小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和7年8月22日)
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知事記者会見
2025年8月22日(金曜)
14時00分~14時46分
知事冒頭発言
【知事】それでは本日、1、2、3、4本お伝えしたいと思います。まず高校野球です。夏の全国高校野球大会、昨日、西東京代表の日大三高、準決勝に勝利をいたしまして、見事決勝戦に進出をいたしました。そして、準々決勝の時はですね、15年ぶりですが東東京代表の関東一高と、そしてこの西東京代表の日大三高の、いわゆる東京対決もありました。両校が最後まで戦い抜く姿というのは皆に、何と言うのですかね、感動を与えたと思いました。皆さんも手に汗握りながらご覧になった方、いらっしゃると思います。明日、いよいよ決勝戦でございます。日大三高の皆さんには、ぜひとも日頃の練習の成果をですね、ここぞとばかりに全力を尽くして、そして悔いのない戦いをしてもらいたいと思いますし、そして、ぜひとも優勝を勝ち取っていただければと、このように思います。決勝戦ですが、私も久々に甲子園行きまして、直接高校野球応援したいと思っております。また、昨年に引き続きまして、都庁の展望室の方でもパブリックビューイング、開催をいたします。ぜひ多くの方々にお越しいただいて、皆で応援していただきたいと、このように思います。これがまず冒頭お伝えすることでございます。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「全国甲子園決勝 日大第三 対 沖縄尚学 PVを開催」は、こちらをご覧ください。)
1 暑さ対策
【知事】次が暑さ対策でございます。本当に連日ですね、もう言葉も出ないぐらい暑い毎日が続いております。熱中症警戒アラート、こちらも連日発表されております。今週発表された気象庁の3か月予報によりますと、9月以降も気温が高いという、そしてまた厳しい残暑が続く見込みでございます。最近、季語がないと言われますけれども、季節とそれから実際の温度など、体感温度も含めてですけれども、かなり以前とは、昔とはちょっと違うなと、皆さん感じておられることだと思います。ポイントですけれども、まずこまめな水分補給、それから迷わずにエアコンを使ってください。そして外出される時には日傘・帽子を活用する。それからクーリングシェルターもご利用いただければと。情報についてはお知らせをいたしております。これらを基本にしまして暑さ対策を徹底していただきたいと思います。都におきましては、この厳しい暑さから都民を守るという観点から、様々な取組を行っております。都民の事業者、都民の方々、そして事業者に対する支援としまして「暑熱順化」。最初の5月ぐらいに使っていたこの4文字、いまさらながら、そうだなと感じていただけると思いますが、暑い熱にですね、まず体を慣らしましょうという言葉ですけれども、この取組。それから日傘の普及キャンペーン。熱中症から命を守る行動の呼びかけなどなど、ずっとこの間も普及啓発を行ってまいりました。また夏を涼しく快適にお過ごしいただくために、断熱性能の高い二重窓の設置などを支援をいたしております。これとても重要ですね。効果あります。そして物価が高騰しているというこの影響が続いている中で、猛暑から都民の皆様方の命と健康と、そして暮らしを守るというこのためにも、改めて申し上げますと、迷わずエアコンを利用していただく。そしてそのため、臨時的な特別措置を行いたいと思っております。この夏、ご承知のように4か月分の水道料金、基本料金部分、無償化としたわけでございますが、屋外での涼み処としまして、区市町村と連携してクーリングシェルターを設置をし、公園へのミストの設置なども進めております。特に熱中症リスクの高い方々に対しては、それぞれ状況に応じたきめ細かな対策を講じております。児童、そして生徒に対しましては、学校の体育館へのエアコンの設置、そして、屋外へのテントやミストシャワーの設置などを進めているとともに、都立学校、そして私立学校に熱中症のリスクを検知する、こちら出ていますかね、ウェアラブルデバイスを約5,500個提供をいたしております。まもなく夏休み、あと1週間ですかね、新学期がスタートするわけですけれども、休み明けの体がまだ暑さに慣れていない時期になるかと思います。「暑熱順化」ですよね、まさにね。熱中症のリスクが高まるわけで改めてこの「暑熱順化」に取り組んでいただく。十分にお気を付けいただきたいと思います。屋外で働く現場作業員の皆さん方、電動ファン付きのウェア、最近は本当によく見るようになりましたし、効果もあると聞いておりますが、この電動ファン付きのウェアの買い求めの時の支援、それから熱中症を防ぐためのアドバイザー派遣などを行っておりますので、ご活用いただきたい。それから高齢者の皆さんですが、地域の民生委員や町会・自治会などと連携して見守り、そして暑さ対策の呼びかけなどを行っております。またウェアラブルデバイス約4,400個、これを区市町村を通じて提供しております。前回、改めてお見せしたものでございます。こうした中でも熱中症に、より多くの方が緊急搬送されているのが連日であります。その約6割はですね、高齢者の方。そしてそのうちの約半数が、お住まいになっている場所、ご自宅で発生をしているなどなど、お伝えしているとおりでございます。そこで、更なる暑さ対策、まだまだ暑さが続くということもございまして、エアコンをまだつけて、そもそもつけていない、または故障して使うことができない、こういった高齢者の方、また障害者を対象にしまして、東京ゼロエミポイント、これまで1万円だったのですが、このポイント付与ですね、最大限の8万円にまで大幅拡充をいたしまして、省エネエアコンの購入を強力に後押しをしてまいります。対象ですけれども、エアコンも色々な性能によってレベルがありますが、ここはゼロエミを対象にするということからも、省エネ性能がレベル3、星3つ以上といたします。10年前の機種に比べて年間で大体効率が良くなりますので、結果として、年間の電気料金は約5,100円お得になるという計算になります。今月30日(土曜日)からの開始で、ぜひご活用いただきたいと思います。それから、エアコンの冷房効果を高めるために月2回程度お手入れをしていただく、フィルターのところを洗っていただく。これも月2回ぐらいは、どうぞルーティーンに加えていただきたい。それから室外機ですね。この効率も上げることも効果的でありますので、例えばよしずなどでですね、室外機そのものに日陰をつくるとか、周りに物を置かないようにして風を通すということをおすすめをいたします。こちらでも更なる電気代の節約にもつながってまいります。また気温、そして湿度をもとに熱中症のリスクを数値化した暑さ指数、これを測定できます市販の測定器など活用していただきたいと思います。特に暑さに気付きにくい高齢者の方々などは、アラーム機能なども使われて迷わずエアコンを使っていただく。それからこういう暑さ対策については、これから来月になりますと世界陸上が始まりますので、こちらの方でも暑さ対策を行っていただきたいと思います。例えばスポーツの観戦時におけます暑さ対策について、どうすればいいのかなど、動画作っておりますのでご覧いただきたいと思います。
(動画放映)
【知事】動画でご紹介いたしましたように、お出かけの前に東京暑さマップで、暑さ指数をチェックをしていただく。そして日傘・帽子、暑さ対策のデバイスなどの対策グッズを準備して、スポーツ観戦も楽しんでいただきたいと思います。世陸の大会期間中ですけれども、国立競技場の周辺で大会を盛り上げますプログラムを毎日開催をいたします。このエリアにクーリングスポット、今ご覧いただいてるように(スライド)、クーリングスポットを開設をしまして、ウォーターサーバーを置いたり、またミストファンを設置をいたします。テントの生地、そしてミストに使います水などでスタートアップの先進技術も活用しておりまして、ぜひ効果を体感をしていただきたいと思います。またクーリングスポットなど、来場者向けの暑さ対策、こちらをガイドマップにまとめまして皆さんにご案内をいたします。明治公園ですけれども、東京2020大会のレガシーにもなっております「かぶる傘」の貸し出しも行ってまいります。それから日傘男子、これもですね、本当に最初はね、何か恥ずかしいなと思っていた皆さんも皆やっているんじゃないか、ということで涼しい思いをしていただくには効果がございます。日傘男子も浸透してきた今、こうした取組も活用いただいて、暑さに十分注意して楽しんでいただきたいと思います。
(詳細は、環境局、スポーツ推進本部、政策企画局へお聞きください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「熱中症対策を呼びかける動画・第三弾を公開」は、こちらをご覧ください。)
(「「東京ゼロエミポイント」による支援を拡充します」は、こちらをご覧ください。)
(「クーリングシェルター等のマップ公開」は、こちらをご覧ください。)
(「全力熱中症対策! 日傘体験キャンペーン」は、こちらをご覧ください。)
(「断熱性能向上への支援を大幅拡充」は、こちらをご覧ください。)
(「「東京暑さマップ」を公開」は、こちらをご覧ください。)
2 家庭の油回収キャンペーン
【知事】次にですね、家庭で天ぷらを揚げたりした後の油ですね、これを使った後、固める何とか、とか色々ありますけれども、この油をですね、回収することによって飛行機飛ばしましょうという。これについてはこれまでもお伝えしてまいりましたが、先ほどからの国立競技場での世界陸上、これを契機にしまして、使用済みの油などから作られる航空燃料SAF、これを普及させていきたいと考えています。家庭の油を回収するキャンペーンを行っておりまして、既に5月からスタートしたこのキャンペーンで、7月の末時点で約4,500 Lの油が回収されております。これはどれぐらいの効果があるかというと、例えばですね、近場で言うと、羽田―ソウル間の片道3便分に相当をする量になっております。この取組を更に加速するために油を簡単に容器に入れることができるグッズを作成いたしました。こちらでございます。「江戸前じょうご」という名前をつけております。江戸時代からこのじょうごというのは使われてきたのですね。資源を無駄にしない、まさに江戸の流儀の意味合いを込めて、江戸前じょうごといたしました。この江戸前じょうごをこうやって、空のペットボトルの飲み口に押し込んでいただいて、フライパンからですね、お鍋から油をこぼすことなく注ぐことができるというもので、ちょっと気持ちでは分かるけれども、狙いは分かるけれども、そんなの大変でできない、ということではなくて、このじょうご、江戸前じょうごを使っていただいて、油をこぼすことなく注ぐ。そして皆さんがご協力いただくことでですね、この油の回収も色々な点でプラス、それから飛行機が飛ぶということでございます。このようにこちらが油の入ったペットボトルになりますけれども、どうぞ、キャップ閉めてですね、回収所大体80か所ございますけれども、そちらまでお持ちいただきたいと思います。じょうごを使いました油の移し替え手順の動画もですね、ホームページで公開しているので、こちらもご覧いただきたいと思います。このじょうごをですね、皆さんに配布をいたします。都庁舎、それから区市町村にあります約80か所の回収所などで配布をいたしておりますので、ホームページでご確認の上、このじょうごをゲットして、使った油をこちらの方に入れて回収所までお持ちいただければと、このように思います。キャンペーンの方は10月末までの実施といたします。多くの皆さんに協力をしていただいて、家庭の油で飛行機を飛ばしていくということ。環境局の担当になっております。ちなみにりくワンマークつきですね。しばらくね、こちら世陸とか、ということでございます。こういうのって、一度回収のですね、このシステム、ネットワークができるとより効率的になるのかなと思っております。まずはこの手始めに、まず皆さんにご協力いただくところ、それから回収のこのネットワークというかシステムの構築ということに進めてまいりたいと思っております。
(詳細は、環境局へお聞きください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「家庭の油の回収に便利な「江戸前じょうご」を配布」は、こちらをご覧ください。)
3 アニメーター育成支援
【知事】次がアニメーターの育成についてのお知らせであります。コンテンツ産業ですけれども、世界的にも成長が見込まれる業界であります。日本におきましても、2023年海外の売上が約5.8兆円ということで、この10年間で大体3倍に大きく成長しているのですね。特に世界中の人々を魅了しているのが日本のアニメ、漫画であります。海外需要を取り込むことができるキラーコンテンツなわけです。そこでアニメ、そして漫画産業で起業し、業を起こしてグローバルな展開を目指すクリエイターの方々を後押しをする、そのような取組を新たに開始をいたします。期間は1年間。専門家が制作スキルから、起業に必要な経営の知識、資金調達のノウハウを提供する育成プログラムを実施をするというものでありまして、今日から9月21日(日曜日)まで、まず第1期生の受講生10名を募集をいたします。このプログラムですが、創業支援施設「東京コンテンツインキュベーションセンター」、「TCIC」と呼んでおりますが、この中に10月にオープンをいたします、その中にアトリエラボというのを設けて、こちらがその場所になります。このラボにおいては最先端のデジタル設備を整えまして、作品の制作に没頭できる環境も整えております。現代版のトキワ荘とも言うべき、切磋琢磨できる環境を用意いたしますので、意欲のある方々のご応募お待ちをいたしております。産業労働局の担当となっております。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「現代版トキワ荘」起業家育成プログラム第1期生を募集」は、こちらをご覧ください。)
4 富士山噴火への備え
【知事】次は最後ですけれども、富士山の噴火に備えてということでお伝えをいたします。まず、江戸時代ですが、1707年、富士山が最後に噴火したのがこの年になっております。そして現在に至るまでその兆候は見られないのですけれども、しかし仮に大噴火した場合には、都内の広範囲に大量の火山灰が降り注ぐことになります。そしてその結果、道路が通行できなくなったり鉄道が運行できなくなったり、支障が出るといったことが起こるほか、健康面への影響などが懸念されるところでございます。今回、灰が降る、降灰によって東京はどうなるのかということ、私達に何をすればいいのということ、都民の皆様方に分かりやすくお伝えする、そのために生成AIを活用した動画を制作をいたしました。ではこちらをご覧ください。
(動画放映)
【知事】富士山の大噴火、考えたくもないのですけれども、いざといった時のためにも、この動画、多くの方にご覧いただきたいと思います。今の動画にもありましたように、都民の皆様方には食料、水、マスク、これは色々な意味で防災用品の共通する点だと思います。プラス、マスクですね、などの備蓄をお願いをいたしたい。またご覧いただいた火山灰の対策編に加えて、火山灰によってどのような影響があるのか、リアルに紹介をするということで、別に被害編も作っておりまして、こちらはSNSや街頭ビジョンなどでも広く公開をいたしますので、ご覧いただきたいと思います。ちょうど来週の火曜日、26日が火山防災の日に当たるのですね。こうしたことも契機にしまして、いざといった時に適切に行動して、影響を最小限に抑えられますように、日頃からの備えをお願いをしたいと思います。総務局の担当となっております。以上私の方からお伝えいたしました。
(詳細は、総務局へお聞きください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
質疑応答
【記者】(フジテレビ・大塚記者)幹事のフジテレビです。まず知事からあった、甲子園に行かれるっていうことなんですけども、改めて日大三高の選手たちに向けて一言お願いします。
【知事】はい。関東第一とですね、甲子園に行く前に、力強く「頑張ってきます」というそのような声をいただき、私からも応援のエールを送らせていただきました。去年に引き続きの決勝戦に残った東京勢としての日大三高でありますけれども、ぜひ、何と言うのですかね、平常心で、かつ勝利を目指して、日ごろの練習の成果をここぞとばかりに、全開で勝ち抜いていただきたい。勝利を目指していただきたいと思います。日大三高とすれば、勝利を収めますと、3回目の優勝、それから都としては14年ぶりの都への優勝旗を持ち帰りということになるかと思います。頑張ってください。
【記者】ありがとうございます。甲子園といえば応援ですけども、スタンドでですね、時代劇のテーマだとか、ルパン三世のテーマ曲を流しながら応援してるんですけど、知事の応援というのは、どのような応援、暑さ対策で東京都が考案した手に持たずにさせる傘とかもありますけども、どのような格好でどのような応援をされるのかをお知らせください。
【知事】最近はですね、何と言うのですかね、色々な暑さ対策グッズがどんどん新しいものが出てきております。そういったことを有効に生かしていきたいと思います。ぜひとも皆さんもですね、暑さ、試合そのものも開会式が夕方から始まったりとか、準決勝の時も延長戦に入るなり、一、二塁にも走者がいるとかですね、もう色々な対策を進めていますよね。ですから例えば色々な、首元を冷やすとかそれから日傘でも繊維を有効な、より効果のあるものにしたりとか、色々なイノベーションがこの暑さがですね、後押しをする形で進んでいるのでないかというふうに思っております。明日の高校野球の応援だけでなく、色々なスポーツも現実に行われていますので、実際に運動する人たちも、それを応援する人たちも、色々と水を飲んだり、服装などにも注意をしていただきたいとこのように思います。
【記者】幹事から最後の質問です。世陸開幕まであと1か月を切りました。改めて大会への期待についてお知らせください。
【知事】はい、ますます期待が高まっているかと思います。先ほどご紹介しましたように国立競技場に隣接する明治公園で、明治公園、それから、メダルステージとは別に設けまして、そしてそこでの表彰などをしていくわけでありますけれど、国際スポーツ大会ならではの醍醐味を感じられるようなコンテンツを展開して、大会を盛り上げていきたいと思います。そして世界のトップアスリートの最高のパフォーマンスを目の前で見られる。また、テレビを通じても楽しんでいただけるかと思います。そして東京で行われるので多くの都民の皆様方を始めとする方々、ぜひあの国立競技場、満杯にする。これをですね、皆さんとともに進めていきたい。皆さんとともに応援をしていきたい。そして盛り上げて最高の大会を実現したいと、このように思っております。
【記者】ありがとうございます。幹事社からは以上です。知事の指名があってから社名、氏名を名乗って質問してください。よろしくお願いします。
【知事】白井さん。
【記者】すいません、TOKYO MXテレビの白井と申します。よろしくお願いします。エアコンの助成について伺います。他県の知事から、この補助について、財源の偏在だという指摘が出ています。千葉県の熊谷知事がこの件について、他の自治体では到底考えることができないと、東京都とそれ以外で財源の格差による顕著な差が表れているといった指摘をしています。他の知事のこういった指摘に対して、どのように受け止めていらっしゃるのかということと、あとほかの自治体や国に先んじて、このエアコン補助の取組をやる意味合い、それについて教えてください。
【知事】今これだけ地球温暖化、色々議論がありますけれども、現実に暑いです。そういう中で熱中症で運び込まれる方々、命を失われる方々、それを対策をするというのは、地方自治としての当然の判断、選択だと、このように考えております。ゼロエミポイントを拡充をするということで、これまでの都の進めてきた対策の一環でございますし、何よりも首都防衛で都民の命・健康、そして暮らしを守るということに沿った、このような政策でございます。ぜひ多くの方々にご活用いただきたいと思っております。
【記者】ありがとうございます。
【知事】読売さん、日経さん、どっちにしようか、読売さん、はい。
【記者】ありがとうございます。読売新聞越村です。先ほどちょっと質問あった世界陸上とあとデフリンピックの絡みで1点お願いします。この世陸とデフの中では多くのボランティアの方々がご活動されます。東京都は2020大会の時に、ボランティアの文化との定着とか広がりはレガシーとしていたと思います。ただ2020大会はコロナ禍でもあって、ボランティアと観客の交流が制限されたりとか、あとその後もイベントが開けなくてなかなかボランティアが活動したくてもできないっていうような感じで、なかなかボランティア文化定着、都が掲げたところが難しく、あの厳しいことが、現状も続いている、現状というか、文化は厳しくなってしまったのかなっていうふうには思っているんですけれども、今回この世陸とその後のデフでも多くのボランティアの方が活動されるにあたって、ここでのボランティアというものが今後の東京都のボランティア、レガシーで掲げているボランティア文化定着、そしてボランティア意識の向上ですとか、そういうところに今回の両大会のボランティアというものがどのような意義があるのか、知事として期待することがあればお願いいたします。
【知事】ボランティアの文化と言うのでしょうか、これはもう既に根付いているものであります。今、2020大会、コロナ禍でなかなか果たせなかったというようなご質問でしたけれども、実は多くの方々、ボランティアで活躍もしていただきましたし、またボランティアの文化、更に根強く根付く、そのような大きな転機になったのが2020大会だと考えております。今回、また世界陸上デフリンピックと大きなスポーツ大会が続くわけですけれども、それぞれ3千人の募集しましたところ、世陸の方では8千人が応じてくださいました。そして、デフリンピックに至りましては約1万9千人からの応募がございまして、ボランティア文化は着実に浸透をしているというもの。それを裏づける数字だと思います。両大会の成功に必要不可欠な存在としてのボランティア、ともに大会を作り上げていただきますように活躍を期待をいたしております。またその活躍するボランティアが活躍する姿を見て、さらにそこから多くの方々が関心を持ったり、今後、自分もボランティアに参画しようという思いを抱いていただければと、このように期待をしているところでございます。
【記者】どうもありがとうございました。
【知事】日経さん。
【記者】日経新聞の飯塚です。横浜で開かれている第9回アフリカ開発会議TICADに合わせて小池知事とエジプトのマドブリ首相が20日に横浜市内で会談し、都とエジプトの連携強化を確認されたと聞いております。この会談の具体的な内容と、会談と合わせて締結された四つの合意書、覚書の締結の狙いについて教えてください。
【知事】先ほどですか。TICAD、アフリカ開発会議が採決への決議を採決して終了したと伺っております。その場にエジプトという、地政学的に言って、アフリカの一角であり、かつアラブ世界の雄でもあるという、そのエジプトとの間で四つの合意書覚書をお交わしをしたところでございます。昨年11月にエジプト訪問しておりまして、首相との面会など、それからカイロ市との連携もございまして、今後都とカイロ県及び両国の友好関係の発展について意見交換を行ってきたということと、そこをベースに、実務レベルで具体的な協力分野、また内容について協議をし、今回まとめてTICADで来日されているところで、サインを行ったと。署名をする形になりました。中身的には特別支援教育について、それから技術教育について、都立の産業技術高等専門学校との連携、また水素エネルギー、職業訓練・雇用といったような分野にわたっております。教育については日本の教育、大変熱心に取り組んでおり、また教育についても連携をしていくということで。ちなみにエジプトというのは、アラブ湾岸諸国に人材派遣を多くしていることによって、それが仕送りによって外貨収入につながるということで一つの産業でもあるのですね。同じアラビア語ということもあって学校の先生が育っていき、それが各国、各湾岸諸国にそれがまた広がるという意味でエジプトだけにとどまらず、アラブ諸国全体にもプラスの影響を及ぼしてくれるということも期待をいたしております。こういった形で友好関係、更に高まるということを期待をいたしております。うしろが時事、違う、NHKさん。
【記者】よろしくお願いします。NHKの梶原です。1点ご質問したいと思います。今週の頭の方に都議会の四つの会派さんの方から知事に要望があったかと思うんですけど、新型コロナワクチンの定期接種10月1日から今年度も始まるかと思うんですが、これに関しては費用の助成をというような要望があったかと思うんですけれども、これについて東京都さんの方でどのような対応をとられるのかという、決定していれば教えてください。やはり今年度というのは国からの助成もなくなった部分もありまして、やっぱり都民の皆さんも負担感というところは気にされているところだと思います。よろしくお願いします。
【知事】コロナはですね、東京でも猛威を振るった1,200日間の日々でありました。今現在でありますけれども、若干この間のコロナのまたぶり返しと言われていたのが、若干収まりつつあるという傾向について報告を受けておりますけれども、いずれにせよコロナ感染症というのは夏、それから冬に拡大する傾向がございます。特に高齢者ですけれども、やはり重症化リスクを抱えるということから、コロナワクチンの接種費用の補助ということによってですね、重症化を防いでいくという効果を考えております。定期接種対象者の自己負担軽減を既に区市町村で行っておられます。その中で(更なる自己負担の軽減として)都が1人当たり千円の補助をするということをベースに考えております。詳細は保健医療局にご確認をいただきたいとこのように思います。東京新聞さん。
【記者】東京新聞の奥野です。2点お願いします。本日冒頭に東京ゼロエミポイントでのエアコン購入補助の拡充の発表がなされました。都議会の4会派のこの要望を受けてのことだと思うんですけれども、4会派と要望をした同じ日に立憲民主党系の会派とか共産党などが関東大震災の際の朝鮮人虐殺について追悼式典に知事が追悼文を送るように要請されています。知事は今年も追悼文を個別には送らないと先日、方針示されていますけれども、要請を受けて再考するお考えはありますでしょうか。
【知事】これについては、いつもお答えしておりますように春の大法要祭(正しくは、春季及び秋季慰霊大法要)でですね、この関東大震災を含めて全ての方々に対しての法要を行っているところでございまして、この9月1日という日そのものに送ることはございません。
【記者】ありがとうございます。あの2点目なんですけれども、横浜市の山中竹春市長が昨日、国連のグテーレス事務総長と面会して国連の一部機能の誘致を提案しました。小池知事が元々提案されて、アメリカ出張の際にも事務総長とお話もされてきたと思いますけれども、この横浜の誘致提案についての受け止めと、競合相手としての横浜を上回る東京のメリットがどんなところにあるか教えてください。また横浜市は担当チームも作るようなんですけれども、東京都の方は今後その誘致の関連で担当部署など置く予定はありますでしょうか。
【知事】1年前からこのことを申し上げておりまして、ようやく皆そういう気にもなってきたのかな。これまでもパイのですね、縮小ばかり考えてないで、もっと世界にですね、目を見開きましょうということの一連の効果だというふうに思っております。まず国がその意思を示すということ、また大変な外交力を要してまいります。今回TICADも大変成功したと思っておりますけれども、また関係者に敬意を表したいと思いますけれども、これからもですね、Inword-lookingっていうか、内々の話だけでなくてですね、もっと世界にわが国は、またそれぞれの都市もですね、目を向けてそしてこのパイを広げる。それによって日本経済そのものや、また社会の元気を取り戻すということを進めるというのが、考えられるあり方ではないかなというふうに思っております。
【記者】都庁内に何か担当チームとかを置く予定というのはあるんでしょうか。
【知事】全部で関係をしてやっております。
【記者】ありがとうございます。
【知事】毎日新聞さん。
【記者】ありがとうございます。毎日新聞の遠藤と申します。都知事が先日出席されていた都の戦没追悼式に関しての質問です。戦後80年の節目を迎え、戦争を知る方々の高齢化が進んでいます。知事は式辞で次世代への継承を述べていましたが、都として戦争を知らない若者世代に対する平和施策についてどのようなことをすべきか、そういったお考えあればご教授ください。
【知事】今回8月15日追悼式の場にも中学生(正しくは、中高生)の皆さんを招待をしたというのもその一つの表れであります。これからも悲惨な戦争についての学びということを色々な場において進めていくということに方針は変わりはございません。日刊工業さん。
【記者】日刊工業新聞社の楠です。家庭の油回収キャンペーンについて質問です。カーボンニュートラル実現のためにはSAFの利用は欠かせないものかと存じます。キャンペーンの期間は10月末までということですが、期間終了後も回収を続けていく可能性はございますでしょうか。お考えをお聞かせいただけますと幸いです。お願いいたします。
【知事】キャンペーンですから、この間、ちょっと集中的にこの、じょうごを配ったりすることによって、普及啓発ということにつながればと思っております。これはこれからも続けていくカーボンニュートラル、脱炭素化の一つの施策でございますので継続してまいります。
【記者】ありがとうございます。
【知事】産経さん。
【記者】産経新聞の宇都木です。よろしくお願いします。エアコン購入の補助に関して、絡んで1件伺います。今年6月に都の監察医務院などが調査を発表しまして、この23区で過去10年以内に熱中症で室内で亡くなった方のおよそ15%以上が、いわゆるエアコンはつけてはいたけれども実は暖房設定になっていたりだとか、送風モードになっていて結局それで亡くなってしまったと。あの該当される方々っていうのは、いわゆる温度に鈍感になってしまっている高齢者の方だというふうなことらしいんですけども、せっかくエアコンが買えてもこういった事故があって繰り返されて人が亡くなるっていうことは、その補助をされるっていう観点からも防いだ方がよろしいかと思うんですけれども、まあ色々その民生委員さんの見回りだとかあるかと思うんですが、個別にそういった啓発活動というのを、今回のその補助に関連して行うようなご予定っていうのはおありかどうか教えてください。
【知事】既にそれぞれ区市町村の皆様方、また、今お話ありました、ご質問にありましたように、民生委員の方々活動して、近くの住まいのおじいちゃん、おばあちゃんに対して「大丈夫?」と声かけたり、「エアコンを使いましょうね」といったような啓発をしていただいているということでございます。もちろん、そもそもつけていないという方々に対して設置の後押し、また障害を持っている方々、脆弱な立場にある方々、障害のある方々に勧めるということで両方の合わせ技だと、このように思っております。はい、ありがとうございます。テレ朝さん。
【記者】テレビ朝日の森嶋です。2点お伺いします。改めてになりますが、ゼロエミポイントの件につきまして、支援額はこの8万円というのは、ポイントとしてなのか現物としてなのかというのと、あとは水道料金の基本料の無償化についてですが、今回4か月という期間限定で開始されているとは思いますが、かなり好評な声も伺っているとは思いまして、延長したりとかそういった考えはありますでしょうか。
【知事】基本的に水道料金の方については、基本料金部分ですね、これは4か月で設定をさせていただいております。これを延長するという考えは現時点ではございません。それからゼロエミポイントというのは、これは熱中症もさることながら脱炭素化というのが大きなテーマでございます。そして実際にお買い求めになる時には、その性能の高い、脱炭素ということが目的ですから、性能の高いものをお買い上げになるという色々な確認も必要でございます。そうした中でのポイントを差し上げるということは、その分値引きになるわけでございますので、それを活用していただければということでございます。色々、前にもですね、少し案件がありまして、それらをですね、チェックをするというようなことも必要になってくるかと思いますので、現場そのものではないとこのように承知しております。ありがとうございました。
※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。
(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)