる、今ある唯一の道ではないだろうかというふうに考えております。この夏休みの時期ですから、特に有効に生かして、感染の防止、抑える方とワクチンの接種と、この攻守ともに進めていくということをポイントにしていきたい、こう考えています。以上です。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局政策調整部政策調整課)

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