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令和5年(2023年)7月14日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和5年7月14日)

知事記者会見
2023年7月14日(金曜)
14時00分~14時48分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

知事冒頭発言

1 熱中症の注意喚起について

【知事】まず先週ですね、インドのグジャラート州で開催されましたU20(Urban20)の会議に参加しておりまして、戻ってまいりました。一言で言うと、インドより東京の方が暑いという、そんな印象ですね。今日は、ちょっとまだ先日よりは落ち着いているかと思いますが、よって、熱中症への注意、これを改めて申し上げたいと思います。連日のように30度を超える危険な暑さが続いております。地域によりましては40度までいったのでしたかね(正しくは、39度)。39度、40度というような、もう本当に信じられないような気温が続いております。今週7月10日(月曜日)には、(今年)初めて熱中症警戒アラートが発表されました。これは、東京消防庁によりますと、7月10日(月曜日)から13日(木曜日)までの間に熱中症で700人。これは、14日(金曜日)の10時の時点の集計ですけれども、これだけ、700人の方が熱中症で救急搬送されておられます。そして、救急隊の方の出動件数も、過去最多を超えるペースで推移をしているという状況です。東京消防庁におきましては、救急車の要請が急増いたしました場合には、救急車ひっ迫アラート、これを発表いたしまして、適時適切に必要な救急車の利用を呼びかけております。例えば、病院に行くべきかどうしようか、救急車を呼ぶべきかどうか、どうしようかを迷われた時は、まず、#7119の方にかけていただいて。119番を鳴らす前に、迷う方は#7119、頭に#(シャープ)と7をつけて119。こちらは、東京消防庁救急相談センターにつながります。これをご利用していただいて、そして、判断を聞いていただくということ。それでも、緊急性があると思われる場合は、もうためらうことなく119番の方に通報をしていただきたいと思います。その前に、熱中症にならないためにはどうすれば良いかなのですけれども、室温が28度を超える場合は、エアコンなどを使用して、こまめに水分、そして塩分を補給していただくことが大切です。よく皆さんも報道されていると思いますけれども、熱中症って、室内で起こるケースの方が多いというふうに言われております。ですから、家の中にいるからといって、そのままにしないで、水分を適度に補給していただきたいということ。それから、東京都熱中症対策ポータルサイトというのがあります。今、ご覧いただいておりますけれども(スライド)、これで熱中症警戒アラート、都内で今どうなっているかという発表状況とか、熱中症予防に関する基礎知識などをお伝えしておりますので、ぜひご参考にしていただきたいと思います。これから3連休になります。この3連休は、また東京も暑いということで、38度まで気温が上がることが予想されておりますので、どうぞお気を付けいただきたいと思います。色々な情報を活用していただいて、消防庁と環境局が担当いたしております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:566KB)

2 新型コロナウイルス感染症対策について

【知事】その次が、熱中症の次がコロナでありますが、新型コロナウイルス感染症対策について改めて申し上げます。今週の都内の新型コロナの患者報告数でありますけれども、定点医療機関当たり7.58人となっております。専門家による分析におきましては、引き続き緩やかに増加しておりまして、これからも今後の動向、十分な注意が必要という分析をいただいております。感染を防ぐためですけれども、これはもうずっと3年間言い続けておりますが、周囲の状況などに応じて換気、手洗い、そして、場面に応じたマスクの着用などが有効になります。これも、ご自身の健康を守るためということでありますし、また、それによって医療機関の負担も軽くするということでございます。一人ひとりの自主的な判断で、必要な対策をお願い申し上げます。一方で、危険な暑さが続いていますのでね、換気やマスクの着用については、それによって、逆に熱中症になるということもありますので、その辺のところは十分ご注意いただきたいと思います。もし、コロナの感染が疑われる症状があって、医療機関の受診、療養中の体調などにご不安がある場合は、今出ております(スライド)、0120-670-440、ご覧の新型コロナ相談センターへご連絡をいただければと思います。毎日、これは24時間対応となっています。コロナ対策で大切なことは、3年間、東京は亡くなる方をずっと抑えられてきたのも、ハイリスクの方の対策をしっかり行ってきたということにあろうかと思います。高齢者などのハイリスク層をしっかり守っていくこと、これが重要だったと考えております。都は、このハイリスク層の方々が多く生活されます高齢者施設、特養(特別養護老人ホーム)とか、そして、障害者施設、こちらの感染対策を強化するということを集中的にこれまでも行ってきたのですね。東京iCDCの専門家の意見も参考にしまして、施設の職員の方々向けの感染症対策ガイドブックを新たに作成いたしました。このガイドブックでは、手指消毒の徹底など、施設で日常的に実践すべき対策、そして、施設内で感染者が発生した際の対応とイラストがふんだんに盛り込まれています。写真も使われておりますけど、分かりやすく解説をしております。昨日から都のホームページに掲載しておりますので、感染症への対応力の向上に役立てていただきたいですし、私も見ましたけれども、改めて、そういう高齢者施設で働いておられる方だけでなく、ご自宅でも普通に使える、手の洗い方ってもう散々やりましたけれども、改めて見ていただければと思います。それから、一方で、先月もこの会見でお伝えしておりますけれども、子供を中心に流行しているヘルパンギーナですが、こちらの方が、警報レベルの基準値を超えています。基準値というのは6.0(人)のところなのですが、それをピヨーンと超えている状況です。こちら(スライド)はヘルパンギーナです。そして、RSウイルス感染症、こちらの患者さんの数も高い水準になっています。平日の夜間、そして、土日祝日、連休もあるわけですけれども、お子さんが急に熱を出したというような、急な病気でご心配な方は、小児救急電話相談、こちらは、#8000、8000番の方にご相談をいただきたいと思います。局が二つに分かれましたので、本件の担当は保健医療局です。これ、短くするには保医局と呼んでいるの?どうなのだろう。保健医療局の方が担当しております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:821KB)
(「高齢者、障害者施設 感染症対策ガイドブック」は、こちらをご覧ください。)

3 気候変動を踏まえた河川施設のあり方

【知事】次ですが、今度は、気候変動を踏まえまして、河川施設のあり方について申し上げたいと思います。気候変動の影響で、数十年に一度と言われるような豪雨災害、これは、九州の方も非常に厳しい災害状況になっていますよね。これ、ニューヨーク州の洪水とか、あちこちで洪水が各地で起こっているということは、もう皆さんもご承知のとおりです。先週から今週の初めにかけては、九州、中国、それから北陸地方もそうですけれども、線状降水帯が発生しまして、大きな被害が相次いだわけであります。改めて犠牲になられた方に対しまして、哀悼の意を表したいと存じますし、また、被災された皆様方には心からお見舞いを申し上げたいと存じます。先ほど申し上げましたように、インドのグジャラート州アーメダバード市に行ってまいりました。こちらの方で、U20、G20のアーバン版のUですね。アーバン、都市のU。その会議が行われて、出席をしてまいりました。様々なテーマについての議論がありまして、その中で、私はパネリストとして登壇いたしました。テーマが、東京の洪水対策ということで、その一環として、浸水被害の軽減に大きな効果を発揮している、地下なので見えないけれども、すごい力があるのが、地下の調節池、池ですね。調節をする池。これを紹介いたしまして、各都市から非常に高い関心が寄せられたところであります。都におきましては、護岸、そしてまた、調節池の整備を着実に進めてはいるのですが、世界からそうやって注目を浴びるような活動をしているのですが、それでも今年の3月に、IPCC、この報告書、6次の報告書が出まして、このIPCCは、気候変動に関する政府間パネルというもので、世界中の科学者5,000人ぐらいが、それぞれの各地の報告を行って全体を取りまとめるというのが、このIPCCという組織なのですけれども、その報告書におきまして、将来の気温上昇の切迫性が、改めてもうずっと示されているのですが、それがどんどんどんどん上がってきていると。要は、気候変動対策は待ったなしですよ、ということなのですね。昨年12月に策定をいたしましたのが、TOKYO強靭化プロジェクトなのですが、それ以降において、気候変動により激甚化・頻発化する風水害に対して、河川整備を更に推進をするということを示しております。これを具体化するために、昨年度から気候変動を踏まえた河川施設のあり方について検討を進めてまいりまして、このたび中間の取りまとめを行ったというご報告です。平均気温が2℃上昇するということを前提にいたしますと、これまでの1.1倍の降雨量、そして海面の水位最大約60cm上昇などへの対策を講じなければならないということになります。この中間のまとめですけれども、中小河川の洪水対策、それから低地河川、低い土地の河川の高潮対策など、更に強化をするための基本的な考え方を整理いたしております。洪水対策では、増加する降雨に対しまして、公園とか道路の下の公共空間を活用した調節池などの整備で対応することを基本といたします。同時に、更なる対策のレベルアップを検討ということなのですね。その一つが、このトンネル式の調節池ですけれども、今、ずっと地域ごとに作ってきているのですが、それを海まで延伸させてしまう。それによって、降雨量の増加だけでなく、例えば、線状降水帯のような長雨、それも本当のというか、土砂降りですね。そういった雨量に対しても、継続的に効果が発揮できる地下河川とする方法でございます。要は、東京というのは、江戸の時代から水路とか運河とか、もちろん川とかいっぱいあるのですけれども、こういうIPCCなどの報告やこれからの気候変動に対して、もう一本、川を作りましょうって話なのですね、地下に。徳川家康みたいな話です。水をどうするかというのは、この江戸にとって、東京にとってはプラスであり、そしてまた、マイナス部分をどう抑えていくかというのは、まさに都市運営の要中の要。ですから、川を1本作るということを想定した中間取りまとめとなっていることが、一つ。それから、このトンネルを活用した調節池、あちこちにも既にありますけれども、これを更に連携させる、つまりネットワーク化させることで、容量の相互融通を図る。線状降雨帯(正しくは線状降水帯)のあるところには降り、それから、そうでないところはまだ来ていないとか、降り方によって場所が違うわけですね。貯める地域も違う、量も違う、それをネットワーク化することによって、容量の相互融通を図れるということで、局地的な豪雨にも対応する方法も検討していくということです。次に、高潮の対策で、先ほど60cmということを申し上げましたけれども、この気候変動を踏まえた将来の高潮の上昇に対応していかなければならない。そのため、防潮堤のかさ上げ、それから、スーパー堤防、水門の整備など、それぞれの場所場所に応じた対策を検討をしてまいります。この中間取りまとめについては、皆様方からのパブリックコメントを行いたいと思っていますので、募集したいと思いますので、7月18日(火曜日)から1ヶ月間、8月18日(金曜日)まで実施をいたします。ぜひ皆さんのご意見をいただきたい。建設局の担当となっております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:629KB)
(「気候変動を踏まえた河川施設のあり方(仮称)」は、こちらをご覧ください。)

4 関東大震災100年を契機としたムーブメントの展開

【知事】そして、こちらも強靭化に関係するかと思います。関東大震災100年、これを契機としましたムーブメントの展開についてのお知らせです。都では、関東大震災から100年の機会を捉えまして、自助・共助・公助、更なる気運醸成を進めているところです。特に震災が発生した9月1日ですけれども、この9月1日を中心とした期間を「コアWEEKs」としまして、国とも連携しながら集中的に取組を実施いたします。主なものをご紹介いたしますと、まず、8月26日(土曜日)には、「関東大震災100年の節目に学ぶこれからの防災」、これをテーマとしたイベントを開催いたします。有識者による基調講演、座談会、都民の参加・体験型のプログラムなど、大人の方から子供さんまで、楽しみながら防災について学べるような企画となっております。そして、7月24日(月曜日)からは、基調講演などの事前予約を開始いたしますので、今申し上げたイベントなど、ぜひお越しいただく方、防災の重要性を考えるきっかけにしていただきたいと思います。そして、総合防災訓練を東村山市と合同で実施をいたします。こちらは9月1日(金曜日)、私を含めまして、職員が都庁に参集をします。そして、発災当初の災害対策本部の運営訓練を行います。そして、続く2日(土曜日)と3日(日曜日)には、東村山市役所の周辺で避難所を開設したり、運営をしたりなど、自助・共助の防災行動を体験できる都民参加型の訓練をいたします。また、防災DXを活用した救出救助訓練を行います。
子供たちの防災意識を高めるために、授業、そして、防災訓練などで活用するためのデジタル教材を作成いたしましたのでご紹介いたします。震災、こちら(スライド)が表紙になっているのですけれども、震災当時の様子や復興の過程が写真や動画で紹介されていまして、先人の知恵、そして、災害の教訓から、自分ができることは何かを学ぼうという、そのような内容になっていまして、今日、7月14日(金曜日)ですけれども、今日から配信をいたします。デジタルで、写真など盛りだくさんになって分かりやすくなっております。最後に、動画とデジタルアーカイブの制作についてお伝えいたします。言うまでもありません。当時の帝都復興院総裁、後藤新平。この方は、第7代の東京市長を務められました。後藤新平さんをはじめとする方々が行ってきた復興まちづくり、それから、今後の100年を見据えた防災都市づくりを分かりやすく伝えるための動画を作っております。加えまして、震災・復興・現在の各時代の状況や、まちづくりに関します各時代の状況、まちづくりに関する写真などを地図上で見られる復興デジタルアーカイブを公開いたします。いずれも7月21日(金曜日)から東京都のホームページなどでご覧いただけますので、ちょっと覗いてみたいと思います。どうぞ。
(動画放映)
はい。ということでご覧いただきました。今ご紹介申し上げたように、様々な取組を通じまして、皆さんと一緒に防災について考え、100年先の将来も安全・安心な都市東京を実現してまいりたいと思います。政策企画局、総務局、教育庁、都市整備局が担当しております。

(会見で使用した動画は、7月21日(金曜日)9時に都市整備局ホームページに掲載予定です。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:880KB)
(「関東大震災から100年を契機に様々な取組実施」は、こちらをご覧ください。)

5 SusHi Tech Tokyo 2024

【知事】次に、SusHi Tech Tokyo 2024の開催についてのお知らせであります。都におきましては、最先端のテクノロジーやデジタルノウハウによって、世界共通の都市課題を克服する、Sustainable High City Tech Tokyo、略してSusHi Tech Tokyoを発信をしているのはご存知かと思います。今年2月に行いました、全世界から34都市のリーダー、300社以上のスタートアップが東京に集結をいただきました。ここで生まれた新たなイノベーションの潮流を加速させていく。そして、持続可能な未来を共に考える大規模イベント、SusHi Tech Tokyo 2024、こちらは来年4月から5月に開催をいたします。この期間中、ベイエリア全体で50万人の方々が訪れることを見込んでおります。このイベントですが、三つのプログラムで構成されることといたしております。一つ目が、持続可能な社会の実現に向けた挑戦を後押ししようというグローバルスタートアッププログラムです。これは国内外のスタートアップと投資家や企業が出会う場を提供いたしまして、アジア最大規模で開催を予定しております。二つ目は、世界五大陸の都市のリーダーが一堂に会して議論する都主催の国際会議でございます。各都市が抱える共通課題の解決に向けて、新しいアイデアの創出を目指してまいります。三つ目は、都が目指す未来の都市像を発信するショーケースプログラムを開催をいたします。お祭りをコンセプトにしまして、持続可能な未来につながる「Tech」、そして、「Food」など、食品ね。「Food」をテーマにいたしました、様々なコンテンツを展開してまいります。有明アリーナでは、最新技術を駆使した展示や映像で、2050年の生活を体験できるようにいたします。シンボルプロムナード公園がありますけど、聖火が灯っていたところですね。サステナブルに配慮した東京ならではの食を楽しめるなど、各会場で特色のある取組を行ってまいります。次世代を担う子供さん、そして若者をはじめ、多くの方々に未来の東京を体感いただきたいと考えています。これらのイベントにつきまして、詳細については、決まり次第、お知らせをしてまいります。政策企画局、スタートアップ・国際金融都市戦略室、頑張って取り組んでいます。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:578KB)
(「SusHi Tech Tokyo 2024 を開催」は、こちらをご覧ください。)

6 アニメの展示拠点の設置

【知事】次に、あと2点あります。アニメ。アニメの展示拠点を設置するというお知らせでございます。アニメは言うでもなく、我が国の優れたコンテンツで、インバウンドの方々からも大変人気があります。そこで、アニメに触れる拠点を10月31日(火曜日)に池袋において開設をいたします。それに先駆けて、8月31日(木曜日)にプレオープンのをセレモニーを開催するというもので、声優の山寺宏一さんと冨永みーなさんにお越しいただいて、世界的に著名なアニソン(アニメソング)のアレンジャーであるAnimenz(アニメンズ)さんにピアノ演奏をしていただくということで、アニメファンにとっては、もう行かなくちゃというイベントではないでしょうか。拠点のPRのための動画を作成いたしました。人気アニメのエヴァンゲリオンとコラボするなど、インバウンドへの発信力が高い東急歌舞伎町タワーの屋外ビジョンで7月17日(月曜日・祝日)から放映をいたします。こちらも見てみましょう。
(動画放映)
というので、はい。山ちゃんとみーなちゃんで進めてもらいます。このプレオープンのセレモニーを皮切りにしまして、セミナーやワークショップなど、様々なイベントを実施をいたしまして、そして、10月のオープンに向けて盛り上げていくという考えでございます。よろしくお願いします。
(詳細は、産業労働局へお聞きください。)

(会見で使用した動画は、後日掲載いたします。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:702KB)
(「アニメの展示拠点 プレ・オープンイベント」は、こちらをご覧ください。)

7 ファッションやアパレルの産業の活性化に向けた取組

【知事】次も産業労働局が担当しているのですが、ファッション、アパレル産業の活性化について取組を行うというお知らせです。東京のファッション、この魅力を発信するというイベントで、TOKYO FASHION CROSSINGを今年度新たに開催いたします。11月3日(金曜日)から6日(月曜日)まで、丸の内・銀座・渋谷の三つのエリアで行うものでございまして、街の中で行うランウェイショーなど、多くの方が最先端のファッションを楽しめるイベントとして盛り上げていきたいと考えています。その他にも様々な企画を予定しておりまして、これの詳細については、また決まり次第、お知らせをいたします。次に、世界で活躍できる学生さんを見出して、そして、育て上げるコンクール「Next Fashion Designer of Tokyo」、これは、昨年(度)も丸の内の方で開催をいたしました。自由な発想で応募いただくフリー部門と、障害のある方にとって着心地が良くて、ファッション性の高い作品を選ぶインクルーシブデザイン部門、この2部門を設けます。最終審査員ですが、東京芸大(東京藝術大学)の日比野学長、ファッションディレクターの原由美子さん、そして、新たに、著名デザイナーの森永邦彦さんにご就任をいただくことといたしております。併せまして、着物の生地などを生かしたコンテスト「Sustainable Fashion Design Award」、これを今年も開催をいたします。ウェア部門と、バックなどのファッショングッズ部門、この2部門がございます。こちらの方は、最終審査員は、昨年(度)と同じ、ノルベール・ルレさん、そして、篠原ともえさんに審査をお願いをいたすこととしております。いずれのコンクールも、今日から9月29日(金曜日)まで募集を行っております。どうぞ多くの学生さん、我こそはと思うデザイン、我こそはという意気込みで素晴らしいデザイン、世界に向けて発信ができるようにご応募いただければと、このように思います。着物で生地を使うなどというのは、本当に、お母さん、おばあちゃんの着物をそのままリデザインするということで生かしていくなど、色々、活用の仕方は広いかというふうに思います。ファッションの街、東京ということで、世界にもアピールし、また、世界的なデザイナーのニュージェネレーションを生み出していくという、そういうきっかけになればと思っております。今日、盛りだくさんでした。7点、皆様方にお伝えをさせていただいたところでございます。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:416KB)
(「初開催 TOKYO FASHION CROSSING」は、こちらをご覧ください。)
(「学生向けのファッションコンクールを開催」は、こちらをご覧ください。)
(「着物等を活用したファッションコンテスト開催」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】ありがとうございます。幹事社の東京新聞の川上です。よろしくお願いいたします。幹事から2点あります。まず1点なんですけれども、先日、横田基地に関しまして、PFASを含む泡消火剤が漏れた問題で、浜田防衛大臣が会見で横田基地への立ち入り調査について関係自治体から具体的な要請があれば、米国側に働きかけたいというお話をされていました。横田基地を抱える東京都としては、防衛省に基地への立ち入り調査を求める考えはありますでしょうか。お願いします。

【知事】この件は、ずいぶん昔から国にちゃんと報告してくださいって、長年言ってきていたのですね。いきなり、公表されて逆に戸惑っております。そして、今回、そう言いながら国の方はですね、泡消火薬剤の漏出場所とか、漏出量などの調査を要請する上で必要な情報は明らかにしてないのですね。すごく中途半端。都は地元自治体と共に詳細な情報を迅速に提供することなど、国に対して要請をしていると、たらい回しにしないでほしいですね。国はしっかり責任を持ってやっていただきたいということであります。都は、水道水の安全確保はこれまでもずっと行ってきております。これは水道の蛇口の話です。それから今年度は、都内の地下水調査をですね、前倒しで実施をすることといたしておりますので、都として今後とも適切に対応してまいります。

【記者】ごめんなさい。今のお話であればですけれども防衛省の方には、今のところ調査の要請はしないということでよろしかったでしょうか。

【知事】こちらについてはですね、国に対して情報を提供してくれと言っているのですから、それに必要な対応をされることを望んでいる。

【記者】分かりました。もう1点なんですけれども、神宮外苑の再開発につきまして、今月の17日から19日にかけまして、事業者の方から住民説明会を開きます。この住民説明会っていうのはどうも住民の方々によると、法的なとか条例のものではなくて、港区の武井区長に働きかけたところ、事業者側からオファーへの申し出があったということらしいですね。こういうことを考えますと、これまでは東京都としてもいろいろお話をされてたと思うんですが、事業者側とですね、住民の方々と理解を進めるためにも、何らかの対話の場があってもいいんじゃないかなと思いますが、こういう件に関しましては、知事はどのようにお考えでしょうか。

【知事】まず、基本的に今回、説明会を行われると、事業者において主体的に行われるということでございます。これまでもですね、都は事業者4者に対しまして、私から、それから、担当局長から要請をずっと出しております。そこで、それによってですね、まちづくりに対する都民の共感が得られるよう、詳細な情報を分かりやすく発信するようにということを要望しております。担当局長からもいたしております。それに伴うことで、この事業者によって今回の説明会が行われるというように聞いておりますので、それに私どもの要望にもしっかり応えていただくような説明会にしていただきたいと思っております。

【記者】分かりました。ありがとうございます。各社お願いいたします。

【記者】(TBS・佐藤記者)TBSテレビです。よろしくお願いします。新型コロナウイルスの流行の基準について質問です。先日の東京都医師会の会見でインフルエンザのように10人を超えると注意報ですとか、30人を超えると警報のような基準、これを都道府県単位でも新型コロナウイルスにも設ければ、感染対策などを取りやすいという発言がありました。新型コロナの感染者数が増加しつつある今、そのように流行の基準を設けるお考えはありますでしょうか。

【知事】尾崎会長から直接は聞いておりませんが、色々と参考にしたいと思います。
※尾崎氏の「崎」は、正しくは「大」が「立」のものです。

【記者】もう1点お願いします。今コロナの感染者が増加していて、3連休を迎えます。あの、去年も、この連休明けでコロナが増えて外来がひっ迫するような状況もありました。今年はさらにRSウイルスやヘルパンギーナも流行していて小児科が既にひっ迫する状況にもなっていますが、連休明け、どのような対策をとっていくのでしょうか。

【知事】はい。今申し上げましたようにですね、コロナについてはですね、数値が上がってきている。そして、引き続き上がってきているという表現もファジーですけど、引き続き緩やかな増加ということが認められる。昨日、専門家の皆様方に分析をしていただいております。今後、その上でやはり十分な注意が必要だということであります。先ほど申し上げましたように、都として、ハイリスクの方に対しての対応をきめ細やかに行っていく。コロナに関連して、ワクチンを皆さん接種をと、おすすめした時期がございました。その際に有効に活躍したのが、ワクチンバスという、医療者がバスに乗って、ワクチンを打ちに来てくださいではなくて、こちらから行って、そして、高齢者施設のところ、ずっとワクチンの接種をしていただいているわけですね。それは効果が高かったというふうに分析もされております。そういう意味で、今回もハイリスクの方々をどうやって命を守るのかという観点からも、ワクチンの接種をおすすめしたり、また、今申し上げたように様々な予防策をとっていただくということかと思います。それから、既にメディカルな、薬等が既にこれまでとは完備の仕方が違いますので、これらを有効に活用していくということだと思います。現時点で入院患者数は未だ横ばいではあります。増えてはいますけれども、急激にこれまでのように指数関数的にガーンと増えるというような状況にはないというので、医療提供体制への大きな負荷は見られないということでありますが、しかしながら、今、今後、感染が拡大をした場合の備えが必要かと思いますので、医療機関などへの支援は機動的に行う体制は確保しております。いずれにしましても、今後の感染動向、専門家の分析、医療現場の状況、そういったことを総合的に踏まえて必要な対策を適切に講じていくという、そのような体制は引き続き維持をしているところでございます。

【記者】ありがとうございます。

【記者】読売新聞の飯田と申します。2025年に東京で開かれる世界陸上の大会運営組織となる財団が4日に設立されました。オリンピック・パラリンピックを踏まえてですね、世界陸上や同じ年に行われるデフリンピックで、社会にどのような波及効果やレガシーを生み出したり、あるいはそれをどのように発信していきたいと考えておられるかについてお聞かせください。

【知事】はい。今2点、2025年に開かれるスポーツイベントについてのお尋ねがございました。国際スポーツ大会を機に世界中の人々が東京を訪れ、交流するということは国際親善や平和などについて大きく寄与する。そのことは言うまでもありません。また、東京の活性化、都市としてのプレゼンス向上にもつながると考えます。世界陸上、デフリンピック両大会の開催というのは、ユニバーサルコミュニケーションの促進など、共生社会の実現に向けた弾みになるものと考えております。特に、デフリンピックですけれども、私はできるだけ聴覚に障害を持つ方々のスポーツということだけでなく、それによって今、ハイテク、ITなどはですね、非常に、この日進月歩で進んでおりますよね。それによってですね、この手話や、また手話がハイテクでどう伝えられるのか、そしてまた文字にしていくケースとか、今、色々な新しい機器、ハードもソフトも、もう本当に競い合うように伸びてきていますので、2025年の東京におけるデフリンピックで、こんな技術が進んだよねというようなことも残せたら、よりインクルーシブな社会が、そうやってハードとソフトの両面でね、支えられていくのだ、そういったことを、東京大会もそうでしたけど、更に上回るレガシーになればということを期待をいたしております。よろしいですか。どうぞ。

【記者】朝日新聞の太田原と申します。よろしくお願いいたします。デジタルツインについてお伺いをします。都市の課題解決に大いに役立つものということで、東京都も社会実装に向けて様々な取組を進めてきました。そして今後はユースケースを新たに創り出していく、生み出していく段階になるということで、今日の夜に検討会が開催されると思います。日本国内では、あの、先駆的な取組になると思いますので、東京都が実施する、導入する意義とか、狙いを改めて教えていただけますでしょうか。

【知事】はい。デジタルツインの活用の仕方というのは、これからもますます増えてくることかと思います。宮坂さん(宮坂副知事)を中心にデジタル(サービス)局、そしてまた、それを有効に生かせるような、どういうシチュエーションで、どこの局が関わってくるのかなど、ある意味全庁的にもですね、ニーズも聞きながら、また何よりも、そういった専門家の方々のですね、ご意見もよく聞きながら、新しい世界、それがどう都市で活用できるのかなど、先行的な例が生み出せればというふうに思っております。まだまだ、そうですね、これからのもので、それをどういうふうに想像して良いのかも分からない部分もありますけれども、非常に期待を込めて、活発な議論になることで、それがどういうふうに実装されていくのか、それらを支えていきたいというふうに思います。では全東京新聞の伊藤さん、よろしくどうぞ。

【記者】全東京新聞社の伊藤です。よろしくお願いします。SusHi Tech Tokyoの来年の国際イベントなんですけれども、こちらを東京から持続可能な新しい価値を発信するということについて、都民の方に向けて東京から発信する意味というようなものをお聞かせいただければと思います。

【知事】はいSusHi Tech Tokyo、サステナブルなハイテク、そしてまたスタートアップということで、開催を来年、今度は4月、5月、ベイエリアで行うということ、先ほどお伝えをいたしました。これからも東京から新しい、このスタートアップが生まれ、育ち、そしてそれが都民の利便性につながるような社会問題の解決、ソリューションにつながるような、そういったサービスが生み出されることを期待をいたしております。今回、お祭りもテーマとして、このイベントの中に盛り込んでおりますので、都民の皆様方にもぜひ参加していただけるような、そういう作りにしていければというふうに思っております。50万人の来場を見込んでおりますので、多くの都民の皆様方にご参加いただき、「Tech」を体験していただいたり、それから「Food」食べ物ですね、こちらの方も楽しんでいただけるような、そしてそれが未来の東京を創って、それが持続可能だ、サステナブルだ、ということにつなげていければと思っております。世界各国、色々なイベントがございます。競い合いがあるのですね。そこに日本の、そして東京の特徴を生かす、得意な部分を生かしていくということで、「Tech」そしてまたこの「Food」、これらを活用していきたいと思っております。またそのついでに、今度はアニメの方にもですね、足を伸ばしていただくとか、そういう賑やかなまちづくりということにもつなげていきたいというふうに思っております。都民の皆さんには、ぜひとも多くご参加いただけるような、そんなしつらえができればというふうに思っております。はい、ありがとうございました。では、どうぞ皆さん暑いですから気をつけてください。お互いに。ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)

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