ごあいさつ・
プロフィール
施政方針 記者会見 知事の動き 知事と議論する会 海外出張・交際費

ここから本文です。

令和5年(2023年)9月15日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和5年9月15日)

知事記者会見
2023年9月15日(金曜)
14時00分~14時52分

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

知事冒頭発言

1 世界で頻発する災害について

【知事】本日は、私から6件お伝えしたいと思います。まず、今も、一天にわかにかき曇りですごい雨だったですけれども、雷も鳴って、もう本当に最近の気候、毎日の天気もそうですけど、気象、気候、非常に不安定であります。例えば、北アフリカのモロッコでは、こちらは気候変動とは別ですけれども、大地震が起こりまして、多くの被害者が出ています。マラケシュのそばですね。それからリビアでは、もう被害の数も分からないというぐらいの大洪水が起きていると。あそこは今、正直、政府らしきものが確立していないのですね。もう何年もそうです。ですから、インフラ整備とか、それから東西で、勢力によって助けられたり、(助け)られなかったりと、非常に厳しい状況で、多くの方が被害に遭っている。これも、世界各地で大規模な災害が発生しているという、国民にとっては大変大きなダメージです。それから、日本については、先日は台風13号が関東地方にまいりましたというか、最終的には上陸もしなかったのかな。ということで、一方で記録的な大雨をもたらして、外側の方のところ(地域)が大変な雨で、各地で多くの被害が出たわけでございます。被害を受けた方々へのお見舞いを申し上げたい。また被災された地域の皆様の安全、1日も早い復旧を願うところでございます。このように災害が頻発している中にあって、安全・安心な東京の実現に向けて、備えを常に強化していかなければなりません。都は100年先も安心な東京を目指して、あらゆる災害から都民を守る、そのためにTOKYO強靭化プロジェクトを推進をいたしております。具体的には、常にお伝えしていますように、建築物の耐震化、それから、緊急輸送道路網の強化、地下調節池をはじめとする河川施設、下水道施設の整備による浸水対策の強化などに取り組んでおります。また、都民の災害への備えを促します「東京くらし防災」、そして「東京防災」、内容をリニューアルしたということで、先日お見せしたところでありますけれども、いずれにしましても社会状況、国際情勢、大変化が起きておりますが、それをしっかりと踏まえまして、マンション防災であるとか、様々な事態への対応を盛り込んでいるリニューアルをぜひ参考にしていただきたい。それから、水害への備えで東京都防災アプリがございますが、こちらの方では避難行動を事前に確認できるように「東京マイ・タイムライン」を配信しております。ぜひスマホを活用してご覧いただきたいし、また、発災時に取るべき行動につきまして確認を行っておいていただきたいと思います。それから既にお知らせいたしておりますが、木密地域を対象に感震ブレーカー、これ(手元の感震ブレーカー)がその物なのですけれども、その配布がいよいよ始まります。来週の19日(火曜日)から特設ホームページを設けますので、そこで申込みを受け付けるということでございます。ぜひこの機会にそれぞれのご家庭に合った出火防止対策について考えて、その備えをいただきたいということでございます。これがまず1点。
(詳細は、政策企画局、総務局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:281KB)

2 新型コロナウイルス感染症対策について

【知事】次が、(新型)コロナウイルスの感染症対策、改めて申し上げます。今週の都内のコロナの患者報告数でありますけれども、定点医療機関当たりで16. 36人となっております。専門家による分析でありますが、重症化リスクが高い高齢者などの感染拡大を警戒する必要ありということです。また、インフルエンザの患者さんの報告数の方も、流行開始の目安となる水準が定点当たり1.0(人)なのですけれども、それを超える状況が続いております。直近の数字を見ますと、増加しています、増加傾向が見られます。今、(スライド内の)表で示しているとおりです。最新の報告数は5.95人となっておりまして、まさに注意が必要という状況です。コロナとインフルエンザの予防策については、何度かお伝えしておりますように、基本は同じです。ご自身、周りの方の健康を守るために、換気、手洗いなどの感染防止対策を心がけていただきたいと思います。そして、いよいよ来週20日(水曜日)からですが、コロナワクチンの接種、秋開始ですね、これがスタートいたします。7回目になりますかね。今回も無料で接種が可能であります。このワクチンの中身なのですが、オミクロン株XBB.1.5に対応する新しいものを使用いたします。このXBB.1.5ですけれども、現在、感染がこのところ急に増えてきてるのがEG.5という株なのですけれども、これと基本的に抗原性は類似して、いわば親戚同士ということで、昨日、ちょうど開催をいたしました、木曜日ですので、開催いたしました感染症対策連絡会議、こちらで専門家の方からこのワクチンについて、EG.5株にも効果が期待できるというご説明をいただきました。秋開始接種でありますけれども、秋の接種でありますが、生まれて6か月以上の全ての方が受けられます。特にご高齢の方、また基礎疾患を有する方には、重症化を防ぐというためにも早めのワクチン接種をお勧めいたします。引き続き、都の大規模会場でも接種をできることにいたしておりまして、都庁の北展望室で、通常水曜日から土曜日まででございますが、9月中は毎日実施をいたします。ご希望の方はぜひご利用いただければと思います。それから次に、今後のコロナ対策について改めて申し上げますが、今日、午前中に開催されました国の専門部会、こちらで、10月以降どうするか、医療提供体制をどうするのか、公費の負担をどうするのかという、その見直しについて示されたところであります。医療提供体制については、令和6年4月からの通常体制への完全移行に向けまして、幅広い医療機関での患者さんの受入促進などを進めながら、重点的・集中的な支援で冬の感染拡大に対応するとされております。また、治療薬、そして入院医療費の自己負担に対しての公費支援でございますが、こちらは見直しを行った上で、令和6年3月まで継続とのことでございます。こうした国の方針も踏まえながら、昨日開催いたしました感染症対策連絡会議での検討も行いまして、10月以降の都の対策を取りまとめましたので、今お伝えしようというものです。まず冬の感染拡大から都民の命と健康を守る、そのために必要な体制はしっかりと確保していく。そして具体的な内容として、介護度が高い高齢者を受け入れる八つの高齢者等医療支援型施設、また、医療機関の受診・療養中の体調不安などの相談に対応する新型コロナ相談センター、これらの取組については10月以降も継続をいたします。その上でコロナの特別対応として行ってきた体制から、通常体制への移行を推し進めてまいります。高齢者や妊婦の方々の療養のための宿泊療養施設の運営、そして、都や保健所によります入院調整については、必要な機能を他の取組に引き継いで終了とさせていただきます。コロナとも共存するサステナブル・リカバリーの実現に向けて、更に歩みを進めてまいります。もう一つ、最後にお伝えしておきたいのですが、結核についてです。9月24日(日曜日)から30日(土曜日)までは結核予防週間にあたります。結核の感染者数、年々減少しておりますけれども、それでも、全国で年間にして1万人以上の方が新たに感染されておられるのですね。もう昔の病気というものではないのですね。海外では罹患率が高い国もありまして、この人々の往来は今、だいぶ活発になってきていますよね。そうなると、感染する機会も増えてくるというものです。都におきましては、予防週間の取組として、いくつか考えておりまして、啓発画像を放映したり、それから、結核予防運動のシンボルカラーが赤なのですけれども、この都庁舎のライトアップを行います。赤く輝いていた時、「結核、注意しなくちゃね」というふうに皆さんの意識を促したいと思います。これを機にしまして、改めて申し上げますが、結核はもう昔の病気ではないということで、歴史の中の1ページではなくて、今も結核は下手をするとかかる恐れがあるということ、これ、改めて認識をしていただきたいと思います。コロナ、そしてインフルエンザ、結核と三つの点についてお伝えをいたしました。保健医療局が担当しております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:969KB)
(「新型コロナ対策 10月以降の医療提供体制等」は、こちらをご覧ください。)
(「インフルエンザ患者増加 注意喚起」は、こちらをご覧ください。)
(「9月24日~9月30日は結核予防週間です」は、こちらをご覧ください。)

3 水産物の消費喚起について

【知事】次に、水産物の消費喚起の取組について、新しく取り組みますので、これについてのお知らせです。魚、そして貝類などへの風評の懸念を払拭をする、そして、水産業を応援しようということで、これらの消費を喚起するキャンペーンを実施をするというものです。都内のお寿司屋さん、そしてお魚屋さん、そこでお魚を食べたり、また、お買い物をされたりという方々、支払いをQRコードで行う場合は、1回の支払いにつき30%、1,000円相当までのポイントを還元をいたします。スタートは10月の後半からになりますけれども、11月1日って、何の日か皆さんご存知ですか。寿司の日なのですよ。というので、その11月1日の寿司の日も含めて、1か月半にわたって実施をいたします。そして、経費につきましては、都の既定の予算を生かしてまいります。東京都というのは、魚もそうですが、様々な、木材もそうだし米粉(パン)の時も申し上げましたように、一大消費地なわけですね。ぜひこの力、消費者力と言ってもいいと思いますが、漁業者や水産関連の事業者の支援に役立てる、都民の皆さんに協力していただいて、支援に役立てていきたい。また、この件につきましては、福島県とも連携をいたしまして、被災地の復興の後押しにつなげていきたいと考えています。ぜひとも皆さんもお魚を食べて、召し上がっていただいて、こうした取組に協力していただきたいと思いますが、これ、まずファーストアナウンスメントで、後日、改めて詳細についてはお知らせをさせていただきます。政策企画(局)とデジ(タルサービス)局と産業労働局、それぞれ連携して、これ、対応いたしております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:153KB)

4 卵子凍結に関する都民と企業への支援について

【知事】それから、次が4点目であります。今度は、卵子凍結に関する都民と企業への支援についてのお知らせです。若い時から男女問わず、妊娠や出産に関する正しい知識を持って自分の将来設計を考えるということはとても大切なことですよね。子供を生み育てたいと、そのような希望があるけれども、様々な事情によってすぐには難しいなという方にとって、卵子凍結というのは、将来の妊娠に備える選択肢の一つであります。そこで、東京都も新たな一歩を踏み出して、都民への二つの支援を開始をいたします。まず一つ目ですが、卵子凍結に係る費用への助成。対象につきましては、東京にお住まいの18歳から39歳までの女性。支援の方は20万円を上限といたします。凍結したその次の年度以降は、1年当たり2万円を最大5年間助成をいたします。この助成を受けられる条件でありますが、都が実施します調査にご協力いただけること、それから、説明会に参加する、この2点です。説明会ですが、卵子凍結の正しい知識を持っていただくためのもので、9月25日(月曜日)から参加の受付を開始をいたします。そして二つ目ですが、凍結卵子を使用した生殖補助医療を受ける方への助成になります。まず凍結をする、それから、そこを活用して医療を受ける方への助成と、2段階になります。対象ですけれども、妻の年齢が43歳未満のご夫婦、そして、1回につき25万円を上限といたします。10月16日(月曜日)に申請受付を、こちらの方は開始します。そして、この数年、ライフプランとキャリア形成の両立に悩む女性の従業員のために、企業として卵子凍結に関する社内制度を整えていこうという企業も、実は増えているのですね。そこで、こうした企業に対する助成事業を開始をしようというものです。中身ですが、休暇制度などの整備に20万円(など)、そして、9月22日(金曜日)からの事前エントリー受付となります。現在、企業の皆さんに向けて、この卵子凍結について正しく知っていただく、そのためのシンポジウムも配信をいたしておりますので、多くの方にご覧いただき、個人そして企業両方ですね、多くの方にご覧いただきたい。今後の取組の参考にしていただきたいと思います。こうした取組によって、女性が自分らしく人生を送るための選択肢を広げられますように支援をしてまいります。担当は福祉局と産業労働局であります。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:167KB)
(「卵子凍結に係る費用等 助成開始」は、こちらをご覧ください。)
(「従業員の卵子凍結に関する制度整備助成金」は、こちらをご覧ください。)

5 女性首長によるびじょんネットワークについて

【知事】五つ目が、(令和元年から)毎年行っています、女性の市長さんや区長さんをはじめとする「女性首長によるびじょんネットワーク」についての開催のお知らせです。通称、「びじょネット」と呼んでいるのですが、このびじょネットは、全国の首長さんと連携しまして、日本全体で女性活躍を後押しをするために立ち上げた会議で、もう、だいぶ増えてきていますからね、50名を超える首長の方々にご参加いただいております。例年行ってきました会議を今年は2回に増やしまして、その第一弾として行ったのが、6月に栃木県日光市でG7男女共同参画・女性活躍担当大臣会合というの、ありましたよね。その時に(合わせて)既に行っております。オンラインでの連携会合となりました。今年2回目の会議については、10月7日(土曜日)にオンラインで、またリアルも含めてですけれども、実施をいたします。基調講演をお願いしているのが、駐日ヨルダン・ハシェミット王国特命全権大使、ヨルダンですね、この女性大使で、リーナ・アンナーブさん。大変熱心にいつも応援してくださっている女性大使の1人です。もう一方が、昭和女子大学総長の坂東眞理子さん。このお二方にご登壇をいただく。そして、「女性活躍を推進するテクノロジーとジェンダー平等」をテーマとしたパネルディスカッション、そしてまた四つの分科会におきましては、経営者の方々やその他の大使の方々にもご参加いただいて、毎年、毎回とてもカラフルで、ご意見もカラフルで、とても熱心に、皆さん参加いただいています。女性活躍を進める取組などについて様々な視点からの意見交換を行うというものです。どなたでも、YouTubeでも視聴できますので、ご覧いただけますので、ぜひ覗いてみていただきたいと思います。また、参画自治体や女性大使の国の特産品、これを、昨年も(東京駅付近のビルで)やりました、(今回は)東京駅の構内でマルシェを設けます。こちらは10月7日(土曜日)からの販売となりまして、魅力ある商品を取り揃えております。それぞれの女性首長さんの(自治体の)特産品とか、そういったもの、オンラインでも、ECサイトでオンラインマルシェ、これも設けております。私もそこからお買い物したりしています。このマルシェの方は10月7日(土曜日)から令和6年2月末まで開催をいたしておりますので、ぜひご利用いただければと思います。
(詳細は、産業労働局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:171KB)
(「女性首長によるびじょんネットワークを開催」は、こちらをご覧ください。)

6 学生向けのファッションコンクールについて

【知事】それからもう一つ、最後ですけれども、学生向けのファッションコンクール、これも今年で2回目になります、「Next Fashion Designer of Tokyo」、そして「Sustainable Fashion Design Award」、この作品の募集、既に7月に開始をいたしております。このコンクールの審査なのですけれども、一般の方々に人気投票もしていただこうということで、こちらは新たな取組になります。応募作品の中から優れたデザイン画をSNSに掲載をいたしまして、皆さんの評価をいただく、そこに投票いただくというものです。多くの方に評価された作品は、ファッションショーの中の最終審査に進みまして、会場の観客の皆さんにリアルタイムで投票もいただくと。そして、最も人気の高かった作品には、特別選抜賞を授与したいと思います。今回の人気投票のための審査員として新しくお2人に加わっていただくのでご紹介します。パリコレでご活躍中のファッションデザイナー、高橋悠介さん、そして、サステナブルなリユース市場を牽引しておられますメルカリの会長さん、小泉文明さん。このお二方に入っていただきます。作品は9月29日(金曜日)まで、もうちょっとです、受け付けておりますので、多くの学生さんたちに奮ってご応募いただきたいと存じます。以上6点ですが、7点目を加えますと、阪神タイガース、「アレ」の優勝、おめでとうございますと一言加えさせていただきます。はい、以上です。
(学生向けのファッションコンクールについての詳細は、産業労働局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:306KB)
(「学生向けファッションコンクール 人気投票」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】(毎日新聞・福島記者)ありがとうございました。幹事社からお尋ねします。明治神宮再開発事業についてです。12日(火曜日)、都から事業者に対し、樹木の保全について要請されました。このタイミングで要請を行われた理由と、その後の業者側との協議など、何か進捗があれば教えてください。

【知事】これまでも、去年5月以来、事業者に対しては、この樹木の保全などについてはずっと都から要請しております。事業者の方から、今年の1月に自ら環境影響評価書で約束した既存の樹木の保全の検討結果を出しますという話だったのですけれども、未だにまだ示されていないということで、その中で、一方で、樹木の伐採許可手続が進んでいるということで要請を行ったもので、ICOMOSのお話とは関係ございません。事業者においては、ぜひともしっかりと対応していただきたいとこのように考えております。

【記者】確認ですが、事業者側は都と協議・検討するというようなことを各社の取材に対して答えているような報道もあるんですけれども、実際に協議ですとか協議の予定など、何か進捗はありますでしょうか。

【知事】これは既に事業者に伝えておりますし、それについては事業者の受け止め、真摯に行うと。そして、1本1本の樹木は大切に扱って、極力、保存・移植する方針で検討と。そのような報告を所管の局から聞いております。具体的な見直し案を速やかに検討し、事業者からの方には、その点、お示しいただきたい。このように考えております。

【記者】ありがとうございました。もう1点あります、副知事人事についてお尋ねします。第3回都議会定例会に宮坂副知事の再任を提案されます。今後4年間の任期で期待されることを教えてください。

【知事】宮坂副知事には、これまで4年間の任期の間、本当にこれまでの経験、そして人脈ですね、そしてやはり、ずっとデジタルや、また、経営者としての観点から色々な都に対してのアドバイス、また、自らそれを実行して、副知事として実行していただいたということで、もう得がたい人材だと改めて思っております。そして、都政のDXの推進には、例えば、GovTech東京、全ての区市町村が参加して、先日もお披露目や、新しいそのバージョンアップされた都のGX(正しくは、DX)について発表もさせていただきました。やはり宮坂さんだからこそできるというところがもう本当に大であります。そしてお仲間も、もう専門家で、そして志と言いましょうか、パブリックに対しての自分の経験を生かしていこうという、まさに志が非常に高い方々に来ていただいて、これによってGovTech(東京)を有効な機関として、都全体と、そしてまた国とも連携しながら進めていきたい。その牽引役としての宮坂さんに、改めて都政を担っていただきたい。このように思っています。私、よく東京大改革と言っておりますけれども、やはりそれはDXが最大のツールになると改めて思っておりますし、これからも議会にお認めいただいて、そして宮坂さんが、更にDXでの分野で活躍していただくことを期待をいたしております。

【記者】ありがとうございました、幹事社から以上です。各社質問のある方は挙手のうえ知事の指名を受けてから発言をお願いします。

【記者】TBSの寺川です。今の神宮外苑の見直しに関してなんですけど、知事、先ほどおっしゃったように、見直しの案が事業者から出るまで、出るっていうことだったんですが、これ、見直しの案が出るまで樹木の伐採は進めるべきではないというふうに認識ですか。

【知事】もう、その文言のとおりです。

【記者】あともう一つ、コロナとインフルの話なんですけど、昨日の連絡会議の中でも、大曲先生が若い世代が多くて今後その上の世代に拡大することを警戒しているということをおっしゃってました。さらにインフルエンザも多い状態だと思うんですけど、現状の危機意識っていうことでの認識を伺いたいということと、インフルとコロナの同時流行っていうことをどういうふうに考えてらっしゃるかということを教えてください。

【知事】このところのインフルエンザが、この発生が季節性ではないような状況を示していますよね。コロナも、この季節性が最初の頃は感じられたわけなのですけれども、そこがかなり、この季節という、気温ということのファクターが、だいぶ壁が崩れてきている。それが故に、同時に、まだこんなに暑い9月の中旬ですよね、にもそのことが懸念されているということです。先ほどの結核の話もそうなのですけれども、何か終わったわけではなく、ただ制度を変えただけなので、対応については、両方共通して、それが証拠に、コロナの、大変ここ、感染が拡大した時は皆、一生懸命手を洗ったり、換気なども色々、注意してくださったおかげで、一時、年間のインフルエンザの発生が66件(正しくは、67件)とかですね、もう桁が違った時期ありましたよね。その辺のところは、片やワクチンで、インフルエンザもワクチンですけれども、それぞれまた改めて、まだ終わってないのだという、その注意を改めて喚起をしなければならない状況になってきている、そういうことで、今日改めて皆さんにお願いしたところです。

【記者】ありがとうございます。ってことはやっぱりコロナとインフルがこの冬、冬を待たずして、もう同時流行になるかもしれないと懸念をお持ちですか。

【知事】ありますね。それはあるということと、それからやはり人の往来は激しくなっていますね、高まってきているということもあります。それから世代別の感染者数についても、10代、20代は学校が始まったということも影響しているのかなと、そういう分析もあります。いずれにしましても、やはり気をつけるべきところのポイントは同じですので、くれぐれもご注意いただきたい。そして9月20日(水曜日)からの新しいワクチンについても、次に新しく出ている変異株についても効果があるということですので、(生後)6か月以上の方々については、ワクチンを無料で受けられるということです。

【記者】ありがとうございます。すいません、もう一つ、卵子凍結に関してなんですけど、先ほどの助成と補助に関してなんですけど、これをやるに当たって、どういう思いとかどういう現状からこれをやることになったかってことが伺いたいのが一つと、あとはこれをどういうふうに活用していってほしいかって、その2点伺わせてください。

【知事】実際に希望、子供を持ちたいという希望を多くの方、持っておられる。しかしながら、実際には働き方で、男性もそうですけれども、一生懸命働いていると、あっという間に年月が経ってしまって、ある時期になると、私どうしようかしらと迷う女性がいるのは事実だと思います、というか、とても多いです。そういう中で一つのチョイスとして、選択肢として、この卵子凍結ということをバックアップしていこうというものです。やはり人生の選択を色々な形でできるように後押しをしていきたいという思いです。この出産というのは、やはり女性の妊孕性と言いますか、時期の期限と言いましょうかね、人によりますけれども、やはりそれって、人間としての出産能力、妊娠能力、色々実際あるわけですね。そこをどのようにして可能にしていくかという一つの考え方です。今申し上げましたように、凍結する時期と実際にそれを活用する時期と、何と言うか、時差が当然出てくるのですけれども、それでも、ああ、あの時にやっておけばよかったなという方が少しでも減ると言いましょうか、抑えられる。でも、ぜひ皆さんには、都として、例えばマッチングにしても、昔はなんでそんなことを行政やるのだとかって、私は国会議員の時にそれをやろうとして、ずいぶん叱られたりしたのですけれども。でもやっぱり、シームレスに人生って色々なライフステージがある中で、too lateにならないような仕組みというのは、色々な局面で考えたい。やはり女性の心理というものもあります。そして女性として、これからますます活躍する方、たくさん出てくると思うのです。そういう中にチョイスとして考えていただく。それから先ほど、妻が43歳まで(正しくは、43歳未満)というふうに申し上げましたけれども、事実婚も可能です。

【記者】ありがとうございます。

【記者】朝日新聞の太田原と申します。よろしくお願いいたします。卵子凍結に関連してお伺いするんですけれども、今おっしゃったように、この施策に期待をかける女性が数多くいらっしゃると思います。一方で少子化対策の一環として制度設計されてきたと思うんですけども、その専門家だとか学会から、少子化対策としての効果がまだ不透明であるということも指摘されてきました。公費でやる以上は、どの程度、出産につながったのかとか、あるいは、どのくらい実際には、使われなかったのかっていうところをしっかりデータとして持っておくということも大事になると思うんですけれども、その辺り、少子化対策としての意義とか、あるいはその長期的な効果の検証をどうやってやっていくのか、お考えをお願いします。

【知事】今回のこの取組ですけれども、基本的に先ほど申し上げましたように、まず説明会に参加していただく、そして調査に参加していただくということです。また学会の方々とは、意見交換や、まさにご意見を伺うなどして、これまでも積み重ねをしてきております。その上で、今回のこのような形での取組をスタートさせていただきます。また、調査をするということも、とても大事なことですので、それによっての、また結果分析なども進めていきたいと思います。また、これ実際に卵子凍結をされた方々も、既にそれはご自分でできるわけですから、その選択をされておられる方も色々、いや、実は苦労があるのですと、なかなか難しいのですと、おっしゃる方もあれば、それによってお子さんの出産につながった方もおられることでありますので、色々な意見を聞きながら進めてみるということだと思います。そして今回、個人をサポートするのと、調査に参加していただくのと、あとそれを後押しする企業、やはり企業風土も、例えば(卵子)凍結に向かっての卵を取り出すことについての、その休みを取るとか、実際は色々、また現場の苦労があると。ですから、企業もそういったことも理解していただきながら、女性職員がそうやって仕事もし、そしてまた家庭を育める、子育てもできるような、そういう企業としてのエコシステムを整えていただくということも重要だと思っておりますので、企業に対しての様々なサポートも引き続き行っていきたいと思っております。

【記者】関連して、凍結卵子については、例えば第三者への譲渡とか売買とか、あるいは第三者への提供ということも懸念されていると思うんですけども、その辺りはどう考えていらっしゃるのかと、対策をどのようにされるのか、お願いします。

【知事】それも含めて、懸念される点はいくつかあろうかと思います。それらをまた整理をしながら考えていきたいと思っております。ご指摘の点は、既に考慮すべき点として把握をしております。

【記者】例えば都として、罰則というとあれですけども、そういったものを設けたりだとか、あるいは禁止されたりとか、その辺りは現状どうでしょうか。

【知事】最初から罰則を設けるのはどうかとは思うのですが、それも含めて、これからの進め方を考えていきたいというふうに思っております。

【記者】(フジテレビ・小川記者)フジテレビです。知事、今日冒頭、水産物の応援のお話もありましたが、豊洲市場ですが、豊洲市場の周りのにぎわい施設として、万葉倶楽部が集客施設の正式名称を「豊洲 千客万来」と公表しました。開場に向けて知事の期待ですとか、豊洲市場のにぎわいについて、どのように今後創出していきたいか教えてください。

【知事】豊洲市場において、二つ、とても伝統的な建設、デザインの建築物が今、進められております。総称が「豊洲 千客万来」ということですが、食楽棟という棟があって、もう一つが足湯なんかも屋上でできる温浴棟ですか、二つに分かれています。で、食楽棟が「豊洲場外 江戸前市場」。そして温浴棟が「東京豊洲 万葉倶楽部」いうことで、実際は(来年)2月1日(木曜日)のオープンということになっております。隣が豊洲市場ですから、まさにこの仕入れたばかりの新鮮な魚介類、野菜、果物、直に楽しんでいただける、そういう場になります。てっぺんの方も、かなり景色も良いというふうに聞いておりますので、楽しみにいたしております。豊洲市場、また、せりなども公開をされるようになりました。更なるにぎわいが創出される、そのことを大いに期待をいたしております。

【記者】NHKの中村です。話題変わってなんですけども、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川氏の性加害問題についてです。この問題発覚して以降、企業側からはジャニーズのタレントの契約を更新しないなどの動きが相次いでいます。この動きについて知事のご所見をお願いします。

【知事】今回の性加害の問題でありますけれども、重大な人権侵害だというふうに考えております。そして今、企業など、色々それぞれの判断によると聞いておりますけれども、これについて、東京都の方で改めてアンバサダーとか色々な人気のある方々、それぞれお願いをしているのですけれども、今のところ、ジャニーズ事務所の方はおられないというのが現状です。1点だけ、パラバリ懇(パラスポーツの振興とバリアフリー推進に向けた懇談会)のメンバーで風間(俊介)さんって、もうとてもご本人が障害者スポーツに熱心な方で、ボランティアです。事務所の方には承諾はいただくというあれはありますけれども、いわゆるこのコマーシャルだなんだというので、契約行為とかそういうことではなく、むしろ交通費しか払っていないというような状況でありまして、それは、風間さんの今後は、個人の承諾を得る形に切り替えるかなという感じです。でも基本的にはボランティアで、いつもパラバリ懇の皆さん、ボランティアで来ていただいていて、感謝しているぐらいです。でも風間さんにはそうやって引き続き活躍してほしいなというふうに思っております。

【記者】関連で、今後、例えば都のイベントでタレントを起用するケースもあると思うんですけども、ジャニーズ事務所のそういうタレントを起用することに関して、何か都としての方針、何か決まっていることなどがあればお聞かせください。

【知事】そうですね。やはり今回の対応ですけれども、コンプライアンスの問題が解決するまでは事務所との新たな契約を行う考えはないです、基本的に。問題解決に向けて取組も注視をしていきたいというふうに考えております。最近、ビッグモーターとか全然話は別ですけれども、企業の皆さんの危機管理というのは、それぞれの企業によって、すごく、何と言うのですかね、特色があるというか、改めてそういう取組を、何が良くて何が駄目なのか、でもコンプライアンス上、何が悪いのかとか、もう一度整理した方が良いかもしれませんね。

【記者】産経新聞の外崎です。神宮外苑の話でちょっと恐縮なんですけども、再開発について、つい先ほど、国際組織のICOMOSが日本記者クラブで会見を行いまして、知事は内容をお聞きかどうか分からないんですけども、先日発出したヘリテージ・アラートに関連する話として、再開発によって都内から文化的遺産の公園や約3,000本の樹木が破壊されて失われるというような、結構強いような表現を使って即時中止を求めました。最近になってだんだん反対派の声が強くなっているように見えるんですけれども、それについて知事の受け止めをお願いします。
※外崎氏の「崎」は、正しくは「大」が「立」のものです。

【知事】かなり一方的な情報しか入っていないのではないかと思います。しっかりと事業者の方でも説明をより丹念にすべきだと改めて思いました。それから産経新聞、特にこの辺のところ、ご事情詳しいと思いますけれども、外苑、外苑とおっしゃるけど、外苑には内苑があるのですね。外苑と内苑の護持。維持ではありません、護持。これを進めるということを、事業者の一番大きなところであります明治神宮がおっしゃっています。外苑を今、この事業者の方、ラグビー場の話ですが、これ国なのですね。基本は。JSC(独立行政法人日本スポーツ振興センター)ですから。事業者の方々にしっかり取り組んでくださいということを都として申し上げているわけであります。いずれにせよ内苑と外苑が、これもいつも申し上げていますけれども、両方で、内苑のあの杜を守っていくためにどうすべきかということを外苑が担っておられるというのは、ずっとこれは渋沢栄一以来の、まさにSDGsそのものの経営としてやっておられるわけです。ですから、片方の目だけで見るのではなく、左の目だけで見るのではなく、内苑と外苑の両目で見ていただいて、ご判断が必要かというふうに思います。そしてこれは基本的に、宗教ということでありまして、外苑も一時はGHQに押さえられて、野球場というのは、米軍の兵士たちが野球に興じていたところであって、そこはもうshrine、神社とかそういうこと関係なしにそのようなことが行われていたという歴史があって、そして改めて明治神宮としての内苑を守り、そして外苑を元々のスポーツなどで楽しんでいただくというような施設に変えていきたいというのが今回の4事業者の基本的な考えということであります。

【記者】テレビ朝日の島田と申します。よろしくお願いします。先ほどご発言がありましたように、ビッグモーターについてなんですけれども、先週も同じような質問をしてお答えいただいたんですが、本日、警視庁と神奈川県警がビッグモーターの本社に家宅捜索に入りました。都が土壌調査をして被害届を提出してから着々と捜査が進められておりますけれども、改めてご所感を伺えますでしょうか。

【知事】そうですね、これについては、まさにご質問のとおり警視庁が本社に入ったということであります。まさに、実際の取り調べを行っていただいて、例えば、樹木の、そこに、その棄損をしたということなど、これらについてはしっかり取り調べを行っていただきたいと、このように思っております。それに対してどうするかということについては、これから色々な方面からの対策と言いましょうか、都としての対応を決めていきたいと思います。はい、どうぞ。

【記者】追加で申し訳ありません、テレビ朝日の島田です。大きく話が変わりまして、冒頭の一番最後にお話がありました昨夜の阪神タイガースの優勝の件で、知事は兵庫県ご出身ということもありまして、昨夜ご覧になられましたでしょうか。

【知事】それは残念ながら見ておりません。でも優勝おめでとうございます。では、これで終わります。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)

ページの先頭へ戻る

東京都庁〒163-8001 東京都新宿区西新宿2-8-1交通案内 電話:03-5321-1111(代表)法人番号:8000020130001

Copyright (C) 2000~ Tokyo Metropolitan Government. All Rights Reserved.