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令和4年(2022年)11月4日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和4年11月4日)

知事記者会見
2022年11月4日(金曜)
14時00分~14時41分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

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知事冒頭発言

1 Jアラート発出時の注意事項

【知事】今日、モニタリング会議ございましたので、後程、コロナのところで、課題で、先生方にお手伝いいただくことといたします。その前に今日、昨日の北朝鮮の弾道ミサイルの発射で、Jアラートが何度か鳴っておりますので、その点について、まず冒頭こちらの方、申し上げたいと思います。昨日も北朝鮮の弾道ミサイルが発射。そして宮城(県)、山形(県)、新潟(県)でJアラートが発出されたわけです。こうした中で何が大切かっていうと、いうまでもありません、都民の生命、財産を守るという取組です。弾道ミサイルは、発射からわずか10分もかからないうちに到達するんですね。ですから、Jアラートが鳴ったっていったら、まず落ち着いて、直ちに行動をすると。ここポイントです。3つあります。屋外の場合は、近くの建物。できれば頑丈な建物の中、そして地下に避難をしてください。建物がないという場合は、物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を、頭を守ってください。屋内におられる場合は、窓から離れるか、もしくは窓がない部屋の方に移動してください。以上の3点を是非、Jアラートイコール3点ということで、覚えていただければと思います。ご協力よろしくお願いします。
(詳細は、総務局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:103KB)

2 新型コロナウイルス感染症対策について

【知事】それでは、コロナについてでございます。先ほどのモニタリング会議、(第)106回になりました。会議に出席をされた上田先生、猪口先生、この会見にも参加していただいているところでございます。今週のまとめ。お2人、映っております。今週のまとめでありますが、感染状況、医療提供体制、先週と変わらず共に黄色、そしてポイントは、先生方から、新規陽性者数は増加している、今後の急激な増加に注意を払う必要がありと。入院患者数は2週間連続しての増加となっているというご報告をいただきました。さらに今週の分析シートから、オミクロン株の対応ワクチンの接種率が示されて、(スライド)一番下のところ、紫で囲っているところです。これ、現在の接種率は、都内5.9%でございます。皆さん自身の健康を守ることになります。社会・経済活動を動かしていくためにもなります。最大の武器としてのワクチン接種。私も今週火曜日に、オミクロン株対応ワクチンで、5回目の接種を行いました。私はこれまで一度も副反応なり、痛くなることはあるんですけど、なんなんでしょうか、本当にありがたいことに、なにか熱が出たとか、そういうのが、なぜかないんですね。是非皆さんも、このワクチン、今回、従来型を上回る効果が期待できますので、接種をお済ませください。対象者ですが、1、2回目の接種を終えた12歳以上の方、接種間隔が今回3か月に短縮されております。よって、7月、8月に接種を受けた方を含めまして、現時点で対象となるのは、都内で約900万人の方。そして年末までには、ほぼ全ての方が接種対象となりますので、多くの方に早く接種していただきたい。そのため、都は様々な接種促進、その取組を行っております。そして、高齢者施設、障害者施設に対しましては、接種の時期の前倒しを働きかけまして、ワクチンバス、いつもの。先方に行ってワクチンを打つワクチンバスを重点的に派遣しまして、接種を確実に進めてまいります。また虎ノ門ヒルズ内には、本日含めまして4日間、臨時の接種会場を設置をいたします。本日は19時まで受け付けております。金曜日でございますので、金曜日は、金曜、土曜と、このところ増えてきて、接種を受けられる方。副反応もちゃんと計算して合理的な反応といいましょうか、対策を進められるということでしょうか。今日は19時までの受付となっておりますのでお近くの方、虎ノ門ヒルズです。是非お越しください。これからも、こうやって臨時の接種会場を区市町村と連携いたしまして、区部や多摩地域に設けてまいりますし、また商店街でポスターの掲示をしていただいたり、都営地下鉄全駅の構内放送などによって、接種を呼び掛けてまいります。都の大規模接種会場におきましては、予約もいりません。オミクロン株の対応ワクチン、予約なしで接種可能となっております。そしてこれ、何度も申し上げてますけれども、この冬はインフルエンザとの同時流行も懸念されておりまして、65歳以上の都民の方には、木曜日と金曜日にインフルエンザワクチンとの同時接種も可能ですし、かかりつけ医などの皆さんのところでお済ませしていただければと思います。そして今日はオンラインでご参加いただきました、東京iCDC所長、賀来先生からお話がございました。一度、コロナに感染したから、僕は大丈夫ということではございませんで、免疫というのは徐々に下がるもので、再感染のリスクが高まるということであります。それと、名古屋工業大学の平田先生が試算をされておられまして、こちらは、夏の第7波でワクチンは早めに接種をしていただいた、その結果として、東京の死者数は3割、それによって減少したという、その様な報告を分析をしていただいております。このワクチンの接種につきましては、ご自身だけではありません。多くの方の命を守ることにつながりますので、これまで感染した方も含めまして、是非速やかな接種をお願いを申し上げます。
そして街に、人通りの多いところに来ますと、外国人の旅行者も増えてまいりましたね。また、各地でお祭り、イベントも開催されています。この冬はアクティブに過ごしましょうということを申し上げています。私たち一人ひとりが、次の波。これまで1、2、3、4、5、6、7。次の波にはもう乗らないんだという心構えが大切でございます。感染が広がる前に、しっかりと対策をうっていただきたいと。こちらの方もポイント3つに絞りますと、まず「攻め」、速やかなワクチン接種。「守り」、換気、マスクによる感染防止対策。「備え」、医薬品や食料品などの備蓄ということで、こちらの方も引き続きのご協力をよろしくお願いを申し上げます。
(詳細は、総務局、福祉保健局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:1,670KB)
(「臨時ワクチン接種会場の設置(3708報)」は、こちらをご覧ください。)
(「新型コロナ・インフルエンザ ワクチン同時接種」は、こちらをご覧ください。)
(「BA.4-5対応ワクチン接種の開始(3674報)」は、こちらをご覧ください。)

3 SusHi Tech Tokyoの戦略的広報展開について

【知事】それからすいません、他の項目も先に行かせてください、先生方。SusHi Tech Tokyo、さっきまであったのを持ってこなかったな。SusHi Tech Tokyoの戦略的な展開についてのお知らせです。環境、防災、金融など、都市は多くの課題を抱えていて、混沌とした世界の情勢となっております。ウクライナ、ロシアだけではありません。昨日の北朝鮮の、なんか常軌を逸したようなミサイルを乱射といってもいいんでしょうか、そういう中で、ますます世界情勢は厳しくなっている。そのソリューション、解決を探すということもなかなか難しいものがあります。この後、アメリカ中間選挙ということでしょう。こうした中で、東京は「High Technology」を、これを活用しまして、「Sustainability」、よくサステナブルという言葉を使います。持続可能な。この新しい価値を、サステナビリティと、ハイテクを併せ持って、それを融合して、世界を牽引していくと。そこで、今後展開するプロジェクトを包括的に推進をしていくということで、「SusHi Tech Tokyo」をコンセプトに、いってみれば、職人の技術で旬の素材を1つの文化にまで高めたお鮨に例えまして、これシンボルにしまして、このワンブランドで国際的な会議、イベントを戦略的に展開をしていくということといたします。
何するのっていうことですけど、まず第1弾は、今年度のスタートアップイベントといたします。そしてもう1つ、海外主要都市のトップを招く国際会議を同時開催といたします。また来年度は、リアル空間とバーチャル空間の双方で、過去から現在、そして未来の東京を体感できるデジタルコンテンツを提供していくと。また2024年の春については、東京ベイeSGプロジェクト、これは湾岸地域でございますけれども、これらのプロジェクトの一環として、持続可能な都市像を世界へと発信する大規模なショーケースイベントを開催をすることといたしております。先ほども申し上げましたけれども、第1弾として、来年の2月にスタートアップの国際イベントでございまして、これ(フリップ)、ちょっとさっき、さっき出せばよかったんだな。ちょっと前に戻っていいかしら。これを出したかったんですね。SustainableとHigh Technologyとあわせまして、SusHi Techにして、このロゴについては、もう握りですね。はい、鮨の握りということで、「未来を、にぎる。」というキーワード、「Shaping our tomorrow」という英語訳になります。ということで、このようなスタートアップの国際イベントで、City-Tech.Tokyoと、各都市の首長さん、市長さん、知事さんたちを招いてのG-NETSというイベントでございます。会議でございます。これを同時に開催をする。それによって世界中の技術と英知が、東京でも味わえる機会とするということです。この2つのイベントと連携することで課題の解決を加速していきたい、このように考えています。City-Tech.Tokyoの方は、11月20日(日曜日)まででピッチコンテスト、そしてブース出展参加企業の募集をしております。大変人気となっています。
続きましては、歴史・文化を軸にした東京の魅力の発信でございますが、江戸から伝わる食、安全に代表される魅力を発掘、発信するために、この後、有識者によります懇談会の開催となります。これが第2。
第3弾が、2024年度に展開するeSGプロジェクトの国際発信をSusHi Tech Tokyoの集大成としていきたいということであります。これに向けた最先端テクノロジーの実装を、中央防波堤エリアで開催、開始をしますので、今日は先行プロジェクトとして9件の事業を既に採択しております。例えば、世界中で今開発が進んでいるのが空飛ぶクルマですね。そして、世界初の水空合体ドローン。水の中も空も飛べますよというドローン。そして、国内初の洋上での浮体式太陽光発電などなど、ベイエリアから様々なイノベーションを生み出していこうというものであります。こうした取組を通じて世界の都市が抱える課題の解決策、東京から発信をしてまいります。
盛りだくさんなんですけれども、これからもうこの世の中、本当に物事の変化のスピードが速いですよね。そのスピードについていくどころか、東京は牽引していく役割があると思いますので、これらのことが1つに、まとめて握れば鮨だということで。(フリップ)これ逆ね。こちらでございます。なにか美味しそうって、とても外国の方もまず行ってみたいっていうふうな反応があるのが、非常にプラスの部分ではないかと思います。
(詳細は、政策企画局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:928KB)
※スライド資料の2枚目について、以下のとおり追記しました。
第二弾 実施時期「2023年秋~」
(「G-NETS Mayors Summit 東京で初開催」は、こちらをご覧ください。)
(「City-Tech.Tokyo 出展参加企業募集」は、こちらをご覧ください。)
(「歴史・文化を軸に東京の魅力発信へ 懇談会」は、こちらをご覧ください。)
(「東京ベイeSGプロジェクト 先行プロジェクト」は、こちらをご覧ください。)

4 東京都パートナーシップ宣誓制度の開始について

【知事】あとちょっと3点ございますので、お伝え申し上げます。パートナーシップ宣誓制度の開始であります。都内の区市との協定締結に関するお知らせ。いよいよ11月1日(火曜日)から、制度の運用が始まりました。その開始の11月1日(火曜日)には、都庁舎とレインボーブリッジを、ライトアップをいたしました。これに加えて、都の取組に共感した英国大使館にも、大使館をライトアップしていただきましたし、また、アメリカのエマニュエル駐日大使と、英国、イギリスのロングボトム駐日大使のお二人はじめとして、複数の大使館に制度の開始についてツイートしていただきました。心からご協力に感謝を申し上げます。現時点では、115組の方々が受理証明書の交付を既に受けておられます。制度の運用開始に合わせまして、都と同様のパートナーシップ制度を導入している都内16の区と市、これらと連携協定を締結をいたしました。この協定によって、都と区と市、それぞれの証明書が、相互に活用することが可能となります。そして制度を利用される方の、これによって利便性が向上することとなります。具体的に申し上げますと、既に区や市の証明書をお持ちの方は、その証明書で、例えば都営住宅の入居など、それから都の行政サービスを受けるということができる。また、都の証明書で区や市の行政サービスを、逆の形で受けられる。併せまして、制度を持たない、都の制度を持たない、都内の一部自治体や、民間の事業者などにもご理解をいただいて、都の証明書を活用できるようになりました。これからも証明書が広く活用されますように、働き掛けてまいりますし、性的マイノリティの方々が暮らしやすい環境づくりにつなげていくということで、総務局の方で担当をいたしております。
(詳細は、総務局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:382KB)
(「都パートナーシップ宣誓制度 16区市と連携」は、こちらをご覧ください。)

5 若者向け不動産賃貸借契約の啓発について

【知事】それから、次のテーマなんですが、今年の4月に成年年齢が18歳に引き下げられましたよね。それに関して、賃貸借契約に関しての注意喚起ということです。今申し上げましたように成年年齢が18歳に引き下げられまして、18歳、19歳の方っていうのは、親の同意なしに自分一人の責任で契約ができるようになりました。一方で、若者は一般的に契約に関する知識や経験が乏しいという場合があります。そこで、現在引越しを考えている学生さん、そして来春の新入生を対象にして、不動産賃貸借契約の際に注意すべきことについて啓発を行います。これによってトラブルの未然防止を図るというものです。重要なことは、契約書にサインする前の確認であります。家賃、敷金だけではなくて、例えばエアコンなどが故障した際に、借主と借主(正しくは、貸主)のどっちが修繕するかなどについても確認をするとか、ゴミ出し、楽器演奏など、生活のルールについてもきちんと把握してもらわなければならない。こうしたメッセージを盛り込みましたデジタルリーフレットを、作成をいたしました。このような(スライド)、紙というよりは、あえて紙にするとこんな(チラシ)。契約前の確認が大切ですよということを、皆さんに知ってもらうため工夫をしています。どうぞ参考にしてください。春の部屋探しを考え始めるこの時期だからこそ、今日からこのnoticeをしていくということで、住宅政策本部のホームページ、Twitter、LINEによって発信をいたします。それから都内の大学とも連携しまして、約40のキャンパスで、コピー用紙の裏面を活用したPRを行います。最近そういうのあるんですね。新入生向けには、入学手続きなどの機会をとらまえまして、注意を呼び掛けてまいります。若い皆様方には、正しい知識を身に付けていただいて、トラブルのない新生活を迎えていただきたいと思います。
(詳細は、住宅政策本部にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:355KB)
(「成年年齢の引下げ 新入生等へ不動産取引を啓発」は、こちらをご覧ください。)

6 神宮外苑のイチョウ並木のライトアップについて

【知事】あと2つあるんですが、いきます。神宮外苑のイチョウ並木ですけれども、こちらを、とても素敵な色付きになりました、ライトアップいたします。都では、街並みの演出や、にぎわいの創出、観光資源としての公共インフラの活用などの観点から、施設のライトアップに取り組んでおります。以前もやっていたんですけれども、久しぶりになります。3年ぶりになりますが、神宮外苑のイチョウ並木をライトアップをいたします。期間は11月26日(土曜日)から12月4日(日曜日)までといたします。ご覧のように、この写真、絵画館にどんと突き当たるところですけれども、この写真は、青山通りから絵画館に向かって撮影したものだと、お分かりだと思います。昼間と、夜になりますとまた違った魅力がありますし、世界に誇る素晴らしい景観だと思います。感染防止対策をしっかり行って、是非鑑賞していただくということで、建設局が担当しております。
(詳細は、建設局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:358KB)
(「神宮外苑イチョウ並木をライトアップ」は、こちらをご覧ください。)

7 「大東京商店街まつり」について

【知事】次、ラストです。大東京商店街まつりを行います。都内商店街の魅力を幅広く発信をするということで、来週の11月12日(土曜日)と、翌日の日曜日、13日。この2日間、都民広場と昭和記念公園で開催をいたします。都民広場では26の商店街がブースを出展しまして、グルメで有名なお店の紹介であるとか、昔ながらの、猪口先生なんか得意なんじゃないですかね、めんことかヨーヨーといった昔ながらの遊びなど、子供から大人まで、1日楽しめる企画をご用意をしております。当日様々な商店街のマスコットキャラクターが登場いたしますので、多くの方にご来場いただき、会場の様子をまたSNSで発信をするとか、一緒に盛り上げていただければと、このように思います。
Jアラートに始まり、今日は7つの項目をお伝えをいたしました。
(詳細は、産業労働局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:148KB)
(「「大東京商店街まつり」まもなく開催」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【知事】それでは、ご質問どうぞ。

【記者】(NHK・中村記者)では、NHKからまず質問させていただきます。知事に3点、専門家のお二方に2点伺えればと思います。まず知事からですけども、知事は明日からエジプト訪問に行かれます。まず、今回のこのエジプト出張の狙いとですね、COPの関連会議にも参加されます。自治体のトップとして参加するのはなかなか珍しいということなんですけども、東京都の知事としてですね、どういったことを発信されたいのか、お聞かせください。

【知事】はい。私自身、COP(27)に出席をするのは、環境大臣として、またサブイベントなどに呼ばれて参加するなど、合わせるともう5回ぐらい行ってますね。それで、今回は、シャルム(・エル)・シェイクというシナイ半島のリゾート地で開かれますけれども、プレナリーっていいましょうか、一番大きな会議など、それからいくつかの会議がございます中で、議長国エジプトと、それからドイツの首相が議長を務める会に出席をいたします。ほとんどが、ヘッドオブステイツというか、国のトップの方々に、プラス都市を代表する形で私が発言をさせていただくと。このような段取りだと、予定になってるかと思います。東京都、これからはますます都市化が世界中で進んでいくわけで、そういう中での気候変動対策。東京都の場合について、水素の活用や太陽光発電など、これら取組、制度などについて発信をしてまいりたいと考えております。日本は環境技術として大変注目もされ、クールビズも国際会議ではとても話題になったものなんですね。是非東京の発信が、世界に伝わるような工夫をしてまいりたいと考えております。

【記者】ありがとうございます。2点目は、冒頭にもありましたJアラートに関することなんですけども。Jアラートを巡ってはですね、今回のJアラートの発信時にはですね、既に日本の上空を通過していたというふうに見られるっていう発信もあってですね、このJアラートが発信時には既に上空を通過しているというような課題が浮き彫りになりました。この点について、政府に対してですね、どのようにこう改善を求めるか、のが1点と。東京都もですね、緊急避難施設、指定を進めていると思いますが、まだまだ周知はですね、その実際にJアラートが出た際の避難行動が、具体的に行えるかっていうのは課題があると思います。その点について、都として今後どのように対策を進めていきたいか、お聞かせください。

【知事】はい、Jアラートについては、それぞれ取組が行われ、後から検証して、過ぎた後ではなかったかとか、前回も東京の島がいきなり、(北海道及び)東北地方と東京の島に(Jアラートが)出されて、現場は驚いたということもありました。今、様々な技術が、残念ながら、戦法高まっていて、SLBMとか、発射がどこでどういう形で行われるのか。弾道も色々なロフテッドパターンとか変速パターンなどが出てきているということでありますが、それに対する技術や、捉える技術等々、それぞれ国や同盟国などと連携して行っていくものだと思います。で、都としましては、緊急一時避難施設3,755施設を、指定をいたしております。地域の特性や偏在状況なども考慮して、民間施設も含めて、都内全域で戦略的に緊急避難の施設の指定を進めてまいります。また、区市町村、そして施設の管理者などと連携して、実践的な訓練なども検討してまいりたいと考えております。

【記者】ありがとうございます。もう1点、知事に伺いたいのはですね、別件になるんですけど、都民ファーストの会の代表に、新たに森村都議が内定しました。これについての受け止めとですね、今、都民ファーストの会が抱えている課題などについての現状認識がございましたらお願いします。

【知事】はい、この後、総会を経て、ご承認されると聞いております。非常に有能な方で、また、経営者でもあるということから、非常にそのガバナンスや、また、人に対しての対応などなど、大変優れた方でいらっしゃいます。新しい、都民ファースト(の会)の再出発として、またやはり都民のニーズに応えると。これまでも、今、国が東京のやり方をこの、後追いするかのように、赤ちゃんファーストの事業など進めようとしております。これら、例えば女性の不妊の問題や、また、待機児童対策、そして赤ちゃんファーストのクーポンと、クーポンといいましょうか、カタログから選ぶといったような、そういった政策を、これまでも都民ファーストは打ち出し、そしてそれを東京都で実行してきたということがあります。まさに都民目線っていうのが、最大の、都民ファースト(の会)さんの力だと思いますし、またそれが望まれて、都民にとって望まれている。そのようなことを、これからもしっかりとまとめながら、発信をしていかれるということを期待しています。

【記者】ありがとうございます。すいません、専門家の方に伺います。猪口先生に伺ったらいいのかと思うんですけども、コロナのですね、新規感染者数の増加が続いています。この増加のですね、要因をどのようにお考えになっているのか。第8波に、いわゆる第8波に入ったというふうに見ていいのか、というのが1点とですね、警戒レベル、黄色で維持されましたが、今後更にその警戒レベルの引き上げは、どういった要因を重視していくのか。ちょっと抽象的な質問で恐縮なんですけども、よろしくお願いします。

【猪口先生】どうもありがとうございます。増加の要因なんですけれども、まずはですね、第6波、7波で都民、国民が獲得した免疫力、これは時期を経て、かなり落ちてきているっていうことが言われています。その他に、気温が非常に下がってきてる。冬は非常に呼吸器系の感染が、非常に高まる時期でもあります。寒くなってくると、どうしても換気も悪くなりますので、そういったような原因。それから変異株ですね。免疫回避性がBA.5よりも強いといわれている今日、様々な変異株の系統が出てましたけれども、こうした株が、外国人が、日本に入ってくる規制緩和ともありまして、非常に増えつつあるというようなこと、そういうような増えてくる要因があると思います。一方で、減らすのはやっぱり換気をしっかりやるとか、自分たちの、感染を防止する活動であったり、それからもう1つは、やっぱりワクチンですよね。ワクチンがまだ始まったばかりなので、その効果が出ておりませんけれども、できる方がなるべく早く打っていただければ、これはあまり増えない要因になってくるだろうと思います。ということで、その力、プラスとなるっていうのか、増える力とマイナスとなっていく、減っていく要因が、こう攻めぎ合うような形で、感染者数っていうのは大体決まっていくんだろうと思いますけれども。今現在の状況を見てみますと4週連続で、今週、先週、増加比っていうのがずっと増え続けてきていて、かつ、130%ぐらいまで上がってきてます。オミクロン株になってからは、この130%ぐらいを超えますと、急激な増加っていう傾向も見られてますので、今後増える可能性は十分あると思っています。そういう中で、色んな見えない要因がありますので、これが第8波の始まりなのかどうかっていうのは、今日も皆で話してきましたけれども、まだ確実にそうだという状況ではないだろうというふうに考えてます。この後、その警戒レベルを上げるか、上げないかっていうのは、増加比とかですね、そういう実際の患者数を見ながら決めていくしかないだろうと思いますけれども。かなり、もう既に、漠然とした言い方で申し訳ありませんけれども、かなりギリギリのところに来てるなと思ってます。要するに、何週も続けて増加しているんだっていうようなところで、しかも、増加の仕方が130%っていうのは、これだけで指数関数的に増えてるんですが。増加比が、更に、増加比が指数関数的に増えると、拡大の仕方が一気に増えていくって形になりますので、1週間、2週間というタイミングでですね、色々すぐ考えていかなくちゃいけない状況ではないかなと思います。以上です。

【記者】ありがとうございました。各社さんお願いします。

【知事】TBSさん。

【記者】TBSの寺川です。猪口先生に、今の関連で、NHKさんの質問に関連なんすけど、8波が始まったとはいえないっていうことだと思うんですけど、これだけ、4週と増えていると、下げ止まって増加傾向にあるってことはいえるんでしょうか、ということです。お願いします。

【猪口先生】それが言えるようだったら8波が始まってるって話になるんだろうと思うんで、まだ下げ止まったかどうかということは、はっきりとはまだ言えないと思います。

【記者】これ、少しずつ増えてきている中で、医療提供体制は今すぐ何か例えば病床確保数変えるとか、何か今するっていうことの考えっていうのはいかがですか。

【猪口先生】病床は、確保レベルはレベル1で5,283というところを確保してもらってるんですが。現実的には、稼働病床数は3,716まで縮小してるんですね。これは5,283をすぐ戻せるという条件付きで、全部通常病床に戻しておりますので、近いうちにというか、かなり近いうちにそのレベル1まで戻してくれっていう話をすることになるだろうと思います。まだ決まっておりませんが。そういうふうに考えてます。

【記者】ありがとうございます。ごめんなさい、あと1つ賀来先生に伺うべきなのかもしれませんけれど。変異株の話なんですけど、今日のモニタリング会議の資料で、ゲノム解析の結果で9月に比べて10月、色々なものが増えてますけど、今、その感染の主体はBA.5ということですが、この次にくる可能性がある、今の段階でくるとすると、数字でいうと、こう、BA 2.75とかBQ 1. 1とか、このXBBとかだと思うんですけど、どれがっていうのは賀来先生たちの話し合いので中では。

【猪口先生】多分ね、賀来先生が答えるべきだと思うし、我々は答えられないんですが。まだ分かってないんじゃないかなと思います。賀来先生であったとしても。

【記者】ありがとうございます。

【知事】毎日新聞さん。

【記者】毎日新聞の黒川です。知事、もしくは局長に伺いたいんですけれども、本日モニタリング会議でオミクロン株対応ワクチンの接種率ですね、5. 9%という数字が示されたんですけども、この数字についてどのように受け止めてらっしゃるのかなと。想定より伸びていないということであれば、その要因はどこにあるとお考えでいらっしゃるのか、お聞かせいただければと思います。

【福祉保健局長】オミクロン株対応ワクチンについては、まさに5(回目接種)が始まったところですので、まだまだ何ていうんでしょうか、スタート地点に立ったというふうに思っております。今後、高齢者の方ですね。夏に打っていただいていた高齢者の方が、(接種間隔が)3か月に縮まりましたので、それが縮まったのが、10月の、1週間前、10月21日(金曜日)ですので、これから上げていきたいなというふうに思っております。やはり、先ほどからもお話ございましたように、攻めとしては、このワクチンというのは非常に有効な手段ですので、そこのところ我々もこれから一気に上げていくように、色々な取組、呼び掛け等を行っていきたいと思っております。以上です。

【記者】接種率の目標というのは、何かいつ頃までに何%ぐらいというような目安はありますでしょうか。

【福祉保健局長】具体的に何%というのはございませんけれども、とにかく上げていきたいというところでございます。

【知事】ちなみに、こういう(チラシ)お知らせですね。自分がその対象になっているんだっていうことを、分かりやすくまとめてあります。3か月に縮まったのはつい最近ですから、これからだと思います。是非お受けいただくように。受ける場所の確保、そしてその前にどこで打つかといったような周知、しっかりやっていきたいと思いますので、毎日新聞さん、よろしくお願いいたします。

【知事】どうぞ。

【記者】読売新聞の渋谷と申します。ちょっとコロナとは違う質問で、知事に1つお願いします。先週ぐらいにですね、北京市長でいらっしゃいました陳吉寧北京市長が、上海市のトップに就任されたという報道ありました。陳吉寧氏は、小池知事、以前にも2度ほど面会された経緯があるというふうに伺っておるんですけれども、陳氏に対する印象であるとか、何かエピソード、何か覚えてらっしゃることがあればご紹介いただければというふうに思います。

【知事】今回の人事、政治局委員の人事で、少なくとも私はこの陳吉寧さんと、それから北京オリンピックの組織委員長を務めて、かつ、前のその前、陳吉寧さんの後、ちょっと前後分かんないけど、蔡奇さんっていう人の背の高い方ですね。この方々、両方北京市長であり、かつ陳吉寧さんは(以前、)清華大学の学長も務めておられます。色々なところで要職を務められてこられた、とても何ていうんでしょうかね、環境問題の、環境大臣も務めて、いわゆるそういうご経験もありますので、有意義な交換、意見交換もしたことを覚えております。とても落ち着いた方だったというふうに思っております。

【知事】朝日新聞さん。

【記者】朝日新聞の小林といいます。ご無沙汰しております。先週、会見で質問に出た、都の人権啓発イベントの件で改めてご質問なんですけれども。職員の方がですね、主催団体、主催しているセンターさんの職員にですね、小池さん、小池知事が関東大震災の関係の追悼文を送っていないこととか、あと、歴史認識に言及していないというふうな文言で、その、懸念があるというふうなメールをお送りしたというふうなことが、その後、都の人権部さんのレクなんかで説明がありましたけれども。そのメールに関して、メール、小池知事のお名前を出して送ったメールの内容について、適切だったかどうかというのを、どういうふうに感じるのか、考えるのかという1点、率直にお伺いしたいのと。あと追悼文を送っていないってことなんかを理由に挙げて、ああいった形のメールを送っているということで、今後例えば、追悼文をお送りするというふうな考えの変化があるかどうかということについて、こちらも率直にお伺いできればと思います。

【知事】メールについてはよく存じておりませんけれども、都の事業としての人権プラザでの委託事業で、テーマと違うということを伝えたかったのではないかというふうに思います。いずれにしましても、人権、特に来年が100年なんですね、関東大震災(発生から)。そういう、実際に亡くなられた方、命を落とされた方、全ての方々に私は哀悼の意を表するということでこれまで対応してきた。これ以上でも、以下でもございません。はい、よろしいですか。はい、それでは、本日これで終わらせていただきます。ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画課)

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