小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和7年3月21日)
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知事記者会見
2025年3月21日(金曜)
14時00分~14時34分
知事冒頭発言
【知事】はい、ではよろしくお願いいたします。今日複数の件数がありますので、早速お伝えしてまいります。まず大船渡市。山火事、林野火災で大きな被害がありました大船渡市、先月26日に発生した林野火災ですが、今月の9日、ようやく鎮圧が発表されております。平成以降で国内最大の林野火災と言われておりまして、住宅など合わせまして210棟の建物被害が発生をいたしております。改めまして、被災された皆様方に心からお見舞いを申し上げたいと存じます。都は被害状況を踏まえまして、岩手県へ災害見舞金を贈呈することといたしました。また都内でも空気の乾燥続いております。火の取扱いにはどうぞ皆様、十分にご注意いただきたいと存じます。総務局が担当です。
(「岩手県大船渡市林野火災に災害見舞金を贈呈」は、こちらをご覧ください。)
1 KK線イベント「Roof Park Fes & Walk」
【知事】次がですね、有楽町を走る東京高速道路、いわゆるKK線。こちらでイベントを開催するというお知らせでございます。先日お伝えしておりますけれども、4月18日(金曜日)、そして翌土曜日、19日に、KK線で未来の歩行者空間を体感するイベントを開きます。「Roof Park Fes & Walk」という命名をしております。その詳しい内容固まりました。18日(金曜日)の夜に「車の時代から人の時代へ」、これをテーマにしまして、トークショー、そしてライブイベントを行ってまいります。19日(土曜日)には、朝はマラソン、日中はウォーキングのイベントを行います。合わせましてXRの体験ブース、またオーケストラによる演奏など、皆様方に楽しんでいただけるような様々なコンテンツを用意をいたしております。何しろ有楽町の上ですからね。滅多にというか、これまでは車でシューっと通る以外は行けなかったところが皆で歩きながら楽しもうということでございます。KK線の上を歩いて、都心の屋根に上るワクワク感を多くの方に楽しんでいただきたいと思います。19日のウォーキングのイベントの一つでありますけれども、地域の方や専門家など多彩な案内人によりますテーマ型ツアーで、「Roof Park Guide Walk」と、こちらの方も行ってまいります。ガイドの方々のとても深く、そして楽しいお話聞きながら新たな魅力を発見していただければと思います。今紹介のガイドウォークですけれども、来週28日(金曜日)から、そしてそのほかのイベントにつきましては、今日の16時からそれぞれ先着順で応募受け付けます。ぜひイベントの特設サイト、ご覧いただいて申込みをしていただければと存じます。都市整備局の担当でございます。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「Roof Park Fes & Walk の開催等」は、こちらをご覧ください。)
2 カーボンクレジット取引システム
【知事】次にですね、東京都独自のカーボンクレジット取引システムを開始するというお知らせでございます。省エネなどによるCO2の削減量を第三者機関が認証したカーボンクレジットの活用ですが、企業が脱炭素の取組を進める上で有効な手段の一つとして知られております。このクレジットを手軽に購入できるシステムといたしまして、「東京都カーボンクレジットマーケット」を、来週の25日の(火曜日)からオープンいたします。都内の中小企業をはじめとする事業者の皆様が利用できることとなっておりますので、ぜひこれ無料です。ぜひご登録いただきたいと思います。このシステムですけれども、ECサイトのように、販売する国内外のクレジットがどのように生み出されたかとか、信頼性に関しての格付などの様々な情報、分かりやすくそこに表示されますので、簡単な操作でお買い上げいただけるということになっております。ぜひ多くの企業に、このシステム通してカーボンクレジットを購入していただいて、更なる脱炭素化の取組につなげていただきたい。そういう思いでございます。産業労働局です。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「東京都カーボンクレジットマーケットオープン」は、こちらをご覧ください。)
3 歌舞伎町界隈の若者への注意喚起
【知事】次にですね、3本続けて若者関連です。若者に向けた3件の取組として一つ目が、歌舞伎町界隈の若者への注意喚起についてでございます。東京都では、若者が犯罪などに巻き込まれることを防ぐため、昨年5月、「きみまも@歌舞伎町」を開催(開設)をいたしまして、2月の末までに、延べにしまして8千人近くの利用がございました。繁華街に多くの人が集まる春休みの期間ですね、これに合わせまして、歌舞伎町界隈で起きている危険なことをですね、特に若い女性に「こういうことは危険なのですよ」ということを伝えていく。そのための動画を制作しまして、XとかYouTubeで配信をいたします。ドラマ、モデルで活躍されている鶴嶋あい(正しくは、鶴嶋乃愛)さんを起用したものでございます。まず動画ご覧ください。
(動画放映)
【知事】結構ドストレートですね。ぜひ悩んだり困ったりすることあったら、一人で悩まずに、気軽に「きみまも@歌舞伎町」来ていただきたいと思いますね。そこで色々「お家でこんなことがある」、「友達こんなことがある」、「これから人生どうしたらいいんだ」どうぞ相談してください。生活文化スポーツ局で担当しております。
(会見で放映した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「SNSを活用した春休み期間の歌舞伎町対策実施」は、こちらをご覧ください。)
4 薬物乱用防止
【知事】二つ目なのですが、薬物乱用防止の取組についてであります。オーバードーズですね。近年、心の悩みや生きづらさを背景として、風邪薬とか咳止め薬などの市販薬を過剰に摂取する、いわゆるオーバードーズが10代、20代中心に広がっております。またSNSなどで、大麻は体への悪影響がない、「悪影響がない」ですよ、だからそういう間違った情報が氾濫していることもありまして、若い世代で大麻の乱用が広がっている状況でございます。こうした状況を踏まえて、高校生・大学生のリアルな不安、また疑問の声に専門家が答える。こちらも動画を作成いたしました。本編は5分の長尺になりますので、今日はオーバードーズをテーマにしたダイジェスト版、ご覧いただきたいと思います。どうぞ。
(動画放映)
【知事】自分自身、また周りの方で辛いな、苦しいなという思いを抱えておられたら、こうした気持ちとの付き合い方、それから相談先も紹介していますので、ぜひ今の動画ご覧いただきたいと思います。保健医療局が担当をいたしております。
(会見で放映した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「10代・20代向けOD・大麻を一緒に考える動画」は、こちらをご覧ください。)
5 歯周病の予防
【知事】もう一つ、若者系であります。三つ目、歯周病の予防でございます。生涯を通じて元気に食事、生活を楽しむという、そのためにはですね、若いうちから歯と口の健康づくり、口腔医療ですね、これは重要です。歯周病は歯茎の腫れとか出血だけではありません。将来的には歯を失ってしまうというリスクを高める疾患であります。今も(日本)歯科医師会、8020運動というのを続けていると思いますけれども、都の調査で20代、30代の約3人に1人が歯周病だというのです。皆さん大丈夫ですか。その割合、増加傾向にあるというのですね。歯と口の健康づくりが重要であること、これをですね、若い世代の方々に呼びかけていく。そして若い方々に人気の、そのためのインフルエンサーで登場してもらいたいと思っております。折田涼夏さんの動画、ご覧ください。
(動画放映)
【知事】ぜひこの機会に日頃のセルフケアに加えて、かかりつけ歯科医を定期的に受診をしていただきたいと思います。保健医療局が担当でございます。
(会見で放映した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライドは、こちらをご覧ください。)
(「歯と口の健康づくり 啓発動画・イベント」は、こちらをご覧ください。)
6 学生向けファッションコンクール
【知事】あと2本です。学生向けのファッションコンクールの最終審査についてのお知らせでございます。都では、世界に羽ばたくファッションデザイナーを見出して育成をする。そのための学生向け「Next Fashion Designer of Tokyo」と、そして着物のですね、お母さんとかおばあちゃんの着物の生地などを生かして新しくお洋服作るという「Sustainable Fashion Design Award」、この二つのコンクールを毎年実施をしております。3月29日(土曜日)ですけれども、今年度、最終審査を六本木ヒルズの大屋根プラザの方で行います。こちらもPR動画ご覧ください。
(動画放映)
【知事】日本にはね、これまでも世界に名を馳せてきたファッションデザイナーの方、たくさんいらっしゃいます。その後、続く人たちをぜひ応援していきたいということで進めております。また去年と同様ですけれども、東京藝大の日比野学長、それから、ノルベール・ルレ社長をはじめ、著名な方々にご審査いただきまして、そして最も優秀な方には東京都知事賞、決定をいたします。これまでの受賞者の作品ですけれども、ただ都知事賞をもらったというだけじゃなくて、今年の1月に行われましたパリ・ファッションウィーク期間中に展示されたり、また明後日23日(日曜日)まで開催されているファッションとクリエイティブの祭典「東京クリエイティブサロン」、東京のあちこちでやっておりますけれども、そういったところでもご紹介をするということで、都知事賞をもらわれた方々、そこをまたこう、何と言うのですか、バネにして、またそれぞれいいチャンスを見つけてほしいと思います。このコンクールですけれども、東京がパリやミラノなどと肩を比べる(並べる)ファッションの拠点となるためのきっかけとなるイベントに育てていきたいと思います。当日はどなたでも自由に会場でご観覧いただけます。また、YouTubeでもライブ配信を行います。ぜひ3月の満開の桜、3月29日(土曜日)というのはどうなるのかな。ちょうどいいぐらいですかね。満開の桜と、それから若い才能が花開くという瞬間をぜひご覧いただきたいと思います。
(詳細は、産業労働局へお聞きください。)
(会見で放映した動画は、後日掲載します。)
(会見で使用したスライドは、こちらをご覧ください。)
(「学生向けファッションコンクール最終審査会」は、こちらをご覧ください。)
7 都立大グローバル講座
【知事】最後が都立大に関連するお知らせでございます。都立大学では、国際社会で活躍できる人材の育成を、育てようと、育成しようという、その一環として各界の第一人者を招きまして、グローバル教養講座を開講しております。その特別編なのですけれども、ご存知の台湾の元デジタル発展相のオードリー・タンさんによる講演、こちらを5月8日(木曜日)に都立大のキャンパスのあります南大沢で行います。タンさんには、昨年11月にもお越しいただきました。AI時代のデジタル民主主義をテーマに講演いただいております。また、今回はデジタルツールで参加者の意見を見える化しながら、合意形成を図るという新しい議論のスタイルを体験できる講義となっております。今日から受講のお申込み受付いたします。前回の講演では定員、もう本当にたくさんの方々来られました。今回は会場を少し広くしまして、一般の方々にもご覧いただけるような、そういう会場の設定といたします。奮ってご応募いただきたいと思います。それからですね、この都立大学ですが、この4月から、今申し上げたオードリー・タンさん、それから東京都公立大学法人の国際エグゼクティブアドバイザーに就任されますジェラルド・カーティスさん。このお二人に都立大学の客員教授にご就任いただくこととなっております。お二人のグローバルな知見に数多くの学生が刺激を受けて、世界を舞台に活躍できる人材へ成長していくことを期待したいと思っております。こちら総務局で担当しております。すいません、昨日風邪引いちゃいまして、こんな声で。はい。
(会見で使用したスライドは、こちらをご覧ください。)
(「都立大学 オードリー・タン氏講演会を開催」は、こちらをご覧ください。)
質疑応答
【記者】すみません。ありがとうございました。幹事社の産経新聞宇都木です。幹事社から1点質問させていただきます。知事の冒頭発言にもございましたが、若者の相談施設の「きみまも@歌舞伎町」、こちらについて先日の都議会で、来月4月に拡大・移転するという方針が明らかになったという一部報道がありました。具体的に新年度から、どういった形で若者の支援につなげていきたいかということを教えていただければと思います。よろしくお願いします。
【知事】はい。都の若者向けの相談窓口「きみまも@歌舞伎町」、これ、去年開始をいたしました。5月でした。一人ひとりに寄り添いながら丁寧に対応いたしております。1日約40名の青少年の方々、若者が利用しておられます。これ、当初の想定を超える人数でございまして、そういった状況も踏まえて、相談員の増員も行うなどしております。それから、安心して利用できる、そんな環境づくりに取り組んでおります。来年度はより多くの青少年・若者の方々を受け入れるために、今お話ありました窓口を移転いたしまして、また詳細は決まり次第お伝えすることといたしますが、よりそういった皆さんのニーズに応えられるようにしていきたいと思っています。
【記者】ありがとうございます。それでは質問のある方は、知事の指名を受けた後で、社名と名前を名乗ってから質問お願いします。
【知事】日刊工さん。
【記者】日刊工業新聞社の小西です。先ほど知事から発言もありました東京都カーボンクレジットマーケットに関して1点質問です。先週11日にもスイスの財団と都が覚書を締結するなど、都は非常にカーボンクレジットに力を入れているという認識ですが、改めてこちらのカーボンクレジットマーケットの意義をご説明いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
【知事】このカーボンクレジットは、以前から世界各国、様々な主体で行われているところでございます。要は値段をつけるというのが一番大きな効果になります。ぜひそれを買い入れることによって、またどうやってそのカーボンクレジットの対象になっているかということも今日お伝えいたしました。ホームページの方に詳しく出ておりますので、そういったところからも学んでいただければと思います。信頼性に関する格付けなどの様々な情報を分かりやすく説明もさせていただいております。わが国はどう考えてもですね、自然のエネルギーというのには恵まれておりません。そこを、SusHi Techでありませんけども、どうやってサステナブルな社会を、ハイテクで、また色々なシステムで実現していくかということが重要だというふうに思っております。
【記者】ありがとうございます。
【記者】大丈夫ですか。
【知事】どうぞ。
【記者】ありがとうございます。東京新聞の奥野です。すみません。6月に控える都議選に絡んで、選挙ポスターの掲示版問題について伺います。選挙ポスターに、品位を損なう内容の記載を禁止するための公職選挙法の改正案が先日、衆院で可決されて、今国会で成立する見通しです。昨年の都知事選で、同じポスターが多数貼られた問題などを受けた措置ですけれども、SNS規制などは実効性が課題とされています。このポスター規制の知事の受け止めと、また更に都議選に向けて、東京都独自で何か対策などをお考えなのか、お考えをお願いいたします。
【知事】今回、そのポスターについての法改正が行われたということでありますが、そもそもこういう想定外の、また品位に全く欠くようなことに、法律をわざわざ立法をして、そのために委員会で審議をしてという状況は一体何事かというふうに思います。SNSについても課題は同じようにあるかというふうに思います。どうもこの民主主義の基本を、かえってそういう形で壊されていくのが一番問題だと思っています。
【記者】ちょっと先ですけど、都議選に向けて何かこう独自でというところで、知事の今お考えになるところとかありますでしょうか。東京都独自で何かされる。
【知事】法律に則った形で進めるということです。
【記者】ありがとうございます。
【知事】日経さん。
【記者】日本経済新聞社の池田と申します。今年の4月に新築戸建住宅の屋根に太陽光パネルを設置義務付ける条例が施行されます。今回の施行に合わせて、改めて設置化の義務の意義を教えてください。またですね、今、国際的に見ると、アメリカの大統領とかからは、気候変動に関してですね、懐疑的な意見とかも出ていますけれども、知事ご自身として、今回この再エネの普及の必要性についてどうお考えでしょうか。
【知事】それぞれのリーダーが色々なことをおっしゃっているかと思いますが、どうひっくり返ったって、この国には十分自然の資源があるわけではない。そこをどう確保するかというのがずっと問われてきているわけです。そこで、エネルギーの大消費地である東京が、建物の屋根という大都市のポテンシャルを生かそうということで、もうまもなくですね、4月からということで、自立したエネルギーの創出をしていくということ、重要だと考えています。東京にはメガソーラー、あんな山を、谷を囲む、覆うような、ああいう場所がそもそもありません。ただし、屋根は空いています。これをどう有効に使っていくのかということで、これまで都民の皆さんに対して、電気代の削減効果とか、停電時に電気が使えますよといった、防災ですね。様々なメリットもございますし、万全な準備を進めてまいりました。この4月から始まるこの太陽光パネルの設置義務、これまた新しいイノベーションを生むきっかけになると思っています。ご承知のように、次世代型ソーラーセルというのはもう控えていますし、そこの発電効率をどう上げるかという技術的な改善がずっと行われているということであります。ぜひこれが、薄くて曲がる、軽いという、そういったことを生かしてですね、色々なところに適用する、応用していくことによって、色々なものが発電していくということが必要なのではないかと思っております。
【記者】ありがとうございます。
【知事】読売さん。
【記者】ありがとうございます。読売新聞越村です。よろしくお願いいたします。東京都のBCPについて、災害時の業務継続計画についてお願いします。先日、都議会総務委員会でも取り上げられているんですけれども、大規模災害時に都庁舎が使用不能になった場合に、各局が執務する代替施設について、その選定が各局で遅れていて、わずか数局に留まるということでした。BCPの改訂についても、1年半前に都政BCPと大きな改訂は済ませていると思いますけれども、各局のBCP改善についても、進んでいない状況にあるということでした。非常時の業務執行や通常業務の再開に影響を及ぼしかねないのかなと思うんですけれども、知事の受け止めと今後のご対応についてお聞かせください。
【知事】この都庁の建物については、制振装置設置していたり、地震によって使用不可能になるということは、そういう事態は起こりにくいのかなと思いますけれども、でも何があるか分かりません。それに対して都の災害対策本部は、都庁防災センターの代替施設の候補先として、立川地域防災センターを明記をしております。その都政BCPの改訂に伴って、現在各局でBCP改訂を進めているところで、まずは代替施設の選定、最優先で行いまして、令和7年度早期に設定をするという運びとなっております。
【記者】ありがとうございます。
【記者】テレビ朝日の島田です。風邪を引かれているところ、複数質問で恐縮なんですけれども、都の業務委託の入札について伺います。先日ですね、都庁プロジェクションマッピングの企画選定委員会が開かれまして、昨年度と今年度の業務委託先となっていた企業を含めた4社がプロポーザルの提案を行いました。その結果、これまで委託先となっていた企業が4位となって、新たに最も優れた企業というのが出てきました。この企業が来年度の都庁プロジェクションマッピングの業務を受託すると思われます。昨年度、今年度の委託先の企業というのは、東京2020大会の組織委員会が発注したテストイベントの談合事件の裁判で、検察側が談合行為を知った上で入札に参加しなかったなどと指摘しています。都は談合などで、一般競争入札の指名停止措置を受けて、措置が明けた事業者に対しては、一般競争入札総合評価方式では減点措置を去年開始しています。ただ、都庁プロジェクションマッピングのような企画競争型のプロポーザル方式の入札では、この減点措置というのは適用されていません。まず1点、プロポーザル方式に、この指名停止措置明けの減点措置が適用されていないことについてご所感を伺います。
【知事】それについては、こちらで確認してからお答えしたいと思います。
【記者】2点目について伺います。まだ来年度の運営の委託について入札は決まっていませんけれども、来年度完成するODAIBAファウンテンについてもですね、同じようにプロポーザル方式の入札が行われる可能性があります。注目される事業だからこそですね、信頼性、社会性など、どのような取組が、どのような取組を進めている企業に運営してほしいか、入札で期待することがあれば知事お願いします。
【知事】入札についてはルールに従って、そして透明に進めていくものだというふうに、これはどんな入札であれ同じことが言えると思っています。
【記者】もう1点、別件で伺います。先ほども電力のお話にもありましたけれども、東京電力柏崎刈羽原発がですね、早期の再稼働を目指しているというふうに、今日、本日の所長会見(正しくは、東京電力新潟本社の柿沢幸彦新代表会見)でもありました。もし再稼働になればですね、都内に初めて、原発事故以来、初めての原発由来による電気が送電されることになりますけれども、こういった動きについてどのように思われますでしょうか。
【知事】柏崎刈羽については、もうずっと様々な安全点検、また手続を踏んでこられたものと承知をいたしております。これらのものを踏まえた上での再開ではないかと思います。これからもそういった安全・安心の確保、しっかりとした上での発電ということを期待いたしております。
【記者】ありがとうございます。ニッポン放送の遠藤と申します。昨日で地下鉄サリン事件から30年ということになりました。当時、知事は衆議院議員でいらしたと思うんですが、改めてその受け止めとですね、あとやっぱりその後、幸いにしてこういう化学テロはそう起きていないんですけれども、やっぱり東京メトロ及び東京都の、今後の対応についてですね、お伺いできればと思います。よろしくお願いします。
【知事】ご指摘ありましたように、私、今もよく覚えております。あの日の朝、国会議員会館におりましたところ、パトカー、それから消防車、ワンワン前を通って行って、「一体何事か」と思ったのをよく覚えております。こんな怖いことが起こると。日本は安全な国と言われているのに、いきなりこういう極端に危ないことが起こることは、とても残念に思いますし、こんなことが二度とないことをもう祈るばかりでございます。また多くの方が亡くなっておられます。改めまして、お悔やみを申し上げる。それと今も後遺症に悩んでおられる方々がおられるという点、これもお見舞いを申し上げたいと思います。それから都も、都庁も、実はこのオウムとは無縁ではありませんでした。30年前の5月に都知事室に、当時の知事宛てに爆弾が送られて、それを開封した都の職員の指が吹き飛ぶという事件がありました。これもそのオウムの流れ、関係であったというふうに聞いております。すなわち、このようなことが、いつ、どこで、どのような形で行われ、起こるのかということ、これも危機管理として、しっかりと対応できるようにしていかなければならない。このように改めて30年を機に思ったところでございます。すいません、美声ではなくて。ありがとうございました。
※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。
(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)