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小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和7年6月13日)

更新日
 

知事記者会見
2025年6月13日(金曜)
14時00分~14時31分

 

知事冒頭発言

1 夏のHTTの推進

【知事】今日は5本、お伝えしたいと思います。まず暑いですね。いよいよ夏到来と。まだシトシトとした梅雨の時期もありますけれども、さあ、この夏の暑さ、どう対応していくか。「命に関わるような暑さ」という言葉は最近もう普通に聞くようになってしまいましたけれども、気候危機、年々深刻化してまいりました。温室効果ガスを減らす脱炭素化に向けまして、電力を「へらす・つくる・ためる」、HTTですね。この取組をですね、より一層進めていかなければならないと考えています。へらす、そしてその次、つくる、ためると。これ合言葉にしまして、省エネで減らすことに加えて、今度は電力を太陽光パネルなどでつくっていく。それを蓄電池にためる。電気自動車は蓄電池そのものにもなります。要は「つくる」、「ためる」という部分で「TT」ですね。ぜひ取り組んでいただきたいと思います。なお、都内の(大手ハウスメーカー等に対し)太陽光パネル、(新築)住宅のパネル(の設置)を義務化しているわけでありますけれども、この設置については順調に伸びております。ちなみにですね、ここよく間違えておられる方いらっしゃるかもしれませんが、国内市場の住宅用の太陽(光)パネルというのは、いわゆるメガソーラーとは違いまして、日本の企業がシェアのほとんどを占めているというところ、ここはちょっと整理しておいていただきたいと思います。HTTの取組、推進をしていこうということから、新たな動画を作りました。ご覧いただきたいと思います。

(動画放映)

【知事】ということで、今回はTT兄弟でおなじみのチョコプラ(チョコレートプラネット)さん、そして大きくなられたのですね、(市川)團十郎さんのお嬢さんの堀越麗禾さんが「HTT兄妹」ということで、脱炭素化に向けたHTTアクションを楽しく紹介する、そんな動画になったかと思います。7月1日(火曜日)になりますけれども、都民広場の方でHTTプロジェクションマッピングのイベントを開催することといたしております。都庁のプロジェクションマッピングにおいては、ちなみにご参考までに、再生可能エネルギー100%利用しております。このエネルギーを使いまして、イベント限定のHTT動画を投影する。そして今ご覧いただいたHTT兄妹によるトークショーも行いますので、ぜひお越しいただきたいと思います。環境局で担当しております。

東京動画ロゴ (会見で放映した動画は、こちらをご覧ください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「HTT兄妹による「夏のHTTキャンペーン」開始」は、こちらをご覧ください。)

2 訪都旅行者数等実態調査結果

【知事】次に訪都外国人の数がですね、過去最高を記録したというお知らせでございます。都はこれまで、江戸から続く伝統文化、そして豊かな自然、ナイトタイム観光、そして海外の人気も高いアニメ、そして食ですね。東京が持つ多彩な魅力を磨き上げてきたところでございます。また、これらの魅力を効果的に海外へと発信をする、そのような戦略的なプロモーションにも力を入れております。こうした取組が実を結びまして、2024年に東京を訪れた外国人の旅行者数ですが、数字で言うと、今ご覧いただいておりますように(スライド)、2,479万人。2023年と比べますと、約500万人上回っていて、これが過去最高ということになります。外国人旅行者によります観光消費額につきましても過去最高を大幅に更新しておりまして、約4兆円となっております。海外から多くの旅行者の皆さんが訪れて、観光を楽しんでいただいているかと思います。東京の経済の活性化にも、これ4兆円上乗せしているわけですから、大変貢献していただいていると。数字にも表れているように、まさに経済効果大ということでございます。米国のですね、大手の旅行雑誌で、いつもこちらも紹介しておりますが、「Condé Nast Traveler(コンデナスト・トラベラー)」という雑誌がございます。こちらが昨年の秋に発表した「世界で最も魅力的な大都市のランキング」、その中で東京は第1位に選出をされて、ずっとそうなのですけれども、世界から注目を集めております。今後もアニメ・食・江戸の文化などなど、多彩な東京の魅力の更なる磨き上げ、また海外の方々が快適に旅行ができる環境づくりを行うなど、世界最高の観光都市・東京、その実現に向けました取組を進めてまいります。産業労働局が担当であります。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「2024年訪都旅行者数等の実態調査結果」は、こちらをご覧ください。)
(「国・地域別外国人旅行者行動特性調査の結果」は、こちらをご覧ください。)

3 メッセナゴヤ2025出展募集

【知事】次に、愛知県と連携しました産業の活性化の取組についてでございます。東京都と愛知県は全国で約2割、およそ2割を占める約62万社の企業が集積したところでございます。愛知県とはですね、これまでも日本経済を牽引するという観点から連携を進めてまいりました。国際イノベーション都市の形成を目指す協定を締結をいたしましたし、4月に、要はタリフ、アメリカの関税措置がどうなるのかという、その時にも一緒に大村知事と一緒に国へ要望を行ったのも記憶に新しいところかと思います。また現在、フランスのパリで開催中のヨーロッパ最大のテックイベントで、ビバテクノロジーというイベントがありますが、こちらの方には愛知県と東京都が共同で出展をいたすなど、スタートアップの支援にも連携して取り組んでいるところでございます。こうした中で、自動車産業をはじめとして、ものづくり関連企業が数多く集まります愛知県と、その連携を更に強化をしていく考えであります。具体的には何をするかというと、商工会議所とも連携しまして、11月に名古屋市で開催されます展示会「メッセナゴヤ2025」、こちらの方にコロナ禍以降では初めてになりますが、東京都のブースを設けてまいります。今回の関税措置の影響を受ける製造業のサプライチェーンの強化や、また技術面での企業同士の連携につなげてまいります。この展示会に出展する企業を今日から募集いたします。期限は7月3日(木曜日)まで。そして、東海地域の企業との商談、そしてネットワーク形成に意欲のある中小企業の皆様方に奮ってご応募いただきたいと思います。こちらも産労局(産業労働局)の担当でございます。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「メッセナゴヤ2025 出展・商談参加企業募集」は、こちらをご覧ください。)

4 女性活躍推進

【知事】次が女性活躍推進に関してでございますけれども、昨日、また例年のように発表されましたけれども、世界経済フォーラム、2025年のジェンダーギャップ指数、こちら発表しております。そして日本はですね、前年と同じです。148か国中の118位と。何と言うのでしょうかね、低迷が続いているということでしょうか、中でも足を引っ張っているのが政治と経済、こちらの値が低いということでございます。企業での管理職や役員への女性登用の状況などを反映した経済分野の値については、若干改善はされているけれども、政治分野ですね。これがなかなか、頭をもたげたままという感じです。都は、女性活躍の輪を日本全体に広げようということで、これまでも行ってまいりました働く女性の活躍を促進する様々な取組、これ「女性活躍の輪~Women in Action~」で「WA」と位置付けておりますけれども、この気運醸成を進めております。私は知事に2016年に就任しているわけですけれども、当時はですね、都の審議会の女性委員の任用率は2割台でございましたが、2024年においては約5割に上昇をいたしております。また都内の女性経営者数ですけれども、約7万人増加をしておりまして、全国の女性首長の数は約3倍になっております。こうした流れを確実なものにしていくために、今日は2点募集をしたいと思います。1点目ですけれども、「(東京)女性リーダーズ応援ネットワーク」、こちらへの参画企業を募集いたします。女性活躍やダイバーシティ経営の趣旨に賛同して、都と一緒に女性管理職の育成に取り組んでいこうというものでございます。こちらはもうずっと募集しておりますので、ぜひ覚悟を決めてお問い合わせ、ご参加いただければと思います。もう1点が女性リーダー育成プログラムの参加者募集、こちらの方は、参画企業の女性社員を対象にしまして、経営層との交流などを通じてリーダーのスキルを学べるプログラムとなっております。今日から第1期の募集を開始をいたしますので、ご応募いただきたいと思います。昨日(正しくは、一昨日)ですけれども、GovTech東京にまいりました。多くの皆さんにご参加いただいて、女子中高生向けのオフィスツアーということで私も参加したところでございます。これからの時代を担う学生たちがですね、企業の現場に触れて、将来の夢や可能性を考えるきっかけになったのではないかと、このように思います。またこうした取組を通じまして、男性も女性も分け隔てなく活躍できる社会を実現していきたいと思います。産業労働局、生活文化局が担当しております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「東京女性リーダーズ応援ネットワーク 開始」は、こちらをご覧ください。)
(「女子中高生向けSTEM分野オフィスツアー」は、こちらをご覧ください。)

5 TOKYOカルチャーデビュー

【知事】ガラッと変わりまして、子供たちへ芸術文化の体験をという取組でございます。子供たちが心に残る芸術文化に触れ、感受性や想像力を育む。そんな素敵な体験を広げていくために、このたび、芸術文化プラットフォーム、名付けまして、「TOKYOカルチャーデビュー」を立ち上げてまいります。子供たちが自ら作品を作ったり、また舞台に出演する機会を年間で大体5万人をめどに提供していこうというものでございます。美術、伝統芸能などなど多彩な、多様なジャンルのプログラムを用意いたしまして、これまでこんな体験、触れるチャンスがなかったというような子供さんを含め、多くの子供たちの好奇心に応えていきたいと思います。都立の美術館はもちろんのこと、団体、そして企業の協力も得まして、社会全体で子供たちの感性の芽生えを応援していきたいと思います。(TOKYO)カルチャーデビューの第1弾でありますけれども、映画監督の是枝裕和さんのもとでですね、映画を制作するプログラム。これってすごいことだと思いますけれども、はい。そしてもう一つ、デザイナーのコシノヒロコさんによるファッションプロジェクト、これも、コシノさんもういくつになられたのかな、88か。もうそれでもパワフルで、制作に励んでおられるわけですけれども、ファッションプロジェクトなどなど合わせまして六つのプログラムを行います。第一線で活躍するそれぞれの分野のプロと一緒にクリエイトする体験って、ないことですよね、これまでね。ぜひ夏休みを中心に実施しますので。これから順次募集を開始をいたします。たくさんのご応募をお待ちしております。詳しくはホームページの方でご確認いただきたいと思いますし、これを皮切りにしまして、子供たちにですね、様々な体験を届けていきたい。ぜひ楽しみにしていただきたいと思います。ご参加ください。生活文化局が担当をいたしております。以上5件です。

(会見で使用したスライドは、こちらをご覧ください。)
(「プロに学ぶ子供向け芸術文化体験プログラム」は、こちらをご覧ください。)
(「東京の子供たちへ文化体験を届ける新たな取組」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】どうもありがとうございました。幹事社のテレビ朝日森嶋です。幹事社から2問ほどよろしくお願いいたします。まず1点目なんですが、先ほど訪都外国人の旅行者数が過去最高を記録したとお話いただきました。こうした中で各地ではオーバーツーリズムが問題となっています。そういった点について都の認識と対応をお聞かせください。

【知事】はい、(2024年の訪日外国人旅行者数が)3,687万人、過去最高ということでございます。これコロナ禍でですね、本当に鎖国しておりましたけれども、インバウンドが戻ってきたということで、大変国内にも賑わいが戻ってきているなということでございます。また観光地によってはですね、本当に、大変な混雑を見せているところもあるかと思います。東京には都心の人気の観光地、そして自然豊かで様々な魅力を持つ多摩とか島しょなど色々ありますので、旅行者を受け入れる十分なキャパシティがあるかと思います。旅行者にまたマナーとか習慣をしっかり伝えること、東京は本当に綺麗、清潔と誰もが言ってくださいますけれども、そのためには海外からお越しの方々にもご協力いただきたいので、そういうマナーについてもしっかり発信をして、これが日本に来られた人たちの、マナーなのですよ、ルールですよということを教えていくことも、これも日本の魅力を伝えることにつながるのではないだろうかなというふうに思います。ぜひ、地域の理解を得ながら、都民の生活と観光との調和を図っていきたいと考えております。

【記者】ありがとうございます。幹事社からもう1点お伺いいたします。都議選が今日告示されました。9日間でどんな選挙戦を期待していますでしょうか。知事の所感をお伺いいたします。

【知事】はい、4年に一度の都議選であります。今、時代の節目であり、人口減少、超高齢化が進んでおります。そういう中でですね、様々公約、政策を各陣営が打ち出されている。そういったところを堂々と皆様の前で論じていただきたいと思っております。またやっぱり世界の中の東京なので、これだけ今、LAも大変、そして、イスラエルがイランを攻撃し、たぶんそれはガザの惨状から目をそらすことにもなるということは、その分厳しい。ウクライナは状況が続いている。今日の株価とか、少し円高ですね、少し円高なのですが、逆に、石油価格がドバイで70ドル、久々の70ドル乗せですね。やはり中東情勢が厳しくなると原油価格に跳ね返るということで、これがまた物価高への影響が出てくるなどなど。ただ目の前のことだけでなく、広く世界を見ながら情勢を見ながらというのが東京都議会議員としての、必要条件ではないかなと思います。そして都民の生活をしっかり見て、今年は2025年ですから、いわゆる団塊の世代の方々の後期高齢者入りという年でもあります。課題は多々ありますけれども、それそれぞれが練られた公約で競い合うということになろうかと思っております。

【記者】どうもありがとうございました。幹事社からは以上です。質問のある社は挙手の上、知事の指名があってから、社名・氏名を名乗って質問してください。それではよろしくお願いします。

【知事】はい。日刊工さんですか。

【記者】日刊工業新聞社の楠と申します。グリーン水素トライアル取引に関してです。トレーラー輸送コースにおいては供給者側と利用者側のその落札価格の差が去年の12月のものと比べて1ノルマル立方メートル当たり30円ほど差が縮まりました。これに限らず、今回の入札価格をどのように受け止めていらっしゃいますか。意見をお伺いできますと幸いです。

【知事】はい、東京都が水素をですね、値段を決めないと進みませんのでトライアルの形でこうやって需要と供給との値づけをしていただいているところであります。これらにつきましても、これからのエネルギー情勢なども勘案し、またインフラの整備なども含めて、そういったことを価格に反映して、入札価格に反映していくのではないかなと思っております。これからも注視していきたいと思います。

【記者】ありがとうございます。

【知事】はい、共同さん。

【記者】共同通信の江森といいます。よろしくお願いします。都議選に関して1点質問させてください。現在立候補の受付が進んでいる状況ですけれども、女性の立候補者が過去最多となる見通しです。冒頭、ジェンダーギャップ指数に関するご発言もありましたが、過去最多になる見通しということで知事の受け止めをお願いできますか。よろしくお願いします。

【知事】女性の議員が増えるためには、女性の候補者が増えるというのは必然なことだと思います。どれぐらい当選されるかということもありますけど、まず立候補しないと何も始まらないっていう率直な物言いで恐縮ですけれども、東京都は既に現時点での都議会の男女比につきましても日本の47都道府県議会で今、現時点でも1位であります。ここ、8年ぐらいで大幅に増えたということは、様々観点がですね、都政の観点、見方が色々な切り口になっていることの、まずベースにもなっているかというふうに思います。女性の皆さんが、まず立候補されるということが普通になってきたんだなというのは、喜ばしい流れではないかと思います。なかなか、なんていうのですかね。47都道府県のうち知事を、私と吉村さんだけでね、何と言うのですかね、それぞれ誰を候補者にするかまでが、結構、日本の場合色々な壁がありますけれども。私など自由にやっていますが、あの、そこを、そういった社会的なとの判断というのが、どう今後変わっていくかということだと思っております。MXさん。

【記者】TOKYO MXの牧田と申します。選挙について質問させていただきます。前回の都知事選では、公務と政務の二刀流として公務をこなしつつ、選挙活動をされていました。また今日午後にも、都民ファーストの会や公明党の応援に駆けつけるということですが、今回の選挙では、どのように公務と政務を進めていくのか、お考えをお聞きしたいです。

【知事】前の知事選と同じです。時事通信さん。

【記者】時事通信の児玉と申します。私も都議選関連で伺います。公約でですね、個人都民税や固定資産税の軽減措置を掲げる政党があります。こうした都税の減税の主張について、どう受け止めていらっしゃるか、お聞かせください。

【知事】よく整理されているのかどうか分かりませんけれども、都民税にしても、減税の場合は税収減だけではなく、地方債を発行するに当たっての国の許可が必要になってきたりして、地方のその財政運営の自主性とかですね、主体性が大きく損なわれるものだというふうに思います。結局、それって公共事業、またサービス提供にも支障が出る恐れもあるかと思います。責任ある政策決定が必要ではないかと思っております。はい、東京新聞さん。

【記者】東京新聞の奥野です。1点、先ほどもちょっと出ましたジェンダーギャップ指数に関連して、知事のお考えをお願いします。昨日発表されたジェンダーギャップ指数で、特に政治分野の後退っていうのが見られました。先ほどもあったように都議選では立候補者数が女性過去最多になる見込みですけれども、そもそも、その政治分野に女性を増やす必要性、意義とかですね、あとそのための取組として、例えばずっと国会でも話題になっているクオータ制などについて知事のお考えをお願いします。

【知事】はい、残念ながらジェンダーギャップ指数は昨年と変わらずと。中でもその政治分野で女性の閣僚数が少ない、前よりも少ないんじゃないかという、そこも影響しているという分析もございます。(ジェンダー・)ギャップ指数のランキングを上げることを目標にするということではないけれども、でもある意味、より日本の持てるポテンシャルを生かすという点では、もう1番身近にあるポテンシャルは女性だと思うのですね。先ほどもお答えしましたように、普通に女性の皆さんがエイヤで立候補されるという、エイヤの部分がだいぶ薄らぎつつ、とはいえ色々課題はありますけれどもね。それがだいぶ普通になってきたのかなというふうに思っております。そういったところはそれぞれ、例えば政党であるとか、それから個人であるとか、決定というか出馬をする結論、これを出しやすくする。そういう環境づくりということも必要ではないかなというふうに思いますね。選挙制度を含めてね。

【記者】クオータ制については知事はどういうふうにお考えですか。

【知事】クオータ制は必要な時もあるかと思います。一方で男女の枠をどれぐらい設けるかというのは、いわゆるアファーマティブ・アクションという部分で、逆に自由ではないんじゃないかというところがあろうかと思います。何かを大きく前へ進めるためにはですね、クオータ制ということもある種必要ではないか。先ほど審議会の女性の割合が5割ということもございましたけれども、これもクオータ制ということもさることながら、やはり例えば、そこに必要な人材を確保するという、また、いてほしいなという思いを明確に持つことがないと、なかなか進んでいかないというふうに思います。審議会の時は特に、充て職だったりする部分があるのですね。そこは何とか委員会というのがもうガチガチの男の世界でですね、そもそも充て職、そこからの人ということはなると、そこがもう動かないという話になってしまいます。で、ありますので、そこの元々の部分をどう判断するかという流れをですね、作っていく。東京都においては、色々な分野で女性のこの参画をですね、かなり増やして、また増えてきている。また、それを受けてくださる、また自分でやろうという意思を持つ、そういったところが、かなり整ってきているのではないかなというふうに思います。

【記者】ありがとうございます。

【知事】産経さん。

【記者】産経新聞の原川です。よろしくお願いいたします。私も都議選について伺いたいと思います。先ほども少し話がありましたが、本日知事は、既に都民ファーストの会の応援に入られて、また公明党の発表によると本日夜から明日にかけて公明党の議員12人のところに回られるということですが、そうしますと都議会において同じく、この両党と一緒にいわゆる知事与党を形成している自民党の候補者とか、あるいは都ファと政策的にその親和性がある国民民主の候補者の方も回られるのかなと思うんですが、選挙戦も始まりましたので、この際今回の都議選において知事がどの党派の方の応援に、どういう狙いで入られるかというのを、この際教えていただけますでしょうか。

【知事】いつも都政を進めていく中で、政策的にまた様々な連携が取っていくことが容易な、また安心、信頼などがあるところ。そして何よりも都民ファーストはまず私自身が最初に立ち上げたということもございます。そしてこれから都政をですね、今この世界が荒れる中で、確実にそしてまたスピード感を持ってそして効率的に都政を進めていくというその志、これらを総合的に勘案して回らせていただきたいと思っております。よろしいですか。ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)

記事ID:000-001-20250613-042161