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令和4年(2022年)10月28日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和4年10月28日)

知事記者会見
2022年10月28日(金曜)
14時00分~14時41分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

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知事冒頭発言

1 新型コロナウイルス感染症対策について

【知事】はい、じゃあ始めましょうか。よろしくお願いします。今日は4点、私の方からお伝えをいたします。
まず、コロナです。だいぶ寒い日が続くようになりました。以前から、インフルエンザとのツインデミックが心配されるということ、申し上げていますが、昨日もモニタリング(会議)の後でお伝えしましたように、まずは私たち一人ひとりが、次の波、これまで第7波だったのが、第8波来るかもしれないという、この次の波にはもう乗らないんだという心構えで、しっかりと対策をする。そして、この冬をアクティブに過ごしていく、このことをお伝えしたいと思います。
ポイントは3つあります。攻め、守り、備え。その最初の「攻め」ですけれども、早期のワクチン接種であります。オミクロン株対応のワクチンですが、従来型のワクチンを上回る効果が期待できるというふうにされております。そして、都の大規模接種会場では予約なしで接種が可能となっておりますし、また11月にはいりますと、森ビルさんと港区とも連携しまして、虎ノ門ヒルズ内に臨時の接種会場を設置をすると。今、(スライド)ご覧のようになっているところが、都の大規模接種会場になっております。旅行、また飲食などを含めて、安心して社会経済活動を行うためにも、是非速やかな接種をお願いをすると。そして都はワクチン接種を進めるために、「TOKYOワクション」アプリを展開をいたしております。接種記録をアプリに登録していただきますと、様々な特典が受けられまして、例えば、今回、3回目以上の接種を一層促進するために新たな特典の応募受付も開始します。そして今回も、都庁の各局から(スライド)ご覧のような特典を提供することといたしております。海の森の水上競技場で、ヨガレッスンを受けるとか、それからトマーシュ・ネトビル&読売日本交響楽団招待券などなど、色々ありまして、これまでも、このワクションアプリでやっております中には、パンダの観覧など、すごく倍率高かったですね。それからテラダモケイの、模型ですね。ミニチュア。あれの都営バス編とかと都電(正しくは、都営大江戸線)編なんていうのはすごい人気だった。ですから、お食事を楽しむ、その前にそのワクチンを接種、そしてこのワクチンアプリを活用していただくということで、それでアクティブに過ごしていきましょうということです。今日の17時00分から、(午後)5時00分から福祉保健局のホームページで受け付けますので、特に「ただいま東京プラス」を利用する際の証明としても使えますので、是非ワクチンの接種を進めていただく。そして「TOKYOワクション」にご登録をいただきたいということです。
次、「守り」ですけれども、ご自身での感染防止対策の徹底をお願いします。冬でも、お部屋の換気を忘れずにお願いします。特に混雑した場所などではマスクを着用。そして、体調が悪い時にはイベントなどを、参加を控えるということであります。
そして、「備え」ですけども、もう読んで字の如しで、備蓄をすると。何を備蓄するかというと、万が一発熱したときのための検査キットや、今、OTCで買えますね。そして解熱鎮痛薬、食料品などの準備をしていただければと思います。ご自宅に準備しておくもので安心なもの、またコロナとインフルエンザのワクチンについて、分かりやすくリーフレットにまとめております。これちょっと拡大(印刷)したものですけれども、ホームページにも記載して、掲載がありますから、(新型コロナ)検査キット、解熱鎮痛薬、体温計、それからトイレットペーパー。普通、防災でも同じことかもしれません、こういったこと。食料品はどうする、コロナワクチン、インフルエンザワクチン、それぞれ必要な項目がありますので、ご参考にしていただければと思います。いずれにしましても、私たち一人ひとりがしっかりと対策を行う、準備を行う、そしてこの冬を迎えるということが大切でございますので、引き続きのご協力をよろしくお願いを申し上げます。これが1点目であります。
(詳細は、総務局、福祉保健局、産業労働局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:923KB)
(「臨時ワクチン接種会場の設置(3708報)」は、こちらをご覧ください。)
(「TOKYOワクションアプリ特典提供(3712報)」は、こちらをご覧ください。)

2 令和4年第4回定例会に提案する補正予算の編成

【知事】次が、四定の補正予算についてであります。気候危機、エネルギー危機への対処という、もう本当にコロナだけではないわけですね。ここに気候危機が加わり、エネルギー危機が加わりと、危機ばっかりが重なっている状況ですけれども、どれひとつ取っても、もはや一刻の猶予もないという、まさしく危機的状況であります。総力を結集して、都の環境政策を新たなステージに導いていくことも重要です。その第一歩として、第4回の定例会におきましては、環境確保条例改正案の提案を予定をいたしておりまして、ここは太陽光発電設置の新たな制度の円滑な実施に向けまして、対策を講じていくこと、これが重要であります。また、記録的な円安が進む状況の中で、食料品や生活必需品などの物価高騰に拍車がかかっております。国の方も経済対策ということで、今日発表、もうしたんですか、された、経済政策(約)29兆円とか、色々盛り込んでましたね。いずれにしましても、都民生活を守り抜くというのが一番重要でございますので、支援策は更に強化していかなければならないと考えています。さらには、国際機関の経済成長率の予測についても、下方修正をされておりますよね。今後の先行き、世界経済そのものもそう、そして昨今の利上げなどが、それぞれの地域で行われて、インフレの先行きなど、本当に市場もそれらを睨みながら、とても神経質な動きを重ねていると。これまでと異なる新たな視点も踏まえまして、企業の生産性の向上であるとか、輸出促進など、強力に後押しをしていかなければならない。そして、東京の経済の回復を支えていかなければならないと考えています。こうした観点で、必要な対策の具体化に向けて、今日、補正予算の編成を指示をいたしたところでございます。今後、国の総合経済対策も踏まえまして、具体的な内容、金額などを検討して、第4回の定例会補正予算案として取りまとめていくということで、その指示をしたということをお伝えいたします。
(詳細は、財務局にお聞きください。)

3 「ZEV-Tokyo Festival」について

【知事】3番目が、ZEVの普及に向けた取組についてのお知らせです。ゼロエミッションビークルの方ですね。車などです。都内で新車販売される乗用車を2030年に、また二輪車、バイクの方は2035年までに、100%非ガソリン化することを目指している。これはかねがね申し上げてきたことです。この目標の実現に向けて、走行時にCO2を排出しない車、ゼロエミッションビークル。これをより多くの方に見て、知って、楽しんでいただくと。そのための「ZEV-Tokyo Festival」を11月19日(土曜日)と、翌日の20日(日曜日)に、都庁エリアで開催をするというお知らせであります。当日ですが、ZEVのデモ走行に加えまして、試乗体験もできる、そのような車両の展示も行ってまいります。イベントのオープニングにおいては、レース用のEV車や水素エンジン車、そしてバイオ燃料車などによりますパレードを行います。私もどれかに乗ろうかと思います。またHTTブースも設けておりまして、ここは急に話が変わるようですけど、膝かけとか湯たんぽなど、冬場のHTTも、減らす、創る、蓄める。これについては変わりがありませんから、そこを自分で守るため、前にマクロン大統領はこの冬はタートルネックで過ごす、とかって申し上げたけど、そんな工夫ですね。ウォームビズですね。クールビズの冬版は、ウォームビズと呼んでいます。これなど、冬を暖かく快適に過ごすためのアイテムのご紹介ということです。ZEVの魅力を多くの方に知っていただけますように、ご家族連れでも楽しめる工夫をしております。ぜひ会場に足を運んでいただきたいと存じます。産業労働局が行っております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:406KB)
(「ZEV ゼロエミッションビークル展示・試乗会」は、こちらをご覧ください。)

4 東京都シニア・コミュニティ交流大会「TOKYO縁ジョイ!」について

【知事】それから、4つ目ですけれども、東京都シニア・コミュニティ交流大会「TOKYO縁ジョイ!」の開催についてのお知らせをいたします。このイベントですけれども、前々から行っているんですが、コロナで中断してました。シニア世代の皆様に趣味として親しまれている、囲碁とか将棋とかカラオケ。これらを通じて、新たな交流の場を広げることを目指すというものです。今回ですが、感染防止対策の徹底をしまして、3年ぶりの開催になります。来年1月と2月に行う予定としております。場所は、武蔵野の森総合スポーツプラザなど、多摩地域の会場で、今見ていただいてるような1月17(日(火曜日))、24日(火曜日)、(2月)4日(土曜日)の日程で実施をいたします。参加できるのは、都内にお住まいの60歳以上の方。申し込みは12月9日(金曜日)までで、Webまたは郵送での受付となっています。そして、懐かしい名前というか、楽しみなお名前が並んでます。山本リンダさん。それから、種目ごとに著名な方々が、見てください、見てください。田中寅彦さんと、私、昔、会ったことあるな。将棋の。もう、将棋とか碁とか、頭を動かすのにぴったりですよね。手先まで動かすわけですからね。ぜひこういった著名な方々が「縁ジョイサポーター」。エンというのは、Enjoyじゃなくて、Enjoyなんですけれども、ご縁のエンね。「縁ジョイサポーター」として参加して、イベントを盛り上げていただくことといたします。人生100年時代ですから、一緒に趣味を楽しむ仲間がいて、頭と体を動かすのが健康の秘訣であります。是非多くの方にご参加いただいて、健やかで、そして心豊かな生活を送るきっかけに生かしていただければなというふうに思います。
ということで、以上4点、今日はお伝えをいたしました。
(詳細は、生活文化スポーツ局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:903KB)
(「シニア・コミュニティ交流大会参加者募集」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【知事】それでは、ご質問。はい、今日はご担当が。

【記者】10月、幹事社の日経新聞の牛山と申します。

【知事】日経さん。はい。

【記者】先ほど、4回定例会への補正予算の話がありました。その中でも少しありましたが、環境対応という中では、太陽光パネルの設置義務化について取組を進めているところです。制度自体に様々な意見がある中で、懸念の払拭ですとか、理解の促進に向けてどのように取り組むことが重要と考えますでしょうか。

【知事】はい。今回様々なこの制度を、まずきっちりとした制度と、その制度によって事業者の皆さんに動いていただいて、そしてそれを最終消費者の方々がその役割を理解しながら、住宅の購入などを進めていただくものと考えております。いずれにしましても、しっかりと、その役割が、役割というか、効果が何なのかも含めて、そしてまた最近はその防災という観点でも、私自身感じるんですけれども、いざといった時に、電気が点くっていうのは大変安心にもつながってまいりますし。最近は、蓄電ということも加えて考えますと、大きな役割を、夜の、太陽が落ちてからでも活用できるとか、色々な組合せなどもあります。分かりやすく説明もでき、そしてまたそれが制度として設けられるような、そういった形で、かつ、色々な支援策もこれから踏まえながら進めていきたいと考えています。

【記者】ありがとうございます。もう1点お願いします。東京都では、11月からパートナーシップ宣誓制度が始まります。制度は、都内在勤・在学者も含めた制度となっています。日本の首都で、国際都市である東京が、家族の多様性について認める意義について、知事のお考えを教えてください。

【知事】パートナーシップ(宣誓)制度ですけれども、今月の11日から制度の受付が始まりまして、今朝の時点、朝9時00分の時点ですと、137組の方からの届出があったということを、報告を受けております。この制度を始めることを心待ちにされていた当事者の方々の届出ということだと理解できますので、都としてもしっかりと受け止めて、そして、11月1日(火曜日)から実際の受理証明書が発行されるわけですけれども、その準備を進めてまいります。大切なことは、当事者の方々の困りごとの軽減につなげていくことだと思います。そしてまた多様な性への理解を都民の皆様方にも広げていくと。制度の開始を契機として、東京、誰もが自分らしく、いきいき暮らしていける街にしていきたいと考えております。また11月1日(火曜日)は、都庁(第一本庁舎)、レインボーブリッジ、それぞれレインボーカラーでライトアップということを行っていく予定です。

【記者】制度の開始を受けまして、東京の街ですとか、日本にどのような変化をもたらすことを期待しますでしょうか。

【知事】そうですね、やはりこれまでなかなか理解してもらえなかったという当事者の方々が、実際にその理解が、制度上も進み、そしてまた、先ほども申し上げたように、誰もが自分らしく、いきいきと暮らしていける街になる。そこが大きいことだと思います。

【記者】ありがとうございます。それでは各社の質疑に移ります。質問のある方は挙手の上、知事の指名を受けてから、所属名前をおっしゃった上でご質問をお願いします。

【知事】はい、TBSさん。

【記者】すみません、ありがとうございます。TBSの佐藤といいます。すみません、今ご質問にあったパートナーシップ制度について、ちょっと追加でお聞きしたいんですけれども。東京には大企業が集まっているということもあって、広く、他の県などにも制度が広がっていくことなど、制度の広がりについて期待する部分などありますでしょうか。

【知事】そうですね。これまでも他の自治体で、このパートナーシップ(宣誓)制度を、色々内容的には異なる部分もあるかもしれませんが、でもざっくり基本的な考え方を、既に制度化しているところはあろうかと思います。それぞれ、各自治体でこういった例が、先行例を1つのモデルとして進めていくということは、これからもあるのではないかと思いますし、東京は、その先行例の1つとして、こういったニーズのある方々に、適うような制度に育てていく必要があるかなというふうに思っております。

【記者】ありがとうございます。

【知事】そちらのテレビ朝日さん。

【記者】ありがとうございます。テレビ朝日の伊與田と申します。すいません、少し話題が外れるんですけれども、ハロウィンについてお聞きしたいです。今年、行動制限がなく、水際がもう緩和されてのハロウィンですけれども、現時点で懸念されていることがあれば、ということと都民への呼びかけをお願いしたいです。お願いします。

【知事】今年もハロウィンということですが、このコロナの間は、色々と多くの方々が集まる。特に、集まるから楽しいとか、色々あるとは思うんですけど、今年も長谷部(渋谷)区長も、おっしゃっておられると思いますけれども、色々とその感染対策などを講じながら、そしてまた様々、何て言うんでしょうかね、大声とか賑やかなところをどういうふうに、皆で抑えながらっていうと気分が出ないんでしょうか。難しいところですね。いずれにしましても、感染対策をしっかりと講じていただくということが、結局毎年のハロウィンというのが楽しめるものになるのではないかなというふうに思います。なかなかコロナっていうのは賑やかに行う様々なイベントと、抑えるのと、両方を進めて(いくわけには)いかないのは、なかなかジレンマもありますけれども、1つ、良い形のイベントに、結果としてなるようにしていただければと思います。

【知事】東京新聞さん。

【記者】東京新聞、加藤です。東京都の人権啓発イベントに関してなんですが、関東大震災で朝鮮人の虐殺に言及した映像作品の上映が禁じられたのは、検閲に当たるということでアーティストが本日、厚労省で会見を開きました。禁止の判断の妥当性について、知事のご見解をお願いします。

【知事】多分、そのお尋ねの件ですけれども、東京都が人権啓発センターに委託して実施しているものと聞いております。映像作品の内容については、精神障害者の人権についての普及啓発ということで、その委託事業に出していた、その趣旨に合わないということで、上映しないとの判断になったと聞いております。詳細については、総務局にお尋ねください。

【記者】もう1点、すいません。話題変わって、都民ファーストの会についてなんですが、参院選の落選に続いて、今月には3人が除名となりました。来年春の統一戦に向けてですね、党の立て直しをどう図っていくべきか、特別顧問でもある知事のご見解をお願いします。

【知事】別に、特別顧問の私の判断を仰ぐまでもなく、都民ファーストの皆さんは改革の精神に溢れ、これまでも赤ちゃんファーストとか、それから東京大改革の担い手として、様々な改革を進めてこられましたので、これを、今後とも改革についての意欲を政策に表すということを重ねていかれるというのが、都民が期待するところではないかと思います。

【記者】ありがとうございました。

【記者】毎日新聞の黒川です。私も人権啓発イベントに関して伺いたいんですけれども。今、会見されている方々の訴えによると、東京都の人権部の方から、関東大震災当時の朝鮮人の虐殺ということについて、事実そのものを疑問視するかのような認識が示されていたというような話があるんですけれども、そういった経緯をご存知でいらっしゃるのかということと、それから知事の歴史認識ですね。この虐殺の有無という点について、どのようなご認識をお持ちかお聞かせいただければと思います。

【知事】最初に、先ほどの東京新聞さんにお答えしたとおりでございまして、東京都が、人権啓発センターに委託して実施していて、今回、提供というか、用意されたものについては、精神障害者の人権というのがテーマでございましたので、その委託事業の趣旨に合わないということで、上映しないとの判断に至ったというふうに聞いております。そしてまた、これについての判断については、これまでも申し上げておりますけれども、東京で起こった大きな災害と、それに続く様々な事業で不幸にも亡くなられた方の例がございますけれども、それぞれに対し、全ての方々に対して哀悼の意を表するということで私自身は対応してまいりました。はい。

【知事】じゃあ、朝日さん。

【記者】ありがとうございます。朝日新聞の笠原です。私から都民ファーストの会の代表選に関連してお伺いさせていただければと思います。前代表の荒木さんですね、もう既に辞任を表明されて、辞任されていますけれども。辞任の発表自体、Twitterのみでの公表ということで、公の場でですね、しっかりとこう説明をされる必要性についてはどのようにお考えでしょうか。

【知事】彼女が判断されたことだと思いますが、以前から都民ファーストの総会でその旨はしっかり述べておられると。それはあんまり皆さん、キャリーされなかったことじゃないでしょうか。しっかりとお伝えになっていると思います。

【記者】有権者も含めてですね、そういった皆様、公の場で説明する必要性はないというご認識でしょうか。

【知事】いや、これからまた代表戦なども行われることと聞いております。色々な場で、彼女自身の考え方なども申し述べる機会は多々あるかと思います。

【記者】すみません、最後に。次の代表についてはですね、知事の特別顧問としてのお立場からして、次の代表にはどのような資質を求めるとかですね、そういった何か期待があればお願いいたします。

【知事】みんな素晴らしい資質をもっておられる方ですから、その中でお選びになるものだと、このように思います。

【知事】フジテレビさん。

【記者】フジテレビ小川です。今、円安。ちょっと話題は変わりますが、円安ということで、日本の食材の、海外での競争力も、また国内での国産と海外の生鮮食料品でも、かなり国産の生鮮食料品も競争力が高まっています。そんな中、今日、知事、味わいフェスタの視察に行かれたと思うんですが、東京産の食材というのをどのように今後、国内でも、海外でも売り込んでいきたいのか。円安をどのようにメリットとして生かしていきたいのかお願いします。

【知事】はい。日本の農産品は大変美味しいと。中東などでも、一つひとつの果物など、とても喜ばれる。また、海外においても他の地域でも大変好評と。例えば果物1つとっても、甘みが全然違うということは広く知られているところであります。そういう中に今、円安ということが加わって、競争力が出てきて、高いということで、それもブランド力に加えて、この高いことによるブランド力もあったと思いますが、それがより円安効果で広く伝わっていくことは、翻って日本の農業のプラスに転じていくことだというふうに思います。今日のイベントは、地産地消で、東京の農産品を、フットプリントが非常に短い中で、新鮮に、それを有名なシェフが調理されて提供される。そのプラス面を強調するイベントでありました。東京産の、昔からの江戸野菜、内藤かぼちゃとか、今日は立川(など)の農業男子も来られてましたけど、ウドとか、小松菜などはまさに地域の小松がありますし、そういった昔ながらの農産品、プラス、更に美味しさを加えたような工夫、これを進めていくことは、まず東京での消費ということについては、フードロスやまた地産地消、先ほどのフットプリントを短くするっていうことにもプラスになり、かつ、東京の緑を守るということに結局つながるわけです。あと、今日も米粉パンが、セブンイレブンさんが、この3、4か月にわたる様々な研究を重ねて、マーケティングですよね、要はね。美味しいから売れるわけで。そのマーケティングを重ねられて、米粉パンを出された。1つの、「日本、やっぱり米の国」キャンペーンの一環として行っているわけでありますが、日本の、今日から私は名前を、この米粉キャンペーンも含めて、「小池コメコ」に変えますって言ってきたんですけど。今、日本の戦略物資は米だと思いますね。そして、自給率からしても、また、減反しても余っていると。その余っている保管料も含めて、減反の予算というのは年々、3,000億(円)ぐらい国費使っているはずなんですね。この作らないことへの奨励よりも、作ることの奨励に変えるという、今の円安というのは、そういうゲームチェンジを、市場が訴えているといってもいいんじゃないか。要は、日本のこのマーケティング力を、東京の場合、より研ぎ澄まして、そして東京のお米っていうのは、もうごくごくわずかでありますけれども、農産品を、まだ日本からの輸入は受け入れられないという国々も、まだ残念ながらありますけど、そこはまさに外交というか、力でしっかりと破ってほしいなと思っております。いずれにしても、農業イコール、水を守り、緑を守り、山を守り、一言でいうと治山治水だということで、国の根幹、国政の根幹でもあるのが、この食料安全保障なので、重要な、今、転機だと思います。もう少し日本としてのマーケティングを、世界におけるマーケティングを、しっかりやる、行っていく必要はもう何ていうんですか、多分にあると思いますね。もったいないなというふうに思います。あと、日本の食事イコール、ヘルシーというのは大きいですよね。お米、グルテンフリーで、麦が今、非常に危機的な状況であるところを、お米にするっていうと、かつそれをグルテンフリーということは、ヘルシーだという話につながって、そこをもっと売り込めばいいのになとつくづく思いますけどね。

【知事】はいじゃあ、最後。

【記者】すいません。日刊工業新聞の神崎です。冒頭にも言及ありましたけれども、政府は総合経済対策で、電力やガス料金の支援を打ち出しました。こうした支援は激変緩和策としては必要なことなんだと思うんですけれども、知事もかねて仰るように、エネルギー価格の高止まりが長期化する中で、こうした財政的な措置をいつまで続けるかというのは難しいように感じます。この点についてのお考え、それから、こちらも先ほど話されました都の予算編成において、エネルギー問題についてどのようなスタンスで臨まれるのか、この点をお願いいたします。

【知事】国が今回の政策によって、電力、ガスを下支えするということは聞いております。都として、この第3回の定例会で既に成立し、かつ執行中であります補正予算、(約)6,000億(円)に上りますけれども、そのうち480億ぐらい(正しくは、約370億円)が物価高・原料高(対策)といったものに充てられております。これによって、都民の生活、事業者、経営等々のサポートを行っていくということで手当をしているところです。有効に、実効性を高めながら活用していただくというのが1点と。それから一方で、こういうガソリン高であるとか、エネルギーが足りない、電力が高くなる、ガスが高くなるということ、世の中の変化を促すことにもつながります。まさにゲームチェンジのときですから、ここは今、目の前のとりあえずの部分と、いかにしてそれを、ゲームチェンジを行っていくかっていう、結構せめぎ合いの重要なところなんですね。いかんせん、そこのゲームチェンジに必要な半導体がありませんとか、それから基本的な原料がありませんとか、なかなかこの辺りが、非常に何ていうか、政策を進めるにおいて、もどかしいところも沢山ありますけれども。本来は、とりあえずのところの止血をする部分と、それから体力といいましょうか、それそのものを変えていくという、その両方が本当は進めていかなければ。いつもずっととりあえずでやっていくことは、決して産業を強めたり、また国力を取り戻したりということにはつながらない。その辺のところの塩梅は難しいですが、都とすれば、やはり現状を、新しい産業に変えていくような、そのような工夫も、国の政策を見ながら有効に、この都と、それから国の政策が連携できるようなことをしていかなければいけないと思います。最近、私よく引用するんですけれども、IMDというスイスの国際経営(開発)研究所が、毎年、戦略というか、国際競争力の順位を示している。これ、毎年やっています。日本のバブルの頃は、だーと日本の銀行名とか、トヨタから有名どころが、ほとんど漢字だったんですね、要は。それが、途中から中国語の漢字に変わったこともありますけれども。時価総額で100位の、世界100位、TOP100の中に、今我が国には1社しか入っていません。トヨタだけです。そして、ほとんど、65社ぐらいはアメリカ、GAFAなどですね。そのカテゴライズすれば、ほとんど在庫を持たない。要は、システムということですね。GAFAなどまさしくそうですよね。それで、その中の、100社の中に、驚いたことにドイツの会社も(ほとんど)なかった。メルセデスもなかった。ということは今、世の中の産業変化は、ものすごい音を立てながら変わってきている。これは株式の時価総額ですから、実際の売上げがどうとか、そういう話ではなくて、株価は将来の期待を示すものなので、実際の売上げがどうということではありませんけれども、しかしながら、その時価総額において、我が国の会社が1つしか今、上がっていない。そして、一方で同じ自動車産業でテスラが6位ということです。中国のBYDという会社も、かなり上位にあります。要は今、物事、産業が大きく変化している中で、日本がどうそこを巻き返していくのかっていう、すごく大きなグレートゲームが行われているわけで、そこを見逃していくと、非常に、日本の産業自体厳しいし、またデジタルという観点でも、日本が、中には最下位の部分もあるんですね。その実情をよく客観的に見つめながら戦略を描き、かつ、それを実行していくのが今求められており、その中で東京都としてできることをしっかりと前に進めていきたい。そういう思いでこれからも当たっていきたいと考えております。長くなりましたけど、すいません。

【知事】じゃあ最後。

【記者】ニッポン放送の小永井と申します。今日で上野にジャイアントパンダが来日してから50年となりました。昨日、園長さんからもイベントで、まだ通過点という話もありましたが、50年、半世紀という1つの節目を迎えたことについて、知事の受け止めをお聞かせ願います。お願いします。

【知事】パンダは、誰が見ても可愛いということに尽きると思います。50年間、色々な、これまでパンダの兄弟や夫婦が来て、本当に子供たちにも夢といいましょうか、そういった喜びも提供してくれたと思います。もう半世紀たったんだなということを改めて感じます。また、里帰りもずっとコロナで遅れていたんですけれども、シャンシャンが今年の末には帰ってしまうのかな、ということを聞いております。いずれにしましても、どうしてこう、たれ目になっているのかなと。あれ、ひょっとして(目の周りの)黒い部分が上を向いてたらちょっと怖いですよね。でも、ちゃんと下向いて可愛いなと。つまらないことですけれども、そんなことを、改めてパンダ50年っていうのでね、本当に可愛く、愛されているなというふうに思います。ソフトパワーですね。あれはね、はい。最後にいいんですか、そういう風で。では、終わります。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画課)

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