小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和6年7月19日)

更新日

知事記者会見
2024年7月19日(金曜)
14時00分~14時37分

【字幕版】は YouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク) からご覧いただけます。

知事冒頭発言

1 熱中症対策

【知事】もう来週あたりから、学校の方も夏休みということでございます。いくつかお知らせものもございまして。まず、熱中症対策からお伝えいたします。昨日、東京もいよいよ梅雨明けと、何か短かったような気もしますけれどもね。これから日によってですね、35度を超える猛暑も予想されるということでございます。皆様には改めて熱中症にご注意いただきたいというお知らせです。7月に入ってから、都内での、熱中症でですね、救急搬送される方、1,800人近くの方に上っています。東京消防庁で救急車の台数のひっ迫が予想される場合にアラートを出しまして、まずは熱中症にならないでくださいということですけれども、そこで救急車の適切な利用も呼びかけております。病院にこれ行くべきなのかどうなのか、救急車呼ぶべきなのかというようにですね、お迷いになった時には「#7119」東京消防庁の救急相談センターの方にお電話ください。また、病気、怪我など緊急性を判断するためのウェブの東京版の救急受診ガイドも提供しておりますので、こちらの方、ご覧いただいておりますように(スライド)、「#7119」、それから(東京版)救急受診ガイド、こちらご参考にしていただきたいと。東京消防庁の方で担当しております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:92KB)

2 環境施策

【知事】次が環境施策なのですけれども、気候危機がですね、もう年々、もう皆さんも体感されておられるようにですね、深刻さを増している。気温の上昇、そしてまた大雨、洪水といった様々な形で、皆さんも気候危機というものを肌で感じておられると思います。人類の活動に大きな影響を及ぼしていると言っても過言ではないわけですけれども、国際的な研究機関の報告によりますと、2022年、2年前になりますけども、大気中のCO2の世界平均濃度でありますけれども、過去最高を更新ということでございます。こうした中でエネルギーの大消費地である東京でありますけれども、厳しい環境問題乗り越えながら、持続可能な社会のモデルを作るという取組をこれまでも着実に進めて、これ、世界をリードしてきたと言っても過言ではありません。都において、地球規模の問題への対応に加えまして、中長期的にエネルギーの安定確保を図るという観点から、官民協働での取組を進めているところであります。でも皆さんご承知のように電力の消費、「へらす・つくる・ためる」というHTT。これも特にウクライナ戦争以降ですね、やはりこの日本はエネルギー脆弱な国であるということには変わりがない中にウクライナの問題が起こってきたということもありまして、このHTTキャンペーン、進めてきました。気候変動への適応としての緑の活用も注目されております。昨年からは東京グリーンビズとして、東京の緑を「まもる」「育てる」「活かす」ということで、活動をですね、強化をしているということです。そうした、今二つの観点からのお話をさせていただいたわけですが、2点取組をしておりますので、まずHTTからご紹介をいたします。夏休みが始まるわけで、多くのお子さんが遊びの機会や旅行などは心待ちにしておられると思いますが、この夏にHTTについて、お子さんと一緒に、この脱炭素をテーマにですね、遊びながら触れていただきたいという機会を提供するというもので、夏休みの8月1日(木曜日)と3日(土曜日)、場所はよみうりランド。子供向けにこのHTTの体験イベントを開催するというものであります。例えば自転車のペダルを踏んで車輪を回すことによって電力を作るなどと、子供さんが体験することによってですね、エネルギーの大切さについても触れていただけるという機会になればと思います。また夏のHTTに取り組んでいただくための動画も作成いたしておりますので、ご覧ください。林修先生。

(動画放映)

【知事】はい。ということで、林修さんに今回もご協力いただいております。未来を担う子供たちと一緒に、この脱炭素に向けたHTTアクションを紹介するということで、ご覧いただいたわけであります。次にですね、海の森公園がございますけれども、こちらでマスコットキャラクターの人気投票をしたいと考えております。これは令和7年の3月に東京港の埋立地の島が海の森公園として、今美しい森に蘇っているわけで、こちらのグランドオープンをするというお知らせであります。この公園がより多くの人々に親しまれて、また長く愛される場所となることを願いまして、マスコットキャラクターを作成をいたします。これまでの公募で国内、また台湾からもご参加いただいております。合わせますと1,666件、非常に多くのご応募いただいておりまして、そこの中から15の作品に絞って、今日から8月31日(土曜日)までの間に、皆さんの人気投票、オンラインでお願いをしようというものでございます。投票の結果を踏まえまして、専門家の皆さんによる最終選考を経て、最優秀作品を決定をするというものでございます。どうぞ多くの方々、ご投票いただきたいと思います。環境局と港湾局で担当であります。

東京動画ロゴ (会見で放映した動画は、こちらをご覧ください。)

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3 カスタマーハラスメント対策

【知事】次がガラッと変わりまして、カスタマーハラスメントの防止についてであります。顧客から過大な要求や不当なクレームが入って、それに対応して働いている方々が人格を傷つけられて、精神的なダメージを受けて、中にはそれでですね、もう「怖い」と言って辞めちゃうという人も出てきているということで、働く方が人格を傷つけられて精神的なダメージを受けるという、これはもうカスタマーハラスメント、既にカスハラとして知られているところだと思います。じゃあ、いかにしてそれを解消するかということ、これは不可欠の課題でございます。働く人も、顧客、消費者の方も互いが尊重し合って事業活動と消費生活が円滑に行われる持続可能な社会の実現ということが必要になってきます。都におきましては、去年の10月から労働団体や経済団体、そして法律の専門家を交えました会議で議論も重ねてまいりました。その成果を踏まえて、全国初となる条例の制定に向けた基本的な考え方を取りまとめております。社会全体でカスハラを防止をして、全ての人が対等の立場から互いに尊重し合うことなどを主旨といたしております。具体的な内容ですが、カスタマーハラスメントの禁止、そして関係者の責務、防止のための指針。この三つの柱でお示しをしているというところです。特にあらゆる場でカスタマーハラスメント、カスハラを禁止するとの考え方を明らかにする。それによって都内で安心して働くことのできる環境、確立をしていきたいと考えております。こうした内容につきましてのパブリックコメントを行います。今日からスタートして、8月19日(月曜日)まで、電子申請又は郵送での受付となります。この結果を踏まえまして、第3回の定例会への条例案の提出を目指してまいります。働く方をカスタマーハラスメント、カスハラから守るということは、仕事の担い手の確保、そして快適な消費生活の実現につながるということであります。誰もがお互いに尊重し合うサステナブルな社会の実現に向けて、忌憚のないご意見お待ちをいたしております。産労(産業労働局)が担当しております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:92KB)

4 東京の魅力向上

【知事】それから、東京の魅力向上に向けた取組についてお知らせいたします。インバウンドの旅行者ですけれども、去年、東京を訪れた外国人旅行者の数は2千万人に迫っております。そして観光消費額の方ですが、コロナ前と比較いたしまして倍以上、過去最高の2兆8千億(円)に上ることとなりました。また国の発表によりますと、今年の上半期についても、日本を訪れた外国人観光客は過去最多のペースで推移をしているということであります。インバウンドが急増する中で、東京の持つ多彩なポテンシャルを観光資源として生かしていく。そして、また更に多くの世界からのお客様を迎える、誘客をすることによって、それが経済の活性化、消費額2兆8千億(円)と言いましたけれども、もちろんGDPそのものに関わってくるわけでありますけれども、経済の活性化に結びつけるという、絶好の機会を逃してはならないと考えます。都庁舎でプロジェクションマッピング、Tokyo Night & Light、毎日上演しているわけでございますけれども、現在はゴジラの作品、ご覧いただいています。観覧者の方も一日で1万人を超える日もございまして、これまでの国内外からの訪問された方々、27万人を超えたところであります。これまで都民広場って何もなかったのですけれども、付加価値を高めていく。このように無から有を生んでいくということで都民広場、今東京の新たな観光スポットになっております。今年のゴールデンウィークにはですね、プロジェクションマッピングのほかにですね、KK線を歩いて、皆さんに楽しんでいただくということで、こちらの方も1万2千人の方、参加していただいて、ウォーカブルな東京を楽しむということで、東京の魅力をですね、これまでの東京タワー、(東京)スカイツリーというそれだけではなく、何もないところから、新たな観光資源を生み出すという、そういった努力を積み重ねていくこと。これはもうこれからも大切だと考えています。2点お知らせをその中でさせていただきたいのですが、プロジェクションマッピングについて、新たな作品の公開をいたします。有効な観光資源となったこの都庁舎のプロジェクションマッピング、夏、これから色々な、夏休みもありますし、旅行シーズンということも合わせて、夜ですから、お昼間にしませんので、夜楽しんでいただくということで、コンテンツの充実を図る。目玉はですね、最近世界的な人気を誇るようなアーティストでいらっしゃいますYOASOBIですね、YOASOBIとコラボレーションした作品を上映をいたします。この作品で使用する楽曲が、「舞台に立って」でありますけれども、このアスリートの気持ちなどをイメージして書き下ろされたと聞いております。パリのオリパラの放送でも使用されるということで、タイミング、パリと東京合わせまして、YOASOBIの音楽とプロジェクションマッピングを楽しんでいただくと。その開会の、パリのオリンピックのタイミングに合わせまして、7月26日(金曜日)からの上映といたします。今回はですね、国際的な評価も高いクリエイター、実力のあるトップクリエイターの方々が制作した作品になっていまして、これらを26日(金曜日)から順次上映をいたします。このクリエイターの方々は、毎年絵画館の方でですね、結構凹凸のあるところでプロジェクションマッピングを、国際大会開く中での上位入賞者(等)の方々であります。アートでも、プロジェクションマッピングのアートというジャンルももうできているようでありまして、そういった方々に作品を東京の舞台で映し出していただくということであります。この夏、多くの方々お越しいただいて、夜の東京、存分に楽しんでいただきたいと思います。それから自転車なのですけれども、GRAND CYCLE TOKYOの方でございます。まず、今年で3回目となりますレインボーライド2024でございますけれども、レインボーブリッジを渡ると、自転車で渡るというね。今年で3回目になります。日にちは、12月1日(日曜日)。東京のランドマークであるレインボーブリッジ、それから、そうそうそう、(東京)ゲートブリッジもそうなのですね。東京ゲートブリッジを自転車で走る。とても特別感が味わえるイベントになっておりまして、距離に応じて三つのコースから選択して参加いただけるようになっています。参加定員ですけれども、千人増やします。合計約6千人ということで、多くの方、ご参加いただきたい。今日から参加者の募集となります。9月16日(月曜日)までの募集となりますので、ぜひ、もうすっかり自転車愛好家の方々にすればレインボーブリッジと(東京)ゲートブリッジを自転車で駆け抜けられるというのはですね、もう特別感がたっぷりになっています。最初、1回目の時は大雨の中で皆さん、寒い中走られたと思いますけれども、いいお天気になることを願っておりますし、何よりも6千人、今回ご参加いただけるような形になっております。GRAND CYCLE TOKYOを盛り上げていただくためのですね、アンバサダーを任命させていただいているのですが、今年の、今回のアンバサダーもご紹介したいと思います。まず前回もそうですけれども、稲村亜美さん、それから武井壮さん。この二人に加えまして、今度は神田愛花さんと小島よしおさん、そして団長安田さん。自転車でとても有名な方でもあります団長安田さんにご就任いただいて、皆さんアンバサダーになっていただきます。レインボーライドに関するイベントへの出演や、各種メディアでの発信などを通じて、自転車の魅力、幅広い層にPRをしていただきたいと期待をいたしております。産労(産業労働局)と生活文化スポーツ局の担当です。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:513KB)

5 性被害防止啓発

【知事】それから今度はですね、ガラッとまた変わりますが、子供の性被害の防止についての取組に関してであります。子供に対する性暴力は、被害者の心身を深く傷つける。またそのダメージがですね、一生ついて回るということで、決して許されるものではございません。子供が性被害から自分を守るということで、正しい知識を伝えていくことは重要です。そこで性暴力の内容やその対処の方法など、分かりやすくまとめたアニメ動画を制作しました。この動画の作品でありますけれども、10代の方々にですね、とても人気のイラストレーターで、「もじゃクッキー」さんにオリジナルの動物キャラクターを作成してもらって、そして小学校の高学年と中高生向け、2種類用意をいたしました。じゃあ、中高生向けの動画の方をご覧いただきたいと思います。

(動画放映)

【知事】はい。ということで今の動画ですけれども、今日から東京動画で公開をして、また映画館ね、この夏休みなど映画館に赴かれる人も多いと思います。8月1日(木曜日)からは映画館などでも今の作品、動画を配信をいたします。夏休み入りますと子供たちの活動の機会も増えるわけでございますが、自分を守るためにも、こうやって動画で得た知識もですね、短いけれどもエッセンスが詰まっていますので、正しい知識、身につけていただきたいと思います。子供政策連携室で担当をいたしております。

東京動画ロゴ (会見で放映した動画は、こちらをご覧ください。)

(会見で使用したスライドは、こちらをご覧ください。)(PDF:400KB)

6 HPVワクチンの普及啓発

【知事】それからもう一つ、今度はですね、子宮頸がんの予防に向けたHPVワクチンの接種についてでございます。HPVは子宮頸がんなどの原因となるウイルスでありまして、その感染予防にはワクチン接種が有効だということであります。小学校の6年から高校1年相当の女性が接種の対象者となっておりまして、また、接種の機会を逃した1997年度から2007年度生まれの女性を対象にしまして、無料のキャッチアップ接種を行っております。このキャッチアップ接種については今年度末までとなっておりますので、ぜひ期限内に接種をお済ませいただきたい。それも3回接種することが必要なのですね。要は9月の末までにまず一回目の接種をしていただきたいということです。このワクチンの接種について分かりやすいポータルサイトを設けました。また、同じように動画も作っておりますので、それもご覧いただきたいと思います。どうぞ。

(動画放映)

【知事】はい。ということで今申し上げました、(19)97年(度)から(20)07年度生まれの女性、この方々、無料の接種が可能です。3回受けていただくということで、ぜひお手元にもうお知らせが行っているはずです。それで近くのクリニックの方に、それもその中に入ってありますので、それをご参考にしていただいて、ぜひお受けいただきたいと、ご検討いただきたいというものであります。保健医療局で担当いたしております。

東京動画ロゴ (会見で放映した動画は、こちらをご覧ください。)

(会見で使用したスライドは、こちらをご覧ください。)(PDF:229KB)

7 感染症対策

【知事】最後に、このところコロナ、また手足口病、非常に流行っております。感染症対策についてのお知らせであります。手足口病の方ですけれども、子供、お子さんを中心に夏に流行するもので、口の中とか手の平とか足の裏などに水泡ができるという病気です。5週間連続で警報レベルに、都においては警報レベルに達しておりまして、今週の定点医療機関当たりの患者報告数ですが、16.39(人)と(同時期と比べて)過去最多を記録しております。これ何度もこれまでもお伝えしてきたのですけれども、アルコール消毒は効かないという問題があります。じゃあ何をすればいいのかですけれども、石けんでの手洗い、咳エチケット、こうですね、それからタオルの共用を避けるなど、感染対策を心がけていただきたいと思います。そして都内の新型コロナについてでありますが、こちらの方は患者報告数が10週連続増加ということで、今週は定点医療機関当たりでの数字がですね、7.56人となっております。これは例年夏にはですね、コロナの患者数が増加傾向にあるということは、もうこの何年もお伝えしてきたわけでありますけれども、ぜひご自身や家族の健康を守る、それから医療機関に負荷がかからないようにもお願いをしたいと思います。また尾崎先生がテレビに出てくると、それだけで十分状況お分かりいただけるかと思いますけどね。手洗い、換気、場面に応じてマスクを着用などお願いをしたいと思います。一方で熱中症のこと、注意してください、マスク着けてください、もう本当にそれぞれの状況などご判断いただいて、そしてそれぞれの対応策を講じていただきたいと存じます。私の方から以上、お伝えする課題については合計7点ございました。
(詳細は、保健医療局へお聞きください。)

(会見で使用したスライドは、こちらをご覧ください。)(PDF:516KB)

質疑応答

【記者】(NHK・尾垣記者)ありがとうございます。では、幹事社から質問させていただきます。新型コロナウイルスの感染者数が10週連続で増えました。5類のほかの感染症は警報が出される基準がありますが、新型コロナの場合はありません。新型コロナへの警戒感が薄れてしまうのではないかという声も聞かれますが、今後、都としてどう呼びかけていくかお聞かせください。

【知事】今もお話しましたように、コロナの感染者数増えております。5類に移行して、その対応がですね、これまでとはかなり変わってきているという点でございますが、患者数は10週連続の増加ということでありますが、都は変異株を検査したり、今「KP.3」という、これオミクロンの変異株であります。そして、モニタリングを継続して行っているということで、昨日もですね、賀来先生にお越しいただいて、改めて「今日は木曜日なのだな」ということで、私自身も改めて注意を喚起されるわけでありますけれども、色々な方法で皆さんにお伝えをしてまいりますし、また今申し上げましたように、これまでと同じような形ですけれども、コロナ対策をしっかり行っていただきたいと、このように思います。

【記者】ありがとうございます。では各社さんお願いします。質問は知事の指名を受けてお願いします。

【知事】どうぞ。日経さん。

【記者】日本経済新聞の池田と申します。冒頭、ご紹介があったカスハラ条例なんですけれども、今度は議会に提出されるということで、施行自体はいつぐらいの、できればとお考えなんでしょうか。

【知事】ご審議を第3回の定例(会)で行っていただいて、そして中身を詰めて、またご審議いただくことによって有効にしていきたいと思います。提案内容、今後検討をしてまいりたいと思っておりますし、また法令に従って処理することになろうかと思います。そうですね、第3回の定例議会においての審議を経てということになります。

【記者】ありがとうございます。

【知事】MXさん。

【記者】TOKYO MXの椿原です。先ほど知事のお話にも新型コロナの感染者数が増加しているというお話がありました。一方で東京都医師会の先週(正しくは、今週)の会見では、費用面から治療を断る患者という人たちが増えているという話もありまして、都や国に支援を求める方針が示されました。治療や薬にかかる費用について、都として支援する考えがあるのか、もし既に具体的に決まっていることがあれば教えていただければと思います。

【知事】これについてはですね、5類に移行したということで、3割負担という形でご負担を、陽性になった方々はしていただくということでございます。現時点で都として、ということについてはございませんけれども、しかしながら、まずはしっかりと予防していただきたいというのが1点であります。もう改めて申し上げますけれども、換気に手洗い、マスク着用ということ。それから体調が、そうですね、悪い時などの外出を控えていただくなど、予防にお努めいただきたいと思います。大体そうですね、9万円ぐらいかかるのですかね、対応するための薬ということで。それの3割負担ということで、3万円弱ということになります。これまで逆に言えばそれを負担してきたということにもなるわけでございますので、しっかりと予防していただきたいと思います。

【記者】ありがとうございます。

【知事】読売さん。

【記者】読売新聞大野です。先週もちょっと似たような質疑があって、また聞くのも恐縮なんですけども、知事が選挙戦で掲げた保育料無償化の公約の拡充ですか、について、昨日、また千葉県の熊谷知事が改めてですね、「本来国がやるべきことを都が独自の豊かな財源でやると、結果的に地方自治体がやるべきことになってしまいかねず、永遠に全国で実現しなくなるという懸念がある」という発言をされました。また先週の12日には、神奈川県の黒岩知事も同じようなお考えを示した上でですね、「財源の偏在が大きな原因になっており、改めて国に是正を求めていきたい」という発言をされました。まあこれまでも何度もあったんですけど、改めてこの、こういうふうに自治体間で行政サービスに差が出ることについてということと、あとその差の原因がその財源の偏りにあるという主張について、知事はどうお考えか、改めてお聞かせください。

【知事】まず財源の偏りという発言については、都としてそれを是とするものではございません。地域で抱える課題、状況を踏まえて、それぞれの自治体が必要な行政サービスを展開していくというのは、もう地方自治の基本であります。何度も申し上げているように、今のこの状況についてはですね、現在の状況については、私はこの機を逃してはいけないとつくづく感じているところだからこそ、より希望される方々が増えるように、またこれからも、子育てを応援していくということには変わりがございません。一方で、事業の徹底した見直しをして、財源を確保して、それに充てているということについても、ぜひ知っていただく必要があろうかと思います。その上で政策にプライオリティをつけるというのは、地方自治そのものではないかと思います。国がどういう対応をされるかが一番の課題でございますけれども、やはり国としてもですね、広く言えば少子化対策、そして一人、そしてまた個々人について言えば、人生設計をどうやって応援していくのか、これについてですね、やはり全体的な対応が必要だというふうに思います。国の対応にこそ、ワンボイスで声を上げるべきではないかとこのように思っております。

【記者】ありがとうございました。

【知事】はい。

【記者】テレビ東京野中です。私事で恐縮なんですが、8月目途に異動することになりました。大変お世話になりました。

【知事】お世話になりました。ありがとうございました。

【記者】短い間でしたが、ありがとうございました。1点お伺いします。選挙後にですね、石丸伸二氏がですね、メディアの取材ですとか、インタビューに対して苦言を呈してですね、批判することが話題になっていると思うんですが、知事ご自身がですね、政治家としてメディア戦略に対してこう定評があると思うんですが、知事ご自身はこのメディアと対峙する時に意識されている点などあればお聞かせください。

【知事】私、元々メディア出身でございますし、現場よく存じております。何をどうやって伝えるのかということは、やはりポイント、そしてまた分かりやすく、ニュース番組などもその機会を持たせていただいたわけですけれども、たしかタイトルつけるのも、テレ東の場合は13文字だったと思います。その13文字の中で、まず何を伝えて、そしてそこから、いつ何がどこでということを伝える。また、そのニュースそのものの取捨選択もですね、極めて重要かと思います。一方でネットメディアがありますが、ネットメディアと違う、これまでの地上波や、また紙(媒体)についていうと、編集権はそちらにあって、そのメディア側にあって、今のSNS、ネット側は自分の興味の方をどんどん探していくというところなのだろうと思うのですね。だんだんその興味のあるところばかりいっていくと、時には視野狭窄に陥るんじゃないかなと、私とても、その点については、マス(メディア)とですね、それからネットの差が出てくることのバランスをどう保つのかというのは極めて重要な話だと思います。また、ネットについては、個人的な、また根拠というよりもイメージで発信される場合も多く、だからそれだけに炎上したりとか、これまでにないような形での広がりを見せてくるのだろうというふうに思っております。よってですね、メディアの特質などをよく理解しながら、伝え手側とすれば、やはり分かりやすく、今日のHPVワクチンの話もですね、実はもうお手元に、その対象者には届いているのですけども、その行動につながっていないなどといった時に、今日お知らせしたように後押しをしていくというのは、行政としてね、必要なことだというふうに思っております。行政として伝わる広報というのは極めて重要で、予算をせっかくつけておりながら、十分にこれが有効に使っていただけないというのは、意図を持ってその予算も計上するわけですから。そういった伝わる広報ということについては、これからも心を配っていきたいし、届くようにしていきたいと思っています。まあそうですね、色々な考え方あるのでしょうけれども、私はとにかくどうやって伝えていくか、ぜひとも伝わってほしいという熱意を込めて、パッションを込めて、これからもお伝えをしていきたいというふうに考えています。

【記者】ありがとうございます。

【知事】バイシクルクラブの方。バイシクルクラブ山口さん。

【事務方】挙手していないです。

【知事】そうなのですか。ありがとうございます。よろしいですか。ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)

記事ID:000-001-20250108-023812