小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和7年10月17日)
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知事記者会見
2025年10月17日(金曜)
14時00分~14時43分
知事冒頭発言
1 台風22号、23号による被害への対応
【知事】それでは本日、私の方から4件お伝えいたします。まず台風です。台風22号、23号、立て続けに発生をいたしまして、私自身も一昨日、八丈の方に行ってまいりました。まず、台風22号、23号、被災されました皆様に心よりお見舞いを申し上げます。都は現在、本庁からも職員を派遣をいたしておりまして、自衛隊、国交省などの関係機関のご協力を得ながら、現地のニーズを踏まえましたきめ細かな支援を実施をいたしているところでございます。一昨日ですが、私も八丈町に入りまして、被害状況を確認をいたしてまいりました。また、避難をされている皆さんの困り事を直接伺ってまいりました。町長からもご報告いただきまして、ライフラインの復旧などについて支援のご要望をいただいてきたところであります。特に生活に欠かせないのは、やはり水であります。水の確保については、島の各所で応急給水の支援を行う、また一日も早い水道の復旧に向けて現在取り組んでいるところであります。昨日は、復旧・復興に向けまして、まずスピード感を持って取り組む。そして元の日常にただ戻るというだけでなくて、島の更なる魅力向上につなげるように、関係局長に指示をしたところでございます。今回の台風で電柱が倒れたり、また電線にですね、倒木、倒れた木、枝が引っかかってですね、それによって電線が寸断をするというようなことも発生して、これによって停電の被害も発生したと。島しょ部におきましては、無電柱化も順次進めているところなのですが、これをですね、更に加速する必要性、強く感じているところでございます。今回の台風で被害を受けられた八丈島をはじめとする被災者を支援するために、義援金の募集を開始をいたします。今日から都庁舎1階の受付、また東京観光情報センターなどに募金箱を設置をいたします。そのほか来週22日(水曜日)からは口座振込みによる受付も開始をいたします。どうぞ皆様方の温かいご支援、よろしくお願いを申し上げます。そして、被災された方々が一日も早く日常を取り戻されますよう、そしてより魅力的な島しょ、島となりますように、全力で復旧・復興を進めてまいります。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「義援金募集・募金箱設置等(台風第22・23号災害対応(第21報))」は、こちらをご覧ください。)
2 ギュッとチャット、TOKYO多様な学びの場・居場所ナビ
【知事】次に、子供、子育て家庭向けの支援についてのお知らせでございます。まず相談窓口で、「ギュッとチャット」の強化についてでございます。都では、子供、そして子育て家庭が抱える不安、悩みをチャットで気軽に相談できる「ギュッとチャット」を今年1月から運用をいたしております。そして、これまでに約5千件の相談がございまして、心理士、保健師など様々な専門家の皆さんが対応してくれています。利用された方々からは、「とても優しく受け止めてくれて気軽に相談できた」などといった高い評価をいただいているところであります。マスコットの「ギュッぴぃ」なのですけれども、ちょっと、(手元のマスコットを掲げながら)これがですね、すごく可愛いねという評判でございまして、このギュッとチャットについては、この来週、なかなか可愛いです。来週の20日(月曜日)から相談の回線数をですね、倍増してやってまいります。さらにですね、AIを活用して、相談の内容に合わせまして、適切な専門家などを紹介する機能とか、チャットボットの導入、そして多言語への対応など、できるだけユーザー目線に立ってサービスを強化をいたします。開催(相談対応)している時間なのですけれども、毎日15時から22時まで、無料でスマホ、パソコンなどから匿名でご相談できますので、不安、悩みがあれば遠慮なくご相談いただきたいと思います。次に、不登校の子供の保護者に対しましての支援についてのお知らせでございます。不登校の小中学生の保護者が、子供の状況に応じた相談先や支援を見つけることができますよう、新たなポータルサイトを設けます。「TOKYO多様な学びの場・居場所ナビ」という名称になっておりまして、20日(月曜日)に開設をいたします。来週の月曜日です。このサイトにおきましては、都や区市町村の相談窓口のほか、民間の団体が行う支援につきましても、一元的に情報を掲載をいたしております。また、悩みなどに関する専門家のコラムも掲載をいたします。子供の不登校で悩みを抱えている方、支援につながる最初の一歩としてご利用いただきたいと思います。この担当は子供政策連携室となっております。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「相談チャット 子供・子育てメンター“ギュッとチャット”本稼働開始」は、こちらをご覧ください。)
(「不登校の小中学生を支援 TOKYO多様な学びの場・居場所ナビを開設」は、こちらをご覧ください。)
3 東京レガシーハーフマラソン2025
【知事】次にですね、東京レガシーハーフマラソン、いよいよです。東京2020大会のまさにレガシーとして始まったこの大会でありまして、明後日、19日(日曜日)に開催されます。1万5千人のランナーが参加をされます。今回からはですね、女性の参加をより一層促そうということで、新たに女性先行抽選を実施いたしました結果、過去最多になります6千人を超える女性ランナーが出走する。非常に参加の輪も着実に広がっているところでございます。大会には、世界記録の保持者で、パリ2024パラリンピック銅メダリストの鈴木朋樹選手など、トップアスリートも参加されます。世界陸上の余韻がまだ残っているあの国立競技場を発着点にしまして、ランナーの皆さんが東京の街を駆け抜ける姿、ぜひ応援をしていただきたいと思います。また、この大会に合わせまして、「東京レガシースタジアム2025」を開催をいたします。国立競技場では、日本陸上競技連盟会長でいらっしゃる有森裕子さんなどゲストにお迎えをいたします。綱引きをする大運動会とか、100m走タイムチャレンジなどを行ってまいります。その隣がですね、国立競技場の隣が明治公園ですけれども、そちらでは家族皆でスポーツを楽しんでいただくプログラムをたくさん用意しておりますので、当日どなたでもご参加いただけます。どうぞこの週末は国立競技場エリアに足を運んでいただいて、スポーツの秋を存分に堪能していただきたいと思います。スポーツ推進本部が担当であります。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「東京レガシースタジアム2025開催」は、こちらをご覧ください。)
4 食に関するイベント
【知事】今度は食欲の秋です。食に関するイベント、3点ありますのでお伝えしますね。一つ目ですけれども、「東京味わいフェスタ2025」、これについてであります。東京産の食材を使った料理を味わって、食の多彩な魅力を発見するイベント、東京味わいフェスタを来週末の24日(金曜日)から26日(日曜日)まで、丸の内など四つの会場で開催をいたします。当日ですけれども、有名店などによりますキッチンカーが出たり、会場周辺のレストランで東京産の食材を使った期間限定のメニューを提供をいたします。また、深川めしとかちゃんこ鍋とか、まさに東京の郷土料理ですね。これを紹介するブースも新たに用意をいたします。24日(金曜日)には丸の内会場におきましてオープニングセレモニーを行います。東京観光大使の、三國清三さんですね。シェフですね。そして山下春幸シェフ、いつもこのお二人、ご参加いただいています。そして、JA東京中央会の野﨑会長。東京の農業、林業、水産業をPRする若手のリーダーがそれぞれ登壇をしていただきます。イベントが盛り上がることを期待しております。二つ目ですけれども、東京の農産物を食べて巡るデジタルスタンプラリーについてであります。これはJAですね、JAの直売所、それから飲食店など東京産の農産物を扱う都内の約80店舗が対象になっておりまして、11月1日(土曜日)からスタートいたします。スタンプを二つ以上集めて応募いただいた方の中から抽選で、100名様にTOKYO Xなど、ポークですね。TOKYO Xなどの東京産の農産物とステッカーを、ステッカーを、これを見せた方が早いな。私のこれ(タブレット)、こういうステッカーですね。これを贈呈いたします。もうこの際、たくさん貼ってしまいました。いっぱいあるのですよ、東京の農産物。奥多摩やまめ、東京うこっけい、さっきのTOKYO Xですね。豚さんですね。それから練馬大根。私もよく作っていました。ブルーベリー、これも練馬。それからレモンとかね。というので、これ、かわいいのですよね、これね。ということで、このシール、ステッカーですね。これを贈呈いたします。三つ目ですけれど、「トウキョウ エコ マルシェ」についてであります。都におきましては、化学合成農薬の使用を抑えるなど、環境に配慮して生産された「東京都エコ農産物」の普及を進めております。そこでこの価値、また魅力、多くの方々に知っていただくということで、お店を設けます。「トウキョウ エコ マルシェ」という名称のお店です。こちらの方は11月8日(土曜日)から来年の3月13日(金曜日)までの期間限定となっておりまして、場所は赤坂の方であります。このマルシェにおきましては、エコ農産物の販売、ワークショップを行ってまいります。それから先ほど紹介いたしましたデジタルスタンプラリーの対象店舗にもなっておりますので、ぜひいらしていただきたいと思います。オープン当日は、近所の広場で料理研究家によるトークショー、キッチンカーの出店も行ってまいります。東京には、本当に魅力あふれる農林水産物、たくさんございます。食欲の秋であるこの時期に、食に関するイベント、数多く用意いたしておりますので、ぜひ足を運んでいただいて、食欲の秋、堪能してください。産業労働局となっております。以上、食欲の秋とスポーツの秋ということも含めてお伝えをいたしました。はい、どうぞ。
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「東京味わいフェスタ2025 出店者等決定」は、こちらをご覧ください。)
(「とうきょうを、食べよう とうきょう巡りデジタルスタンプラリー開催」は、こちらをご覧ください。)
(「東京都エコ農産物の専門店「トウキョウ エコ マルシェ」を開設」は、こちらをご覧ください。)
質疑応答
【記者】どうもありがとうございました。幹事社の日経新聞の飯塚です。幹事社からは1問よろしくお願いします。今月25日からの海外出張についてお伺いします。今回は11月2日までの日程で、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、クウェート、エジプトを歴訪されます。複数の国際会議に出席するほか、エジプトでは博物館の開館式典などに参加される予定と聞きますが、今回の海外出張全般の狙いと個別の予定で知事が特に重視しているプログラムなどがあればお示しください。よろしくお願いします。
【知事】今回、各政府や非営利財団などの招待を受けて、出張するものでございます。国際会議、式典などに出席をする。また東京の取組、そして魅力を発信をして、都市間の連携も図ってまいりたいと考えております。サウジアラビアのリヤドではですね、世界的にこれ大変注目の高い、未来都市イニシアティブ、FII(FII9)というものなのですけれども、ここは投資家とかですね、イノベーション、金融戦略に関する関係の方々が来られて、分かりやすいところで言うと、イーロン・マスクさんなどはこの会に参加するもので、大体5千人(昨年度は7千人超が参加)ぐらい参加する、砂漠のダボス(会議)と言っていいのでしょうか。そういう会で、しっかりと東京のですね、金融マーケットとしての、また、レジリエンスボンドなどのIRなどもやっていきたいと思っております。それから、これも世界中でそうなのですが、特にアラブ、サウジアラビア、それからUAEなどでですね、大変人気の、キャプテンマージトという、キャプテン翼のところの名前がマージトという名前に変わっているのですけど、この作者の高橋陽一さんと一緒に登場、登壇することになっておりまして、もうやはりアニメとかそのコンテンツ、日本のコンテンツビジネスは、インバウンドの観光客による経済効果が約8兆円と言われていますが、また伸びているかもしれません。それと比してですね、5兆円ぐらいをこれで稼いでくれてるというものでありまして、この高橋陽一さんをはじめとするこの漫画・アニメ、しっかりとPRしていきたいと思っております。それから、リヤド、クウェートでは、東京発の中小企業やスタートアップのビジネスマッチングを行うことといたしております。現地の政府関係者や経済界に東京の優れた技術、積極的にPRをいたしてまいります。こうやってですね、トップセールスになりますけれども、実際に現場に行きまして、東京の取組、経済、金融、こういった分野についてのPRを行ってまいります。これが今回の出張の内容、主な内容となっております。
【記者】ありがとうございます。幹事社からは以上です。質問のある社は挙手の上、知事の指名があってから社名・氏名を名乗って質問してください。よろしくお願いします。
【知事】共同さん。
【記者】共同通信の若松と言います。知事、よろしくお願いします。いきなり都庁関連から離れてしまって恐縮なんですけども、自民と維新の連立の公算が高まる中で、副首都構想について、以前もご発言があったんですけど、改めてお伺いします。維新の法案骨子は提示されているもののですね、実態はまだよく見えない状況だと思います。ただ、国からの財源移譲なんかに言及する部分もありまして、それを考えるとですね、一定の機能を副首都にもし移すことになった場合、都の財源もどこか移せないかとか、こっちよこせというような形になる可能性もあるかなというふうに思います。この点改めて、こういう副首都構想の中での財源だったり、そのあたりのことについての知事のお考えをまず伺わせてください。
【知事】今、交渉されている真っ只中なのだと思いますので、それがどういう方向に、どのような形で、たどり着いていくのかについては承知をいたしておりません。また今、ご質問にありましたように、そのパイのですね、分け方を変えるだけでこの国いいのでしょうか。むしろどうやってパイを増やしていくかという発想がないと、この中身は、何と言うか、効果をもたらさないのではないかというふうに懸念をいつもしております。東京はしっかりとこれからも経済や、また強靭化などもしっかりと進めていくということに尽きると思っております。
【記者】ありがとうございます。今知事おっしゃった点、すみません。更問ではないんですが、もう1問。この連立そのものの動きについてなんですけれども、与野党問わず、こう党をこう合わせていくって、なかなか考えのすり合わせだったり、政策の一致だったり、党内調整だったり、非常に難しい部分があると思います。この議論を見てると、国内の内向きの議論、もしくは数字の議論が多くて、知事がいつもおっしゃってるような、国際的なゲームチェンジャーに日本ならなきゃいけないとか、そういう部分の議論がすごく少ないように感じます。この点に絡んで、経験豊富な知事から、こう今の動きを含めて、どういう議論があるべきで、どういうふうな形での政策、議論だったり、枠組みがあるべきか、そのあたりをお伺いできますでしょうか。
【知事】そうですね、今、物事動いている最中だと思いますので、こちら詳細はよく分かりません。しかし、経験豊富というわけではありませんけれども、だいたいこういう時、舞台回しというのは、誰か主な人がいてですね、そこで、ある意味仕切るということがあるのですが、今回は姿も見えないし、よく分からないなと思います。いずれにしても、今、日本の正念場で、これから国際会議など重要な会議があって、そこにバタバタと駆けつけるというような形で本当にいいのかなと思ったりもいたします。そういう様を海外の方に見せるということも、それだけで国益を損じるのではないかと、危惧もいたします。いずれにしましても、日本も、また日本だけではなく世界中が今、正念場を迎えている中で、本来わが国は、よりこのリードすることもできる力を持っているはずですので、そのような体制ができることを、期待をいたしております。
【記者】ありがとうございます。
【知事】MXさん。
【記者】ありがとうございます。(TOKYO) MXテレビの山田清太朗です。よろしくお願いします。台風22号、23号の被害についてです。島の方では一部の地域でまだ断水が続いていて、避難生活の長期化も懸念をされています。また、島民の方の中には島外に避難するような動きもあると聞いています。こうしたこの避難生活の長期化であったりとか、島外避難について、都として何か支援を考えていることございましたら伺いたいと思います。
【知事】島の皆さんは、非常にこのこちら、内地の方との連絡というか、親戚とか色々なコネクションを持っておられるので、そこは色々な工夫もされることだと、このように思います。で、今、台風22号が襲ってから1週間ぐらいですかね、少し経ちましたか。要はここはスピード感だと思っています。先ほどお伝えしましたように、水、電気、通信、これらのライフラインについては、今、可及的速やかに取り戻すように指示をし、また実際に停電の戸数もですね、今、30件ぐらいに減ってきているという報告を受けております。それから水道についても、今、毀損した箇所なども復旧に努めているところであります。それから、この後の展開についても、できるだけスピード感を持ってですね、対応するようにと各局に指示をしているところでありまして、今、延べにして都の職員も200名ぐらい入っておりますので、また自衛隊や国交省の方々、関係の機関と連携しながら、ここはスピーディーに、日常を取り戻せるような、そのような対応をしていきたいと思っております。
【記者】ありがとうございます。すみません、台風関係でもう1点、島内の産業についてです。知事から先ほど、魅力向上を、更なる魅力向上につなげたいという話もありましたけれども、島内では台風被害によって、こう事業所が壊れてしまったりですとか、断水によって農家が作物を生産できない、あとは氷が作れないから漁業に出られないというような声も上がってました。もちろん生活の再建が最優先ではありますけれども、この島を支える産業への支援についても、都として何か考えていることがあれば伺いたいと思います。
【知事】今も申し上げましたように、いわゆるライフラインのところは、この可及的速やかに今復旧をしているところでありますので、これについては、できるだけ早く、ここは元に戻す。それから最近は島に対しての移住者が増えつつあるのですよね。そういったところを考えますと、安全な島ですよということをもしっかりとお伝えをすることも移住者を迎える安心感にもつながっていく。だからこそスピード感を持って対応していきたいと思っております。また、先ほども農業の話をいたしましたけれども、島もですね、漁業から、それから農業、これもとても盛んなところでありますので、むしろ元に戻すという、ただ復旧ではなくて、さらにそこを伸ばすような色々な工夫もこれからもしていきたいと思っています。それぞれの島の町村長とも連携しながら進めてまいります。
【記者】ありがとうございます。
【知事】NHKさん。
【記者】NHKの佐久間です。よろしくお願いします。東京都の観光客(数)等実態調査で1月から3月の外国人旅行者数、過去最多の740万人余りとなってますけども、経済波及効果も大きいということですが、この受け止めとですね、オーバーツーリズムの問題も指摘されるところもありますが、これに加えて宿泊税なども議論されているところであると思いますけども、この観光と、その観光への影響への今後のあり方などについてお話伺えると。
【知事】訪都観光客数ですけれども、四半期ベースで言って、過去最多となる約742万人という数字が出てきております。これによって経済波及効果ということも大きいわけでございます。インバウンドが回復したということは、国内には大変な賑わいとなっている観光地も多いわけでございます。東京の都心の人気の観光地に加えて、今台風で、後ですけれども、自然豊かで様々な魅力を持つ、それこそ島、それから今日午前中に行ってまいりました多摩の方ですね。これなど、非常に、東京の真ん中だけでなくて、少し足を伸ばすというような外国の観光客も増えてきています。できるだけこのオーバーツーリズムという点では、そうですね、東京の場合は何か所かあるかと思いますけれども、それによって都民の日常生活が混乱をきたすというところまではいってないのではないかと思います。十分なキャパシティがあるということだと思います。様々な機会を通じまして、旅行者にマナーや習慣をしっかりお伝えをすると。ここは日本なのですと。ここは東京なのですと言ってちゃんとルールを守ってもらうこと、やっぱりお伝えしないと分からないですから。前もキティちゃんで何をしていいです、何をしてはいけませんよというタオルもご紹介したことあるかと、ガチャでね、出てくるような、色々な工夫をしながら、進めていきたいと思います。質問にありました宿泊税についても、今、見直しに向けて検討を進めておりますので、年内に草案をお示しする流れになるという、こういうことになっております。TBSさん。
【記者】TBSの寺島です。インフルエンザが今非常に増えている中で、今年から23区を中心というか、多くの市区町村で、点鼻型のフルミストなどの支援も多く始まっていると思うんですけれども、都として、こういったインフルエンザ対策をどう行っていくか、あるいは呼びかけなどありましたら改めてお願いできればと思います。
【知事】毎週木曜日に、ずっとこの毎週木曜日は賀来先生のお顔を拝見、お会いして、今日は木曜日なのだということをいつも認識をします。そういう中で、インフルエンザの影響が今どうなっているのか。コロナ、RSについての、今どうなっているかということで、確かにインフルエンザが増えてきておりますので、できるだけ早く、このインフルエンザのワクチンを接種していただくことを検討してもらう、そのPRも行っているところでございます。色々な薬品なども、ワクチンの方法なども出てきておりますので、それについてもお知らせしていく考えです。朝日さん。テレ朝さんだ。
【記者】テレビ朝日の森嶋です。よろしくお願いします。14日に公表したみんなで大家さんの、みんなで大家さん販売に関する行政指導についてお伺いします。みんなで大家さん側は、行政指導の段階で名指しするのは社会的制裁に近いとホームページで反発しています。今回の行政指導の妥当性と、この反発について所感をお聞かせください。よろしくお願いします。
【知事】今回、事業者のグループ会社から解約に関する新たな提案があったということで、投資家に対しては具体的に、かつ分かりやすく説明をするようにと改めて指導したというのが今回の中身になっております。都としては、引き続き事業者において投資家に対して適切な対応がなされるように、法律に基づいて適切に対応していくということであります。日テレさん。
【記者】日本テレビ内藤です。よろしくお願いします。八丈島の話なんですけれども、先日、知事が避難生活の質を高めることが重要だというふうに職員の方々に指示をされておりましたけれども、避難生活長期化が予想される中で都として何か決まっている具体的な取組や支援などあれば教えてください。
【知事】避難所の方も見てまいりました。その環境をどう確保していくのか、いい環境にしていくのかということ、必要だと感じております。そこでパーティションをですね、確保できるように指示をいたしておりますのと、それから、そもそもホテルなどがございますので、そちらの方に、お移りいただくような、その対策を取ってきていて、それから、警戒が解除されました関係で、このところは、それぞれ戻れる方はご自宅に戻っておられるというのが今の流れになっているかと思います。いずれにしましても、スピード感をもって安心を取り戻していけるような対応策を可及的速やかにとっていきたいと、このように思っております。MXさん。すみません。東京新聞さん。
【記者】東京新聞の奥野です。2点お願いします。1点目は、都営大江戸線の延伸について伺います。東京都が15日に光が丘駅から4キロ延伸して、練馬区内に3駅新設する延伸案を公表しました。これまで事業の採算性に課題があるとしていましたけれども、開業40年以内に黒字化できるとの試算を受けての判断と聞いています。延伸への知事の期待と、採算性についてどうお考えか、現時点での考えをお願いします。
【知事】都のプロジェクション(正しくは、プロジェクト)チーム、PTで、収支採算性など課題の検討を行っております。区によるまちづくりの実現など、一定の条件下での試算の結果におきましては、事業性の改善が見られたということであります。これからもですね、計画の更なる深度化を深めていくということが必要で、引き続き関係者と連携して検討を進めてまいります。
【記者】ありがとうございます。2点目、先ほども幹事社の質問でありました海外出張について伺います。来週25日から9日間の日程でエジプトなど中東4か国に出張すると先日発表されました。今年度で4回目、今年入って5回目の海外出張となります。各国政府などの招待と先ほど知事のご発言もありましたけれども、一方でその海外出張が多いのではないかという声も聞かれます。そういう声についての受け止めと、改めてその都市外交の意義とか出張の必要性についてお考えをお願いします。
【知事】ありがたいことに大変多くの都市、また国からご招待を受けております。それは東京のですね、PRにつながっていく。今回、サウジなどはですね、まさに投資家が集まる、そういう真っ只中で、またサウジという投資を熱心に行うところですから、そこで、この東京をPRするというのは非常に価値があると思います。おかげさまでそうやって海外から呼ばれる頻度が極めて高いということもありますので、応えられるものは応え、それが都にとりましてのプラスにつながると、このように思っております。
【記者】ありがとうございます。
【知事】朝日さん。
【記者】朝日新聞の木佐貫です。よろしくお願いします。まず、1点目、2点あります。まず1点目が、先ほどの副首都構想の件なんですけども、まだ動きがあるとは言っても、災害のですね、バックアップとしての機能というのを維新の方では言われています。東京でも首都直下型地震の危険性もある中で、そういったバックアップの必要性があるんじゃないかというそういう意見で、維新がああいうことを言っているということだと思います。この点について知事はどのようにお考えかをお聞かせください。
【知事】今朝ほど立川に行ってきたわけですけれども、国も立川にですね、防災の拠点、大変大きい充実した拠点を置いております。いざという時は立川に移ると、そのことを想定してできておりますし、また東京都といたしましても、もともと持っております立川の防災のこの司令を行う。そちらについても、今様々、改修や改善などを図っているところでございます。しっかりと首都を守っていくという対応は、かねてより行っているところです。
【記者】ありがとうございます。もう1点なんですけど、先ほどのニュースなんですけども、村山元総理がお亡くなりになりまして、知事も議員の時代には、その政権の下、政権の中で活躍されたと思うんですが、改めてこの件について受け止めをお願いいたします。
【知事】そうですね、101歳でのご逝去ということでございます。ご冥福をお祈りをしたいと思います。そうですね、議員の時にまさに自社さ政権ができて、その時に、あの人がパッと移り、あの人がこっち移りという、とてもダイナミックな、永田町での人間模様を私自身、よく見てきたところでございます。そういう中で自民党と社会党が一緒になるということは大変な驚きでありましたし、それほどやはり、自民党、当時の自民党とすれば、いかにして政権を譲らないかという、その点で、社会党とも連携を、この連立を組むという結果には本当に驚きだったのよく覚えております。ただやはり安全保障ということについてはですね、やはりいざという時にですね、その政策については、閣僚が賛成できないといった時など、別のケースでも見ましたけれども、そこで閣議の中、閣議からスーッと消えるわけですね。その後どうするかとかですね。実際に様々な国家としての、方針を決める際には、いざという時に足並みが乱れるというのは国民を守ることにつながらないのではないかという、とてもそういう心配も抱いたのをよく覚えております。そういう中で、それでも村山総理はですね、そのお人柄もあって、そして日ごろのある意味、自社の連携も、功を奏している部分もあったのかと思いますけれども、なかなか、何ですかね、永田町的な、この何と言うんですか、激しい、そういう実際の姿を見てまいった中で、村山総理、当時の総理が、尽くされた、ご尽力には感謝する部分もあるかというふうに思います。一晩で安全保障に対しての政策を変えたというのはすごいことだと思います。産経さん。
【記者】産経新聞の原川です。よろしくお願いいたします。上野動物園で飼育してるジャイアントパンダに関してなんですけれども、今飼育してる2頭は、この中国とですね。中国野生動物保護協会との協定によれば、来年2月20日に、ま、返還期限を迎えるということで、ま、この2頭を継続して飼育するないし、ま、別のパンダを迎えるにしても、そのこの今の繁殖研究の共同プロジェクトを続けるには、何らか協定が必要になるかと思うんですが、今のところその都のそのプロジェクト継続希望を伝えたところ、その先方からは、協会側から特に返答がないというふうに聞いておりまして、知事に、現時点で、その今後その協定がその締結されるその見通し、これどのような見通しをお持ちなのかっていうのを伺いたいと思います。
【知事】都と中国側との協定期限は来年のですね。令和8年の2月20日までとなっております。具体的な返還日は未定となっております。で、上野動物園としては野生動物の保全への取組は重要であって、これからも上野動物園における日中共同の繁殖研究プロジェクトを継続していきたいという、そのようなことは、これまでも変わらずやってきております。
【記者】この、中国にとってのパンダというのは政治的な意味を持っていると考えられると思うんですけれども、ま、その意味ではですね、この秋、来週その首班指名があって、新たに、就任した内閣総理大臣が、ASEAN、マレーシアでのASEANで、ま、トランプ大統領が来られて、そして、韓国ではAPEC。ま、この国際会議に合わせて、中国の首相、国家主席との日中首脳会談も模索されると思います。で、それが実現するかしないかというのもありますけれども、都としては、こういった外交の機会に、日中の外交の機会にですね、パンダの件についても、併せて伝えてくださいというようなことは、常日頃、外務省政府に言われているのか、あるいは今回、新しい総理大臣が誕生してから、改めてまた伝えられるというようなことなのか。このあたり国への働きかけっていうのはいかがなんでしょうか。
【知事】これからどのような政権が樹立されるのか分かりません。そういう中で、これについては、上野動物園と先方と、繁殖という、その点について、これまでも連携を深めてきたところでございます。ありがとうございました。
※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。
(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)