小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和7年11月21日)

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知事記者会見
2025年11月21日(金曜)
14時00分~14時30分

知事冒頭発言

1 台風22号、23号による被害への対応

【知事】それでは今日は計7件、私の方からお伝えする案件がございます。まず台風22号、23号についてのお知らせです。都は、発災直後から八丈町、そして関係機関と連携しまして、精力的に復旧を進めてまいりました。特に水道ですね。水道の復旧ですが、目標、11月の末ということにいたしておりましたが、それを前倒しをいたしまして、先週15日に断水について完全解消をいたしております。引き続き、安定的な給水に向けて町を支援してまいります。また、発災直後から水、食料、給水車など輸送して、また炊き出し、入浴など被災者に対する生活の支援を行っていただいた自衛隊の皆さんが、先週、活動を終了しました。改めてこれまでのご協力に深く感謝を申し上げたいと思います。引き続き、八丈町と連携しまして、復旧・復興に向けた支援を進めてまいります。

(「八丈町へ職員を派遣(台風第22・23号災害対応(第51報))」は、こちらをご覧ください。)
(「八丈島・青ヶ島の農業復旧緊急支援の補助率引き上げ(台風第22・23号災害対応(第52報))」)

2 四定補正予算案

【知事】次が補正予算についてのお知らせであります。今回の補正予算でありますけれども、第一に、今ちょうど申し上げました台風22号、23号の被害からの一日も早い復旧・復興のための被災者、また事業者への支援、これを加速させる。そして、インフラ施設の復旧に取り組んでいくことがまず第一に入っております。それから第二に、レジリエントな、強靭な都市の実現に向けまして、応急的な浸水対策の実施、そして災害への備えとゼロエミッション東京の推進にも資する取組を拡充するというものであります。補正予算の規模は644億円。来月開会します第四回の都議会定例会に提案をいたします。まず、その詳細ですけれども、台風被害からの復旧・復興についてであります。被災されました方々の生活の再建、農業・観光業といった事業者の事業を継続する、そのための支援、これを実施をいたします。具体的には、台風被害の被災者に対しまして、住宅の補修費用の負担を軽減するとともに、建物、そして設備などが被災されました中小の企業者などの復旧を後押しをするため、事業の再建に要する費用を補助するというもの。また、従業員の方々が島を離れていったり、また島内の事業者を早期かつ安定的な事業の立ち上がりを支えるための支援、そして八丈島、また青ヶ島への誘客、お客さんを迎える、それにつながります観光キャンペーンを展開をいたします。加えまして、道路、港湾などインフラの復旧に必要な経費の計上などを行うところであります。それから、レジリエントな都市、強靭な都市の実現についての項目でありますが、今年9月に集中豪雨がありました。都内での浸水被害が発生をしたところでございます。これらを踏まえて、来年の夏の集中豪雨に備えて、応急的な浸水対策を実施をいたします。具体的には、止水板の設置支援、これを行う区市町村に対する補助、それから一部完成しております施設を活用しました暫定貯留を行うための取水工事などを実施をいたします。また、大都市東京の責務でありますが、来年の夏の電力需給の状況などを見据えまして、住宅における自立分散型の電源の確保、また省エネ家電への買替えを推し進めてまいります。具体的にはですね、既存の住宅向けの太陽光発電設備と、それから蓄電池の設置を支援すること。そして省エネ家電への買替えを促進するゼロエミポイントの規模の拡充と、これらが入っております。これらの取組によって、台風被害に遭われた方々の生活の立て直し、そして事業者の経営の下支えを後押しをするとともに、レジリエント、強靭な都市の実現につなげてまいります。なお、物価高騰対策につきましては、国の経済対策を踏まえました上で別途発表することといたします。財務局の担当となっております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「令和7年度12月補正予算(案)」は、こちらをご覧ください。)

3 東京2025デフリンピック、スポーツFUN PARK

【知事】三つ目ですけれども、東京2025デフリンピック、これについてお伝えをいたします。目下、開催中のデフリンピックですが、競技会場、またデフリンピックスクエアに、週末や平日に、これを問わずですね、既に10万人を超える多くの方々にご来場いただいて、大変盛り上がりを見せているところでございます。会場においては、きこえない人、きこえにくい人、そしてきこえる人、一緒になってサインエールで選手たちを応援をして、選手の背中を後押しをしているというところです。実際に選手の皆さんからは「会場全体が一つになっていると感じた」とか、「応援が自分の力になっている」といったようなコメントが寄せられております。選手の皆さんと観客が一体となって、障害の有無を超えて誰もが参加して応援できる、まさにデフリンピックならではの共生の場が広がっております。大会はですね、26日(水曜日)まででございます。3連休の間も様々な種目が開催されます。どうぞ最後まで選手たちの挑戦に皆さんの温かいエールを送っていただきたいと思います。また、明日22日(土曜日)から24日(月曜日・祝日)までの3連休の期間においては、デフリンピックの競技会場であります駒沢オリンピック公園の中央広場におきまして、「スポーツFUN PARK」を開催をいたします。選手や競技の魅力などを紹介する応援ブースを設置するほか、デフアスリートとの交流、パラスポーツの体験が楽しめるコーナーを用意をいたしております。ぜひ多くの方々に会場にお越しいただければと思います。スポーツ推進本部で担当いたしております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「「スポーツFUN PARK」 出演ゲスト・コンテンツ 決定」は、こちらをご覧ください。)

4 東京グリーン・ブルーボンドの発行

【知事】続いて、都の債券、都債の発行についてのお知らせでございます。先月、世界初の国際認証レジリエンスボンドとして、海外市場において「TOKYOレジリエンスボンド」を発行をいたしました。レジリエンスに焦点を当てたということについてはですね、投資家の皆様方からは、「マーケットを切り拓いたということで素晴らしい取組だ」といったようなお声をいただいております。国内外のメディアからも大変注目を集めております。来月は、国内の個人投資家の皆様に向けまして、太陽光発電設備の導入など、スライドにありますような都の環境施策を後押しをするための「東京グリーン・ブルーボンド」を発行をいたします。具体的には、個人投資家の皆様向けとして、通貨をオーストラリアドル、利率の範囲を年3.00%から5.00%といたします。最終的な利率の公表につきましては、12月4日(木曜日)、売出期間は12月5日(金曜日)から17日(水曜日)までといたしております。口座の開設には若干時間がかかる場合もありますので、取扱いの金融機関には事前にお問い合わせいただきたいと思います。引き続きまして、国内外に都の強靭化施策、そして環境施策を積極的にアピールをしまして、幅広く資金を呼び込むなど、サステナブル・レジリエントファイナンス、これを先導する都市を目指してまいりたいと考えています。担当、財務局となっております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「東京グリーン・ブルーボンド(外貨)仮条件決定」は、こちらをご覧ください。)

5 結婚応援イベント

【知事】次が、東京都の結婚支援の取組についてのお知らせでございます。昨年9月に本格的にスタートした出会い・結婚を後押しする都のAIマッチングシステム「TOKYO縁結び」でありますけれども、ここでのですね、成婚数が100組を超えたというお知らせでございます。成婚された方には心からお祝いを申し上げ、また、一歩を踏み出すお手伝いができたということを嬉しく思っておりますし、さらにそういった例がですね、更に後押しにつながるということを期待をいたします。より多くの方に幸せな一歩、踏み出していただけますように、今日はですね、二つイベント紹介をしていきたいと思います。一つ目ですが、婚活を考えるきっかけとしていただくイベント「TOKYO結婚おうえんフェスタ」でございます。明日、11月22日が「いい夫婦の日」なのですけれども、有楽町の駅前広場で開催をいたします。お笑い芸人のバービーさんによるトークショー、そして模擬結婚相談を行ってまいります。この植草さんという方が結婚相談のカリスマみたいな人なのですよね。ということで、ぜひ迷っている方などはいらしていただければと思います。また、婚活映えするヘアアレンジ体験、どういうものか楽しみですけれども、そしてまたプロカメラマンによる写真撮影なども用意をいたしております。昨年も開きましたけれども、とても大盛況でございました。ぜひいらしていただきたい。タダです。無料です。ぜひ多くの方々、ご来場いただきたいと思います。次に、婚活交流イベント「お台場de縁結び」についてのお知らせであります。クリスマス直前の12月20日(土曜日)、約400人がお台場に集って、冬の夜空にきらめくイルミネーション、楽しみながら交流を深めていただく、そのような内容になっております。12月8日(月曜日)まで参加者募集でございます。この機会にぜひお申込みいただいて、素敵な出会いを見つけてほしいと、このように思います。生活文化局の担当であります。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「TOKYO 結婚おうえんフェスタを開催」は、こちらをご覧ください。)
(「結婚支援マッチング事業「交流イベント」の参加者を募集」は、こちらをご覧ください。)

6 東京エコビルダーズアワード

【知事】あと2件。東京エコビルダーズアワードの受賞者の決定についてのお知らせでございます。都は、2030年カーボンハーフ、2050年ゼロエミッション東京、この実現に向けて、事業者に対して太陽光パネルの設置を義務化するなど、建物の脱炭素化の取組を進めております。こうした取組の一環として、再エネ・省エネの基準を上回るなど、環境性能の高い建築物の普及に取り組んでおられる事業者を、毎年度、「東京エコビルダーズアワード」として表彰をいたしております。今回から、比較的小規模な、地域の工務店の取組にも光が当たりますように、リーディングカンパニー賞の中に、新たに「地域ビルダー部門」を設けるなど、工夫を行っております。この結果、事業者の方々から昨年度を上回る応募がございました。このたび、各賞の受賞者を決定したというところです。表彰式は来週の27日(木曜日)に行います。また12月11日(木曜日)には、東京ビッグサイトで受賞イベントを開催をしまして、受賞者の方々から各社の先進的な取組についてプレゼンテーションをしていただきます。家づくりに携わる事業者のほか、新築住宅の購入、また賃貸住宅への入居を検討されている方々も、ぜひイベントにお越しいただいて参考にしていただきたいと思います。環境局が担当をいたしております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「東京エコビルダーズアワード 受賞企業決定等」は、こちらをご覧ください。)

7 TOURISE AWARDS 2025

【知事】それから最後のお知らせでありますが、東京が世界で最も卓越した観光地に選ばれたというお知らせです。サウジアラビア王国観光省が設立しました、世界的な観光のプラットフォームであります「TOURISE」、ここが観光分野で優れた都市などを表彰する「TOURISE AWARDS」を開催をしました。このTOURISE AWARDSにおいては、ご覧いただく五つの部門がありまして(スライド)、この五つの部門の受賞と各部門のファイナリストの中から最優秀賞が発表されたというものであります。1千件を超える観光地がノミネートされた中で、東京は世界で最も卓越した観光地として総合で1位、すなわち最優秀賞を受賞して、あわせまして五つの部門申し上げましたけれども、「食と食料部門」(正しくは、「食と料理部門」)、「エンターテインメント部門」、この2部門でも受賞をいたしております。(スライド内の)着物姿は松本副知事です。東京を推薦していただいた皆さんには心から感謝を申し上げたいと思いますし、また東京の多彩な魅力がこうやって世界中の人々に広く伝わっていることを改めて実感をしたところであります。これからも様々な取組を通じまして、東京の魅力、一層磨きをかけていきたいと思います。担当、産業労働局となっております。以上、私の方から7件についてお伝えをさせていただきました。はい、では。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)
(「東京が「世界で卓越した観光地」に選ばれました!」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】ありがとうございます。幹事社、日刊工業新聞社の楠と申します。よろしくお願いいたします。幹事社から2問、お伺いします。1問目ですが、冒頭と被って恐縮なんですけれども、デフリンピックに関してです。15日からデフリンピックが開幕し、各地で盛り上がりを見せております。また、それに伴い、様々なデジタル技術の活用や周知も進んでいるかと存じます。改めて、知事のご所感を伺えますと幸いです。

【知事】デフリンピック陸上の男子400mで東京ゆかりのアスリートである山田真樹さん、選手ですね。それから男子のハンマー投げで遠山莉生選手、それぞれ金メダルを獲得するなど、まさにデフアスリートの皆さん、連日素晴らしい活躍を見せておられます。とても嬉しく思います。また各会場でサインエールによる応援のほか、競技音を視覚的に体感できます「ミルオト」、音を視るですね、「ミルオト」など様々なデジタル技術を活用した新しい競技観戦が提供されております。こうした取組で、きこえない人、きこえにくい人、きこえる人、この人々が一体となって応援できるデフリンピックの新たな観戦の形を示すことができたと。これからも楽しみに、この後競技続きますので、していただきたいと思います。皆さんと一緒に応援していただきたい。このように思います。

【記者】ありがとうございます。もう1問失礼いたします。女性の活躍に関する条例についてです。都は先日、条例の基本的な考え方に対する意見募集の結果を公表いたしました。賛同を示す前向きな意見もある一方、女性に限らず、働く全ての人を対象とするべき、であったり、男性の意識改革を進めるべきといった改善を求める声もございます。こうした声を知事はどのように受け止められ、また、どのように反映していかれるのか、お聞かせいただけますと幸いです。お願いいたします。

【知事】はい。多くのパブリックコメント頂戴いたしました。今お話ありましたように、条例に対しての期待、また懸念、具体的な施策に対する提案など様々ご意見をいただいたところでございます。寄せられたご意見も踏まえまして、できる限り速やかに条例案、都議会へと提出できますよう、準備を進めてまいりたいと思っております。

【記者】ありがとうございます。幹事社からは以上です。質問のある社は挙手の上、知事の指名があってから、社名・氏名を名乗って質問してください。よろしくお願いいたします。

【知事】NHKさん。

【記者】NHKの佐久間です。よろしくお願いします。日中関係について伺わせていただきます。日本産水産物の輸入を停止ですとか、日本行きの便の減便とか様々な中国の動向が伝えられておりますけれども、都もですね、水産業、観光など産業への影響、これをどのように考えていらっしゃるか教えていただければと思います。

【知事】中国の動向については一部報道で承知をしているところでございます。東京の水産業への影響というご質問でありました。中国政府はそもそも2011年以降ですね、東京都を含めて、10の都県産の水産物の輸入を停止をし続けているところでありまして。ただ、ぜひ科学的な根拠に基づく判断をですね、期待をしたいと思います。また、ぜひ東京にはですね、世界の様々な国や地域からの旅行者の皆さん訪れておられます。今後もより多くの旅行者を誘致する、勧誘していく取組を継続していきたいと、このように思っております。日経さん。

【記者】日経新聞の飯塚です。新潟県にある東京電力ホールディングス柏崎刈羽原子力発電所の再稼働についてお伺いします。新潟県の花角知事は、本日午後に臨時記者会見を開き、柏崎刈羽原発の再稼働を容認すると見られます。柏崎刈羽6号機が再稼働すれば、首都圏の電力需給の安定につながります。新潟県知事の発表の前ではございますが、柏崎刈羽原発6号機の再稼働を巡る、知事のご所見をお伺いできればと思います。

【知事】そのような報道が出ていることは承知をいたしております。原発の運転の可否などにつきましては、安全性の確保を大前提として、地元の理解が得られることが何より大事であります。これらを踏まえて知事が判断されるものと考えております。また先ほど補正予算についても申し上げましたように、これからのその補正予算の中、項目にもですね、それぞれHTT、「へらす・つくる・ためる」と色々な工夫をしながらですね、来年の夏の電力需給なども考慮しまして、それらも補正予算にも盛り込んだところでございます。

【記者】ありがとうございます。

【知事】朝日新聞さん。

【記者】すいません、朝日新聞の木佐貫と申します。よろしくお願いします。副首都構想の件で知事のご所見を伺いいただければと思います。最近ですと副首都構想で自民党と維新の方で会合があって、200万人以上の地域を特別区設置の対象にするとか、ちょっと具体的な話が動向として出てきております。維新としては、しかも経済政策だったり経済成長というものを、こうしたものをある種、この副首都構想に、つまり偏在是正だったりとかそういったことにまで言及していて、自民党と調整を続けているということだと思うんですが、知事、改めてこの現状の副首都構想の議論の流れであったり、あとどのようなご所見を持ってるか改めてお聞かせください。

【知事】どういう議論が行われているか、一つ一つ存じているわけではございません。注視していきたいと思っております。

【記者】すいません、副首都構想の概念について、改めて知事としてどのようなお立場かだけでもお伝えしていただければと思います。

【知事】その中身がよく分からないし、今そのことについて議論されておられるんじゃないのですか、ということで注視していきたいと思います。MXさん。

【記者】TOKYO MXテレビの大林です。八丈、台風22号、23号についての支援についてお伺いします。先ほど補正予算案の内容でもありましたけれども、中小企業含め、島民の方への支援をするということなんですけれども、やはり事業などの再建に関してはなかなか進まないといった声もある中で、東京都としては補正予算案、こういった内容によって、どれぐらいの復興っていうのを目指しているのかっていうのをもう一度小池知事のお考えをお聞かせください。

【知事】災害というのは、その発災後、そして復旧・復興、色々なフェーズがございます。今、東京都として、その島の産業、農業をはじめとする産業ですね、しっかりと後押しをするということで、今回の補正予算の方に盛り込ませていただきました。色々な形でこれからも島の支援というか、皆さんがやる気になって、これからも続けていこうという、その後押しをやっていきたいと思っております。

【記者】ありがとうございます。

【知事】東京新聞さん。

【記者】東京新聞の奥野です。働き方改革に関連して伺います。都議会の常任委員会の終了時間が連日深夜22時や23時になっています。知事は先日の会見でも職員の働き方についてライフ・ワーク・バランスの重要性をお話されていたと思いますが、この深夜に及ぶ都議会が常態化すれば、都の職員の働き方改革、残業代の面でも問題かと思います。都民の代表である議員の質問権の確保という点は重要だと思うんですが、知事の現状の受け止めと、また改善について何かお考えがあればお願いします。

【知事】それは議会がお決めになることでございます。ただ職員が夜中まで、この対応しているということは現実でございます。そういったことも踏まえた上での議会の対応ということを見ていきたいと思っております。

【記者】ありがとうございます。

【知事】共同通信さん。

【記者】共同通信の江森です。よろしくお願いします。江藏智さんの取り違え調査についてお聞きします。東京地裁の一審判決が確定し、調査が始まってからおおよそ半年が経過したところかと思います。実際に取り違えが起きてから長い時間が経過し、関係者の高齢化も見込まれています。現在、都の保健医療局を中心に調査を進めているところと思いますが、現状について教えてください。

【知事】現在、調査の対象者に対して個別に対応を行っているところであります。引き続き調査へのご協力をお願いする方、また江藏さんのご心情に配慮をしながら、丁寧に調査を進めていく、このような対応でございます。テレ朝さん。

【記者】テレビ朝日の森嶋です。2点お伺いします。1点目はパンダについてお伺いします。2月に返還期限を迎えている上野動物園のパンダについてですが、中国メディアが両国関係の緊張がこのまま続けば、中国はパンダの新たな貸出を停止し、日本からパンダがいなくなる可能性があると報じていました。パンダは上野動物園の入場者数や上野駅周辺並びに東京都の経済効果にも影響が出ると予想されます。この件について知事としての受け止め、またですね、先日、高市総理と面会されたと思いますが、その際にパンダについて何かしらの要望をしたのか、していないのであれば今後政府へ要望するかどうか検討を進めているのか、知事としての考えをお聞かせください。

【知事】先日の高市総理との話の中で個別の話は出しておりません。そして上野動物園、東京都立でございますが、野生動物の保全への取組が重要だと考えておりますので、上野動物園におけます繁殖研究プロジェクトを継続をしていきたいと、このように考えております。はい、ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)

記事ID:000-001-20251121-044394