小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和7年5月9日)

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知事記者会見
2025年05月09日(金曜)
15時00分~15時24分

知事冒頭発言

1 北朝鮮の弾道ミサイル発射

【知事】本日は4点、私の方からお伝えをいたします。まずですね、北朝鮮の弾道ミサイルの発射。昨日ですね、午前8時(頃)、そして8時台から9時台にかけまして、また北朝鮮から複数の弾道ミサイルが発射されております。北朝鮮による度重なる弾道ミサイルの発射でございますが、もう言うまでもありません。わが国の平和、そして安全に極めて深刻で、かつ重大な脅威であります。断じて容認できないという行為でございます。都におきましては、国際情勢の変化なども踏まえまして、弾道ミサイルを現実的な脅威といたしまして、これを捉えて、具体的な備え、また、対応を更に強化するために国民保護計画、こちらを変更することといたしております。Jアラートが聞こえましたら、どうぞ、まず逃げる、離れる、隠れる、こういった行動をとっていただきたいと思います。都におきましては、適切な避難行動につきまして、ホームページやSNSなどでお知らせをしております。どうぞご自分の命、ご家族の命守るためにも、改めて確認のほどお願いを申し上げます。総務局が担当をいたしております。これが1件目です。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)

2 フォーミュラE東京大会

【知事】2件目はですね、フォーミュラEの東京大会についてでございます。フォーミュラE東京大会、いよいよ来週末になります。5月の17(土曜日)、18日(日曜日)、EV、電気自動車のF1と言われますのがフォーミュラE。この東京大会が東京ビッグサイトの周辺で開催をされます。大規模な公道を活用してのですね、日本で唯一の自動車レースとなります。今年はですね、2日間にわたって行う。パワーアップして繰り広げられるところでございます。ぜひ世界最高峰のEVによります迫力ある熱戦、多くの方に感じていただきたいと思います。また、このレースをより身近で体験できますように、パブリックビューイングも設けてまいります。また、決勝レースが終わりました後はですね、実際に車がブイッと通った、ブイっというのですかね、EVね。何と言うのですかね。シーンと。まあ置いといて、そこを皆さん歩いていただくという、そういう特別プログラムも実施をいたします。このレースに合わせまして、グリーントランスフォーメーション、GXですね。この普及に向けたイベントも同時に行います。題しまして「TOKYO GX ACTION CHANGING」と。こういうタイトルで、同じく(東京)ビッグサイトの方で開催をいたします。最新のGX技術の展示をしたり、また、モビリティの試乗体験もできます。そして気候変動を改めて考えるステージイベントも開催をいたします。加えましてですね、もう大人気と聞いておりますアーティストのDa-iCEさんが、このイベントのために書き下ろした新曲をこの場で披露していただきます。どうぞお子さんから大人まで楽しみ、そしてGXが学べるというイベントとなっておりますので、ぜひ会場にお越しいただいて、一緒に盛り上げていきたいと思います。産業労働局の担当となっております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「「TOKYO GX ACTION CHANGING」を開催」は、こちらをご覧ください。)

3 Tokyo Tokyo Delicious Museum

【知事】次に、東京の優れた食の魅力を楽しむイベントでございます。最新のミシュランの星を獲得いたしましたレストランの数でありますけれども、これは引き続き世界一。東京、世界一であります。この東京が誇る多彩な食の魅力を伝えるために、今年も5月16日(金曜日)から3日間にわたって「Tokyo Tokyo Delicious Museum」を有明のシンボルプロムナードの公園がございますけれども、シンボルプロムナード公園で開催をいたします。江戸から続きます伝統的なお料理、それから日本各地、さらには世界各国のお料理など、東京の多彩な食の魅力を、和の風情があります空間で味わえるというのが醍醐味でございます。このほか、3月に土砂災害に遭った檜原村ですね、東京の多摩の方になります檜原村、こちらの産品、また輪島塗りの販売も行いますし、さらには寿司の握りの体験のワークショップなどなど、様々なコンテンツでお楽しみいただけるものと存じます。ぜひ多くの方々に会場に足を運んでいただければと思います。こちらも産業労働局でございます。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「Tokyo Tokyo Delicious Museum 詳細」は、こちらをご覧ください。)

4 復興応援ふるさと市

【知事】それからもう一つお伝えするのは、こちらもイベント関連です。復興応援イベントということでございます。これまでも東京都は様々、被災地にですね、職員を派遣したり、避難の方々、避難者の受入れを行ったり、風化を防止するためのイベントを開催したりと、それぞれの被災地に寄り添いながら様々な取組で復興を支援をしてまいりました。こうした取組の一環でございますが、今月の17(土曜日)、18(日曜日)において、御徒町駅の南口に「おかちまちパンダ広場」というところがございます。ここで「復興応援ふるさと市」を開催をいたします。岩手、宮城、福島、この東北3県、加えて輪島市ですね、食を通じて被災地の産品の魅力を発信をしてまいります。当日はですね、新鮮な水産物や、またブランド肉などを用いたご当地のお料理をですね、出店者がその場で調理をしていただいて、そして地ビールなどとともに提供するという、そういう美味しいこのイベントでございます。会場はですね、上野公園とかアメ横に近いところですね、観光スポットにも近いところです。外国の方々にもですね、東北、それどこ、北陸、それどこ、そういったことも伝えながら、美味しい経験もしていただいて、そして被災地を応援するという、一石三鳥ぐらいいけるのでしょうか。とはいえですね、まだ復興は未だ道半ばであるわけで、被災地の皆さんの復興をですね、こういった形でも色々な形でも復興、全力で後押しをしていきたいと思います。今回、ご紹介したいずれのイベントもですね、来週末に開催されるところでございますので、ぜひ多くの、今日はいっぱいイベントのことをお伝えしたので、あっち行ったりこっち行ったり、記者の皆さんも大変かもしれませんけれども、どうぞご自身も楽しむ気持ちでお越しいただければと。ぜひもうこの際、はしごして楽しんでいただきたい、このように思います。以上、本日は4点、私の方からお伝えをさせていただきました。
(詳細は、総務局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「御徒町南口駅前広場で復興応援ふるさと市開催」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】ありがとうございます。幹事社の日本テレビ内藤です。よろしくお願いします。幹事社から2問質問させていただきます。1問目です。SusHi Tech Tokyoが開催中です。あの前回よりも多くの全国自治体からスタートアップが出展していると聞いております。知事はディー・エヌ・エーの南場会長などと日本のスタートアップの未来についてもセッションされたところですけれども、東京だけでなく、全国のスタートアップが投資家と繋がって成長するために、SusHi Tech Tokyoの役割や今後の展望、課題などあればお聞かせください。

【知事】はい。SusHi Tech Tokyo、今回が3回目でございます。逆に言えば3回目であれだけ賑やかで、そして皆さんが楽しんでいただける、さらにはそこで商談が生まれて、実際のビジネスにつながっていくと。それも世界から25の国や地域が参加していただいております。そしてオールジャパンエコシステムエリア、こちらに今お尋ねのように全国から合わせまして35の自治体が集まって、投資家、そしてまたスタートアップの皆さんとの交流を深めていただいております。SusHi Tech、こういう場をですね、活用していただいて、ぜひユニコーン、世界を相手にするグローバルなユニコーンが育っていく。そしてまた、都としてもグローバルな挑戦を目指すスタートアップ、全国様々な、各地でですね、育まれた、そしてまた東京を発信の地としてですね、育っていく、全方位からしっかりと支援をしていきたいと思っております。

【記者】ありがとうございます。2点目です。昨日、立川市の小学校で児童の母親が連れて来たであろう知人の男2人が学校内で暴れるという事案が発生しました。この事案とは関係はないんですけれども、ちょうど今日、東京都教育委員会が、教育現場と保護者との間の良好な関係づくりに向けた有識者会議を開いて議論をしているところなんですけれども、知事は近年の教育現場と保護者の関係性についてどうお感じでしょうか。そして有識者会議ではどんな議論になることを望まれていますでしょうか、お聞かせください。

【知事】今回の事案、まだ詳細な報告受けておりませんけれども、皆さんも報道されている限りで、現場がどうだったのか、午前11時頃の話で皆、授業を受けていたわけですよね。そういう中でですね、子供たちがとても、何と言うのですか、不安に思ったことだと思います。子供たちが安全な中で安心して学ぶというのが学校でございますので、これを損なう行為というのは絶対に許されないものでございます。子供たちもずっと一生覚えて、記憶に残って怖いなというのが続く、そういったことがないように、これからさらにですね、子供たちを育むという観点で、保護者の皆さんや地域としっかり協力して教育を進めていくというのは、ある意味当たり前のことではないかというふうに思います。こうした中で有識者会議でございますけれども、学校が保護者、また地域とより一層良好な関係を作る取組がどういったものがあるのか、様々な視点からですね、議論していく。このようなことを進めていると都の教育委員会の方から聞いております。

【記者】ありがとうございました。幹事社からは以上です。質問のある社は挙手の上、知事の指名があってから社名・氏名を名乗って質問してください。よろしくお願いいたします。

【知事】じゃあMXさんどうぞ。

【記者】ありがとうございます。TOKYO MX白井です。先ほど日本テレビさんの質問にもありましたが、今日の、教育委員会の有識者会議の中で、特にですね、理不尽な行動など言動する保護者、いわゆるモンスターペアレンツの対応についても、マニュアルを作るということなんですけども、こういうモンスターペアレンツと呼ばれる存在に対してどうあるべきだとお思いでしょうか。

【知事】そうですね。色々なケースがあると思いますけれども、子供のことを第一に考えるのは親御さんであるかと思います。一方でですね、非常にそれがいきすぎた場合には、教師の皆さんもですね、それに対して、その対応するということで、中にはそれでヘトヘトになって学校を、教師を辞めるといった例も正直、多々あるのですね。そういった面でどういう形でその親の気持ち、そして先生の対応、何よりも子供さんがどういうふうに思っているのか、そういったことを色々な、様々な視点からの議論ということでございますので、文字どおりそういった視点をですね、それぞれよく分析をしながら、よりよい方向を目指していく必要があるのではないかと思っています。

【記者】分かりました。ありがとうございます。

【知事】NHKさん。

【記者】すいません、NHKの佐久間です。アメリカとイギリスが関税について合意をしまして、自動車がですね、27(%)から10(%)で、鉄鋼アルミはゼロというふうな方向となってますけれども、日本も自動車が懸案となっていまして、知事も先般、総理らに要望に行ったところだと思いますけれども、この英国の合意をどのように見ているか。この学ぶべきところはあるか、あれば教えてください。

【知事】そうですね、まさに交渉の半ばということでございますけれども、石破総理そして赤澤大臣へ、直接、先月22日、要望させていただいております。そこにはアメリカ政府との粘り強い交渉、また事業者への支援や、日本経済の発展を見据えた対策についての要望を行っております。2回目の日米交渉を終えておられますが、中旬以降には閣僚間での集中協議が行われるという予定だと聞いております。引き続き、国においてしっかり対応していただくということを期待をいたしております。そうですね、私、感想とすれば、やはりオールジャパンで、しっかりとワンボイスで対応するということが必要なのじゃないかというふうに思います。それぞれ各、何ですかね、各省庁で、それぞれ持ち場、担当は違うかと思いますけれども、オールジャパン。向こうも4閣僚ダーッと並んだりしているわけなので、やっぱりオールジャパンでしっかり取り組むということも必要なのじゃないかというふうに思っております。はい、東京新聞さん。

【記者】東京新聞の奥野です。2点伺います。1点目は参院選についてなんですが、東京都の外郭団体のGovTech東京のアドバイザーを務めていらっしゃる安野貴博さんが、昨日、新党立ち上げと参院選出馬を表明されました。都の施策へのAI分野でのご助言もいただいている方だと思いますが、知事の受け止めをお願いします。

【知事】GovTech東京アドバイザーの安野さん。これまでもですね、それぞれ意見を聞いて、それをAIで分析をするということなどでお手伝いもいただいております。色々なご相談、例えば任期の更新についての相談もあったというふうには聞いておりますが、詳しくはデジ(タルサービス)局の方に聞いていただければと思います。ただ一方で、政党を回していくって、結構な労力かかるのですよね。AIの力で、そこはなかなか回らないで今こういう政治状況にはあるわけですけど、なかなかそこAIでストーンとデータ分析のように行けばいいのですけれども、なかなかその政党で進めていくというのは大変なことなのだなと私自身はもうずっとそれ、関わってもきているのですけれども、思うのですよね。どうぞAIの推進に向けて、またより良いAIの活用についての、そちらへのエネルギーが、安野さんのような素晴らしい人材に求められているんじゃないかなというふうに思っております。

【記者】ありがとうございます。2点目なんですけども、また話がちょっと変わりまして、観光政策について伺います。先日映画のイベントでトム・クルーズさんが都民広場に登壇、登場されました。先月にはシンディ・ローパーさんと知事が都庁の展望室で対談されましたけれども、海外の著名な方が相次いで都庁にいらっしゃったわけですけれど観光面などでのこの発信強化など、何か狙いはあるのでしょうか。

【知事】むしろ東京の、この都庁の広場を使いたい、使って、また上に、展望室に草間彌生さんのピアノがあるよね、というような形で、都庁そのものが観光資源に今なっているのだということだと思います。これがまたアナウンスメント効果で、この場を活用をしたいという方、また東京には色々なユニークベニューもたくさんありますので、そういったことを発信しながら、やはり東京行ってみたいよねと。そして先ほど美味しい話もさせていただきましたけれども、ミシュランの星の数は世界一、パリよりもすごい数でございます。やはりそういった形で、江戸の文化、また高尾山にも登る人たちもたくさん外国の方いらっしゃいます。やはり様々な形でPRをしていくことが、観光という産業をですね、通じての東京の活性化につながっていくというふうに思っております。引き続きこれからも様々な発信を続けていきたいと思っております。

【記者】ありがとうございます。

【記者】日刊工業新聞社の楠です。最初の質問と少し近くなってしまうんですけれども、SusHi Tech Tokyoに関してです。スタートアップの出展数など去年と比べて大幅に増加しており、規模の拡大を数値として感じられているかと存じます。知事ご自身の体感としては雰囲気だったり、盛り上がりだったり、その去年との違いを感じられている部分がございましたらお聞かせいただけますと幸いです。

【知事】そうですね、非常に今回、去年よりも、そしてその1回目よりもさらに、何と言うのでしょうか、盛り上がりを体感をいたしております。この間もですね、色々職員も、各地に飛びながら、海外に出て、また色々なスタートアップの方々との連携で、呼び込んでくるという成果だと思います。先日のバンコクへの出張が、今日のCP(チャロン・ポカパン)グループの会長の話につながったり。アブダビもしばしば行っているのも、ここでの成果につながってきているということだと思います。トップ営業もずっとこれまでやってきておりますので、色々な国々や、また今回は地方の方々もですね、このSusHi Tech Tokyoを活用して、そして世界とまたつながっていただくなど、役割は大きく、皆さんにもご理解いただき、だからこそ、この拡大、そして内容も充実してきているかなと、このように思っております。多くの方、海外からの方も特におっしゃるのですけど、今世界は大変混乱してるよねと。そういう中で、「東京はとても安心ができてホッとする」という、色々良いことも言っていただくのは以前もそうですけれども、もう心底思っていただいているし、色々国際情勢を見ますとですね、非常に各地がですね、残念ながら混乱が続いています。そしてそういう中で、東京の魅力、そしてまた日本に対しての評価というのは、相対的にも上がってきているというふうに思います。だからこそですね、今、色々関税問題などありますけれども、これはむしろいいチャンスに捉えてですね、前向きな形に変えていく、そういうモメンタムと言いましょうか、きっかけになればというふうに思います。そのきっかけの一つがSusHi Techが担えるというふうに確信しております。

【記者】ありがとうございます。

【知事】ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)

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