小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和6年10月18日)
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知事記者会見
2024年10月18日(金曜)
14時00分~14時22分
【字幕版】は
知事冒頭発言
1 味わいフェスタ
【知事】今日は私から3点お伝えいたします。まず味覚の秋、食欲の秋でございます。「東京味わいフェスタ」についてのお知らせでございます。東京は世界に誇る食の産地でございます。昨日発表されたミシュランの星、この星を獲得したレストランの数ですけれども、引き続き東京は世界一であります。これは江戸時代から人々の食生活を支えてきた江戸東京野菜、また東京ブランドの様々な畜産物など、多彩な食材にもあふれていることも一つあるかと思います。こうした魅力を伝えるために、食の祭典を毎年行ってまいりました。今年で8回目になります。「東京味わいフェスタ2024」という催しで、今月の25日(金曜日)から27日(日曜日)まで、丸の内など四つの会場で開催をするというものでございます。当日ですが、数多くの有名店などが出店をしてくれます。キッチンカーとかですね。キッチンカーも最近はすごいですよね。どんどん進化が進んで、進化が進んでっておかしいな、進化して。そして会場の周辺にまた有名なレストランもあるということで、東京産の食材を使いまして、この期間限定のメニューも提供いたします。それから五穀豊穣を祈念しまして、東京野菜宝船ですね、これを展示をいたしたり、それから都内の農産物のマルシェから、そして子供たちが楽しめるワークショップなどなど盛りだくさんで企画も用意しているということでございます。そして25日(金曜日)には東京駅からのドーンと皇居へ続く行幸通りでオープニングセレモニーを行います。三國シェフ、そして山下春幸シェフ、JAの東京中央会の野﨑会長。今年2月にですね、東京の農・林・水、それぞれの各産業で若手のリーダーの皆さんをですね、任命をいたしておりまして、この皆さんにもイベントを盛り上げていただくべく、この会合を開いてまいります。私も参加いたします。ぜひとも会場に足を運んでいただければ、多彩な「農」、農業の農ですね、と食の魅力、堪能できるかと思います。また東京の食、レストランといえばですね、料理評論家の服部幸應さんが有名ですよね。残念ながらお亡くなりになられました。服部さんにはですね、このイベントのオープニングセレモニーへもご登壇いただいたり、都の施策、また事業にもご協力いただいたことしばしばでございます。ここに謹んで哀悼の意を表したく存じます。ご冥福お祈りを申し上げます。本件は産業労働局の担当となっております。西田敏行さんもね、亡くなられましたね。お悔やみ申し上げます。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:474KB)
2 輪島塗の販売等による被災地支援
【知事】それから続いて2件目でありますが、能登半島の地震で被害を受けた地域の復興支援について、何度かお知らせもしておりますけれども、今日は2点新たな動きがあります。まず1点目ですけれども、これは石川県と連携しまして、11月12日(火曜日)から有楽町のSusHi Tech Squareで、この「能登半島の今」を発信をいたします写真展の開催をするというものでございます。石川県の観光ブランドプロデューサーされているのが、あのユーミン、松任谷由実さんですが、松任谷さんから県に協力のお申し出があったということで、これに都も加わる形で実現をしたというものでございます。会場では、写真家の佐藤健寿さんが被災地で撮影されました写真、そして松任谷さんが特別に制作されました楽曲のビデオをご覧いただきます。「今行ける能登」の観光スポットを紹介をするという、このような準備をいたしております。11月12日(火曜日)からであります。もう一つ、2点目ですけれども、今後開催する都の様々なイベントで、被災地地域の伝統工芸品などの販売、後押しをしていくということで、11月、それから来年の1月に開催をいたします、東京都の伝統工芸品のイベントがありますので、そこで輪島塗などを販売する被災地応援フェアを行います。11月16日(土曜日)、17日(日曜日)の2日間、都内の各地の観光の魅力を発信するイベントで、「TOKYO周穫祭」を行いますが、こちらの方は石川県のほか、7月の豪雨で甚大な被害を受けられました、この山形県ですね、こちらの特産品を販売いたします。能登もそうです、山形もそうです。やはりここで一番、東京が何ができるか、支援ができるかというと、そうやって各地の物産をですね、購買をするというのが一番、直接の支援になるのではないかということから、そうやって物産を集めて皆さんにご提示をし、ぜひともお買い上げいただきたいと思います。こちらの方も産労局(産業労働局)が担当でいたしております。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:314KB)
3 TOKYOエシカルキャンペーン
【知事】それから3点目でありますけれども、「TOKYOエシカルキャンペーン」についてでございます。都におきましては、人、そして社会、環境に配慮しましたエシカル消費を身近に感じてもらえるように、これは2年前から行っている「TOKYOエシカル」というムーブメントであります。今ではもう240を超える企業や団体などが参加してくださっています。こうした気運を更に高めるということから、パートナーの企業などと連携しまして、「TOKYOエシカルキャンペーン」を今日から11月30日(土曜日)まで、初めての実施ということになります。これについての動画、ちょっとご覧いただきます。
(動画放映)
【知事】はい。もう簡単なところから始められる、スーパーやコンビニなどでも一番手前から取っていくということで、グルグル回りますよね。そういった身近なことからできるということを、皆でシェアしていきたいと思います。今ご覧いただいた動画ですけれども、都営地下鉄や都内の各所にデジタルサイネージがありますね。そしてまたSNSでも発信をいたしますので参考にしてください。コンビニや小売店でのポスターの掲示を行ったり、企業のウェブサイト等を通じまして、エシカルな行動を一斉に呼びかけるというものです。そして「TOKYOエシカル」の公式インスタグラムをフォローして、クイズに答えていただくと、それぞれの企業から提供していただくエシカル消費にちなんだ素敵なプレゼントも当たりますので、ぜひご参加いただければと思います。今回のキャンペーン、きっかけにしまして、エシカル消費について知って、またできるところから日々の暮らしに取り入れていただければということで、生活文化スポーツ局の担当となっております。それではどうぞお戻しします。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:675KB)
質疑応答
【記者】(毎日新聞・山下記者)はい、ありがとうございました。幹事社から1点伺います。知事は、15日付で就任された松本副知事の起用について、先日の記者会見で、女性参画により、幅の広い形や取組を進めてもらうとともに、誰もがいつまでも輝ける持続可能な都市にするために、都政全体としての取組が不可欠と述べておられました。かねてより知事は女性活躍の推進を掲げられていますが、今後、知事がこの分野で取り組まれたいことがあれば教えていただけますか。
【知事】もう以前から私は意思決定の場に女性がいること、そしてそこで意思を示すこと。これが社会をですね、変えていく大きな力だと確信をいたしております。私自身が任命権者として、今回、松本明子さん、都庁にはですね、もう優秀な女性の職員の皆さん、たくさんいらっしゃいます。今回、松本明子さんに、これって5年ぶりになりますけれども、活躍を期待したいと思っております。女性参画については、これまでも具体的に進めてまいりました。都の審議会の委員構成、男女いずれも4割以上とするということで、これが多様な意見を、4割以上ということで、お互いがね。実際に、審議会の方、45.7%、女性委員の任用率になっております。それから局長級の登用も進んでいるのはご承知だと思いますけれども、これによってですね、新たな視点を施策に取り入れることになっているというふうに認識しております。先月から女性活躍の基本条例の制定に向けて検討も開始をいたしました。東京のダイバーシティを一層進めて、女性だけではなく、全ての人が自分らしく活躍できる、多様性に富んだ東京に向けて取り組んでいきたいと、このように思っています。
【記者】ありがとうございました。それでは各社さん、質問をお願いします。
【知事】MXさん。
【記者】TOKYO MX白井です。昨日(正しくは、15日)公示された衆議院議員選挙について伺います。まず簡単に都知事として、今回の選挙に対してどのような議論が展開されることを期待しているのか、お願いします。
【知事】そうですね。衆院選というのは、政権選択の選挙であります。これからどのような、この道を日本が辿っていくのかに直結するわけでございます。そういう中で色々と分析なども行われているようですけれども、私はむしろ心配しているのは投票率でございます。昨今は期日前投票が当たり前になってきているということで、当日発表される数字は、その日の投票の投票率で、後からボーンと積み上げられることが最近は多いわけでございますけれども、戦後まもなくは70%を超える投票率でしたけれども、前回、2021年の投票率について言うと、60%を下回って55.93%ということで、投票率が低いという、色々な工夫がありますけれども、やはり一票を投じるということの重みと、そしてそれによって、その政権選択も含めて選択ができるというチャンスでございますので、有効に生かしていただきたいと、このように思っております。
【記者】ありがとうございます。それとあの先週も伺った話ではあるんですが、先週あの小池知事、公明党の石井代表の、今週ですね、失礼しました。応援に入ったかと思われるんですが、思うんですが、その応援に入った狙いというのと、また今後、どのような応援に入られるのか教えていただきたく。
【知事】色々なところから応援依頼はございます。石井さんについては、与党の一角を担って、長年国政で、また石井さん自身、大臣も務められ、さらにはこのたび公明党の代表になられたという方であります。長年の友人でもあります。とても真面目な方であることはよく存じ上げております。ということで、最初に東京と隣のこの埼玉で、色々な交通や、また川の流れなどもですね、東京と直結しているところですので、これからも色々と連携も都政としても必要ということから、まいらせていただきました。今、私がまだ、だいぶ足は治ったとはいえ、ちょっと梯子を登る自信はございません。多分、私と村上誠一郎は登れないと思います。梯子は登れないのですけども、様々都政にとってご支援いただく方々、応援していきたいと思っております。形はそんなことで色々あろうかと思いますが。
【記者】ありがとうございます。以上です。
【知事】村上誠一郎怒っているかな。はい、どうぞ。
【記者】東京新聞の奥野です。PFASについて伺います。米軍の横田基地で発がん性の疑いのあるその有機フッ素化合物PFASを含んだ汚染水が基地の外に流出した恐れがあると米軍が明らかにした問題で、東京都などが昨日17日、防衛省などにこの以前の要請への回答や情報提供が不十分だとして、再度、国による影響調査などを求める要請を出されました。要請へのその回答の知事の受け止めと、今後東京都として、16日に追加で得た情報を踏まえて漏出場所を自ら確認する立入調査の申請をする可能性や予定はありますでしょうか。
【知事】私どもはPFOSとPFOAということで、幅が広いPFASと、PFOS、PFOAときちんと整理をしなければならないかと、このように思います。色々な化学物質として扱っておられる製造業などの近辺なども課題になっていると聞いております。ご質問が横田基地で聞いておられるという件ですけれども、都と地元自治体、追加情報の提供を受けまして、国に対しては周辺環境への影響の確認、そして国の責任で米軍の取組の確認ということなど要請を行っております。これからも地元自治体と連携して必要な対応を求めてまいります。
【記者】ありがとうございます。
【記者】朝日新聞の伊藤です。全国知事会に関してなんですけども、来週月曜日に、議題として全国知事会が少子化や結婚について研究を立ち上げるというようなことが言われているんですけれども、まずこの会合に、初会合に都知事として出られるかどうか、もし出られない場合は、何か意見を付託することがあるんでしょうか。また、こういう少子化とか結婚については小池知事も最重要テーマと位置付けていると思いますけれども、今後の議論に望むこと、教えてください。
【知事】これについては、この立ち上げることについて東京都として一言申し上げ、それは注釈扱いで終わっているということなどもあります。全国自治会(正しくは、全国知事会)という名前ですけれども、そこには東京都の意見が十分盛られていないという、そういう認識でございます。
【記者】意見が盛られていないというのは、具体的にどういったところが十分ではないと。
【知事】前に決めた知事会での用語などは全く無視されて、整理などは無視されているということで、突然出てきた言葉などもございました。「一極集中の是正」をお使いになるわけですけれども、私どもはそれと人口減少とは関係について直接はないという立場でございますので、そもそもの立ち位置が違うというところでございます。長年、このことをやってきているわけです。一極集中の是正って、何十年言ってきているのですか。そこで全国知事会がそちらだけの方向で進むことについては、私どもは都として賛同できないからこそ注釈扱いになっているということでございます。
【記者】研究会には参加はじゃあされないということで。
【知事】これについては情報の確保はしたいと思います。
【記者】ありがとうございます。
【知事】あまり参考にならないと思いますけど。共同さん。
【記者】共同通信の鈴木と申します。よろしくお願いいたします。知事は先ほど村上誠一郎さんは梯子に登れないと思うという趣旨の発言をしたと思いますが、そう思われる理由と、体型を揶揄した発言とも受け取られかねないと思いますが、そのことについて。
【知事】そこにいきますか。いやいや、彼はなかなか、体型を揶揄しているのではなく、私自身は梯子を上がるというのは大変な今、登るのには不自由をしているということからの想定でございます。はい、以上です。それ以上でも以下でもございません。
【記者】ありがとうございます。
【知事】以上ですね、分かりました。ありがとうございました。
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(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)