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小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和7年7月11日)

更新日
 

知事記者会見
2025年7月11日(金曜)
14時00分~14時37分

知事冒頭発言 

【知事】今日はですね、5点について私の方からお伝えをいたしますが、昨日の大雨からです。皆さんも丁度、普通ですと帰宅時間中だったかと思うのですけれども、大変な雨でした。都はあらかじめ大雨の予想ができておりましたので、警報を発表する前に情報連絡態勢、構築をしまして、速やかな情報収集、そしてまた都民の皆さんへの注意喚起を行ってまいりました。私も昨晩、都庁で河川の状況がどうなっているのかなど報告を受けまして、そして確認をしたところでございます。杉並区などで記録的短時間大雨情報が発表される中で、環七の地下、また鷺宮をはじめとする、これ妙正寺川ですかね(スライド)、調節池が、これが有効に機能したということかと思います。このトンネルはですね、環七地下調節池、それから鷺宮の調節池、これ水が入っていない時の模様ですが、今回はですね、ここが100%までいったと。こういう形でいくつものポケットを用意していることによって、そこで管理と言いましょうか、調節ができる。文字通りの調節池という、その役割を昨日も果たしてくれたかと思います。それによって大きな被害には至らなかったものかと存じます。集中的な大雨、これからもいつ発生してもおかしくないわけですね。昨日も一時期、地域によっては110mmとか120mmとか、この数字って本当に考えられないような数字なのですけれども、それが実際に降ったということです。都民の皆様方には都、そしてまた区市町村が発信する情報にはどうぞ今後も十分ご注意いただきたい。そして昨日ですけれども、昨日の場合はアンダーパスで、道路のアンダーパスで車が立ち往生したという、そういった報告もございました。そして実際そういう状況に陥った車も何台かございました。ぜひ改めて申し上げますと、豪雨の際は冠水が懸念されるアンダーパスの通行、絶対にやめていただきたい。これはもうすなわち、ご自身、またご家族の身を守る行動ですから、こういったことについて改めて注意を喚起しておきたいと思います。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)

1 暑さ対策

【知事】それから、そうですね。次が熱中症でいいのかな。それで、大雨の話についてお伝えしたわけですが、今週はこれからまた猛暑日ということが続くということで、東京で今年初めての熱中症警戒アラートの発表もございました。東京消防庁の統計が出ているのですけれども、ご覧のように(スライド)、65歳以上の熱中症によります救急の要請があった場所の約半数が居住場所、自宅などですね、となっておりまして、熱中症はこれによってですね、屋外だけではないのですよということがよく分かる。むしろ屋内でも起こりやすいのだということであります。そこで、屋内での熱中症対策の大切さを改めて知っていただきたいということで、動画を作成をいたしました。こちらご覧ください。
(動画放映)
【知事】という動画でありますが、これはテレビコマーシャルとかSNSなどで発信をしてまいります。この中にもありましたけれども、年齢重ねると体温の調節機能がどうしても低下をしてしまうと。暑さに気付きにくくなるということがあります。室温、そして気温を確認して、迷わずエアコンをご利用なさることを徹底していただきたいと思いますし、また加えまして、こまめに水分の補給も行っていただきたい。また外出の際ですが、日傘、帽子活用していただく。最近男性も日傘さして、日傘男子とでも言うのでしょうか、すごく増えてきましたよね。皆でやると怖くないというか、皆で守ることを進めていただきたいと思います。それから冷房設備が整った公共施設などのクーリングシェルターの方もどうぞご活用いただきたいと思います。環境局が担当をいたしております。

東京動画ロゴ (会見で放映した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「熱中症対策を呼びかける動画を公開」は、こちらをご覧ください。)

2 教育に関する子供、若者支援

【知事】次が教育についてでありますが、言うまでもありません、子供、若者を支援する取組、とても重要でございます。そこで何点かお知らせをいたします。教育は子供の健全な育ちを支える重要な基盤でございます。都は、家庭の経済状況にかかわらず、子供たちが将来にわたって安心して学ぶことができますよう、教育費の負担軽減に取り組んでおります。この7月ですけれども、都立、私立の高校の授業料の支援、また私立の学校の教員の奨学金返還支援の申請期間がこの7月に集中しておりますので、改めてお知らせしておきます。まず、授業料の支援についてでありますけれども、昨年度、都は国に先駆けた形で所得制限を撤廃いたしました。それによって都内にお住まいの都立、また私立の高校生などの保護者を対象としまして、授業料の支援を行ってまいりましたが、今回、国においてもこの制限が撤廃をされたのはご承知のとおりかと思います。その申請ですけれども、今月は都立、私立ともに、それぞれの学校からの案内に基づきまして授業料の支援の申請手続が進められている月であります。どうぞ、お忘れないようにお願いをしたいと思います。特に私立の高校生については、国の支援金と合わせまして、都内の私立高校の平均授業料に相当いたします49万円まで都が上乗せをして支援をするというものでございます。私立高校に通われる生徒の保護者の方は、都と国、二つの申請が必要になってきますので、漏れなく手続の方を進めていただきたい。申請の期限ですけれども、都の方の支援は7月31日(木曜日)、今月末までです。国の支援はそれぞれの学校が定める日までとなっておりまして、いずれの申請もオンラインでの手続となります。申請に当たりましては、マニュアルを公開しておりますので、これらホームページからご確認をいただきたいと思います。また、都においてはですね、東京の未来を創る教育に携わる人材を確保する、その取組として教員の奨学金返還支援を開始をいたしました。奨学金を借りておられた学生さんが教員になった場合、奨学金の返還総額の2分の1、最大で150万円、これを採用の2年目から10年間にわたって支援をいたします。公立学校に採用された教員の方向けには、既に先行して応募を受け付けてまいりまして、千名近くの方々からお申込みがございました。都内の私立学校の方の教員になった方については、7月25日(金曜日)まで応募を受け付けておりますので、どうぞ積極的にご活用いただければと思います。生活文化局、教育庁の担当となっております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「所得制限のない私立高校等の授業料支援」は、こちらをご覧ください。)
(「都内私立学校教員向け奨学金返還支援事業開始」は、こちらをご覧ください。)

3 知事と議論する会

【知事】次に、「知事と議論する会」についてのお知らせでございます。こちらは都において、子供、そして若者の目線に立った施策を推進をするということから、高校生の皆さんから提案をいただくイベント「知事と議論する会」、これは毎年開催をいたしております。これまで留学、また起業、業を起こす方ですね、それからゼロエミッションをテーマにしまして、自由な発想で創造力に溢れたご提案をいただいてきました。これなかなかですね、色々な提案があって楽しいのですね。私自身もこの参加、期待しているところでございます。今年度のテーマですけれど、「AIなどのデジタルで叶える(正しくは、叶えたい)『未来の東京』」、これをテーマにいたしまして、開催日は12月25日(木曜日)。このイベントで提案を行う高校生のチームを今日から募集をいたします。9月16日(火曜日)までの募集であります。人工知能、AIなどのデジタル技術を活用したユニークなアイデア、また熱意溢れるご提案、お待ちをしております。またこのイベントの開催に合わせまして、若い皆さんから「AIなどのデジタルでこんな東京にしたい」という、そういった皆さんの声を広く募集をしていきたいと思います。そして、お寄せいただいたご意見については、これをまさにAIで分析をしまして、12月の知事と議論する会、その当日にご紹介をしていきます。また、ご応募いただいた方々には抽選で東京ポイントをプレゼントをいたします。こちらも9月16日(火曜日)までの募集となります。たくさんのご応募お待ちしておりますので、よろしくお願いします。政策企画局が担当いたしております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「知事と議論する会 デジタルで未来の東京 提案者募集」は、こちらをご覧ください。)

4 自転車関連イベント

【知事】今度、スポーツですね。自転車に関するイベントについて2点お知らせをしていきます。一つ目ですけれども、明後日の7月13日(日曜日)に開催される国際自転車ロードレース「THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025」についてでございます。この大会のエリート男子の部の方は、今回から国際自転車競技連合の公認レースとなります。そしてトップアスリートの迫力ある走り、間近で体感することができるというものであります。また、フィニッシュの会場が青梅駅になっておりますけれども、青梅駅前におきましては、アンバサダーによるトークショー、武井(壮)さん、それから稲村亜美さんですね。アンバサダーによるトークショー、またパラサイクリングの体験などのコンテンツをご用意いたしております。自転車好きの方からファミリーまで幅広く楽しめる内容となっておりますので、ぜひ一緒に大会を盛り上げていただきたいと思います。もう1点目がですね、次が、「レインボーライド2025」でございます。こちらはレインボーブリッジを封鎖せよというか、もうレインボーブリッジはそのまま渡れるというので大変人気。加えて東京ゲートブリッジ、あそこ、一番江東区でも高い位置にあるのですね。そこから眺めるという景色はもう何物にも代えがたいものがあるかと思いますけれども、ここを自転車で走る特別感、ぜひ味わっていただきたい。そんなイベントになっております。開催日は、今年は12月7日(日曜日)。距離に応じまして三つのコースから選択できます。ロング、そしてミドル、これについてはですね、今年の3月に開園したばかりの海の森公園ですね。こちらも走ることができるというのが次回のポイントになります。江東区で最も標高が高いポイントというのは、先ほど申し上げましたけれども、東京港を一望できたり、またバージョンアップしたレインボーライドを楽しんでいただきたいと思います。そうそう、一番高いのはあれですね、海の森公園というところになります。失礼しました。ということで、大変バージョンアップしたレインボーライド(2025)を楽しんでいただきたいと思います。今日から9月16日(火曜日)までの参加者募集となっておりますので、どうぞ奮ってお申込みいただければと思います。スポーツ(の)推進本部の方で担当をいたしております。こちらの自転車の大会もね、グレードアップして、自転車=東京になってきているのかなと思います。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「THE ROAD RACE TOKYO TAMA 出場チーム」は、こちらをご覧ください。)
(「レインボーライド2025 参加者募集」は、こちらをご覧ください。)

5 人気アニメを活用したイベント

【知事】最後はアニメです。人気のアニメを活用いたしましたイベントについての2点のお知らせとなります。まず一つ目ですけれども、池袋にありますアニメ東京ステーション。こちら8月16日(土曜日)から11月9日(日曜日)まで、新しいテーマでまいります。これが人気アニメの「SPY×FAMILY」なのですけれども、企画展の開催となります。(キャラクターは)アーニャって言いましたっけね。この企画展で、アニメーションの名シーンを振り返るパネル、またフォトスポットを展示をいたします。またキャラクターを生かしましたAR体験をお楽しみいただけるという内容になっております。またこれから夏休みでありますので、夏休み期間中にはアニメ制作、また声優さんの体験ができるワークショップ、人気アニメの上映会などなど、子供が楽しめる催しも開催いたしますので、ぜひお越しいただきたいということ。これがまず1点。次にアニメなどのデザインマンホール、そして観光スポットを巡るデジタルラリーについてのお知らせです。都内の全ての区市町村に、合わせますと200か所のスポットを設置をいたします。また、そのスポットを巡りまして、集めたポイントに応じてマンホールのグッズなど抽選でプレゼントをいたします。今日から来年の3月末まで、スマートフォンから専用サイトにアクセスをしてご参加いただきたいと思います。今月27日(日曜日)には、江東区にあります虹の下水道館、こちらの方で、小学生とその保護者20組を対象にしまして、ガイドツアー、また下水道のお仕事体験などのイベントも開催をいたします。受付はですね、15日、来週の15日(火曜日)までの申込みとなっておりますので、公式サイトからご確認いただきたいと思います。今年の夏休みはどうぞまたアニメの魅力に触れながら、東京ぐるりとあちこち訪ね歩いて、東京観光楽しんでいただきたいと思います。産業労働局の担当となっております。以上、5点お伝えいたしました。

(会見で使用したスライドは、こちらをご覧ください。)
(「アニメ東京ステーション企画展SPY×FAMILY」は、こちらをご覧ください。)
(「TOKYOデザインマンホールデジタルラリー」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】どうもありがとうございました。幹事社、テレビ東京の長坂と申します。よろしくお願いいたします。幹事社質問を一つ伺いたいので、一つお願いしたいのでお願いします。アメリカのトランプ大統領が、日本からの、輸入品につきまして、25%の関税を課すことを決めました。このことにつきまして、知事の受け止めと都の対応をお聞かせください。交渉期限の方もですね、8月1日に設定されましたけれども、交渉にあたる政府に対して何かこう期待するところとかあれば、併せてお願いいたします。

【知事】そうですね、ブラジルなどの例にはびっくりをいたしましたけれども、石破総理や赤澤大臣、アメリカ政府との粘り強い交渉や、また事業者への支援、そして日本経済の発展を見据えた対策について、都からも要望してまいりました。国が継続的に協議を重ねている状況だと、このように認識をいたしておりますし、また、適用開始となる8月1日まで交渉のチャンスはあるということかと思いますので、国においてしっかりと対応していただくことを期待をいたしております。また、都はもう当初からこの関税問題が出てきた時から、都内のですね、企業への影響などを注視をしておりまして、国とも連携取りながら必要な対策について取っていきたいと、このように考えています。

【記者】どうもありがとうございました。幹事社からは以上です。質問のある社は挙手の上、知事の指名を受けまして、社名・氏名を名乗って質問してください。よろしくお願いいたします。

【知事】じゃあ日経さん。

【記者】日経新聞の飯塚です。参院選についてお伺いします。日本経済新聞の調査によると、参院選の論点に関するX、旧Twitterの投稿を分析すると、外国人規制への言及数が公示前1か月で急増していることが分かりました。具体的に、外国人に触れた投稿を見ると、外国人犯罪やスパイ活動への取り締まり強化を求める声が目立ちます。一方で外国人全般への反感を隠さない内容も見受けられます。選挙戦では、日本人ファーストをキャッチフレーズに掲げる政党などにも注目が集まっております。知事は今回参院選で外国人規制が主要な争点の一つに浮上している現状について、どのような所感をお持ちでしょうか。お聞かせください。

【知事】色々なキャンペーンもその後ろにはあるのかと思います。これについては、これからも参院選の中の一つとして議論もあるんだろうというふうに思います。一方で、参議院って6年の任期があって、これまでは「良識の府」と呼ばれるのが、昔かもしれませんけど、ありました。そういう中でその国家をどうするとかですね。そういう骨太の議論よりも、目の前の物価対策とか、そういう話が多くて、なんだかこう、昔のっていうかな、参議院の風格とか、昔はあったかどうかなども検証してもらいたいものですけれども。でも、やはり6年間の議席を有権者の皆さんが選ばれるわけでありますけれども、今まさに国とすればですね、非常に大きな、こう何と言うんですかね、大きな節目になる中でね、やはり国家としてどうあるべきかとか、そういったことについてはしっかりと議論もし、そして、まず経済だけじゃなくて、本当の意味の骨太の議論が必要ではないかと思います。これも含めて、参議院選、これからもしっかり見守っていきたいというふうに思っております。東京新聞さん。

【記者】東京新聞の奥野です。2点お願いします。参院選で知事は、今週末に福島選挙区の、森まさこ元法務大臣の街頭演説に応援に入られる予定と聞いています。森議員は、自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる、いわゆる裏金、政治資金収支報告書への不記載があった議員ですけれども、今回その森さんの応援に入る思いとかお考えをお願いします。

【知事】私は女性議員として森さんは非常に活躍されてきた方であり、長年の友人でございます。福島の復興ということについても大変熱意を持って進めてこられたということで、欠かせない人材のお一人かというふうに思っております。優れた女性議員が頑張っていただければと、こういう思いです。

【記者】ありがとうございます。2点目、今、日経さんの質問にもありましたけども、外国人政策について伺います。参院選の公約では、その外国人労働者の受け入れ規制などに言及する政党がありますけれども、一方で、知事がかねてよりその都の、東京都の人口増加の大部分は、外国人の増加によるものと説明されているように、東京には外国の方が多く暮らしています。その各党の外国人政策への受け止めと、都政ではその外国人政策についてどうお考えかということをお願いします。

【知事】非常にこの、ヘイトスピーチなどの問題や、またこれが競い合って排他主義につながることは非常に危険だというふうに思っております。でも外国人の中の、例えばインバウンドは別にしても、ゴミの捨て方とかですね、とても身近なところから、最近の問題になっている犯罪など、報道されるたびにあまり聞き慣れない名前が容疑者として伝えられたりするなど、そういったことを目にする、また聞くと、それに対して大丈夫かという思いを抱く方が多いんじゃないかと思います。だからどのようにして共生していくのか、そこは例えば私は、コロナ禍の時はずっと、色々な言語で、お伝えをしました。こういうふうにしましょう、こういう形にしてくださいなどお伝えもしてきた。これからもどのような形で共生ができるのかといったことについても、まさにそれを議論をしていただければと思いますし、都とすれば、それぞれの地域で、色々な方々がお住まいでございますので、日本における、また東京におけるルールをしっかりとお伝えをするということをこれからも進めていきたいと思っています。

【記者】ありがとうございます。

【知事】朝日さん。

【記者】朝日新聞の松田です。よろしくお願いします。先の質問にも少しかぶってしまうんですけれども、今週末、福島に自民党の候補の方の応援に入られるということで、その後、山形でも、自民党候補の方の応援演説が予定されているかと思います。今後もこれ以外で、自民党や公明党の候補の方の応援に入るご予定があるのかというのと、また今回の自民候補への応援はどのような経緯で決められたのか教えてください。

【知事】色々これからの参院選、20日の投票日まで色々あるので、それらの流れも見ていきたいと思います。政権与党の方に色々と都の要望なども伝え、これまでも連携取ってきたということもございます。今申し上げたように女性で、この国会における女性の比率もまだまだ他国と比べるとですね、圧倒的に低いのですよね。その中で優れた女性を確保するというのは、これからも後押ししていきたいと思っております。その後ろが、産経さん。

【記者】産経新聞の長谷川です。高校野球の東京都大会が始まったと思うんですけども、その熱中症の対策、その結構炎天下の中で試合が行われると思うんですけど、東京都として熱中症の対策などは何か考えておられますか。

【知事】これは大変、今のですね、酷暑の中でのスポーツというテーマはとても大きいものがあると思います。例えば運動場のですね、野球の場合はこう、ホームランとか非常に高くボールが上がったりするので、なかなかそのオーニングですかね、こう日よけの何か、幕を張るというのも、それもなかなか難しいところですが、時間帯を選ぶとか、水分補給を徹底する、そしてまた休み時間をしっかりと取るなどなど、そういった対策は講じていただきたいと思います。そして、また前もご紹介しましたように、体調とですね、一人ひとり体調それぞれ違いますので、腕にはめて、そしてそれらの体調が危険が来ると知らせるという、そういうスタートアップのデバイスなどもありますので、そういったことも活用して、この熱中症対策を進めて、東京都の方では進めております。また、先ほど申し上げたその日よけですけれども、ここはまた、その分野のイノベーションがもっと進めばいいなと思っておりますが、どういう形が可能なのか、また広さとかですね、例えば幼稚園とか、その園庭はそんなに大きくないですから、そういったところに対しての日よけを作って、これ今試験中で、すでにそれを張ることでどういう効果があるかなど確認もしているところであります。あと高校野球は確か、延長戦になると最初から塁に出させて、点数を早く取るとかですね。そういうゲーム、試合そのものの工夫をするといったこともあろうかと思います。春と夏の野球ですけれども、高校野球ですけど、皆楽しみに、また頑張っている選手の皆さんが熱中症にならない対策、これからも技術面や、それからルール面など、そして、何と言うのですかね、熱中症対策の常識を皆で共有するという、そういう総合的な対策が必要かというふうに思っていますし、都ではできることを進めています。

【記者】ありがとうございます。

【知事】テレ朝さん。

【記者】テレビ朝日の森嶋です。先ほども知事からお話があったように、昨日の大雨で今年初めて地下調節池に川の水が貯留されました。今後もこのような大雨が続いていく中で、地下調節池の延伸や地下河川計画について知事としての意気込み、また昨日どれぐらいの水が溜まったのかというデータがありましたらお聞かせください。

【知事】データについてはそれぞれもう既に掲載されている部分ありますので、ご参考いただきたいと、このように思います。それから、先ほどお伝えしましたように、鷺宮の地下調節池においては100%。また地域によって、また合流するところなど、それぞれ地域によって違いますし、雨雲がどこにあったのかによっても違いますけれども、地下調節池については、今回も有効であったということが示されている結果ではないかと思います。かつてはですね、これだけの雨が降る、これほどの雨も降らなかったと思いますけれども、それでもいくつかの川がですね、溢水しまして、そして床上でですね、の被害を受けて、それも千戸単位といったようなことが逆に当たり前のような時代もあったかと思います。それを考えると、今はその地下調節池という見えないツールの、それも巨大なその構造によってですね、助けられている。延伸についてはですね、もう既に取り組んでいるとところですけれども、まだ遅れている地域などもありますけれども、そこは住民の皆さん、行政の皆さんに協力をしていただきたいと、このように思います。また今、調節池として、この池に貯める構造で進めているわけですけど、それらをつなげることによって、そのまま、そのままと言うのですかね、東京湾に流すという、徳川家康並みの、地下の川を作るという計画も進めております。いいですか。

【記者】すいません、NHKの古賀です。今の雨の関係で、追加で伺いたいんですけれども、昨日のこういった雨、今知事もですね、以前はこういったことはあまりなかったかもというようなお話されていたんですが、やっぱり気候の影響とかで今後、こういった雨も増えてくるのかなと思うんですが、実際知事、昨日様子ご覧になっていて、どういうことを感じられたのかということ、あとマンホールが去年はあちこちで飛んだというようなこともあったかと思うんですが、今回はそういった被害はなかったとお聞きしています。これは都の対策によって何かこう変わったことがあったのかということ、それから今後、そのマンホール対策等についてはどのようにお考えかということ教えてください。

【知事】後のご質問のマンホール対策ですけれども、今回、構造的に工夫も加えて、その結果として飛ぶことはなかったというふうに聞いております。それから、先ほども110mm、120mmといった数字、1時間ですね。普通にこう、何と言うのですかね、喋っていますけれども、かつてはやはり、65mm、75mmで、今それを(区部では)85mmの容量に変えようとしているわけですけれども、それでもそれを上回る量が降るというのが、既に不都合な事実になっているわけですね。ですから、そういった今後の更に悪化することも念頭に入れながら、危機管理としてできることをやっていく。そしてまた、更新も様々なその工夫もですね、更に技術的にも、また構造的にもより上に上げていく必要があるかというふうに思っております。とにかく雨の降り方も違いますし、突然現れて、突然どさっと降ってということで、その準備もあっという間に現実の方が先に来てしまう。今回のテキサスの、多くの方が亡くなるという悲劇が起こって、お悔やみ申し上げたいと思いますが、あの例もですね、逃げる間もなくと、そのような報道を聞いております。かねがね申し上げておりますようにですね、やはり「備えよ、常に」と、その備えのところが、これまでの基準を上回るということを念頭にしながら進めていかなければ、そういう時代であるなと、このように思います。ますますレジリエンスという、強靭化ですね。そこの一つにこの洪水問題、線状降水帯、ゲリラ豪雨、こういったことに対しては、より備えていかなければならない。このように昨日も思った次第でございます。はい、ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)
 

記事ID:000-001-20250711-042569