小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和7年10月3日)
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知事記者会見
2025年10月3日(金曜)
14時00分~14時34分
知事冒頭発言
1 東京ゆかりデフアスリート応援サイト
【知事】本日は4件のお伝えをさせていただきます。まず後ろが、バックパネルがデフリンピックに変わりました。デフリンピックに出場される選手の応援サイトができましたので、お知らせをいたします。先日、世界陸上が熱気とともにですね、終了したわけでございますけれども、本当に色々なシーンが今も思い出されます。選手の皆さんがですね、それぞれ満員の観客の皆さんからの応援がすごかったという、そういう声をたくさんいただいたことが印象的でした。それがこの大会の成功を示しているのではないかと、このように思います。世界陸上、そうやって9日間の熱戦の後、今度は、月も変わりましたのでもう来月になりますけれども、11月、デフリンピックとなります。これは日本で初めて開催されるわけですけれども、言うまでもございませんが、耳が聞こえない、もしくは聞こえにくい人のオリンピックということで、「東京2025デフリンピック」という正式名称になっております。来月の11月15日(土曜日)からの開幕となります。大会本番ではぜひ日本選手、とりわけ東京にゆかりのあるデフアスリートの皆さんの活躍も期待したいところであります。そこで、都内在住、在勤など、東京にゆかりのあるデフアスリートの皆さん、85名おられます。この情報をまとめたサイトを作りました。東京ゆかりのデフアスリート応援サイトと。本日開設でございます。このサイトでは、選手の出身地、種目、大会に向けたコメントなどを掲載をいたしまして、そして出場されるスケジュール、また競技の結果をタイムリーに発信をしてまいります。このサイトにおいて、デフアスリートの皆さんのことを知っていただきたいし、また種目のこと、様々な工夫などなど知っていただきたい。また、大会で活躍する姿をこのサイトを通じて、ぜひ応援していただきたいと思います。スポーツ推進本部が担当をいたしております。それが1件目です。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「「東京ゆかりデフアスリート応援サイト」を開設」は、こちらをご覧ください。)
2 お台場海浜公園に整備する噴水の名称募集
【知事】2件目が、お台場の海浜公園の整備をしているところですけれども、噴水の名称、これを皆さんから募集をさせていただきます。都においては、観光都市・東京としての魅力、そして活力を高めるため様々な取組を行っております。その取組の一つとして、現在、ウォーターフロントの魅力を最大限に生かして、お台場海浜公園に新たなランドマークとなります噴水の整備を進めているわけであります。高さが150m、こちら噴水の高さになります。東京の花のソメイヨシノ、これをモチーフにしたものとなっていて、世界最大級となります。完成は来年3月を予定しておりまして、レインボーブリッジ、また東京タワーなどをバックにしまして、音楽やライトアップによります演出を行ってまいります。この噴水を多くの方々に親しまれるもの、また期待も込めてということで、名称を広く皆さんから募集をいたします。募集期間は今日からです。11月4日(火曜日)まで、どなたでもホームページからご応募いただけます。ご応募いただきました後、今度は地元の小中学生による人気投票も行いまして名称を決定と、このような手順にしたいと思っております。どうぞ皆様方から愛着を持ってもらえるような、そんな素敵な名前を付けてもらうためにも、ぜひたくさんのアイデア、お待ちをしたいと思います。港湾局の担当となっております。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「世界最大級の噴水 ODAIBAファウンテン(仮称)の名称を募集」は、こちらをご覧ください。)
3 早産児支援の取組
【知事】それから早産児の支援の取組。3件目であります。日本ではですね、20人にお一人のお子さんが予定日より早く生まれる。37週未満で生まれているという、このような数字があります。早産の場合はですね、健康、また将来への不安などを抱える、また悩みも多いところだと思います。お子さんとご家族に寄り添った、よりきめの細かな支援が、よって必要とされます。また大切であります。今回、早産児、またそのご家族への支援、周囲の方の理解を広げるということから、11月17日は「世界早産(児)デー」ということでございますので、その前日の16日(日曜日)に普及啓発イベントを行うというものでございます。初めての開催です。このイベントでは、当事者の声を集めたパネルを展示したり、また小さい赤ちゃんの人形を抱っこする体験コーナーなどを設けてまいります。今、ご覧いただいている方々によりますトークセッションも予定をいたしております(スライド)。今日から申込みを受け付けますので、ぜひ多くの方、お越しいただきたいと思います。そして今申し上げました11月16日(日曜日)にイベントありますけれども、そこからまた18日(火曜日)までの間、都庁舎、そして隅田川にかかる橋などをですね、世界早産(児)デー、このシンボルカラーが紫ということでございまして、都庁舎、そしてその橋、隅田川に架かる橋のライトアップをいたします。都では早産を含めて、妊娠中、また産後、赤ちゃんのことでお悩みの妊産婦の方を対象にしまして、オンラインによる相談窓口、開設をいたしております。ぜひ気になることがありましたらご相談いただきたいと思います。またNICUに入院されたお子さんの成長、また発達を記録できる手帳を作成しております。「のびのび」というタイトルになっている手帳でございます。安心して子供を産み育てることができる社会の実現を目指しまして、これからも様々な支援を行っていく考えでございます。福祉局の担当となっております。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「世界早産児デー 都の取組・都庁舎等ライトアップ」は、こちらをご覧ください。)
4 東京都シニア・コミュニティ交流大会
【知事】そして最後がですね、東京都シニア・コミュニティ交流大会を開催する、このお知らせであります。今、人生100年時代といわれています。先々週もすきやばし次郎さんに伺いました。「働くことが元気の秘密だ」とおっしゃって、肌艶も本当に、100歳と思えないというか、最近の100歳は、皆さん元気な100歳の方、たくさんいらっしゃるのだろうなと、むしろ元気をいただいたところであります。毎日をいきいきと心豊かに過ごすためにはですね、地域とか社会のつながりを持つこと、また生きがいを感じながら生活するということが何よりも大切だと、このように思います。シニアの世代の方々が趣味として親しまれている種目を通じまして、新たな交流の輪を広げるということを目的にいたしまして、今年も東京都シニア・コミュニティ交流大会、これを開催をいたします。色々な種目あります。囲碁、将棋、健康マージャン、カラオケ、ダンス(スポーツ)、eスポーツということで、色々な趣味を楽しむことによって、仲間との会話が生まれていくなどなど、やはり社会とのつながりがあってこそ、長生きも、楽しい長生きになるのだろうと思います。来年の1月から2月にかけて今のこの(東京都)シニア・コミュニティ交流大会を開催をいたします。今回からですね、種目が加わりました。高齢者のフレイル予防などで広がりを見せつつあるのがeスポーツでありまして、これを新たな種目として追加をいたします。今申し上げましたように、囲碁とか将棋とかね、本当に、何ですかね、そういう民間のクラブなども本当に多くの方が朝から晩までと言ってもいいのでしょうか。もう熱心に取り組んでおられて、その分、頭や手を動かすというのは元気の秘密。健康マージャンも、これも手も動かして頭も多く使うということで、健康マージャンも大変な人気ですね。それに加えてダンススポーツ、そしてシニア向けのこういったスポーツに種目が入っています。シニア向けのスポーツや文化の祭典で、全国交流大会で「ねんりんピック」というのがありますけれども、この東京都シニア・コミュニティ交流大会もですね、そのねんりんピックの東京都代表選考会に位置付けることといたしまして、代表選手をこういった皆さんの中から選出をしようということであります。大会への参加ですけれども、都内にお住まいの60歳以上の方が対象です。11月25日(火曜日)まで、ホームページ又は郵送でお申込みができますので、たくさんのご応募をお待ちいたしております。大会の当日ですが、例えば歌手の瀬川瑛子さんはじめ、今ずらっと並んでいますけれども、こちらのそれぞれの分野での第一人者、大人気の方々を「縁ジョイサポーター」として、大会を大いに盛り上げていただきたいと思っております。ねんりんピックの種目の体験コーナーなども設けますので、こちらもぜひ多くの方々、会場の方にお越しいただきたいと思います。スポーツ推進本部が担当いたしております。以上、4点についてお伝えをいたしました。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「シニア・コミュニティ交流大会 TOKYO縁ジョイ!参加者募集」は、こちらをご覧ください。)
質疑応答
【記者】ありがとうございました。幹事社の朝日新聞の中山です。幹事社から2点、お伺いします。よろしくお願いします。1点目が火葬場の問題についてです。先日の定例会の所信表明だったり、代表質問の答弁で知事が墓地埋葬法(墓地、埋葬等に関する法律)の改正だったり、都内全域の実態調査について言及されたかと思います。一方で各会派からは、都独自の条例制定だったり、公営火葬場の新設といった対応策を急ぐように求める声も挙がっています。今後行われる実態調査を、対応策にどう生かしていくのか、そして今後のスケジュール感について現時点での知事のお考えを教えてください。
【知事】はい。今ご質問にもありましたように、調査をですね、速やかに行ってまいります。火葬の需要、実態の把握など行ってまいります。都内の死亡者数の長期推計ですね、そして都内の火葬能力など、これらを精緻に把握していくというものであります。法律上もですね、区市町村が、この対等といいましょうか、担っているわけでございますけれども、そういった区市町村との連携、指導監督の権限を有している区とも連携をしまして、料金含む経営管理の指導が適切に行えるように、そしてまた、そのための必要な法改正などを国に要望していくという考えでございます。例えば、その国への要望の点ですけれども、例えば火葬料金ですね。これにつきましては区市に監督権限を、失礼、区市に指導監督を求めているわけですけれども、金額の妥当性とかですね、これを判断する基準であったり、具体的な指導方法については示されていないということもありますので、これらの細かい点なども含めて法改正をしていただくということが必要だと、このように認識しております。
【記者】ありがとうございます。2点目、先ほど発表にもありましたデフリンピックについてです。11月にいよいよ開幕します。都としては、大会成功に向けて準備されてきただけでなくて、聴覚障害者、聞こえづらい方が暮らしやすいようなまちづくりの推進も併せて進めてきたと思いますが、現状の進捗状況と、大会に期待することについて改めてお伺いしたいと思います。
【知事】デフリンピックは各種イベントなどでですね、ろう者の文化への理解を促進をして、これまでも積み重ねてまいりました。都有施設への、例えば透明ディスプレイを設置をするとか、ユニバーサルコミュニケーション技術の導入なども進めてきたところでございます。そして大会の開催時には、民間の企業とも連携をいたします。そして駅・ホテルなどで国内外から訪れる聴覚障害者に対して、手話、それぞれの手話が言語によって異なります。国によっても異なります。それをデジタルによってテキスト化するなど、こういった技術を活用したおもてなしを展開をする、そのような準備をいたしております。こうした取組を通じて、互いの違いを認め、そして尊重し合える共生社会の実現につなげていきたいと考えております。
【記者】ありがとうございました。幹事社からは以上になります。質問のある社は挙手の上、知事の指名があってから社名・氏名を名乗って質問してください。よろしくお願いします。
【知事】日経さん。
【記者】日経新聞の飯塚です。よろしくお願いします。本日、京急電鉄(正しくは、東急電鉄)の蒲田駅とですね、京浜急行電鉄の京急蒲田駅を結んでですね、羽田空港へのアクセスを改善する大田区の鉄道新線、新空港線、通称「蒲蒲線」についてですね、本日、国交省によって、鉄道事業として、事実上認可されました。羽田空港へのアクセスを高めることが東京の国際競争力を向上する上で重要だと考えますが、今回の蒲蒲線の認可について、ご所感があればお伺いさせてください。
【知事】この新空港線についてでありますけれども、このたび事業者が国から法律に基づいた計画の認定を受けたということ、お尋ねの内容でございます。今後ですが、事業者が事業の着手に向けた手続を進めていくことになるわけではございますけれども、都として必要な協力をしていきたいと、このように考えています。日刊工さん。
【記者】日刊工業新聞社の楠です。冒頭の質問と少し重なるのですが、デフリンピックで活用される技術に関して質問です。都は会話をリアルタイムに文字化してできる透明ディスプレイなどを設置されているかと存じます。こうしたデフリンピックで用いられる様々な技術への期待やデフリンピック以降にも活用を続けていかれるのかということについて伺えますと幸いです。よろしくお願いいたします。
【知事】これまでも東京都としてですね、デフリンピックに向けた気運の醸成や理解を深めていただく。そして新しい技術を体感していただくということで、みるカフェで、手話がですね、表示、テキストに変えられるというようなカフェを作ったり、それから、こちらの都庁の下の案内のところでも、これは言葉をAIで読み聞き取って、それを色々な言語にする。ですから、手話とそれを読み取る技術と、それからそれを今度はテキストに変えるという、もう様々な分野の技術を、このデフリンピックを機に一つにし、そして、そういった障害をですね、技術で乗り越えるという、この何と言うのでしょうかね、イノベーション。これを発表する良い機会にもなろうかと思います。AIにせよ、それからITにせよ、色々なイノベーションで様々な障害が軽減をされたり緩和したりということも、色々な分野で、障害の分野でも可能になってきているかと思います。このデフリンピック、東京での開催を(に)向けて、そういう技術で様々な障害を乗り越えていく。またそのことをですね、聞こえる人も聞こえない人もそれを便利に使いこなしていくという、そういった社会を目指していきたいと思っております。
【記者】ありがとうございます。
【知事】MXさんですか。
【記者】TOKYO MXテレビの山田清太朗です。よろしくお願いいたします。2点ございます。消費税の未納の問題についてなんですけれども、時効分の納付義務なく、さらにこの金額というのが資料が残っておらず分からないということだったんですけれども、現在、都で内部の監察っていうのをやられていると思うんですが、時効分の金額についての調査ですとか、そういったものを改めて行うお考えなどがあるか伺いたいです。
【知事】今回のこの対応の遅れということにつきましても、また今のご質問の件についても、改めて極めて遺憾だと、このように思います。そしてご質問ありましたようにですね、現在も監察を指示をいたしております。様々な点、経緯なども含めてですね、監察で徹底した原因究明を行うように指示していきたいと、またそうしているところでございます。
【記者】ありがとうございます。もう1点、明日、自民党の総裁選が行われます。先週は小泉環境大臣(正しくは、農林水産大臣)と女性経営者とも面会をされていましたけれども、この総裁選、東京都にも影響が少なからずあるものかなとは思います。改めてどのように知事が見られているのか伺いたいです。
【知事】そうですね。やはり、これからの政治情勢によって、この新しい総裁の役割もとても大きいものがあるかと思います。これから日本がどういう役割、世界の中での役割、そしてまた国民の一人ひとりの生活やウェルビーイング、これらについてですね、どう担っていくべきなのかといった視点に立って、大きな政治を行うということを国民の多くは期待しているものと思います。また、首都東京が果たす役割もとても大きいものがございますので、国としっかりと連携しながら、東京から日本の明るい未来を切り拓いていきたい、そういったことを連携してできることを楽しみにしております。
【記者】ありがとうございます。
【知事】NHKさん。
【記者】NHKの佐久間です。よろしくお願いします。10月から無痛分娩の助成が始まっていますけれども、最新の都の利用状況などもしあれば教えてください。また知事の期待もあれば教えていただければと思います。
【知事】はい、先日もどこかの調査で、もう1人でいいと。2人目はいらないといったようなアンケートがですね、非常にネガティブな数字が出ていて、とても残念に思いました。一方で、その同じ調査で、しかし色々な経済的な、また様々な環境が整うならば、もっと子供が欲しいという、そちらの数字も非常に高かったわけでございます。それで思いますのは、やはりずっとチルドレンファーストといった政策を都政として進めてきておりますが、今回はその中で無痛分娩ということ。これもですね、2人目も欲しいという方をサポートする大きな意味があるのではないかなというふうに思っております。非常にこの無痛分娩の費用助成については、都民の皆様方から関心を高く寄せていただいておりまして、実際、コールセンターに多くの問い合わせがまいっております。希望する方が安心して無痛分娩を選択できるように、その後押しをしていきたいと思っております。この取組を進めて、望む方が安心して子供を産み育てられる社会を実現してまいりたいと思っています。コールセンターへの問い合わせはですね、9月の末までに約500件ですね。それからこの2日間で、(10月)1日、2日で84件という数字が手元にあります。それから動画の再生回数も非常に伸びているということを聞いております。
【記者】ありがとうございました。もう1問、昨日ですね、東京都はインフルエンザの流行期に入ったと発表しました。例年よりも早いタイミングだと思いますけれども、これについて啓発などあれば教えていただければと思います。
【知事】そうですね、たしかに去年よりも1か月早い流行になっているインフルエンザであります。39週の定点当たりの患者報告数が1.96人ということで、まさに流行シーズンに入ったというサインだと、こういうふうに理解しております。かつての、コロナが5類に変わる前までは、もう毎日のように申し上げていた、改めて手洗い、それからマスクの着用など、基本的な感染対策を心がけていただくということを改めて、このインフルエンザの流行に際しても申し上げたいと思っております。ワクチンですけれども、高齢者や基礎疾患のある方は、できるだけ早くワクチン接種を受けていただく、ご検討いただきたいと、このように思います。様々なサポートもいたしております。テレビ朝日さん。
【記者】テレビ朝日の森嶋です。2点ほどお伺いいたします。1点目ですが、先日杉並区で住宅が突如倒壊する事故が発生しました。今回は区が指導していた矢先の事故であったということもあり、かつ幸いけが人はなかったということですが、都内には同様の物件は多数存在するかと思います。今後、同様の事故が発生しないために都として、対応策をお考えでしたらお聞かせください。
【知事】この当該の事故については報告を受けております。また被害に遭われた方々にはお見舞い申し上げたいのですが、現在、区で現場対応、また安全性に問題がある擁壁の緊急点検を行っておられますが、都としましても、区に対して必要な助言などを行ってまいりますし、また今後、全区市町村に対して、盛り土などの安全性確保についての注意喚起を行ってまいります。この件についてもですね、危ないですよということを何度も通知をし、そして近寄らないためにいくつかのポールを立てて、周りの通る方々に対してもですね、注意喚起を行っていたというところですけれども、結果としてこういうことになってしまっている。ぜひ通知を受けた方などはですね、ご自分もそうですし、地域の安全の確保ということにもご協力いただきたいと、このように思います。
【記者】ありがとうございます。2点目です。9月末に期日を迎え「みんなで大家さん」の配当遅れは27商品に拡大しました。こちらについて東京都としての受け止めをお願いいたします。
【知事】たしか9月末にですね、配当が行われなければならないということでございます。いわゆる成田商品と言っているものですけれども、成田商品以外の商品についても、今回の期日に分配金の支払いがなかったというふうに承知いたしております。都として、この法を所管する国やファンドの運営事業者を監督する大阪府と連携しながら、昨年来、処分を行って、その後も繰り返し必要な指導を行っているところでございます。引き続き事業者において投資家に対して適切な対応をなされますように、法律に基づいて適切に対応していきたい。このように考えております。
【記者】ありがとうございます。
【知事】はい、一番後ろが、ごめんなさい。毎日新聞さん。
【記者】ありがとうございます。毎日新聞遠藤と申します。1点お伺いしします。ドクターヘリの運航休止についてです。都を含め9都府県でドクターヘリを運航する学校法人のヒラタ学園についてですが、整備士不足を理由に10月から12月、一部運行の休止を発表しました。今年の夏も同様の理由で運休しています。このような不安定な運行について、都民も不安に感じていると思いますが、こちら本件についての受け止めと、また都として改善計画の提出を求められたところですが、ほかに事業者に求められることがあればご教示ください。
【知事】まず現実として、こういった運行を行う会社はそう多くはないということ。それから整備士さんの確保というのが難しいというのが、現実に飛行が難しい理由として聞いております。運航休止日が発生することを大変遺憾に思います。その間、どうしているかというと、基本的には都は陸路での搬送ということ、これまでも行ってまいりました。連携をしながらネットワークを活用をしながら進めてきたということでございます。陸路による救急搬送を迅速に行えますように、消防機関と情報共有を十分に図りながら連携して対応しております。運航会社についてどうかということですが、具体的な改善計画を求めた上で安定した運行体制の確保を強く要請をしていきたいというふうに思います。東京新聞さん。
【記者】東京新聞の奥野です。2点お願いします。1点目は、東京都日野市の保育園の元保育士が園児への暴行や傷害の罪に問われ、無罪が確定した件です。この元保育士が無罪の根拠となった証拠の開示を、検察と警察が遅らせたのは違法だとして国と東京都に損害賠償を求める訴訟を昨日起こしました。この件の知事の受け止めと今後の対応についてお考えがあればお願いします。
【知事】はい、極めて具体的なお話でございまして、今手元にございません。担当の方で確認をしていただければと思います。いずれにしましても、しっかりと現場で対応できるように、子供さんを預かるという大変重要な使命を帯びて担っておられる、そこにはしっかりと対応していただきたいと思っております。
【記者】2点目、国勢調査について伺います。国勢調査では、同性カップルが実態に合わせて世帯主とその配偶者と回答しても国の方で他の親族と同居として修正して集計をする方針です。東京都のパートナーシップ制度の証明書の交付組数が9月末時点で1,845組に登っていってこの方たちの実態が正確に把握されない恐れも指摘されています。また、東京都の人口の約5%を占めている外国人についても、言葉が通じないなどで課題となっています。東京都の施策を進める上で、実態把握は重要かと思いますけれども、こうした国勢調査のこの課題を知事がどのようにお考えかということと、また今後、東京都から国へこういった実態把握の改善の要望などをするお考えはないでしょうか。お願いします。
【知事】この件は国が行っている調査でございます。その項目、またその項目や分析の仕方等々も、まずは国で行われるべきものというふうに理解いたしております。様々な項目の変更や、またその実態をより深く知るための様々な工夫もこれから必要になってくるのかなと思いはしますが、一方で国が行っておられることでございますので、これらについては今回出てくるこの結果も含めて注視したいと思います。
【記者】ありがとうございます。
【知事】はい、ありがとうございました。
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(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)